概要
『名探偵コナン』に登場する架空の遊園地。工藤新一が毛利蘭とデートに行った帰りに江戸川コナンになった場所であり、『コナン』本編における最初の殺人事件の現場でもある。
東京都内(米花市内)にあり、連日大勢の客で賑わう人気スポット。その人混みを利用して黒の組織が取引場所に使ったこともある。マスコットキャラクターはリスの「トロッピー」。
第1話『ジェットコースター殺人事件』の他、『よみがえる死の伝言』『エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』にも登場。
劇場版では、第4作『瞳の中の暗殺者』(以下『暗殺者』)のメインの舞台となっている。同映画の制作に伴い、「志摩スペイン村・パルケエスパーニャ」(三重)他、実在の遊園地数ヶ所でロケハンが行われたとのこと。
第1話の直前にあたる『工藤新一水族館事件』の回想で、新一が「(トロピカルランドが)今度東京に出来る」と言っていることや、蘭が「あれから1年も経ってない」と思い出していることから、開園してそれほど経っていないと思われる。一方で後述のスケートリンクに関しては、新一と蘭が「前によく遊びに来た思い出の場所」だと園子が語っている。
後にトロピカルマリンランドも作られている。
ギャグ漫画『犯人の犯沢さん』では殺人事件発生に伴い、空港張りに厳戒態勢が敷かれている。作中でもスタッフの一人が(犯沢さんやその友人たちの乗った)観覧車に時限爆弾を仕掛け30億円を要求している。
エリア&アトラクション
夢とおとぎの島
正面ゲートから入って最初にある島。夜にはパレードも行われる。
- 城
シンデレラ城を思わせる大きな西洋風の城。『暗殺者』冒頭の回想にて、蘭が双眼鏡を覗いていた場所。
本編で度々登場する新一と蘭のツーショット写真も、この城を背景に撮ったもの。
怪奇と幻想の島
- ミステリーコースター
『ジェットコースター殺人事件』で新一と蘭(とジンとウォッカ)が乗り、同乗していた男性客の首が吹き飛ぶという悲劇が起きたアトラクション。(コースターのスタッフの脳天に斧がぶっ刺さっていたがこれはメイクと思われる)
『暗殺者』では蘭と園子、小五郎、高木が乗ったが、さすがにこの時は何も起こらなかった。
- 氷と霧のラビリンス
『暗殺者』で登場した、氷のコースをボートで滑り降りるアトラクション。コナンがここの展望台から蘭を見つけ、スケボーで彼女のいる「夢とおとぎの島」に移った。
野生と太古の島
5つの島の中では最も新しい。『暗殺者』において、「ハワイで親父に教わった」コナンのモーターボート操縦技術が炸裂した場所。
冒険と開拓の島
本島と小島に分かれている。『暗殺者』ではコナンと蘭が犯人の追っ手から逃れるため、小島から海の下を通って本島へ移った。
- 小島
『暗殺者』において、コナンが犯人の正体を暴いた場所。頂上からは滑り台で降りることができる。
- 溶岩下り
本島にあるアトラクション。
科学と宇宙の島
- 噴水広場
『ジェットコースター殺人事件』直前に、新一が蘭を連れていった場所。2時間おきに噴水が出る。
『暗殺者』ではここで蘭の記憶が戻り、犯人との決着をつけた。
- 観覧車
『エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』にて、新一と蘭が乗った観覧車。仕事のなくなったコルンも乗りたそうにしていた。お台場にある観覧車がモデルとのこと。
トロピカルアイスランド
『よみがえる死の伝言』で登場した、特設のスケートリンク。毎晩夜7時に上がる花火と城が重なって見える特等席でもある。
余談
- 『まじっく快斗』の「黒羽快斗の忙しい休日」(1987年掲載。第1巻収録)において、快斗と青子がデートした遊園地がトロピカルランドである。小ネタとしてコナン1話でこの名前を使ったと思われるが、30周年を記念した『名探偵コナン第1巻SPECIAL』描き下ろしのFILE.0「ハズいカップル」にて同一の施設であることが発覚した。