私の名前は香坂慎太郎。巨大マフィア 裏神のトップです。
この世界、頂点を目指せば屍は無数に生まれる。それが道理です。
CV:くまかつみ
公式サイトでの解説
元マッドカルテル日本支部の長だったが、
本国のやり方が不服で謀反を起こし独立…。
『裏神』と看板を掛け直しリスタートした。
マッドカルテル養成機関出身の武闘派。
概要
新興マフィア組織「裏神」のトップを務める男。
元はマッド・カルテルの日本支部長を務めていたが、謀反を起こして独立した。
誕生日は8月31日。
そのことを守若からは、夏休み最終日で嬉しさと悲しさが両方来ると言われている。
人物
基本情報
所属 | 裏神 リーダー |
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メインウェポン | ナイフ、投げナイフ、拳銃 |
主な部下 | 辰巳春希、タンタン、鳳崎桔平、深瀬大也、反町琥治郎、烏丸瑞紀 |
経歴 | マッド・カルテル本部 → マッド・カルテル日本支部 トップ → 裏神 トップ → 麻薬戦争 |
容姿
銀髪と緋色の目が特徴的な日本人男性で、日本支部の現トップを務める武闘派幹部構成員。
顔立ちは女装していない天羽組の香月紫苑によく似た美顔で、戒炎のトップ我妻京也(覚醒前)の如く常に笑みを絶やさない人物である。
メイン画像のベスト姿は戦闘用の服装であり、平時は赤色のネクタイを着用したスーツ姿である。
なお、紹介写真では黒いスーツを着てグラサンをかけ、ネクタイも黒で合わせていたが、本編登場後にはネクタイの色が赤になり、グラサンを外している。
性格
物腰柔らかい紳士のような印象を受ける人物だが、その一方で冷徹な野心家としての一面もある。また、口癖として『魅力的』を多用しており、それは後述の過去が関係している。
野心の為であれば元上層部のマッド・カルテルにも牙を向き、幹部をあっさりと殺害する冷血漢であるが、それに対しメンバーには神戸牛やロブスターのバーベキューを振る舞ったり、下部組織には暑い時期に梅干しを差し入れたりと、余暇活動の計画を練ったりして士気も高めるなどのホスピタリティ精神も持ち合わせている。
総じて組織トップとしてのカリスマ性、統率力に優れているといえるだろう。
ただし、単に野心家なだけではなく、行動は手腕と実力に裏打ちされている。
組織に貢献しながらアジア人という理由で正当に評価されず、ただただ組織の為に搾取(香坂曰く差別)されていた事が、謀反の理由だと説明された。
これが、同期でありながらメキシコ人であるダヴィッツと理解し合えない理由でもある。
日本支部奪還と裏切りへの制裁として、本部メキシコのカルテル本部が、本格的に香坂の首を狙って動き始めている。
彼に付く事は非常に危険であると言えるが、それに見合うだけのカリスマ性を持ち合わせた人物と言えるかも知れない。
彼自身も本隊から命を狙われていることを十分に自覚しつつ、同時に本隊を返り討ちにできる絶対の自信も持ち合わせている。
実力主義であるが、末端の人間にも他の組織のトップよりはやや柔らかい態度で接している。
自分の突然の訪問に慌てて混乱した下部組織に対しても、「1秒後に私に照準が複数合っていないと全員死にますよ」と緊張感を持たせつつアドバイスをしている。
その一方、このような態度は実力や余裕を見せることで下の人間の反抗の意思をなくすためのものであるとも示唆されており、実際に上述の下部組織メンバーは畏怖の念を抱いている。
また、末端の人間の所にも足繫く通い、鞭撻すると共にアドバイスしているようで、経営者として几帳面であると言える。
また、後述の通りギャグを言う場面が割と多いことも特徴的であり、上述の柔らかい態度と合わせて空気感を作ることも得意であると思われる。
登場当初はビジネスライクな一面の強い人物として描かれていたものの、裏神の結成以降はより仲間思いな面が強くなったことが示唆されており、実際に深瀬が死亡し鳳崎が悲しむ様子を見せたときは、マッド・カルテル時代同様その死を受け入れてこそいたが、「マッド・カルテルにいた時より少し寂しく感じる」と独白している。
実際、公式Xでも、「差別環境から日本に来て、すこし心が柔らかくなった」とされている。
悪人と言う自覚はあるものの、過去の経験もあり人身売買のビジネスは酷く嫌っている。
分かっている全ての要素から見れば、京極組や獅子王組から見れば警戒すべき相手ではあるものの、心の底から憎めない悪のカリスマとも言える人物である。
能力
公式Xによれば、未だ秘められた才能があるらしい。
戦闘力
我妻の挑発に対して怒気を纏いながら放ったオーラから察するに戦闘面でも高い実力を誇る人物だと思われており、後にマッド・カルテル内でもトップクラスの戦闘力を持っていることが判明した。
独立後はカルテル在籍時とは比べ物にならないほど飛躍的に戦闘力が向上しており、その成長度合いにはカルテル時代からの最側近であるタンタンですらも驚きを隠せないほど。
戦闘では主にナイフを使用しており、ナイフ術に関してはカルテル在籍時点で須永陽咲也と互角に渡り合い、独立後は久我虎徹を苦戦させたパクの人差し指をあっさり斬り飛ばしたほど。
回避術や反応の良さも一流で、須永の囁き戦法にも一切動じず、須永が撃った瞬間に避けている。
さらにナイフ投擲の精度もかなり高く、マッド・カルテル幹部の護衛を一発で急所を狙って仕留め、複数の末端構成員の急所を全て正確に捉えている。
『裏社会の災厄』と恐れられる伊集院茂夫も『世界レベルの暗殺者』と本気で認めているほどに、戦闘者としての能力は非常に優れている。
なお、紹介写真では左手の拳銃と共に右手にダガーナイフと思われる近接戦闘用刃物を持っており、サブウェポンで使ってくる可能性がある。
頭脳
3歳にして九九をマスターしていたことなどからわかるように、彼は平均よりも高い知能を持ついわゆるギフテッドである。
この知能の高さが災いして、育児を放棄した実母に売り飛ばされてしまったものの、その後に待ち受けていた悲惨な環境では、生まれ持った高い知能を活かしてダメージを可能な限り最小化することで何とか生き残ってきた。
この知能の高さは現在もなお健在であり、純粋な戦闘のみならず知能を活かした冷静な分析や心理戦も得意としている。また、相手の動機や能力、置かれている状況を考慮し先手を打つ能力や不意を突く能力にも長けている。
組織運用能力
常に一歩先まで状況を読んでおり、予防策を瞬時に打つ、被害を抑える最適解を取るなど指示系統としての実力もかなり高い。
また、性格の項でも触れられているように、自身が実力者にもかかわらず部下に対して敢えて物腰柔らかな態度で接することで下の人間の反抗の意思をなくし従順になるよう誘導する、余暇活動の計画を練るなどして士気も高めるなど、人心掌握にも長けていることが窺える。
その他
戦闘には関係ないものの、小型のモーターボートを手足のように操っている事から、小型船舶免許は持っているようであり、その腕前もプロ級である。
過去
- 2024年10月2日の動画(香坂慎太郎)
「私は日本の貧困家庭に生まれました。父親の顔は知りません…… 母が妊娠中に逃げたそうです」
「私はごく普通の子……ではなかった。同世代の子たちに比べて知能指数が圧倒的に高かったのです」
父親の顔を知らないまま、母子家庭で生まれ育った。
生まれながらにして高いIQを誇っていた、所謂ギフテッドだったが…
母「見ててイライラする…… もう私には育てられない」
学も教養もなく知能が低かった母にとっては手に余る存在であり、家庭が貧困であった事も災いし、ネグレクトを受けていた。
「おじさん達…… 誰?」
「え…… お母さん、僕どこにいくの?」
8歳になったある日、家に現れた男たちによって連れ去られることとなる。突然の事態に思わず母に疑問を投げかけるが…
母「慎太郎ならどこでも大丈夫。頑張ってね」
母は励ましの言葉こそかけるが、その顔は息子と離れられることに対する安堵の表情を浮かべていた。
それは、人身売買組織に高値で売り飛ばされたことを意味していた。
女「今日からよろしくね…… 私は日本語がわかるの」
その後はメキシコに連れてこられ、資産家である壮年の女性の家で暮らすことになった。(このとき、メキシコに連れてこられたことに対する説明は受けていなかったようだが、街並みと国旗を見てすぐに確信した模様)
いきなり優しく語りかける女性に対し、思わず「おばさん誰…?」と聞いてしまった次の瞬間…
女「おばさんだって……? 誰に言ってのぉおお!? この無礼者がぁああ!」
女は態度を急変させ、武器で殴打してきた。そのまま地下牢に入れられ、夜になると性奴隷として手酷く扱われた。
そんな生活の中で、自分は女の性欲の捌け口として買われたこと、涙を流すと暴力が待っていることを理解した。そして、わずか9歳にして女の機嫌を取るために、わずかな変化も見逃さない洞察力、物腰の柔らかさ、「魅力的」という言葉を身につけた。
後にその女は死別した夫の資産を食い潰していただけでなく薬物にまで手を出していたことが発覚し、売人に金が払えなくなったことで粛清された。その場にいた自身も始末されそうになるが…
「ぼ…… 僕は頭がいいです。売ればきっとお金になります。魅力的な話だと思いませんか?」
奴隷時代に覚えた「魅力的」と言う言葉を使って、二度目の人身売買を受け、その売り出し先がマッド・カルテルだった。
当初はアジア人と言う理由で差別され、相手は武器有りだったのに自分は素手での格闘訓練だったことも多かった。
しかし…
「ふふ…… あの頃に比べればいい…… ずっと魅力的な環境です。力さえあれば昇っていける」
奴隷時代に身につけた処世術にマッド・カルテルの実力主義の環境は見事に合致し、戦闘の才能が開花。素手のまま武器有りの相手を苦もなく叩き潰せるようになり、あっという間にトップレベルの実力を身に付けた。
そして、その後はマッド・カルテルの幹部として日本支部長の座に上り詰め、裏神の設立に至ることとなる。
活躍(マッドカルテル時代)
初登場。マッド・カルテル日本支部トップとして麻生成凪と反町琥治郎を従えた我妻との交渉に臨む。交渉の末、最終的に戒炎との同盟締結を決断した。
「君たちとはいい関係を築けそうだ」
「華の天羽組」にゲスト出演。空龍街のクリスマスイベントにて、末端の売人の身柄を巡って須永と衝突する。須永とは互角の戦いを演じたものの、増援として青山琉己が来たことで戦闘を中断する。元々天羽組と喧嘩する予定ではなかったため、証拠隠滅のために売人を殺害して自身は撤退した。なお、この回は株式会社モーリーの瓜生龍臣と投擲の香鈴、獅子王組の犬亥鳳太郎も来ていたがいずれとも顔を合わせていない。
「この魅力的なイベントを潰したいわけじゃないので今日は退散します。ただウチとこと構えたら一人も生き残れませんよ。絶対に…」
戒炎との定期ミーティングに参加。その際、我妻からマッド・カルテルからの独立を提案されるも、その場では「本部からの独立は難しい」という返答をした。しかし、内心では本部の横柄さに辟易していたらしく、後日本部から視察に来た幹部のデニスを護衛もろとも殺害したことによりマッド・カルテルからの独立を果たした。
本部への鬱憤が余程たまっていたのか、この時は普段とは一変して横暴な口調になっている。
「テメエが許しても本部が許すわけないだろ。ハナから喧嘩売ってんだよ!」
- 2024年2月3日の動画(久我虎徹)
独立後初となる我妻とのミーティングにて、利益配分を戒炎との折半という形に契約が変更されていたことが明かされたとともに、戒炎との組織統合を提案した。
また、その数日後に行われたミーティングでは、我妻が提案した「全国から実力者を集めて幹部候補に据える」という方針に賛同の意を示した。そしてこれに神戸を拠点とする半グレである鳳崎桔平や深瀬大也が呼応する。
「面白いじゃないですか。表でも裏でも組織は人材が支える。優秀な人間が来るなら願ってもない」
活躍(裏神トップ時代)
マッド・カルテル本体から独立した後に組織名を裏神と名付けてトップとなった。
我妻の死を残念がる口ぶりと振る舞いをしているが、「それが彼の器」と吐き捨てた。我妻亡き後の戒炎の残党は組織の末端構成員として取り込んだ事で流通ルートに問題なく機能させ、本格活動する準備を整えていく。
「我々はこれから裏神と名乗ります…」
- 2024年4月22日の動画(久我虎徹)
裏神幹部によるミーティングを開く。反町をいずれ右腕にしようと考えている模様。またこの時、辰巳春希やタンタンと共に幼少の頃からマッドカルテルのシステムでコロシの教育を受けていたことが明かされた。
「魅力的な皆さん裏神へようこそ…」
- 2024年4月26日の動画(久我虎徹)
鳳崎チームに敵対組織犯火血の解体を命じ、あっさり完了すると彼の野心を見抜いてみせる。しかしそれに一切動じることはなく、逆に組織が強くなるチャンスと捉えていた。
「日本掌握はそんなに遠くない」
- 2024年5月4日の動画(久我虎徹)
敵対組織・亜刺利の排除を反町に命令した時、鳳崎からストレートに「あんたに代わって組織のトップに立ちたいがどうしたらいいのか」と質問される。これに対して彼は一切不快感を見せず「最短距離は自分を殺せばいい、できるものなら」と返答。その言葉で一触触発状態になるが受け流し、続けて「皆が認めるほどの成果を出せば上に上がれるようにする」ことを表明した。
「初心者歓迎、笑顔あふれる職場です」
- 2024年5月10日の動画(久我虎徹)
京極組と獅子王組による対裏神の会合にて他の幹部と共に紹介されていた。
また、裏神のアジトにて辰巳から久遠町の半グレを鳳崎と深瀬がほぼ制圧したことを報告される。そして、残る久遠町の最後の抵抗組織である船山組の粛清を辰巳春希とタンタンに命じた。
「まだまだ強大になりますよ裏神は…」
- 2024年5月17日の動画(久我虎徹)
反町と烏丸瑞紀から京極組と獅子王組が組んだことを伝えられる。このことを冷静に分析し正面衝突の火種がないことや両者共にぶつかる気はないことから、末端を潰すであろうことまで読み切り、不気味な笑みを浮かべた。
その後、マッドカルテル本部から刺客が送られてくることも読み、裏神の地位を盤石なものとすべく、返り討ちにしようと考えていた。
「果たして私たちの拡大を止められるかな?」
- 2024年5月29日の動画(久我虎徹)
辰巳からダヴィッツが刺客としてマッドカルテル本部から送られてきたことを受け、同期だったダヴィッツを懐かしんでいた。そして、そのダヴィッツを殺すことで裏神の武力を世界に証明するため、ダヴィッツの殺害命令を下す。
その後、獅子王組の伊武隼人が裏神の傘下構成員を殺しまわっていたことを耳にするが、まずはマッドカルテルを迎え撃つことに専念する模様。
「全員に通達してください。ダヴィッツは発見次第殺害だと…」
- 2024年6月7日の動画(久我虎徹)
少しだけ登場。
ボケて鳳崎に突っ込まれているシーンと、デニスを殺害するシーンが描かれた。
「お前らの私腹を肥やすのには飽きた」
- 2024年6月12日の動画(久我虎徹)
少しだけ登場。
笑みを浮かべながらマッドカルテルに殺意のこもった言葉を残した。
「マッドカルテル、みんな日本で死ねばいい…」
- 2024年6月21日の動画(久我虎徹)
鳳崎達と京獅子連合について談笑していたところへマッドカルテルのパクに爆弾を持って襲撃されるが、眉一つ動かさずこの襲撃を回避した。その後、撤退したパクを追った鳳崎を深瀬大也と森川が救援に向かった後、爆破されたアジトに一人で残ってパクが厳重に管理しているアジトの場所を正確に把握し襲撃できた点について思案していた。そして、思案の末に裏切り者の可能性に気が付き、巡回中の辰巳とタンタンが危険だと判断、即座に電話し出来事を伝えた。しかし、電話の最中に辰巳の下にダヴィッツが現れてしまい、通話も「ダヴィッツはこの辰巳春希が地獄へと葬ります」と残した辰巳により切られてしまった。
「どうしたんだパク…ビルの清掃員にでもなったのか?」
- 2024年7月19日の動画(久我虎徹)
六車謙信の連絡を受け辰巳の身柄と引き換えに反町と共に交渉に来た。その際、過去に五十嵐幸光を撃った反町と因縁がある守若冬史郎を、その過去を水に流す意味もあって激突させた。戦闘は守若が蟷螂拳を使い始めて激化したところで六車と共に中断させた。そして、交渉に戻ると黒焉街と花宝町からの撤退と引き換えに辰巳の身柄を譲り受けた。その後、反町と共に不敵な笑みを浮かべながら帰路に着いた。
「辰巳は本当に無事なんですよね?その前提が嘘だったら大変なことになるかもしれません」
- 2024年7月29日の動画(久我虎徹)
仮拠点に引っ越した後、麻薬の密輸入を狙うマッドカルテルの船を襲撃した。船尾目掛けて手榴弾を投げ、ファビアンJr.をそれを防がせる過程で海へと落下させたことで残ったパクと激しく斬り合う。そして、パクの攻撃の隙を突いて人差し指を弾き飛ばした。しかし、船内から出てきたジェフが麻薬が入った巨大な麻袋を投げ、パクが拳銃でジャンプで回避する道を潰したためこれ以上の襲撃を断念し、待機していた鳳崎のボートに乗って撤退した。結果的に麻薬の密輸入を阻止できなかった香坂は戦争を始める覚悟を決めたのだった…
「パク、あの頃は同じアジア人として優しくしていましたが…この私に勝てるとでも?」
- 2024年7月31日の動画(久我虎徹)
作戦会議の後、裏切り者を探るため下部組織の愚羅炭を訪れ、調査の結果、反町の偽物がいることを突き止めた。そして、偽反町を利用して誘き出したマッドカルテルを返り討ちにするため、自ら進み出てきた反町とタンタンを向かわせた。
「フフフ、だから言ったでしょう?アナタを信じていると」
パクを撃破して入院した反町を見舞いに来た。
「誰よりも頭が良く…強くなる為に科学を追求しつづける…とても魅力的な戦闘者だ」
- 2024年9月21日の動画(久我虎徹)
深瀬の遺体と面会。
己の無力さを悔やみ号泣する鳳崎の心中を酌むも、言葉少なに彼らを見送った。
その死を受け入れていたため涙を流すことはなかったが、その時の表情には不気味な気配は一切なく、いなくなって寂しい感情が強く見られた事から、深瀬の事を本当の仲間のように思っていたのは確かである(深瀬はその後、鳳崎によって弔われた)。
「ただ…… 同じ日本人だからでしょうか。立ち上げメンバーだからでしょうか。マッド・カルテルにいた時より少し寂しく感じるのはなぜでしょうね…」
鳳崎と深瀬に続き、裏神陣営では3人目の登場となった。
それまで麻薬の取引をしていた二瓶和晃が裏切りマッドカルテル傘下の半グレ組織・苦猿望と取引し始めたため見せしめとして狙うが、別件で先に伊集院に確保されていたため伊集院と二瓶を拳銃で狙う。しかし、伊集院は二瓶が巻き込まれて死ぬリスクを考え逃走、さらに苦猿望の増援が来たため追撃を断念した。その後は多対一をものともせず苦猿望を壊滅させた。
担当声優であるくまかつみ氏が伊集院シリーズに出演したのは、これが初めてである。
「そのお顔、噂の拷問師の方ですね。とても魅力的な七三をしてらっしゃる」
裏神 魅力的なトップvsマッドカルテル 一匹狼 因縁の邂逅
- 2024年9月27日の動画(久我虎徹)
ファビアンJr.やダヴィッツを襲撃した鳳崎にタンタンと共に加勢する。ファビアンJr.は人数不利からダヴィッツを見捨てて逃亡し、鳳崎はファビアンJr.を追いかけたため、タンタンには苦魔紋の三人を相手取るよう指示し、自身はダヴィッツを相手取る。一対一の状況になるとダヴィッツに裏切った理由を聞かれ、本国の強引な搾取やアジア人差別をあげ、ダヴィッツがメキシコの組織なんだから仕方ないと言った際には微かな怒気と共にナイフを抜き、その後、ダヴィッツも怒気をにじませてナイフを抜いたたため、斬り合いに発展。両者一歩も引かない斬り合いを見せるが、突如タンタンの加勢を考えたダヴィッツが手榴弾を落とし、爆風で開いたマンホールから下水道に逃げたため追いかけた。ダヴィッツが逃げながら放った跳弾を躱し、当たらない角度を見出して追いかけ出口にたどり着くが、ダヴィッツはここでも手榴弾を落とし出口を爆破したためこれ以上の追撃は断念した。結果的には取り逃がすこととなったが香坂は殺し甲斐があると不敵な笑みを浮かべるのだった。一方のダヴィッツもそれは同じ気持ちであり二人がその命を奪い合う日はもう間近に迫っていた……
「ダヴィッツ、やはり魅力的な同期だ。だからこそ殺し甲斐があります…」
- 2024年10月2日の動画(久我虎徹→香坂慎太郎→久我虎徹)
パクとファビアンJr.を失ったマッド・カルテルが更なる武闘派と薬物を送り込んでくると睨み、下部組織を取り込みながらカルテルの船へ潜入する。
最奥を目指すなか、ある部屋に違和感を感じ、中から微かに泣き声が聞こえてくる。
「タンタン、開けられますか?」
タンタンにドアを開けてもらい、その部屋へ入った先で見つけたものは、縛られていた大量の子どもたちだった。
「綺麗事を言うつもりはありませんが…… 子どもの人身売買だけはどうしても胸糞悪い」
「もうすぐ君たちを連れてきた人たちはみんな死にます。だから食い散らかされる前に逃げなさい」
マッド・カルテルによる人身売買の資金源を潰すためとしつつも、子どもたちの拘束を解くと、人身売買を経て性奴隷して扱われた末にマッド・カルテルへ行き着いた自身の過去を思い出す。
その後、船の最奥に辿り着くと、そこには顔見知りであるマッド・カルテルのヘススという武闘派がいた。
ヘススは裏切り=死と言うが…
「たしかに、マッド・カルテルは私を強くしてくれました。ですが、羽ばたくことを拒み才能を食い潰されることを私は好みません」
そう返すと、斬り合いの末にヘススの腹にナイフを突き刺す。
「なぜか独立してから途轍もなく強くなってるんですよ。そして私は気づきました」
「私は本来の才能の半分も発揮できていなかったんです。誰よりも魅力的な人間だったんですよ」
「才能ある私の邪魔をしないでください」
深手を負ったヘススを見下ろしながらそう言葉をかける。
その言葉を聞いたヘススは血を吐きながら飛び込んできたが…
「一度目の斬り合いで癖を見抜いてしまいました。だからこのように刺し放題です」
ヘススの腹を滅多刺しにして殺害し、薬物の強奪に成功した。
このとき逃した子どもたちについては誰かに拾われるとしつつも、諸外国から連れてこられて戸籍の無い彼らはいない方が都合のいい存在であることを理解しており、その末路にも察しがついたため、彼らの今後を考えるとやるせない気持ちになっていた。
同時に裏神サイドでは反町に続いて二人目のメインナレーションに抜擢され、担当声優であるくまかつみ氏が本家チャンネルのメインナレーションに起用されたのも、この話が初めてである。
- 2024年10月16日の動画(久我虎徹)
裏社会全体に裏神がマッド・カルテルの幹部二名を殺害した事実を広めさせた。それは海をも渡り、マッド・カルテルに不満を持つ全世界の組織の蜂起へと繋がった。
そんな中、下部組織を襲撃して連絡手段を得たダヴィッツが停戦交渉をしたいから自身に会いたいと言ってきた。嘘吐きの言葉を訝しむもこれを了承。
時間ギリギリに待ち合わせ場所と時間を伝える。やって来たダヴィッツを同行した辰巳とタンタンが念入りに身体検査をした上で交渉が始まる。
内容はマッド・カルテルの日本市場撤退と薬物輸入面での臨時同盟の要求であった。裏神とマッド・カルテルが対等な関係であることを言われたのもあって、無駄な労力を割かずに済むならとこれを了承した。
しかし、これはダヴィッツの謀略であった。
裏社会に裏神とマッド・カルテルが同盟を組んだという情報を流し、連絡手段を得る為に襲撃していた下部組織をヤクの受取人に仕立て上げ、京獅子連合のシマ内で発見されるようにしていたのだ。
これがもとで京獅子連合の敵意が向けられてしまうことに。
情報が流れた時点で香坂へ久我から事の真意を尋ねる電話がかかって来ていたのだが、この時はそこまでの事態とは考えていなかった為に薬物輸入面での臨時同盟の要求の件を認めたがこれが裏目に…。
裏神は想定外のかつてない大ピンチを迎えることとなる。
「二度と顔も見なくていいなんて清々します」
「貴方達にとって私の言葉に信用はないでしょうが、嘘は言っていませんよ」
- 2024年10月27日の予告編(久我虎徹)
また裏切り者が出たことが予告された。これが原因で裏神三英傑は本気の殺し合いを始めてしまうこととなる。
さらに話中で「友情ごっこには付き合い切れない」と、パートナーへの言葉には凡そ見えない酷い暴言を吐いている。動画の構成から戦闘前と戦闘後のどちらともとれるため、どのような経緯で口にされたのかはまだ不明となっている。
「非常に残念なのですが…この混乱に乗じて裏切ろうとしている人がいます」
香坂の豹変とその理由…
- 2024年10月28日の動画(久我虎徹、香坂慎太郎)
ダヴィッツの謀略により京獅子連合を敵に回してしまった裏神。事態を重く見た香坂は緊急の幹部会議を開く。
今回は幹部以外にも森川ら構成員五名も参加させる事で、会議の透明性や信憑性を確保する。開始早々、香坂は「幹部に裏切り者がいる」と言って反町を名指しした。
それを皮切りに各派閥は臨戦態勢となり、緊張が走る現場。加えて鳳崎も亡き相棒である深瀬の死に何も思わなかった事や二人の繋がりを「友情ごっこ」呼ばわりした事で余計にヒートアップし、しばし攻防が繰り広げられたが、最終的に「後日、集まりましょう」の一言で解散となった。後日の幹部会議は香坂派閥しか集まらず、裏社会にも「裏神が解散する」と言う情報が出回ってしまい、誰の目から見ても裏神の崩壊は明らかであった…。
しかし、一週間後にとあるビルで集まる裏神幹部の姿が。実は、壮絶な解散劇は香坂の策であった。
内部分裂した様子を見せて敵対勢力を混乱させて様子見させる作戦であったのだ。目論見通り、混乱した京獅子連合は様子見に徹することとなった。また、演技とはいえ各派閥が思っていたことを言わせて相互の理解とガス抜きも出来た為、一石二鳥いや一石三鳥となった。
マッド・カルテル打倒の決起集会も兼ねてそのビルでバーベキューパーティーを行なった。
しかし、ダヴィッツには見抜かれていると同時に、マッド・カルテルとの戦いも終局へと進んでいく。
「ダヴィッツ、私もこの手の仕掛け合いは得意です。さあ情報戦といきましょうか…」
「私はね…意外かもしれませんが裏神が好きですから。初めて作りましたがとても魅力的な仲間に恵まれました」
- 2024年11月1日の動画(久我虎徹)
会議にて新たに幹部になった山名龍平の紹介や、今後の方針について幹部一同に告げた。
その後、ジェフにより地下室ごと水責めにあったタンタンの連絡を受けて救援に赴く。途中、ジェフの妨害に合うが一瞬の隙を突いてタンタンを救出し、共にジェフと向かい合う。しかし、そこにはダヴィッツの姿もあり事態は混沌と化していく…
「ジェフ…やはりまだ日本にいましたか。撤退なんて最初から信じてませんでしたが」
裏神 魅力的なトップVSマッドカルテル 怪力無双の鉄巨人 明かされるトップの本気
- 2024年11月13日の動画(久我虎徹)
タンタンと共にジェフを銃撃で遠距離に貼り付け、タンタンがビルに閉じ込められてジェフと1対1になった後もジェフを無傷で一方的に斬りつけるなど戦況を圧倒的優位で進めた。その後、ジェフの自爆を受けるも立ち上がる。激しい爆傷を負ったがそれでもなお優勢であり、ジェフを完膚なきまでに切り裂いた。しかし、その時ダヴィッツが突然現れ不意打ちで発砲。それすらも躱した香坂だがまだ倒れていなかったジェフの棍棒が横から迫っており、渾身の一撃を食らってしまった。まともに食らい倒れ伏した香坂にダヴィッツが迫っていた…
「ここで仕留めたかったんでしょうが私もタフでね…もう奇跡の逆転はありません…!」
「鍛え上げた肉体と精神力…涙ぐましい努力の賜物でした。ですが、死ぬ時は誰でもあっけないんです」
- 2024年11月22日の動画>(久我虎徹)
余談
我妻京也・城ヶ崎賢志・東雲竜政との比較
巨大マフィアのボスとしては、腰が低く、配下に対して敬語を使い、一方で相手に対してタメ口を許している。また実力主義であり、相応の力のある者には無駄口を許しており、我妻と比較しても、圧倒的な余裕が感じられる(実際、鳳崎に対して「私はあなたが大好きです」と言っており、他者の長所に気付く上司としての資質を持ち合わせている)。
戒炎を裏切り、自身の座を狙って接近した反町に対しても、彼の野心に気付きながら腹心に据えるなど、(これも本意は不明だが)羅威刃2代目トップだった城ヶ崎がかつて小湊圭一・設楽紀明・高城蓮太郎らを取り込んだ時と同様に有能な人材を確保するためなら自身のリスクを気にしない一面が散見される。
ただし、これは自分より優秀な人間には従順である反町の性格を見抜いており、性格も似た者同士で気も合っているようである。
それは、いかなる敵も単独で返り討ちにできるという彼自身の絶対的な自信の表れでもあると言えよう。
幼少期~少年期は城ヶ崎・我妻同様に虐待や差別の中で育つが、2人に比べると社会性が高いのは、組織では高等教育を受けたと思われ、経営手腕と社会性は一般的なビジネスマン以上であると考えられる。
また、3人に比べると社長的な性格が強く、ビジネスライクでドライな事には変わらないが、自身の立ち上げた組織に愛着を持っている。
加えて深瀬の死を知った際には前述の通り寂しさを感じるなど、仲間意識の強さは東雲に通じるものを持ち合わせている。
城ヶ崎同様、子供への虐待を嫌っており、麻薬と引き換えに日本の子供達を運び出そうとしたヘススという名の元仲間を、圧倒的な実力差で、処刑とも言うべき無残な方法で葬っている。
我妻との関係
我妻が存命の頃、我妻は香坂が本体を裏切り独立しようとしている野望を擽り唆して日本支部は本体からの独立を果たした。
独立後も一時期で香坂と我妻は上手く共闘していたが、我妻の死後に行われた裏神創設時のミーティングにおいて、香坂は我妻の死を残念がってはいたものの「その程度の器だったのでしょう」と切り捨てており、あくまでも仕事上の関係と割り切っていたことが判明した。いずれにせよ我妻とは「両雄並び立たず」になってた可能性が極めて高かったと思われる。
香坂ジョーク集
香坂はユーモアセンスに溢れる人物で、厳粛な会議の場なのに「特に深い意味は無い」ジョークを言い、その度にツッコまれる。以下、今までに言ったジョーク及びそのツッコミ。全てヤク関連の駄洒落だ。
「日本にヤクをばら撒くルート、略してヤクルト」
鳳崎「乳酸菌たっぷり~、ってアホ!」
「日本にブツがだんだん出回って来ました、略して仏壇」
鳳崎「手を合わせて南無~、ってコラ!」
「ヤクの販路が広がれば思わず笑みが溢れます」
鳳崎「クスリ…ってね。うまいやん」
「この島国をドラッグで焼き尽くす、略してドラ焼き」
鳳崎「たっぷりあんこが嬉しいねぇ…アホか!」
「この島国をヤクで埋め尽くし、ヤクシマにします」
反町「屋久島は既に鹿児島にある世界自然遺産だ」
鳳崎「うぉ、知的なツッコミや」
「さあ、ヤクをどしどし仕入れましょう。略して厄年」
鳳崎「大病しそうで怖いねぇ… ってアホ!」
関連項目
ヒューマンバグ大学 マッド・カルテル 理想の上司 下克上 哀しき悪役
投擲の香鈴、工藤清志、設楽紀明、エイジ - 香坂と同じく投擲武器を得意とするキャラ繋がり。工藤と設楽は京極組と戦争していた点も共通。
戸狩玄弥 - 理不尽な差別を受けた被害者で片親育ち、ギャグを言う場面が多い、幼少から殺しの英才教育を受けていたが成人後に組織を離反したなどが共通。
ダヴィッツ - マッド・カルテルでの同期。
香月紫苑 - 工藤の後輩である天羽組所属の極道。容姿が似ているとよく言われる。
乙無慎太郎 - 下の名前が同じ。立場的には敵対側。