ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

イギリスの小説家イアン・フレミングが1953年に初めて発表したスパイ小説、並びにそれらを原作、原案として現在も続編が発表されている映画化作品「007ダブルオー・セブン)」シリーズの主人公。作中でゼロゼロと読むことは稀で、ほとんどの場合ダブルオーと読まれる。

実在するイギリス秘密情報部「MI6(エムアイ・シックス)」所属の諜報員という設定。そのMI6の中でも更に特権的な、任務のためなら自身の一存で殺人を行っても不問とされる殺人許可(=殺しのライセンス)をもつダブルオーナンバーのエリート・スパイたちの一員として「007」のコードネームを持つ世界的に有名なキャラクターである。

スパイ小説やスパイ映画の顔役と言えよう。


主な任務は世界を脅かす組織・富豪・科学者などのもとへと潜入し、その陰謀を阻止すること。

主要国の言語を自在に話す外国語能力や、射撃・体術などの戦闘能力はもちろん、車やバイクやヘリやモーターボート等をも操縦する技術、高級ファッションブランドを着こなして女性を魅了する整った顔立ちと話術、政治や経済から芸術や風俗に至るまでの博学、そして何より障害を徹底的に排除し任務を確実に遂行する冷徹さを持った、さまざまな面において一流の男。


一方、任務の途中であっても美女をついハントしたくなるスケベな悪癖や、装備開発担当者のQ氏に新アイテムを紹介されるとついつい弄って彼を困らせてしまう悪戯っぽさが玉にきず。

スパイなのに求められれば堂々と"Bond. James Bond." の決め台詞でコードネームではなく本名を名乗る忍ぶ気ゼロな態度もお約束。

また、タフガイではあるが、高血圧・尿酸値過多・肝疾患など慢性的な疾患を一通り備えてしまっており、「長生きはできない」と医者から太鼓判を押されてしまっている。


劇中では、おおむね30代後半~40代後半あたりといった年齢設定。

原作とシリーズ初期の設定では、おそらくは1920年代生まれの第二次世界大戦帰還兵で、大戦で活躍したとされている。ボンド役がロジャームーアに交代して以降は、演じる俳優の誕生日に合わせた年齢設定がなされてきた。

ダニエル・クレイグがボンド役に採用されてからは、1968年ベルリン生まれの男として再設定されている。


愛銃はワルサーPPK。ただし『ネバーセイ・ネバーアゲイン』と『オクトパシー』ではワルサーP5を、『トゥモロー・ネバー・ダイ』~『カジノ・ロワイヤル』ではワルサーP99を使用していた。また、原作初期では「グリップを外してテープを巻き、照星をヤスリで削り落とした」暗殺用の改造ベレッタ25口径拳銃を使用していた(映画でも第1作にてMから「まだベレッタを使っているのか」と言われるシーンがある)。


美女好き編集

ボンドガールという代名詞があるように、ボンドといえば美女が欠かせない。

格好良く任務を達成し、めでたく美女をゲットするというマッチョなヒーロー像がボンドであり、お洒落な服装に整った顔立ちと逞しい体つき、気障な口説き文句で、どんな美女も虜にしてしまう。

かなりの節操なしで、特に初期などはもはや「歩く性欲」である。

しかしながらあくまで性欲の発散対象、あるいはその場限りの関係を楽しむための相手としてのみ女性をみなしており、恋愛対象として女性をみなすことは非常に少ない。心から愛した女性は劇中ではせいぜい1~2人である。

『ゴールデンアイ』で上司のM(史上初の女性MI6長官)から「女性蔑視の太古の恐竜で冷戦の遺物」と嫌味を浴びせられたり、『カジノ・ロワイヤル』で放った「女は人妻に限る。いろいろ簡単に済むからな」という台詞が、彼の女性観を端的に表している。


好物・趣向編集

冷静さを要求されるスパイでありながら酒は大好物で(飲酒してもスパイ活動には全く影響しないらしい)、「女王陛下の007」では相当飲んでいる。

飲酒する場面ではウォッカマティーニをシェイクしたものを頼む事が多く、『カジノ・ロワイヤル』に登場したものは登場人物から「ヴェスパー」と呼ばれているが、これがウケて「ヴェスパー・マティーニ」なるカクテルが誕生し、定番となった。

しかし本来ジンで作るマティーニをウォッカで、しかもシェイクしてキンキンに冷やすというのはカクテル愛好家からすれば変化球すぎる代物であり、一部では「作者のイアン・フレミングが味音痴だっただけじゃないのか」とまで言われている。


映画の中ではあまり描写されないが、実はかなりのヘビースモーカーで1日70本近く喫煙した事もある。

これはフレミングの嗜好が反映されており、フレミング自身も1日80本近いタバコを吸っていたという。


また、正真正銘のイギリス人だが「あんな泥水を飲んでるから大英帝国は没落した」と言い放つほど紅茶が大嫌いで、もっぱら濃いコーヒーをよく飲む。

これも作者のフレミングの嗜好で、フレミングもまたイギリス人なのに紅茶嫌いな一方、007を執筆していたジャマイカで飲んだコーヒーの味は好きだったらしい。


これに限らず、スコッチ(スコットランド産ウイスキー)よりもバーボン(アメリカ産ウイスキー)が好きだったり、「ビートルズなんて耳栓をして聴くものだ」と言っちゃったり、ワイドスプレッドのシャツなのにセミウインザーノットでタイを結んだりと、英国紳士のステレオタイプからはかけ離れた、かなり自由なスタイルの持ち主である(意図的にそう造形されたのかもしれない)。


ボンドの同僚・上司編集

M編集

ボンドの上司にしてMI6のトップ。作品によって細かいところは異なるが、ボンドの女遍歴を快く思っておらずある意味ボンドにとって最大の敵と言える。(ボンドはプレイボーイでいたいのに任務をいつも下して邪魔をするという理由)


ミス・マネーペニー編集

Mの秘書。ボンドに恋愛感情を持っているが、ボンドにその気はなくいつもリップサービスで返されてしまう。

ボンドに対する恋愛感情は本当のようで、『女王陛下の007』でボンドがテレサと結婚した際には人目を憚らず結婚式場で泣き出すシーンもあった。


ビル・タナー編集

ボンドの親友でMの参謀を務める幕僚主任。ボンドたちとは異なりMI6のオフィスに籠って作戦指揮を執る事が多い。


Q編集

MI6の職員で武器研究開発のトップ。イギリス流のユーモアと皮肉を交えながら秘密兵器を提供している。「無傷で武器を返すように」と注意しても毎回ボロボロになっているのはお約束。



歴代俳優編集

初代 ショーン・コネリー編集

水彩画…ジェームス・ボンド

若山弦蔵日高晤郎内海賢二

出演作品

  • 第1作「007 ドクター・ノオ(1962)」
  • 第2作「007 ロシアより愛をこめて(1963)」
  • 第3作「007 ゴールドフィンガー(1964)」
  • 第4作「007 サンダーボール作戦(1965)」
  • 第5作「007は二度死ぬ(1967)」
  • 第7作「007 ダイヤモンドは永遠に(1971)」
  • 番外作「ネバーセイ・ネバーアゲイン(1983年)」
  • ゲーム「007 ロシアより愛をこめて」

コネリーの当たり役にして代名詞とも言うべきキャリアであり、彼が後に出演した作品では、ボンドを演じていた彼のキャリアにオマージュがささげられていることもある。例えば「ザ・ロック」では、イギリスの元諜報員の老人を彼が演じているなど。

筋肉ムキムキで胸毛ボーボーなため、デビュー前には、ボンドのスタイリッシュなイメージに合わないとして当時の原作ファンからボコボコに叩かれていたが、今では「コネリー以外のボンドは認めない!」という原理主義者まで現れるほどの大人気である。

5作目まで起用されたところで降板したはずだったが、レーゼンビー出演作の不振により1作のみ復帰し、後に、MGMの手を離れて製作された番外編「ネバーセイ・ネバーアゲイン」にて再びボンド役への復帰を果たした。


映画の構造が固まっていない時期であるのも一因していることだが、コネリー時代のボンドはかなり人間味に欠けた“任務遂行マシーン”であり、冷徹さと性欲とジョークの塊のような男として描かれている。


ガンバレルシークエンスでは、第3作までは飛びのきつつ半身で射撃する形、第4作以降はすばやく体をひねり膝立ちになって射撃する形をとっている。


二代目 ジョージ・レーゼンビー編集

広川太一郎小杉十郎太

出演作品

  • 第6作「女王陛下の007(1969)」

それまでの作品と異なり、一人の女性に真に愛情を抱き結婚に至るというボンドの人間的な面が大きくクローズアップされた『女王陛下の007』1作のみの出演であり、コネリーのワイルドなボンドから華麗なイメージへと転換したこともあって、異色のボンドとして際立っている。


アクションの上手さを買われて見事2代目ボンドに抜擢されたのだが、イギリス人なのにイギリス英語が上手く話せない(オーストラリア出身であるため)、撮影中にわがままを言ってスタッフを困らせる、マスコミにはゴシップを書きたてられるなどさまざまな混乱を引き起こし、さらに作品の方もコネリーの人気の影響から脱することができず興行収入がそれまでと比べて低下したため、1作限りで降板することになった。

しかし、当時から監督などは彼の演技を高評価していた。そして『女王陛下の007』は、現在ではシリーズ中でトップクラスに人気と評価の高い一作となっており、彼のボンドはまさに良い意味で「異色」のボンドであったと言える。

なお本人は、当時について「調子に乗っていた」と後悔している模様。


ガンバレルシークエンスは、スタイリッシュに体をひねりながら射撃する。後期のコネリーのそれに似ているが、彼のそれと比べ鮮やかなものとなっている。また、歴代のガンバレルシークエンスでは唯一射撃する際に片膝を地面につけている。


三代目 ロジャー・ムーア編集

nobody does it better

広川太一郎

出演作品

  • 第8作「007 死ぬのは奴らだ(1973)」
  • 第9作「007 黄金銃を持つ男(1974)」
  • 第10作「007 私を愛したスパイ(1977)」
  • 第11作「007 ムーンレイカー(1979)」
  • 第12作「007 ユア・アイズ・オンリー(1981)」
  • 第13作「007 オクトパシー(1983)」
  • 第14作「007 美しき獲物たち(1985)」

簡潔に言えば、老け顔でユーモラスなボンドである。

ムーア時代の007シリーズは、コミカルでケレン味たっぷりの内容となっており、彼のユーモラスで軽妙な演技ともあいまって、それまでのハードな雰囲気のシリーズとは大きく異なった作品群が作られた。


ムーアは、2代目ボンドの選定のゴタゴタの際に名前が挙がっており、第6作と第7作の混乱を経て、3代目ボンドとして抜擢された。

年齢的には彼はむしろコネリーよりも3歳年上であり、白髪や皺の目立つかなり高齢のボンドとなった。第14作時点での57歳という年齢は、ボンドを演じた最年長記録である(ボンドガール役の女優の母親よりも年上だと知ってショックを受けたらしい)。

加えて、元々自他共に認める運動音痴でアクションが苦手であるせいもあって、コネリーやレーゼンビーとは打って変わって結構ヨタヨタしている。当初からスタントマンによる代理演技を多用していたが、キャリア末期はそれはもう必死だったらしい。シリーズがコミカルな作風に傾いていったのは、ムーアでは本格的なアクションが出来なかったからだとも言われる。

一方で実際に撮影に参加した多くのスタントマンたちによれば、ムーアはスタントには消極的ではなく、むしろムーアの後任であるダルトンがスタントマンに頼り切りだったという。

また、ラブシーンの方が代役に任せたいほど苦手だったという説もある。


ガンバレルシークエンスでは、あまり体をひねらずに、左手で右手を支えすぐに射撃する。また、第10作からはそれまでのビジネススーツからタキシードを着用するようになり、以後第20作までガンバレルシークエンス内でのボンドはタキシードを着用していたが、第22作からビジネススーツに戻された。


四代目 ティモシー・ダルトン編集

ティモシー・ダルトン

小川真司大塚芳忠

出演作品

  • 第15作「007 リビング・デイライツ(1987)」
  • 第16作「007 消されたライセンス(1989)」

ダルトンのボンドについては、日本でつけられた「危険なほどに野生的」というコピーが、端的にその魅力を言い表している。

高齢だったムーアのそれとは対照的に若々しく活動的で(実は第6作と第12作の時点でオファーが来ていたが、前者は弱冠23歳で若すぎるとして自ら断っており、後者はほかの映画への出演を控えていたことから断念した)、作品自体もムーア時代のコミカルな作風から、一転して本格的でハードな雰囲気へと回帰した。

ダイアナ妃が第15作を「最もリアルなジェームズ・ボンド」と称したように、彼のボンドこそが最も原作のボンド像に近いとする評価も多い。


このように彼の出演作の評価は高かったのだが、興行成績的にはいまいちであった。また、製作元が映画化権で揉めてシリーズの製作が滞ってしまい、彼はその間にボンド役への興味を失って降板してしまった。


ガンバレルシークエンスでは、すばやく正面に向き直り右手のみで射撃する。


五代目 ピアース・ブロスナン編集

神谷明田中秀幸横島亘江原正士

出演作品

  • 第17作「007 ゴールデンアイ(1995)」
  • 第18作「007 トゥモロー・ネバー・ダイ(1997)」
  • 第19作「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999)」
  • 第20作「007 ダイ・アナザー・デイ(2002)」
  • ゲーム 「ゴールデンアイ 007」
  • ゲーム 「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」
  • ゲーム 「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」
  • ゲーム 「007 レーシング」
  • ゲーム 「007 ナイトファイア」
  • ゲーム 「007 エブリシングオアナッシング」

ブロスナンのボンドは、コネリーやレーゼンビー、ダルトンのハードな雰囲気と、ムーアのユーモラスな雰囲気、そして独特の紳士的な魅力を併せ持っている。

加えて、スタイルの良さと体のキレがボンド役俳優の中でも随一で、発達したCG技術ともあいまって、迫力あるアクションを見せてくれる。


コネリーの初代から、腕時計は原作小説に名前がでていたこともあり主にロレックスの製品を身に着けていたボンドだったが、このブロスナンの代からは、ボンドの表の身分である海軍中佐という設定を生かして、オメガのダイバーズウォッチ「シーマスター」を愛用するようになった。


彼の出演作は、フレミングの原作が本格的に枯渇したことと、冷戦が終結した後の時代であることから、原作シリーズから解き放たれた新たなスパイの活躍を描いている。

M役がシリーズ史上初めて女性になり、1作ごとに監督が交代することで作風にも幅が出るなど、それまでと比べてシリーズの雰囲気が変わった。

ダルトンと並び四代目ボンドとしてのオファーが来ていたが、そのときは契約の都合で断っていた。ダルトンの降板を受けて、36歳で五代目ボンドとして出演することになった。しかし実は、第16作公開後に007の映画化権を巡った揉め事があったため、ブロスナン出演作でシリーズが再開されるまでに6年を要している。実際に五代目ボンドとしてのデビューした年齢は42歳。第21作以降への出演にも意欲的だったが、若きボンドを描くには高齢すぎるため降板した。


ガンバレルシークエンスでは、すばやく正面に向き直り、右手のみで射撃する。動作としてはダルトンとほぼ同様だが、その動きのキレと、すらりとした立ち姿が特徴的。

なお、第20作においては第1作から40年ということもあってかボンドを狙った銃口に弾丸が入る演出が施されている。


『ゴールデンアイ』をNINTENDO64向けにゲーム化した『ゴールデンアイ007』は、FPS史上に残る傑作として高い評価と大ヒットを記録した。後にアメリカの人気トーク番組に出演した際、なんと自ら『ゴールデンアイ007』をプレイし司会者と対決。初心者ながら武器を拾わずチョップで挑みかかる硬派なプレイを見せた(負けたけど)。


六代目 ダニエル・クレイグ編集

007

小杉十郎太 藤真秀

出演作品

  • 第21作「007 カジノ・ロワイヤル(2006)」
  • 第22作「007 慰めの報酬(2008)」
  • 第23作「007 スカイフォール(2012)」
  • 第24作「007 スペクター(2015)」
  • 第25作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(2021)」
  • ゲーム「007 慰めの報酬」
  • ゲーム「007 ブラッドストーン」
  • ゲーム「ゴールデンアイ 007(リメイク)」
  • ゲーム「007 レジェンズ」
  • 「幸福と栄光」

シリーズの設定をさらに一新し、ボンド像が冷戦期のヒーローから現代のヒーローへと変更され、若く未熟なスパイである彼が成長していく姿が描かれるようになった。


そんなボンドを演じるために起用されたクレイグは、金髪で、背が低く(今までボンドを演じてきた俳優たちがいずれも185cm越の身長なのに対し、クレイグは178cm)、何より凄まじい悪人面をしており(『ロシアより愛をこめて』の殺し屋グラントにちょうどそっくりである)、何もかもが従来のボンドのイメージからかけ離れていた。もちろん、発表された当初などはファンから猛烈な非難を浴びた。

しかし第21作『カジノ・ロワイアル』が公開されてみると、シリーズでも随一冷徹な外見とキャラクター、そしてそれに反してスパイとしては不安定で未熟であるところ、そこから抜け出して真の諜報員・工作員へと成長していく姿が非常に高い評価を獲得し、シリーズ最高傑作とさえ呼ばれる人気となった。

以降、現在に至るまでボンドを演じている。


クレイグのボンド映画は、シリーズでもっともリアルでハードな作風で描かれ、秘密兵器などがめっきり影を潜めた本格スパイアクションとして展開されている。

『カジノ・ロワイアル』の人気は継続しており、同作が達成したシリーズ最高の興行記録を、第23作『スカイフォール』が更新している(シリーズ初の世界累計興行収入10億ドル達成)。

ただし、製作元の経営難と作品のビッグバジェット化のために、公開スパンが延びており、キャリアの割に出演回数が少ない。

2021年公開の第25作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』時点で、彼のボンド役キャリアは15年に及び、コネリーやムーアを超えて歴代最長記録となっていたが同作をもってボンド役を引退した。


2012年ロンドンオリンピックの開会式で披露された「幸福と栄光」では、開会式会場まで007が女王陛下をエスコートするという設定で、とうとうエリザベス2世その人と共演を果たした。この作品は、会場上空からふたりでパラシュート降下するという衝撃的な結末を迎えた。


ガンバレルシークエンスではダルトンやブロスナン同様正面に向き直り右手のみで発砲しているが、第23作・第24作・第25作のものは二人と異なり左脇が開いている。また、第24作では従来歩いている際に腕を振らないか振り幅を小さくして体の陰に隠すようにしていた右手の銃が、右腕の振り幅が大きくなったことではっきり見えている。

従来の形式がとられているのは第24作のみで、第22・23作はエンドロール直前にシークエンスが挿入されている。ダニエルの初登場となる第21作では、同作で描かれる若きボンドの活躍に合わせ、彼の諜報員としての最初の殺人シーンという形で、オープニングの導入部として演出された。

第25作は従来と同じく映画冒頭で挿入されたがそれまでの演出(発砲直後に画面上から血が流れる)が無く、発砲後徐々に画面が白くぼやけボンドの姿が消えるのと同時に映画の舞台となるノルウェーの雪山が映るという特殊なものになっている。


七代目 アーロン・テイラー=ジョンソン編集

クレイグの引退により、次のボンド役が誰になるかずっと議論されてきたが、2024年に007シリーズの制作会社であるイーオン・プロダクションズが、アーロンに新ジェームズ・ボンド役の正式オファーをに出したことが報じられて彼が七代目ボンドの最有力候補となり、同年にアーロンがそのまま抜擢されることが報じられた。


余談編集

コナミのステルスアクションゲームメタルギアシリーズの登場人物で、主人公の一人ネイキッド・スネークの上官で親友であるゼロ少佐は、本シリーズもといジェームズ・ボンドの大ファンであり、部下のパラメディック曰く「007の話が出ると1時間は講義が続く」とのこと。

ビデオすらない60年代において、個人で映写室とフィルムを所有しているほどであり、スネークの装備にペン型拳銃を割と本気で提案したりしている。

また彼は、昔気質の英国紳士らしく、コーヒーを「下品な泥水」と呼んで忌み嫌い、紅茶をこよなく愛しているが、これは上述したボンドの紅茶嫌いのパロディである。


ちなみにスネークの方は、007シリーズの華やかすぎるスパイ活動(主に女性関係)にリアリティを感じられず苦手としている。



ポケモン剣盾』ではジェームズ・ボンドをモデルにしたと思われるポケモンインテレオンが登場する。


憂国のモリアーティ』ではアイリーン・アドラーがMI6のメンバーとなった後にジェームズ・ボンドと名乗っている。


関連タグ編集

映画 007 スパイ

関連記事

親記事

007 だぶるおーせぶん

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 318846

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました