概要
『名探偵コナン』において、物語の中心となる架空の町。「東京都米花市(または米花区)米花町」というのが正式な名前の模様。
名前は『シャーロック・ホームズ』シリーズにおいてホームズが住むベイカーストリート(ロンドン)に、米の字はユニオンジャックに由来。
コナンや蘭ら主要人物が多く住む。都内にある設定だが、具体的にどの辺りに位置するのかは諸説ある。「ストラップを探せ」にて登場した路線図によると、最寄りの米花駅は「湘南新宿トレイン(おそらくは湘南新宿ラインをモデルにした路線)」の停車駅の一つであり、新宿駅の南側に位置している設定の模様。
町内(あるいは市内)には、小学校から大学まで教育施設が揃っており、遊園地や水族館などの娯楽施設も豊富で、総合病院クラスの医療施設も複数あるなど、都市としての環境はなかなかとみられる。
物語の都合上、驚異的な犯罪発生率に悩まされている。
2022年公開の劇場版では、とあるキャラがグチ混じりに指摘するメタ発言がある。
スピンオフマンガ『犯人の犯沢さん』では、もはや犯罪都市と呼ばれている。
施設一覧
以下、米花町内またはその周辺(米花市内)にあるとされる施設を挙げる。
※は実際に死者が出た場所。
住居
- 工藤邸
米花町2丁目21番地に位置。現在は大学院生・沖矢昴が居候している。
米花町2丁目22番地に位置。発明家・阿笠博士のラボも兼ねており、現在は灰原哀が居候している。
- 鈴木邸
日本有数の大財閥・鈴木財閥の会長一家の邸宅。
- 吉田家
高層マンションの28階にある吉田歩美の自宅。
吉田家内ではないが、『初恋の傷跡~古き傷跡と刑事の魂』にて同マンションの24階が殺人事件の現場となる。
- 円谷邸
2階建ての一軒家で、円谷光彦の自宅。
- 米花第2マンション※
『イラストレーター殺人事件』の現場。
- 木馬荘
米花町2丁目23番地に位置。沖矢昴が住んでいたが、放火により全焼してしまった。
- 米花タワーマンション
『推理対決!新一VS沖矢昴』で登場。誘拐された代田社長がここの一室に監禁されていた。
- シャトー米花マンション※
『現場の隣人は元カレ』で登場。18階に羽田秀吉が住んでいる。
企業・事務所
米花町5丁目に位置。毛利小五郎・蘭父娘の自宅も兼ねており、現在はコナンが居候している。
- 妃法律事務所
蘭の母親・妃英理の弁護士事務所。
『テレビ局殺人事件』などで登場。略称は「NUT」。
水無怜奈がアナウンサーとしてここに勤めていた。
アニメや映画では元ネタのテレビ局が実際に放送されている番組が登場した。
警察署・病院
- 米花警察署
『赤鬼村火祭殺人事件』で初登場。
アニメ版ではオリジナルの刑事が多く所属している。
映画『瞳の中の暗殺者』では被害者の一人・奈良沢警部補がこの署の所属で、捜査本部も設置された。
- 米花東警察署
『救急車を呼びに行った男』などに登場。
- 米花駅前交番
『消えたお巡りさん』などに登場。
米花駅前にある米花警察署管轄になっている。
- 米花総合病院
『月いちプレゼント脅迫事件』にて初登場。『強盗犯人入院事件』では小五郎が、『命がけの復活』シリーズではコナンが入院した。
- 米花中央病院
『揺れる警視庁 1200万人の人質』では3年前に爆弾が仕掛けられたが、松田刑事の活躍により難を逃れた。
映画『14番目の標的』では犯人に三番目に襲撃を受けた阿笠博士が搬送された。
また米花市かどうか不明だが最初に襲撃を受けた目暮警部は緑台警察病院、二番目に襲われた妃英理は東都大学病院へと搬送された。
- 西米花病院
『赤と黒のクラッシュ 発端』で登場。七川絢が盲腸で入院しており、蘭と園子がコナンを連れて見舞いに訪れた。
- 米花薬師野病院
映画『瞳の中の暗殺者』で登場。重傷を負った佐藤刑事が搬送され、記憶喪失になった蘭もしばらく入院していた。
- 新出医院※
『暗闇の中の死角』から登場。新出智明が切り盛りしており、小五郎や蘭も世話になったことがある。
- 米花大学病院
足を負傷した三池苗子をおんぶした千葉が目指した大学病院 その手前の信号で千葉が信号無視しようとしたとき苗子に注意され 千葉がようやく苗子の事を気づいた。
- 米花東総合病院※
『総合病院殺人事件』に登場。小五郎が足を骨折し、数週間入院することになる。
観光・娯楽施設
江戸川コナンの生誕地で新一と蘭がデートした思い出の場所。『ジェットコースター殺人事件』『よみがえる死の伝言』及び、映画『瞳の中の暗殺者』などで登場。
- トロピカルマリンランド
『本庁の刑事恋物語5』で登場。トロピカルランドに隣接していると思われる。ここにも新一と蘭はデートに訪れている。
- 米花美術館※
『美術館オーナー殺人事件』で登場。
『大都会暗号マップ事件』で初登場。以降も多くの事件の舞台となる。
- 米花博物館
『コナンVS怪盗キッド』にて、「漆黒の星(ブラック・スター)」が展示された場所。
- 映画館「キネカ7」※
『最後の上映殺人事件』で登場。どこぞの宇宙忍者みたいな名前の地上げ屋から、悪辣な立ち退き要求を受けていた。
- 米花水族館※
『工藤新一水族館事件』で登場。
百貨店・飲食店・食料品店等
毛利探偵事務所の階下にある。榎本梓や安室透が勤務。コナンらも頻繁に通っている。
毛利探偵事務所が入るビルの隣にある。店自体は初期から登場しており、コナンらも通っていることが最近になって判明。
- レストラン「コロンボ」
「コナン=新一」の事実を阿笠に信じさせるのに(間接的ながら)一役買った店。
店内の様子は『忘れられた携帯電話』や『探偵たちの夜想曲』で登場している。
- 米花商店街
OVA『消えたダイヤを追え!コナン・平次VSキッド!』では、蘭が幼い頃から買い物のために通い続けていることが明かされている。
- 小嶋酒店
小嶋元次夫妻(小嶋元太の両親)が経営する酒屋。
- 米花酒店
『探偵団VS強盗団』冒頭で、ジョディ・ジェイムズ・キャメルがいた店。
- 米花百貨店
『危機呼ぶ赤い前兆/黒き13の暗示/迫る黒の刻限/赤く揺れる照準』で登場。
- 米花デパート※
『探偵団はヤブの中』などで登場。スポーツ用品店(7階)、カメラ店(5階)、玩具売場(4階)、ブランド品店(1階)の他、最上階には高級レストランがある。
『死ぬほど美味いラーメン』シリーズの舞台。元は杯戸町にあったが、米花町に移った。
世良真純の行きつけの店。
- ビアガーデン米花
『小五郎さんはいい人』にて、小五郎がこっそり通っていたビアガーデン。
- 日清食品※
犯人の犯沢さん&日清のコラボ漫画で登場。主人公がその会社の部長を絞殺し会社を爆破していた。
アニメオリジナル回に登場する宝石店。6回登場して5回強盗被害を受けるという登場すれば確実に被害に合っている(コナンもまた強盗にあったのかと言っており、店主の金子圭太も小五郎に強盗被害があったのかと聞かれた際に「いつの強盗事件の事か?」と返事をした)。
宿泊施設
- 米花ホテル※
『江戸川コナン誘拐事件』『ゲーム会社殺人事件』などで登場。
- ホテルニュー米花※
『残された声なき証言』にて、板倉卓が宿泊していた場所。
- 米花サンプラザホテル
映画『瞳の中の暗殺者』で登場。白鳥警部の妹・沙羅が「結婚を祝う会」を開いた。
その他公共施設・河川等
- 米花駅※
映画『時計じかけの摩天楼』で初登場。TR(東都鉄道)の駅の一つで、東都環状線が通っている。「犯人の犯沢さん」では主人公がこの街に来る際に登場し、乗客からこの駅で降りるのを止められていた。
- 米花図書館※
- 米花公会堂
『コナンVS怪盗キッド』にて、沖野ヨーコがライブを行った場所。
- 米花センタービル※
『命がけの復活』シリーズで登場。ゲーム会社や、新一が蘭をディナーに誘った展望レストランが入っている。
- 米花公園※
『月いちプレゼント脅迫事件』などで登場。
映画『瞳の中の暗殺者』では、公園前の交差点が第一の事件現場となった。
- 米花中央公園
『池のほとりの怪事件』で登場。
- 米花東公園※
『標的は警視庁交通部』に登場。
- 梅頭公園※
『幽霊屋敷の真実』に登場。
- 堤無津川緑地公園
映画『時計じかけの摩天楼』で登場。
- 米花市役所
『工藤新一少年の冒険』で登場。原作では米花区役所となっていた。
- 米花シティービル
映画『時計じかけの摩天楼』で登場。映画館「米花シネマ1」が入っている。
- 米花シティホール※
映画『ベイカー街の亡霊』で登場。仮想体感ゲーム「コクーン」の完成披露パーティーの会場となった。
- 米花刑務所
映画『14番目の標的』の冒頭に登場。
- 堤無津川
『堤無津川凧揚げ事件』などで登場。名前はロンドンを流れる実在の川「テムズ川」に由来。
教育機関
- 帝丹高校※
新一や蘭、園子らが通う。新一の母・有希子や、蘭の両親もこの高校の出身。
- 帝丹中学校
新一らの母校。音楽教師に松本小百合がいる。
映画『戦慄の楽譜』では、中学時代の新一と蘭が回想で登場している。
新一らの母校。現在はコナンら少年探偵団が通う。
- 帝丹大学
『歩美ちゃん誘拐事件』や『恥ずかしいお守りの行方』でキャンパスが登場している。
- 米花保育園
『蘭GIRL&新一BOY』で登場した、新一・蘭・園子が通っていた保育園。新一はサクラ組(4歳時)から入ったらしい。
- 米花小学校
『プロサッカー選手脅迫事件』で名前のみ登場。赤木英雄(ヒデ)の弟、守が通っている小学校。
- 米花高校
『プロサッカー選手脅迫事件』で名前のみ登場。この話で登場した赤木量子が通っており、サッカー選手の赤木英雄(ヒデ)・上村直樹(ナオキ)の母校でもある。
- 米花大学※
小五郎の出身大学。『絶叫手術室』でキャンパスが登場している。
劇中に登場する隣接する地区
- 杯戸町(はいど、ロンドンのハイドパークが由来)
- 奥穂町(おくほ、ロンドンのオックスフォードストリートが由来)
- 鳥矢町(とりや、ロンドンのヴィクトリア駅が由来)
- 梨善町(りぜん、ロンドンのリージェンド・ストリート)
- 賢橋町(けんばし、ケンブリッジに由来)
- 大渡間町(だいとま、ダートムーアに由来)
なお、扇澤延男氏が脚本担当のアニメオリジナルエピソードには上記以外の地名がほぼ毎回登場しており、実際に隣接する地区はかなりの数と思われる。
関連リンク
関連タグ
ゴッサム・シティ:犯罪都市つながり
杜王町:驚異的な犯罪発生率に悩まされている町つながり