どうやら私は
お前を自由に
させ過ぎた
ようだ。
私の元へ
帰って来て
おくれ
ベルモット。
概要
黒ずくめの組織のボス。名前・性別・年齢など、未だその正体が明かされていない人物で、様々な憶測を呼んでいる。
組織のナンバー2で側近はラム。
お気に入りはベルモット。
赤井秀一を"Silver Bullet"として恐れている。
灰原哀はその正体について「ただでさえ信じ難い人物が浮かび上がって来るかもしれないんだから」と言っている。
組織のメンバーのコードネームが酒の名前だが、ボスにコードネームは無い。
作者の青山剛昌は、新聞のインタビューで「実はボスの名前は既に原作のどこかにでている。捜してみて下さい」、2005年青山剛昌とコナンファンの集いでの質問コーナーにて「(黒ずくめの組織の)正式名称はある。言うとボスの名前がバレちゃうので言えません」と発言している。
単行本第53巻File9「光るトンカチの正体」までで既にフルネームが出ており、どの人物がボスなのかファンの間で色々なキャラクターが予想されている。
明かされている特徴
一人称は「わたし」
メールアドレスが「7つの子」
相手が外国人でもメールは日本語で打つ。
ピスコ曰く「あの方に長年仕えた」
ベルモット曰く「慎重居士、石橋を叩きすぎて壊しちゃうタイプ」
バーボン曰く「(ベルモットに対して)まさかあなたがボスの・・・」
否定された人物
鈴木園子含む鈴木財閥関係者
主な候補(だった人)
数ある『コナン』の謎の中でも最も有名かつ盛んに議論されているもの。
そういった事から阿笠博士や工藤優作が実はボスなのではないかという予想もあったが、その説が有名になりすぎて、なんと現在は両方とも原作者が否定している。
他の候補としては、以下の通りである。
主要キャラクター
怪盗キッドこと、黒羽快斗の父親であるマジシャンで、工藤有希子、シャロン・ヴィンヤードとは師弟関係にある。劇中では謎の死を遂げたことになっている(この件については作者が殺されていないと明言している)。
組織を象徴する烏から、「黒い羽=黒羽(くろば)」と連想できる事から、候補に挙げられている。組織に弟子のシャロンが所属していたり、「不老不死」の秘密が隠されている宝石の「パンドラ」に関わっていたのも、候補の理由となっている。
とはいえ、元々は他漫画からのゲストキャラクターであり、信憑性としてはある意味一番有り得ないパターンであろう。
FBIの捜査官。
名前の由来がシャーロック・ホームズの宿敵・「ジェームズ・モリアーティ」で、なおかつ苗字がブラック(黒)である事から、候補に挙げられている。(モリアーティ由来の人物は『時計じかけの摩天楼』の森谷帝二もいるが。)
ちなみに、この人物がボスであった場合の組織の名称は「モリアーティ」とされている。
また、人違いで誘拐されコナン達に助けられた際には独白の中でだが、ベルモットと同様にコナンの事を「クール・ガイ」と呼称したり、赤井との会話で彼を「ホームズ」と例えている点等から、コナンの正体も既に知っているかの様なそぶりも見せている。FBIが利用した宮野姉妹を保護せず2年間放置するなどFBIらしからぬところがある。
正体が判明してからは上記のような切れ者のシーンも無くなる(ミスリードの意味もあったと思われる)など、“あの方”とは思えない行動もしているため、現在は弱めな説。
後に赤井がキールと死の偽装工作をした事を知っており、支援していた事が明かされ、同じタイミングで正式に作者からあの方説を否定された。
なお、ジェームズ・モリアーティには、名前が同じ兄がいる。そのため、ジェイムズ・ブラックにも兄弟がおり、その兄弟があの方ではないか?という考察もなされている。
意外な事に初登場は劇場版『時計じかけの摩天楼』で、容疑者の1人として登場だった。
組織の人物は皆お酒からとられているコードネーム(ジン 、ウォッカ、 ベルモット等)であり、カクテルの一つに、ホワイトスワンがある。
原作者によれば、できるだけ怪しく見えるようにデザインしたという。
「ピカドール」というカクテルがある。
彼の「光彦」を英語表記にする→MITSUHIKO→ITSUHIOは意味のないノイズなので消去する→MK→これを逆にする→KM→KはKURO、つまり黒のイニシャル、MはMAKU、つまり幕のイニシャル→黒幕
さらに、名前に「光」が入るため『闇(黒)は光のもと生まれる』、『光と闇は切っても切れない関係』という考えに基づくならば、光彦が黒の組織を設立したと受け取れなくもない。もっとも、光は周りの闇が深ければ深いほど強く濃く輝く。
※APTX4869(小型化する薬)を飲んで子供になっている想定です。
もっとも、それだと名前に「K」と「M」がある人物全般が当てはまるので酷すぎるこじつけと言える。主要登場人物に限定するなら毛利小五郎(MOURI KOGOROU)や佐藤美和子(MIWAKO)、京極真(KYOUGOKU MAKOTO)、そして同じ少年探偵団の小嶋(KOJIMA)元太にも当て嵌まる。
一度しか登場していない人物
阿笠定子
阿笠博士の伯母。
組織のコードネームに用いられている酒の名称の種類に「アーント・アガサ」と呼ばれる酒が存在しており、アーントは「伯母」を意味している事から、「アーント・アガサ=阿笠の伯母」と連想され、候補に挙げられている。
とはいえ、根拠はそれしかなかったため名前がよくあがる人物ではあったがアテにする者は少なかった。
エドワード・クロウ
工藤新一最初の事件の容疑者の一人として登場。
苗字がクロウ(烏)であり、黒や七つの子を彷彿させる事、そして探偵として最初に会った人物が物語の黒幕という漫画として熱い展開にロマンを感じる原作ファンに候補として挙げられていた。
大黒連太郎
名前だけ登場。美國島の観光者リストにて、黒澤陣(ジン)、魚塚三郎(ウォッカ)、宮野志保(シェリー)らが載っていた。
大黒はそれとは別のリストに名前が記載されていた人物であり、また苗字に「黒」が用いられている事やテキーラが取引場所に指定していた建物が「大黒(だいこく)ビル」であった事から、候補に挙げられている。
ただし、作中で実在していた人物かどうかすら判明しておらず、この名称は他の候補達等が騙った偽名である可能性も否定できない。
名前とシルエットだけ登場。有名な人物らしく、作中では烏は烏丸蓮耶の紋章として知られている。
半世紀前に謎の死を遂げたと言われている大富豪で、彼の遺産を巡ってコナン達名探偵が主を失った屋敷に集まった事もある。
彼の屋敷で起きた事件の冒頭では「99歳で死亡」と言われているが、解決編の段階で犯人により「100歳を越える大富豪から~」という回想が入り、しかもその背景でものすごく黒いことをやっていた疑惑があるなど、何かと謎の多い人物。
もしも存命していれば人間の寿命はとっくに越えているが、組織が不老不死について探求している可能性や、苗字や紋章が「烏(組織を象徴する鳥)」である事から、候補に挙げられている。
また、メールアドレスが烏を歌った七つの子となるため、そこも根拠の一つとなっていた。
鮫崎島治
元警視であり、小五郎とも面識があるという美味しい立ち位置であるにもかかわらず、再登場していない。
声優を担当した柴田秀勝氏は劇場版機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙にてデギン・ソド・ザビを担当しており、ガンダムのリスペクトキャラクターが登場する事が多い本作ではデギンがあの方に相当するのではないか、と密かに候補に挙がっていた。
そして亡くなった娘がいる。
メールアドレスが「#969#6261」で鳥取県の市外局番だということなので鳥取の関係者である(ネタです。)
ファンブックでの「あの方」ランキングでも(おそらくネタとして)上位に挙がっていたり、読者から「本当は青山先生が黒幕なんですよね?」という質問に対しても作者はふざけた調子で否定してはいるものの、果たして真相は・・・?
正体と明かされた人物の正体
尚、前述の通り「File.1008」にて「あの方」の正体が判明した。また、1090話の終盤にて、それらしき人物のシルエットが描かれた。
しかし、とある事情からその人物が作中現在における実在性が曖昧な状態であり、「あの方」がその人物当人であるのか、はたまた世襲やなりすましによって同じ名前を名乗っている別人なのかという新たな議論を呼ぶ事になっている。