概要
『名探偵コナン』恒例の回想編。本作では、小学生時代のエピソードが明かされる。
今回は、工藤新一と毛利蘭の幼少期の関係や、レギュラーメンバーの若い頃の描写、あるキャラクターとの繋がりの判明など、多くの謎が判明するという点でも、とても充実したファンサービス回に仕上がっている。
描かれたのは、日本にいた頃の工藤夫婦。まだ別居前の新人刑事・毛利小五郎と新人弁護士・妃英理。髪が黒かった頃の阿笠博士など。特に、初代怪盗キッドこと黒羽盗一と、息子である2代目怪盗キッドこと黒羽快斗と、工藤優作、新一親子の因縁は、今後の事件に繋がる、本作の大きな謎となっている。また、この時期の新一は蘭との仲を同級生から冷やかされるのが恥ずかしくて、蘭に「学校とかでは特に、お互い名字で呼び合おう、いつまでもガキじゃねえんだから」と半ばイジワルぽく言って、蘭は寂しい思いを抱いていたが、それがどのように元の「新一」、「蘭」と呼び合う関係に戻ったのかも見所の一つとなっている。回想における阿笠博士の言では、小学生になるまでの新一と蘭は、いつも二人で仲良く遊んでいたとのことで、阿笠はこの時期に何かあったのではないかと心配もしていた。