「いかなる場合でも父の…CIAの任務を優先させるから…FBIに不都合な事があっても悪く思わないでね…」
CV:三石琴乃
概要
黒ずくめの組織の構成員の一人で、「キール」のコードネームを持つ事から当初は敵と思われていたが、その正体は組織に潜入しているCIAの諜報員だった。彼女の任務は、同じくCIA所属で組織に潜入していた父親・イーサン・本堂に新たな繋ぎ役を紹介することで、それが済めば事故で死んだと偽装して組織を抜けるはずだった。しかし四年前、自分に付けられている発信器に気付かなかったせいで父親は自分を助ける為に死を選んだ。父親の事前の仕込みによって、疑惑の目を向けられなかったばかりか、この一件でコードネームを得た。
以降、父親の最期の言葉「諦めるなよ瑛海!!待ち続ければ必ず味方が現れる!!俺の代わりに、任務を全うしろ!!」を胸に刻み任務に身を投じている。
本名は本堂瑛海。
本堂瑛祐の実姉であり、瑛祐にCIA所属なことを隠していたため、失踪した姉を探し回っていた弟が自分への接触を図ったことから、毛利小五郎にその保護を要請しようと考え、他愛ないイタズラに巻き込まれたことを機に沖野ヨーコ経由でコナンたちと面識を持つ。
組織が企てた衆議院議員候補・土門康輝の暗殺計画を実行中(この時、CIAの常套文句を組織メンバーに言ってしまっており、それが原因かベルモットに「コレ(スパイ)じゃないでしょうね?」と聞かれた)FBIに追い詰められて逃走を図ったが、運転していたオートバイごと転倒した際に全身を強打。意識不明の重体に陥り、意識が戻らないままFBIの監視下にある病院に入院していた(コナンが機転を利かせ、蝶ネクタイ型変声機を利用して怜奈の有給を取ったため、この事は表沙汰にはならなかった)。
その後、意識を取り戻すと赤井秀一から組織に戻って組織の情報をFBIに流すことを要求され、瑛佑に証人保護プログラムを適用させる事を条件に赤井やコナンと手を組む。
再潜入するとあの方にFBIから容易に奪還できた事を不審に思われて多くの盗聴器と発信器、常に数人の見張りが付けられた。そんな中でジン(彼からも疑われている)から、あの方の命令を伝えられた「赤井秀一を葬り、自らの身の潔白を証明してみせろ」と。この事を事前に予測していたコナンの一計を事前に耳に入れていたため、彼を射殺したと見せかける偽装工作を行い、別人の遺体ごと赤井の車を爆破。
その行動からとりあえずは組織から始末されず、FBIに組織の動き(「バーボン」や「ラム」)を秘密裏に伝える。疑惑も晴れてかコナン側からの呼称も「怜奈さん」「水無さん」になっている。
組織からの命令でアナウンサーをしていたが、再潜入に伴い自己判断でこの仕事を辞めたいと日売テレビ側に伝え、潜入任務に専念することになる。
名前の由来
イアン・フレミングが生みだした英国のスパイ・ジェームズ・ボンドこと007。
名前を分解すると水(ミス)、無(0)、怜(0)、奈(7)、ミス・007となる。つまり「黒の組織に潜入している『スパイ』」。ただし、由来のボンドはMI6である。
劇場版
映画『純黒の悪夢』で初登場。
キュラソーによりスパイであることが露見しかけてバーボンと共に処刑されかかる(声優繋がりの某アニメとは流石に関係あるまい)。その後、キュラソー(を装ったコナン)からのメールに「キールとバーボンは白」と書かれたため処刑は保留になり、記憶を取り戻したキュラソーがメールの内容を肯定した事で嫌疑は晴れ、組織に復帰できた。
映画『黒鉄の魚影』では、老若認証システム入手任務に従事する一方、捕らえられた灰原哀と直美・アルジェントの脱出に手を貸す重要な役割を果たしている。キールがいなければ灰原と直美は脱出できなかった為、公式からも今作のMVPと名高い。
この記事における本作の監督は、灰原を助けられるのはキールだけ(ベルモットは単独行動する、バーボンは後半では公安の仕事もある)なのでキールが動く事は初期から決まっていた、お父さんとの回想もどうしても入れたかった他、この映画は、組織に苦しめられたという背景は通ずるところがある3人(キール、灰原、直美)の女性が協力しながらピンチを切り抜けていく物語でもあると思います等と述べられた。
実は灰原と対面するのは今回が始めてである。灰原の方は以前にコナンから聞かされていたため、キールの素性を把握していた。
なお、ウォッカとのやりとりが多分にあるのも某アニメとは関係あるまい。
余談
演者の三石氏は前作『剣勇伝説YAIBA』のヒロイン・峰さやかを演じていた。