概要はハワイで親父に教わった
劇場版名探偵コナンにおいて、江戸川コナンが超人的なアクションをこなした際に使用される名台詞。
ニコニコ動画ではハワイ万能説の記事があり、ハワ親とも呼ばれる。
この台詞がちゃんと初出したのは第4作瞳の中の暗殺者のボートのシーンである。
ただし「ハワイで親父から超人的技術を教わっていた」という概念そのものは第2作14番目の標的で既に登場しており、記事タイトル横のメイン画像のように拳銃で蘭を助けた後、コナンが父・工藤優作とのハワイでの射撃練習を回想している。
この台詞が頻繁に登場したのは主に初期の作品で、近年の映画ではまったくと言っていい程使用されなくなった。後述の一覧を見ればわかるが、どれも未成年が遂行するにはあまりにも難しいものばかりで、いくら高校生といえど「父親から教わった」の一言で済ませる超技術が増えすぎるのはあまりにも不自然だからであろう(下手すりゃ自分の正体が露見しかねないし)。
その代わりか、近年はコナンが人間離れしたアクションや鋭い洞察力を見せ、それを目の当たりにした人物が「あの子はいったい何者なんだ?」といった趣旨の台詞を述べるシーンはお約束のようにほぼ毎回盛り込まれている。
公式が病気と評判のスピンオフ作品『犯人の犯沢さん』でもネタにされており、「世界最高の専門技術を学ぶ特殊訓練観光地」とされ、米花町民の憧れの場所となっている。
ハワイで親父に教わった技能
技能 | 公開作品 | 使用例・余談 |
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拳銃の射撃 | (2)14番目の標的 | 犯人が蘭を人質を盾にした際、あえて人質の足をかするように撃ち、犯人に隙を生じさせる
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ゴムボートの操縦 | (4)瞳の中の暗殺者 | トロピカルランドにて犯人に狙われる蘭と逃亡のため
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車の運転 | (5)天国へのカウントダウン | 爆発間際の高層ビルから隣のビルに移るため
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セスナの操縦 | (8)銀翼の奇術師 | 飛行機の操縦士が操縦不可になり、怪盗キッドと共に操縦
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クルーザー、水上バイクの操縦 | (9)水平線上の陰謀 | 犯人追跡のためクルーザーを操縦(途中で灰原に交代)、水上バイクで真犯人の元に向かう
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ハワイで親父に…な台詞集
14番目の標的 白鳥警部に銃を返却する際 | |
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コナン | はい。知らないうちに飛び出したんで、僕びっくりしちゃった…… |
白鳥 | ったく、たまたま蘭さんの足にかすめたからよかったものの……一つ間違ったら大変なことになってたんだよ!? |
コナン | ごめんなさ―――い…… |
(独白) | 本当はハワイの別荘であっちの射撃場で親父に教わって撃ってたなんて、言えねーよな |
瞳の中の暗殺者 ボートに乗り、犯人から逃走中 | |
蘭 | コナン君…、一体どこで操縦を? |
コナン | ハワイで親父に教わったんだ |
天国へのカウントダウン 脱出成功後 | |
光彦 | ところでコナン君、どこで運転の仕方を? |
コナン | ハワイで親父に…あっ、うっ…(慌てて口を噤む) |
光彦 | へ? |
銀翼の奇術師 飛行機操縦中の会話 | |
怪盗キッド | お前、フラップやギアの操作法は? |
コナン | 知ってるよ。ハワイで親父からセスナの操縦を教わったことがあるからな |
怪盗キッド | 成程、人選は間違ってなかった訳だ |
コナン | ただし、あくまでも地面の上。実際に飛ばしたことはねぇけどな |
水平線上の陰謀 最早ハワイで親父にの言及がない |
ハワイで親父に教わっていない技能
ヘリコプター操縦(14番目の標的)
操縦者が突如操縦困難になり、代理で操縦(子供のためペダルとコネクティブ操作は元の操縦者が担う)。
新一時代の小学五年生のころに東都航空記念博物館で模擬操縦を行っていたが、(ハワイで親父に教わったわけでないので)不時着させて命は助かったものの結局ヘリは爆発炎上。
小五郎「ば、バカ、止めろ! 俺たちを殺す気か!?」
コナン「大丈夫、ガキの頃、何度も模擬操縦してっから!」
小五郎「い、今だってガキじゃねぇか…」
ハワイで親父に教わっていない余談
専用記事になるほど有名な台詞なのだが、実の所(少なくとも当時の)原作でコナンおよび新一が父親を「親父」と呼んだことはない。基本的に「父さん」であり、稀に「あの男」と客観的な呼び方をすることがあったのみである。
ただし、映画は原作者の青山氏が監修に関わっていたので許容されていたと思われる。