羅威刃に楯突いたヤツは死ぬ……諦めろ
CV:畑耕平
公式サイトでの解説
斧を得物として戦う...羅威刃の3代目トップ。
先代の城ヶ崎に心酔しながらも、将来は彼を超え闇社会のトップに立つことを目標に掲げていた。
だが自分が城ヶ崎を超える前に、城ヶ崎は京極組に殺されてしまった。それに底知れぬ恨みをもち、
京極組に敵対する組織ならどこでも味方になる。
概要
巨大半グレ組織「羅威刃」の3代目トップであり、幹部だった頃は2代目トップである城ヶ崎賢志の右腕的存在だった。
もともとは羅威刃内部からの生え抜きであり、当時の幹部の中では特に城ヶ崎に心酔していた。その為城ヶ崎の最側近の一人にして、羅威刃における事実上のNo.2と言えた人物でだった。故に他者を一切信用しない城ヶ崎からも一定以上の信頼を置かれている様な描写があり、時間があれば城ヶ崎とサシ飲みする事もあったらしい。
2024年10月現在、彼はヴィランサイドキャラクターとして登場した存命人物では最も古参の存在であり、初登場からの生存日数は鉄刀兄弟を抜いてチャンネル内最長新記録を樹立した。
人物
基本情報
異名 | 斧の東雲 |
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地位 | 羅威刃 三代目トップ |
身長 | 184㎝ |
誕生日 | 2月15日 |
メインウェポン | 斧、手斧、拳銃+体術 |
経歴 | 羅威刃 一般構成員 → 羅威刃 幹部 → 京羅戦争 → 羅威刃 トップ → 獅子王内戦 → 旧眉済派主戦vs羅威刃二枚看板 → 現在 |
俳優 | 新井將氏 |
容姿
ウェーブのかかった水色の短髪に色黒の大男。タトゥーは腹部辺りから両方の上腕二頭筋や首まで彫られ、両目の下にも雫の図柄を入れている。体格に恵まれた男。身長は184cm(天羽組の冨樫宗司と一緒、京極組の高砂明夫や守若冬史郎と同じ身長であり、犬飼よりも1cm小さい)。
性格
武骨でワイルドな見た目に反して、クールで冷静な人物であり、城ヶ崎がビジネスに勤しんでいる時も的確にフォローしている。かつては怒り狂うと冷静さを失い目の前の敵を倒す事しか考えなくなっていたが、龍本雅幸戦以降は克服した。
また武闘派狂人極道のように丁寧語でドアを破壊してカチコミを仕掛けるという狂気じみた行動も行う。本人は死ぬなら現場でと言い切っており、城ヶ崎存命時はどんな深手を負っていても城ヶ崎のためなら無理し過ぎる危うさもあった。
城ヶ崎に心酔している一方でいずれは闇社会のトップに立つという野望も抱いており、城ヶ崎をいつか殺すつもりだったと彼への信頼に歪んでいた側面があった事も明かされた。このことについて後に詳しく解説された。
しかし、城ヶ崎が親からの愛情を得られず、最期は母親への愛を求めた結果命を落としたことについては、普段の彼らしくない行動を侮辱することはなく寧ろ同情的であり、彼の母親についても、境遇には同情するが、息子である城ヶ崎を捨てたことには変わりはなく、その罪をしっかりと背負って生きて欲しいと至極真っ当な意見を語っている。
また、秋元詩郎を救助した際に励ましながら必死に心臓マッサージを行ったり、羅威刃が空中分解の最中である中でも秋元が必ず組織に残ると信じていたり等、仲間意識も強い面が明かさた。自分がトップになった頃を境に秋元とは深い友情で結ばれた相棒同士になっている。
城ヶ崎とは異なり生への執着心が異常に強く、死にかけると分かった時はすぐに逃亡する事も辞さない。しかし、羅威刃の新たなボスとなって以降は城ヶ崎の死生観に感化された為か、命を惜しまなくなり、城ヶ崎がよく口にしていた『死んだらただの肉になるだけ』と言う言葉を口にするようになった。
羅威刃の名前に誇りを持っており、組織を抜ける者や名前を汚す者には容赦せず、後述する元構成員が集った豪流魂が異常性癖のドラ息子の護衛をしていたことを知った際には嫌悪感を露わにして襲い掛かった。また裏社会のトップに立つ野望を抱いているので、紅林二郎や伊集院茂夫のような名前の知れた相手に挑みかかって腕試しをする、不要な殺人は避ける、約束を守って伊集院に情報を提供する等、自身なりにプライドやポリシーを持っており、どこか武人のような印象が見受けられる。3代目ボスの座についてからは他の半グレや元殺し屋をスカウトしようとしているが、24年8月10日の回では元CODE-ELのトップアサシンであり、現在はカタギとしておにぎり屋を経営している鶴城史之舞をスカウトに行った際には直ぐにスカウトの話を出さずに最初はあくまで客として接触し、彼のおにぎりを食べて自分たち側に引き込むのは無理と悟るとスカウトの話を持ち出すことなく手を引いており、カタギとして生きる者を尊重して再び悪の道に無理に引き込むようなことはしない筋の通った一面も持っている。温泉旅行での飲み会で自分たち羅威刃の夢について語っていた際に「女子供には手を出さない」ときっぱり断言しており、上記の勝手に外道の悪事に加担した下っ端構成員に怒りを覚えたことからみても、半グレとは言え罪のないカタギに危害を加える気はないらしい(因みに温泉旅行先で地元の不良が絡んできた時は、ボコボコにしてはいるが一応カタギではあるので殺してはいない)。
そして羅威刃の3代目として自身の至らなさを痛感しており、そうした重責を感じ、憧れの城ヶ崎を超えるため、情を捨て、血を凍らせ、冷酷な性格に徹することを決意した。同時に強敵との戦いを通して強烈な進化を遂げる猛者へと変貌していくのだった。
能力
恐るべき攻撃力
凄まじい剛力の持ち主で、斧をメインに戦う狂人。京極組の久我虎徹の舎弟で同じく斧を得物としている野島翔が所有している物よりも、本人の体格もあって一回り以上大きいサイズのタイプを使用している。この他、暗器代わりにしている手斧も持参するようになった。
それほど重い武器を持っているにもかかわらず凄まじいスピードと連撃をかませるほど小回りに優れている。彼の動きの元は剣術で東雲の斧の動きは太刀を彷彿とさせる。この剣術のような動きには(時系列的に羅威刃加入前後辺りと思われるが、)古流剣術の師範から手解きを受けた経験に寄るものであり、斬撃だけでなく足捌きも洗練されている。
斧以外にも死角から重い蹴りを入れる、距離を取った相手にいきなり銃で発砲する等多彩な攻撃手段を持ち、少なくともフィジカル面や戦術において死角らしい死角は現状存在しない。
ステゴロでも凄まじく強く、殴り合いが滅法強い紅林とも互角以上に殴り合った。
頭脳面
また観察力も優れており、野島の踏み込みを「死を恐れない」「迷いがない」と見抜いており、高砂を切った際に重傷を負いながらも僅かに芯を外した時も「よく動けるおっさん女」と評価していた。仙石薫との戦いや伊集院とのド突き合いを通してからは小斧を用いて動けない相手に投げて隙を狙う、斧の束で強烈な突きを浴びせる、斧を短く持つ事で至近距離の相手を深々と切り裂く等と狡猾な手を使うようになり、戦闘技術や駆け引きの上手さが大幅に向上している。戦闘以外にも、(仙石や伊集院との戦いを通してだが、)他組織との協力や自分達がもたらした恩恵を材料に上手く話をまとめ事を進めていく大局的な視野や交渉力も見せるようになった。京極組の中で狡猾な戦い方や立ち回りに長けた仙石との戦いを経験したのもあってか、強敵に狙われてもその場で戦うのではなく、事前準備した上で優位に立てる場所まで誘き寄せて闘いに踏み切る戦法も取り入れるようになった。
登場を重ねるごとにリーダーを務めるに相応しい能力を見せるようになっており、新参幹部である絢辻も「リーダーの器」と認めている。
肉体強度
防御力についても羅威刃の中ではトップクラスどころか某タフネスモンスター並とされるほどのタフネスを持ち、仙石との戦闘で身体をボロボロにされても死なず片腕や片足を潰されても戦闘を続行する打たれ強さも見せている。最後はノックアウトされたが普通の人間なら気絶する伊集院の下段撃ちにも耐えてみせただけでなく、相当な重量のある丸太何本も下敷きにされても即死せずにいくらか立ち上がって見せるほどである。
メンタリティー
羅威刃の名前に誇りを持っている事・死して尚も抱く城ヶ崎への想い・裏社会のトップに駆け上がる気概から来る精神力は非常に強く、それは執念を超えて怨念のようなモノを抱いている。京極組の高砂からも「戦闘力以上に恐ろしいのは執念」と評し、東雲の強さの基盤を築いていると言っても過言ではない。京炎戦争においては前のボスであった城ヶ崎のように強敵を前に及び腰になっている配下を脅すようにけしかけて戦闘士気を上げさせる場面も見せるようになった。一方、部下が気合いを見せた時は参戦する形で助ける、敵の逃走には任せっきりにせず自ら先導して追いかける辺り、思いやりを含めて行動している点は城ヶ崎との決定的な違いである。
また組織への本物の愛と忠誠からくるトーク力も本物であり、客人として同行した鈴宮冴美の心を打ち自主入団を選択させるほどのスピーチを披露している。
活躍(初登場〜京羅戦争編)
- 2022年6月24日の動画(状況整理)
シルエットが公開された。佐古から羅威刃内部からの叩き上げで城ヶ崎に認められて幹部入りしたと説明された。
初登場。武闘派半グレ集団の比遊怒羅のボスだった設楽をスカウトするために城ヶ崎と共にカチコミを仕掛け構成員をビビらせ無力化した。城ヶ崎が設楽をスカウトする際には予め用意しておいた大金を設楽に見せた。
「お邪魔しまぁす!トップの設楽はどこじゃああ!」
関東に攻めてきた麻生を最初に迎撃に出るが、城ヶ崎に「自分が相手をする」と押し除けられた。
「どこの田舎モンか知らねえが、羅威刃に粉掛けたら生きて帰れねえぞ」
城ヶ崎の策で京極組の高砂明夫と野島翔を誘き出し、罠に嵌めて爆発から逃れた二人を始末するために現れる。
構成員を倒していく野島の下に乱入し、パワーとスピードで圧倒していく。更には爆発と乱戦でダメージの重なった高砂を背中から切り裂き倒し、野島とのタイマンに発展する。
「気合いだけで生き残れるほど俺は甘くない。テメエが真っ二つになれよ」
「寝言は寝て言えよ。身のほど知らずが」
再び立ち上がった野島とタイマンになるが数段上のパワーとスピードに加え剣術のような動きの斧にとどまらず死角からのキックや隠し持っていた銃といった様々な攻撃手段で詰将棋のように野島を追い詰める。その様を見た野島は六車謙信からの教えを思い出し投擲で東雲の体勢を崩し喉を狙ったキックを放つ。しかしこれも回避した東雲は野島の脚を切断してしまう。それでも生き残った野島に首元を噛まれて失血死の危機になるも、これ以上の戦闘は不要と判断し撤退した。
しかし、東雲一人の出動で重要戦力の高砂と若手でも実力者の野島を戦線離脱させてしまうと言う所業をやって見せた。事実、野島も命こそ落とさなかったものの、切断された脚の断面が粗過ぎて縫合が叶わない程の重傷だった。
「お前はここで死ぬ。決して逃れられない」
「蹴り終わりに隙ありだ、足一本貰うぜ」
城ヶ崎が今回行ったカチコミである「破亜裂火」の勧誘及び「マッド・カルテル日本支部」の殲滅に同行。
前述の野島との戦闘で首元を噛みちぎられたが何事もなく復活しており、首に包帯を巻いた状態になっていた。
マッド・カルテル日本支部を壊滅させた後、食事を終えて高城と別れた城ヶ崎と東雲だったがとある母子が父親に虐待されている現場に偶然出くわす。過去に父親から虐待と母親を引き離された経験をした城ヶ崎がその事を想い起こしたのか、父親をフルボッコにする様を見て驚愕していた。
余談であるが、マッド・カルテルの本部まで敵に回すと大変なことになる事を伝えた結果、城ヶ崎の凄まじい威圧で本部も潰すだけと圧倒されて、彼が固まっている描写が初めて確認された。
「羅威刃を舐めたら全人類死ぬだけだ。さあ地獄へ行け!」
「肉が食いたいです」
羅威刃 悪王の右腕vs京極組の狡猾王子 魂の叫び
久遠町の2番街で2人の下っ端を連れて歩いていたところ、京極組の新システムにより発見され、予想だにしない事態が起こる。
仙石「ぺちゃんこになれ。社会のゴミども……」
次の瞬間、キャビネットが凄まじい勢いで迫り、すんでのところで躱したものの、左膝を負傷したうえに一緒にいた下っ端2名は下敷きとなってしまう。
(クソ…… 誰だ…… 足を挟まれた。正確に頭の上に落ちてきやがった。)
仙石「あ、すいません。引越し業者なんですが、手が滑っちゃいましたぁ」
「ふざけんなよこの野郎。とりあえず死ね」
そこに現れたのは京極組の仙石薫。東雲は左膝を壊された状態でもそのまま彼に突っ込むが、紙一重で回避されたうえにキャビネットの下敷きとなっていた下っ端2人を殺されてしまう。
仙石「膝やばいだろそれ… 高砂の兄貴と野島をよくもやってくれたな。お前は簡単には殺さねえ」
「一体何なんだテメエは…(膝の怪我を見抜かれている…)」
「かああああああ! 上下に分断しとけえ!」
悪魔のような笑みを浮かべる仙石に一瞬たじろくも、すぐさま気を取り直して襲い掛かる。しかし、光による目潰しを喰らい、怪我した左膝を思いっきり蹴られてしまう。それでも怯むことなく何とか斧を暴風の如く振り回すが、仙石を捕らえることができない。
仙石「まだまだ危険だねえ、お前。じゃあ追撃いこうか!ホラ、強塩酸だよぉ。熱いよぉ」
「なにいいいいっ!?」
距離を取った仙石にすぐさま強塩酸が入ったボトルを投げつけられ、反射的に回避するも…
「あ……あれ?」
溢れた液体からは異臭も煙もあがらなかった。
仙石「バカ。塩酸なんて持ち歩いてるわけねえだろうが」
「ぐおぁっ!? クソがぁ!!」
「コケにしやがって! このクソカス野郎がァァァァ!!」
塩酸はブラフであり、唖然としている間にメリケンナイフで右腕を肘の内側から切り裂かれてしまう。3度もコケにされたことにより完全にブチギレて冷静さを失い、怒りのままに斧を振り上げると…
仙石「ほら…今度は濃硫酸だ」
「同じ手が通用すると思ってんのか! ボケが!!」
今度は濃硫酸が入ったボトルを投げつけられ、同じ手は通じないと油断したのか斧を持っていない左手で振り払い、斧を振り下ろすが…
「ぐううううううう!!」
突如として左腕が異臭を漂わせながら焼け爛れ、壮絶な痛みが襲い掛かる。
仙石「お前、センスねえな。塩酸はなくても硫酸はあるかもしれねえだろ」
今度は本物の濃硫酸だったため、まともにかけられた事により左腕まで使えなくなってしまう。その攻撃に怯んだ東雲は隙をつかれ今度は右の太腿をメリケンナイフで串刺しにされて歩行不能に陥る。
「この程度の傷がなんじゃあ! 俺はまだやれる! かかってこい!!」
それでも倒れることはなく意地を見せるが、仙石は聞く耳を持たずガラス片を顔に投げつけられ、その後も離れた距離から瓦礫やガラス片を浴び続けてしまう。そして、ついには戦闘不能寸前まで追い詰められるが…
「こんなところで死んでたまるか…」
「俺は闇社会のトップになるんじゃあ! テメエごときに殺されてたまるかぁ!!」
命の危機に瀕したことで周りの空気が震えるほどの咆哮を放つが、それに不快感を表した仙石によってそのままとどめを刺されそうになる。
運転手「ヒッ! 何してんだアレ! やばすぎる…… 通り過ぎよう」
そこに一台の車が通りかかり、両者のただならぬ雰囲気を感じ取った運転手は一気に加速してその場を離れようとするが…
「うがあああああああ!」
次の瞬間、両足が破壊されているにもかかわらず飛び乗り、轢かれつつもフロントガラスに張り付くことに成功する。呆然とする運転手にアクセルを踏むよう指示を出し、そのまま逃げようとする。
仙石「逃すかよ。東雲、お前はここで消す……肝臓に穴あけとけよ、お前。」
「がはぁああああ! ……アクセルを踏めえええええ!」
右の脇腹を深く抉られてしまうが、血を吐きながら運転手にアクセルを踏むように指示してそのまま去っていく。
なんとか逃げ切ることには成功したものの、仙石にダメージを与えられないばかりか逆に四肢や顔面をボロボロにされ、脇腹は死ぬか生きるかのダメージを与えられてしまい、数ヶ月間は戦闘不能となった。
生存が確認。前述の仙石との戦いで身体がボロボロになっており、到底戦える状態ではない。
羅威刃幹部の会議に秋元詩郎と共に参加しており、城ヶ崎の指示で東北最大規模の半グレ組織「戒炎」のスカウトに同行した(この頃の東雲は痛み止めを常用している)。
城ヶ崎「東雲、東北最大のマフィア“戒炎”と交渉だ。来れるか?」
「勿論でございます。では仙台行きのチケットを取ります」
秋元「痛み止めか、マジで死ぬぜ…半端ねぇ覚悟だな…」
余談ではあるがこの回で東雲は包帯を巻いていたが濃硫酸で焼かれた左腕には巻いてなかったことから焼かれた箇所は既に完治したものと思われる。(さらに言うと焼かれた箇所の入れ墨まで何事も無かったかのように綺麗に戻っている。)
城ヶ崎と共に東北最大規模の半グレ組織「戒炎」のスカウトに仙台まで同行。城ヶ崎にボスの我妻京也の情報を伝えたりドスを投げた我妻に対して怒りを見せたりしていた(当然だが東雲の怪我は酷く戦える状態ではない)。その後戒炎のスカウトから時間が立ち、牛タン屋の予約時間が迫っていたため、戒炎のアジトを後にし、城ヶ崎と共に牛タンを食べに行った。
「戒炎の構成員は約300人。ボスの我妻は界隈では『愛の処刑人』と恐れられています」
- 2022年10月21日の動画(久我虎徹)
未だに戦線復帰できる状態ではなく、痛み止めの薬を飲んでまで戦おうとするも、城ヶ崎からしばらく入院する事を命じられてしまいかなり落ち込んでしまった。
そしてこれが、城ヶ崎との最後のやりとりとなった。
ちなみにこの時、秋元からは「将来すごい奴になりそうだ」と見定められている。
- 2022年11月13日の動画(状況整理)
経緯こそ不明だが、戒炎のトップ我妻とともに紅林二郎と衝突したことが明かされた。投擲の香鈴によると、どうやら壮絶な戦いが繰り広げられ、現場は血の海になった模様。
完全復活して最終決戦の現場に遅れてやってくる。
久我にやられた秋元をまず発見し、心臓マッサージで蘇生させ、闇医者に搬送するように手下に指示。自身は直ぐに城ヶ崎を探すも、既に一条により殺害されていたのを発見。城ヶ崎の遺体を見た東雲は「俺が殺すはずだったのに」とまさかのセリフを叫びながら号哭した後、彼の遺体を回収して京極組壊滅を誓った。
秋元の復活を確認するも既に羅威刃は残党狩りで壊滅状態にあり秋元と共に失踪した。
しかし姿を消す直前、東北から関東侵攻を企てる我妻から直々にコンタクトを取られていた。
「城ヶ崎さん、あなたは…いつか……いつか俺が……殺すつもりだったのに!!」
「京極組……城ヶ崎さんを殺しやがって……絶対に許さねえ。羅威刃は任せてください。必ず……復讐します」
活躍(トップ就任〜獅子王戦争編)
秋元及び戒炎所属の我妻と共に姿が映っているのが一瞬だけ確認されたが、明らかに覇気のない様子だった。また、このシーンでは初となる天元なま氏が描かれた東雲である(秋元は久我との戦闘後に描かれている)。
城ヶ崎死亡により羅威刃傘下の半グレが祖怒武、比遊怒羅をはじめ幾つも独立し勝手に志正町を戦場にして半グレ同士でしょうもない同士討ちを繰り返すという地獄絵図の中で羅威刃脱走兵を狩っていた。その中で紅林と出くわし戦闘になり志正門が破壊された事件にブチギレた紅林から詰問され心当たりが無いと返し紅林の怒りを買い得物のコンクリート付きの棒ごと吹き飛ばされたまたま吹き飛んだ先にある窓から転落。キレた東雲はとてつもない速さで戦場に戻りどつき合いに発展。海瀬並かと紅林に危険視される程のタフネスと過去一重いと言わしめるパンチでとてつもない激戦となるも、我妻に止められた。余談だが紅林はのち新生「比遊怒羅」のトップの綾小路と共にCODE-ELの伊舎堂崇と闘うことになる。 因みに城ヶ崎の命令で佐竹を狙った藤崎はこうした東雲と秋元の離反者狩りを恐れて台湾に国外逃亡し、現地の爆竹の祭りで佐竹と再会する事になる。
「羅威刃を舐める奴はこの世に存在しちゃいけねえんだ」
「まあいい、せっかく殴り合いなら一番って噂の紅林二郎とやるんだ。どつき合いで制してやる、それが大将の器だろう」
「俺は羅威刃のトップだ。テメェみてえなカタギに負けるなどあり得ない」
「羅威刃が終わっただと……? 誰の前で言ってやがる! 俺が羅威刃だ……俺がいる限り羅威刃は不滅なんだよ! 羅威刃は城ヶ崎さんが日本一の組織にするはずだった! それをこの俺が引き継いでんだよ! 舐めんじゃねえぞ紅林ぃぃい!」
「やっぱりお前は殺す! 羅威刃が終わったなどと言う奴は生かしちゃおけない!」
「羅威刃は終わってねぇ!! 羅威刃は死んでねぇ!!!! 俺が羅威刃だあぁぁああ!!!!!!!!」
戒炎のトップである我妻を完全には信頼していないが、「敵の敵は味方」のもと協力関係を結んでいる。
「俺は京極組を潰せるんだったらなんでもいい。敵の敵は味方、それだけだ」
羅威刃を勝手に抜けた上に異常性癖の猟奇殺人鬼の護衛という半グレだとしても度を超えたシノギをしていた豪流魂を、羅威刃の面汚しだとして怒りのあまり狩っていた。それを伍代千隼に知られたことから、豪流魂が護衛している麻木勇作という殺人鬼を追う伊集院に情報提供を求められる。東雲は情報提供の見返りとしてどつき合いを伊集院に要求、今は亡き城ヶ崎の仇である極道に属すあの男のように勝負を挑む(伊集院も名前こそ出していないが久我のやりとりを思い出していた)。伊集院からは「気絶しては情報を引き出せないため予め情報を提供するよう」と忠告されるが、その挑発にブチギレて突撃。案の定と言うべきかそれも虚しく、一方的に叩きのめされ気絶した。流川隆雄に水をかけられ叩き起された後は約束通り情報を提供し、リベンジを誓うのであった。
それでも伊集院からは資質がある事を少なからず認められ、東雲が放つプレッシャーや打たれ強さは紅林に匹敵すると評された。城ヶ崎伝説を除くと、(条件として喧嘩を売ったとはいえ)羅威刃のメンバーが主人公の協力者ポジションとして登場するのはこの回が初となる。
なお麻木は伊集院の協力者である蓮見紀次が所有するヒトヒフバエの苗床になって3ヶ月かけて醜く死亡した。また、伊集院の名は知っていたようだが、その伊集院が小湊を処刑した事を知っていたのかは不明である。ちなみに城ヶ崎は知っており伊集院もターゲットにしていたが城ヶ崎自身の死で城ヶ崎と伊集院が見えることはなかった。
公式Twitter曰く「伊集院ニキの元を通った人間は、その後 覚醒しがちです。」ということから今回の殴り合いで東雲も紅林や久我のように成長し、ターゲットにしている京極組やその他の敵対組織にとって恐ろしく厄介な敵に昇華していくことになるであろう。
そして、その考察通りに東雲は更なる強さと気概を見せる事になっていく。
「こんなクソみたいな仕事受けやがって! 羅威刃の名を汚す奴は死ね!!」
「アンタは裏社会で厄災とまで言われる男だ。いずれ頂点に立つ身としては1発やっとかねえとな」
「俺は負けっぱなしで終わるほど安くねえぞ! 次は勝つ!!」
城ヶ崎の死に慟哭する東雲のシーンが流れたが、天元なま氏の新規絵である。
終盤で久しぶりに登場した。龍本雅幸と鮎川鉄次の死闘の後に遅れて駆けつけ、伊武隼人・阿蒜寛太を守らんとする龍本と死闘を繰り広げることとなった。
「悪いがテメエらのタマは頂く。京極組に味方する奴らは俺らの敵だ」
「龍本雅幸…さすがのオーラだ。楽しい殺し合いになりそうだ」
羅威刃 斧の豪傑vs眉済派 仁義の猛者 未来を託して・・・
龍本との戦いが始まる。
開戦と同時に小さな斧を取り出し、それを阿蒜に投げつけたのだった。
これを見過ごすはずもなく龍本は阿蒜を庇い、右手に大ダメージを負い東雲は強烈な蹴りを浴びせる。リーチでは有利だったが、龍本が斃した鮎川の鉈を見つけて武器にして斬り合いに持ち込む。だがパワーとテクニックによって龍本を深く斬る。銃で応戦されるも、容易く躱す。
しかし、一発がガラスを割った事で本能的に手で顔を覆ってしまい、隙を見つけた龍本によって鉈で切り裂かれる。同時に斧の束でド突いて龍本の肋骨を折った。
龍本は鮎川戦で受けた傷もあって既に限界以上のダメージを抱えていたが、愛する仲間を守るために空気を振るわす咆哮を放ち、その強さを感じ取るのだった。
龍本は鉈で自分の両足を切り裂こうとするが、それをジャンプで躱す。それはドスで心臓を抉るための一手であり、懐を取りかけるも、左腕を差し出す形で止める。それでも勢いは自分の腹を抉らんばかりであり、王手をかけられる。
しかし、覚悟を決めた執念で止めて見せ、逆に龍本を袈裟切りで深く切り裂く。戦局は自分に傾いていった。
その後、閃光弾で視界を奪われ龍本にビルの2階から落とされかけるが、視界が戻り斧の根元を持つ事で背中を深く切り裂く。だが龍本の執念によるものか、ビルの2階から投げ落とされる。まだ動ける阿蒜と共に伊武を担いで裏口から車で逃げようとするも、銃撃で応戦した。
しかし阿蒜が龍本の腰に携えた銃を使って足止めされ、逃走を許してしまう。
その後、龍本は至近距離での斧を喰らったことで脊髄損傷をしてしまい、両脚が動かなくなってしまっていた。それは戦線復帰どころか、武闘派極道としての再起が叶わないと言う事実だった。こうして眉済派の重鎮を事実上無力化して見せた。
京羅戦争時に比べて追い詰められて視野が狭くなるようなことは無くなり、龍本相手に斬り合いになっても冷静に対処できるようになる等戦闘力が以前より格段に上がっていると思われる。龍本を死には至らせずとも武闘派極道として再起不能に追いやったことはまたしても視聴者の心を抉ることとなり、東雲竜政の恐ろしさを再認識させる回となった。
彼は殺し屋同士のEL戦争とは当然無関係である為、本人は未登場である。しかし、御前とアサシンギルドであるCODE-ELの関係が情報屋によりリークされた際に、スマホで件のニュースを見ていた女性が東雲のアクリルキーホルダーを鞄に付けていた。尚、このキーホルダーは実際に販売されていた物であり、所謂メタ演出と言える。
黒澤派との協力を通して、秋元と自分だけになっていた状況を花宝町の半グレ組織達を傘下に引き入れていく事で勢力を取り戻していっている。その上、眉済派の重鎮である龍本を(武闘派極道としての)命を取った事をネタに内部戦争で黒澤派に利息を付けてその恩義を返してもらおうと画策している。
そして、眉済派に出向していた久我と犬飼が京極組本部に戻った事を理由に協力関係の打ち切りと龍本を潰した恩義を返してもらうよう半ば一方的に伝え、秋元と共に獅子王組の内部戦争から離脱した。そして、京極組に再び狙いを定める事になった。
獅子王組の内部戦争の結果は任侠を重んじる眉済派が勝利し、眉済俊之が新たに獅子王組の組長に就任したことにより、羅威刃が花宝町で好き放題できなくなると思われる。また龍本を武闘派極道として再起不能に追いやったことを許さなかった井上月麦により今度は自身が命を狙われることになった。
活躍(京炎戦争編)
1コマだけ登場。秋元と他4名の構成員が写っている写真に自分もいた。
この4名の構成員の名前や実態はまだ不明だが、それなりの実力者である可能性が高い。
僅かに登場。先の葬儀会場襲撃事件で戒炎に助っ人要請された秋元が京極組の最強戦力の一人にして高城の仇である守若を討てるチャンスにもかかわらず、事情を考えず偉そうに撤退を指示された事を不服に思っている事情を知った事を含めて結果を共有される。吟味の結果、約束を破った黒澤派と同じく戒炎側も自分達を都合の良いコマと見ていると判断し、京炎戦争の動向次第では激突する可能性があるから自陣の戦力も増やすと警戒心と強化を高めていく意向を示した。
本人の知らないところで獅子王組の内部戦争にて下半身不随に陥らせた龍本の敵討ちに燃える井上に関連情報を守若から共有された井上に共有される流れとなり、戒炎との仲違いや井上からの襲撃の可能性が高まる事になった。
守若によって羅威刃のヤクの取引を潰すべく現れた京極組の近藤新平太が現れ、配下をけしかけて襲わせるも、近藤の凄まじいパワーと周囲の道具を利用する戦法で殲滅されていき、秋元と共に攻撃を仕掛ける。因みに秋元との連携は勿論、本当にやりかねないが配下には発破を掛けるもしっかり気合いを見せてくれたら加勢しようとする等、相変わらず仲間意識は強い。
秋元とのコンビネーション攻撃で追い込んでいくも、近藤の機転の前に逃走を許してしまう。帰路につく中、護衛2名を瞬殺して現れた獅子王組の井上が現れてしまう。
自身が倒した龍本の敵討ちに燃える井上の驚異的な殺気を前に迎え撃つ。
羅威刃 斧の豪傑vs獅子王組の最終兵器 因縁の対決
- 2023年9月30日付けの動画(佐古大和)
獅子王組のジョーカー井上月麦と羅威刃3代目トップの東雲竜政、因縁深き死闘が始まる。
突っ込んで来る井上に対し東雲は突如として踵を返し逃走する。追いかける井上が入り込んだのは障害物が多く入り組んだ倉庫であり、東雲がシノギの取引によく使う場所だった。
東雲は地の利を活かして優位に引き込む腹積もりであり、事前に用意した大量の丸太を利用した重量物による圧殺及び大量のおが屑による目晦ましによる戦法に打って出ただけでなく、気配を読もうとした井上の裏をかくように奇襲する。しかし、井上は見事に対処し切り蹴りの一発を東雲の顔面に放り込む。東雲はすかさず脇に合った石灰入りのゴミ箱を投げつけたのを起点に優位に立っていく。
井上を誘き寄せた倉庫は、東雲を有利にするためのホームだったのだ。
そこからは東雲の元来のフィジカルと古流武術を取り入れた洗練された立ち回りによって井上は瞬く間に不利になってしまうが、二刀流ナイフに切り替えた事で反撃に打って出て見せる。
東雲の手数に比例して、井上に適応する時間を皮肉にも与えてしまっていたのだった。
東雲は小斧による投擲の抵抗も井上は見事に躱し懐を取り喉を突きかけるが、東雲は左手を差し出して止めて見せる。そこで井上は東雲の斬撃を躱しながら左手に構えたナイフを東雲の脇腹に突き立てる。東雲は強靭なフィジカルで堪え切り、井上を捕まえ、コンクリートに強烈なパワーボムを浴びせる。東雲の追撃にも井上は耐え切り、互いに向き直る。
そして井上は殺し合いで命を削り合う暗殺者としての姿を見せるような動きを見せていき、意趣返しと言わんばかりに大量の丸太が流れ落ちるような状況を実現し、自身が圧し潰されてしまう。死んでこそいないが、その場で仰向けにて倒れ伏ししまい、井上はトドメを刺すかのように歩み寄る。
しかし、羅威刃の副将である秋元が駆け付けた事で、手負いの状態でやり合うのはまずいと判断した井上は撤退を選択する。
生きながらえたが、重量物で潰されたダメージは相当なモノであり、戦線離脱となってしまう。東雲が井上に襲撃された事件は羅威刃だけでなく、裏社会を駆け巡りながら京炎戦争をあらぬ方向へ持っていくのだった。
- 2023年10月20日の動画(我妻京也)
序盤に少しだけ登場。秋元から現状を共有され自分達が仕切るようになってからは「キツいことしかない」と愚痴りながら、秋元の「始めたばっかにしてはマシな方じゃん」の言葉に対し「城ヶ崎を超えるなら楽な道のりなんてあるわけがない」と談笑交じりに済ませている辺り、再興に更なる意欲を見せていくのだった。
- 2024年1月22日の動画(状況整理)
怪我は完治しつつあるのか、終盤付近に登場。
城ヶ崎についてを中心に語りつつ、彼の母に逢ったのが一因で京極組の一条に敗れ死んだ事、城ヶ崎の生い立ちや過酷な家庭における救いがじゃこおにぎりだった事、城ヶ崎の母を気の毒に思いながら幼かった子供を捨てた罪は背負って生きるべきと訴えたりと変わらない城ケ崎への尊敬や悲壮の念を打ち明けた。
守若が自分たちに送りつけた手紙の内容を受けて、「(羅威刃が闇社会のトップを目指す邪魔になる)戒炎の我妻を潰してくれるなら利害関係が一致する」「京極組と全面衝突するタイミングは今ではない」と冷静な判断をし、要求を受け入れる姿勢を見せた(この姿勢は仲間である絢辻雅史からも「リーダーの器」と認められている)。同組織の副将にして相棒である秋元には守若との因縁の深さから来る暴走を懸念してか、話し合いの場に呼ばないよう釘を刺していた。
とはいえかつて伊集院と対峙した時と同じくただで情報は渡さず、羅威刃のヤサ(字幕ではこの時「戒炎のヤサ」と書かれているミスがある)に乗り込んだ守若の器を試すために軽く攻撃を仕掛けた。回避されるとさらに強い圧力をかけて守若をその気にさせたが、絢辻の静止を受けてそれ以上のことにはならず、最終的には情報を渡すと守若と佐古を追い出した。
「なぜ俺たちが京極組に力を貸すんだ、ありえねえ・・・と言いたいが、我妻を潰してくれるなら利害関係は一致する」
「もちろん奴らをぶち殺すことには変わりない。ただ、今じゃねえだけの話だ」
「だがもう学んだ。次は躱せねえ・・・俺の斧は至高の域に入ろうとしている」
活躍(京炎戦争以後~)
冒頭で城ヶ崎の墓参りに秋元と共に参列。殺す気でいたとしながらも「恩人で裏社会の厳しさを教えてくれた」と、その尊敬の念が本物だったことを改めて明らかにした。
その後、3人目の新規幹部メンバー獲得を目指して号令を発表するが、東京都内の主要組織が裏神に吸収されていたため視野を関東全域及び全国に拡大する。うち1つの大阪府堺市に拠点を構える半グレ組織・真燐破を率いる妹尾隆仁とのコンタクトを取ることに成功し、さらに神奈川県藤沢市に拠点を構え神城組の横でも生き残った半グレ組織・凱娃を率いる真田遼亮の獲得も狙っていることが判明。
やがて彼と秋元は妹尾獲得に向けて遠征を断行し、大金を用意して彼の反応を見る。帰ってきた答えは「器がわからない」というものだったため、ちょうど彼の排除に動員された地元組織・天王寺組の渋谷大智と馬渕春斗が登場した時の勝負を彼ら2名が受けた。
激しい戦いで東雲は渋谷と互角にやり合い、2人の覚悟と決意を受け取った妹尾は組織ごと羅威刃に入団することを決断。東京行きが決まったことで渋谷チームは撤収し、死傷者を出さずに関西遠征は成功した。
「俺は羅威刃のトップ、東雲竜政だ。いずれ裏社会を統べる」
「命なんか惜しむわけねえだろ。死んだとしてもただの肉になるだけだからな」
- 2024年8月2日の動画(秋元詩郎)
秋元、妹尾と組んで藤沢への遠征を断行。傘下入りに難色を示した真田との戦闘になる。
東雲の戦闘スタイルはスピードタイプの彼とは相性が悪く、多少劣勢になりながらもスイッチが入ると凄まじい破壊力を披露する。これを見てすぐ横にいた八神が「彼は血を流すたびに破壊力が上がっている、(加入する気がない今は)続けてもノーメリットだ」と判断して止めさせたため撤収するが、彼は一切諦めた様子がなかった。
「真田、俺は諦めんぞ・・・」
- 2024年8月10日の動画(秋元詩郎)
皆堂智則の調査によって、鶴城史之舞の存在を知り、秋元と共に勧誘に向かった。しかし、鶴城のおにぎりを食べて、勧誘は筋違いだと悟り帰った。
そして最終盤に皆堂から瓜生についての話を聞かされた時には驚きながらも「会ってみなければわからんだろう?」と返答した(この回で語り手である秋元はその瓜生とあって殴り合いとなったが、一方的にボコボコにやられているので勧誘は無理だと判断している)。
「ああ、握り具合の優しさが最高だ」
マッドカルテルのトップアサシンの一人パクを撃破した反町琥治郎の噂を秋元に話していた。
「ワールドクラスの猛者相手だ。反町琥治郎…相当だな」
外道起業家の松風の護衛をしていたのが羅威刃の構成員と知った伊集院と流川にカチコまれる。
しかし、最初に出会った頃よりも冷静に対処し、新参幹部の妹尾が伊集院と戦った末にボコられた際は感謝を述べていた。
後に松風の護衛を無許可で担っていた末端構成員の石田と西を自らの手で粛清した。
「石田、西……俺らはマフィアだ。綺麗事は言わねぇがな……テメェらは下衆過ぎんだよ」
余談であるが、武闘派マフィアの幹部格が伊集院シリーズに2度以上登場したのは、東雲と秋元の2名だけである。
羅威刃 斧の豪傑 女性アサシンの心を打つ魂のスピーチ
- 2024年9月11日の動画(秋元詩郎)
事実上の主役回となる。
毎回スカウト活動のたびに負傷する状況が続き、回復のために仲間を誘って温泉に出発。CODE-EL出身の鈴宮冴美の協力もあって地元の温泉街を仕切る半グレ組織のトップ木下を制圧して傘下につけ、莫大な財を一気に手に入れた。
終盤では巨大半グレ組織のトップとしての理念を皆の前で語り、これに心を打たれた鈴宮は羅威刃への加入を自主的に宣言。大きな補強を2回も成功させることとなった。
「俺たちは悪だ。社会に忌み嫌われる爪弾きもんだ。人に語れる高尚な夢なんてねえし、そんなもんは歯が浮く。だけどな、悪ってのは絶対この世から消えねえ。なら、その悪どもは野放しにされるより、まとまった方がマシだと俺は思ってる」
「そうやって組織になりゃ悪には悪の流儀が生まれる。『仲間は裏切んな』『気に食わねえ奴は潰せ』『女子供にゃ手を出すな』『てっぺん目指してなんぼだろ』ってな。つまり俺達の野望は関東裏社会の制圧だ。先代の名前が未だに有名だが、俺たちが羅威刃なんだ。超えていくんだよ」
「さあ、命をかけて荒らすぞ。悪は悪なりに生きた意味を刻むんだ。金も権力も全て掴むんだ。俺たちの時代を作るんだ」
「ただ、先代の素晴らしい理念は引き継ごう。死んでもただの肉になるだけ。そう思えば何でもできる」
この日、彼は組織が経営する志正町の違法カジノで埼玉県出身の猛者である四宮武志と出会う。彼の戦闘を見て口説こうとするがそこに仙石が現れて戦闘に発展。出方を知っていたこともあって多少の怪我を負いながらも彼の胸を切り付ける怪我を負わせ、撤退に追い込んだ。本人からも「六車のような圧力だった」「この1年(実際には2年と思われる)で何があった」と言わせるだけの成長を見せたが、肝心の四宮は裏神への入団を選択した。
「だが頭数だけでは駄目だ。全員が一騎当千を目指す」
「勝ち続ける者だけが生き残る。俺たちの世界と通ずるところもあるか。」
「ちょうどいい。あの時の借りを返そう」
余談
城ヶ崎賢志との比較
稲村による組織創設時から長らく羅威刃のメンバーとして活動してきた彼は城ヶ崎に心酔し、彼の長所をいくつも学んでリーダーの継承者に相応しい存在になるに至った。
同時に彼は元々から仲間意識が高い性格をしていたことが城ヶ崎とは決定的に異なり、その体質を活かして城ヶ崎政権時代の羅威刃の弱点を克服して組織をさらに再拡大させている。
城ヶ崎との関係、間宮とのスタンスの違い
城ヶ崎の直参幹部だった東雲は間宮恭平と同様に "城ヶ崎の忠臣" と言っても過言ではないほど特に忠誠心の高い幹部だったと言えるだろう。しかし、城ヶ崎に従っていた動機を比較すると、間宮は「城ヶ崎の底知れぬ強さに自分では勝てないと悟り、恐怖心に屈服したから」なのに対し、東雲は「城ヶ崎に本心から心酔していたから」と、ほぼ正反対である。
また、作中の言動等から察するに間宮は「城ヶ崎の側近以上の地位は求めない」というスタンスだった一方、東雲は「いずれは城ヶ崎を殺して自分が裏社会のトップになる」という野望を抱いていた点においても間宮とは対照的である。
足を狙う戦術
東雲が勝利した2回の戦闘はいずれも敵の足を奪ったことが決定打になっている。一度目は野島との戦いで彼が放った蹴りの勢いを逆手に取ってその左足を斬り落とし再起不可能に持ち込み、二度目は龍本との戦いで至近距離から斧で背中を深々と切り裂いたことで脊髄を破壊し、彼の下半身を麻痺させるという戦術で龍本を極道からの事実上引退に追いやった(ただし野島は後に義足を用いる形で復活し、強制引退を免れた)。
一方で彼も仙石に狙われた時に膝を潰され歩くこともできないような状況に持ち込まれたが、根性でこれを耐えきり逃走を成功、後に完全復帰にまで至った(この過程は仙石も「逃走はセンスがある」と認めている)。
伊集院との対峙からの成長
前述の通り伊集院と東雲が対峙したのは1月25日で、この時に東雲の情報提供を経て捕まった罪人は3か月かけて餓死した。同じ頃、東雲は現実世界での3か月後となる4月26日(25日は火曜日であり休養日)に龍本と対峙し、視聴者の期待に違わぬ成長を劇中のキャラとファンの双方に見せつけることとなった。後の井上との対峙では戦闘技術や狡猾な立ち回り・戦術を披露して見せ、武闘派組織のトップに相応しい貫禄を纏いつつある。
関連グッズ
関連タグ
野島翔 - 敵対組織である京極組に所属し、同じ斧使いの若手の極道。ピンチに陥った時に斧を構えて相手を威嚇したといった点も共通している。ただし野島が使っている斧は小さなタイプの斧だが東雲のは大柄な体格に合わせて大きい斧を使用している。この二人は京羅戦争にて真正面から激突した。
秋元詩郎 - 羅威刃幹部の中で、東雲と共に京羅戦争を生き延びた仲間。後に京極組への復讐のため、共に戒炎の協力者となる。
小湊圭一 - 同じく羅威刃所属で剣術を収めた者。ただし東雲は剣術を斧に応用している。
遊馬大介 - 戒炎所属の剣豪。巨大半グレ組織の剣豪枠、イメージカラーが青、搦手を使った戦術が得意という点で共通している。
冨樫宗司 - 天羽組の武闘派極道。同じ身長(184cm)であり、重い武器を使用する点が共通している。また両者の声優である畑耕平氏によると、東雲と冨樫を演じるのが喉への負担が特にキツイらしい。
反町琥治郎 - 実は共通点が多い。独自組織のトップ経験者、パワーとスピードを兼ね備えた存在、環境を利用した駆け引きに長ける、京極組との戦争を乗り切って生存した、ボスを倒して頂点に立つ野望を持ったことがある、一般人の車を乗っ取って逃走に成功した、etc・・・