「キミたちバカで卑怯だ!更生など期待しない!諦めて死のう!」
「仁義外れのみんな―! 君たちは寿命だ! 諦めて精一杯死のう!」
CV:伊藤タカユキ
公式サイトでの解説
斧を得物とする若手構成員。
羅威刃 東雲との戦いで片足を失い、現在は義足。
久我のことを愛しているが、時に久我も頭を抱えるほどの狂人発言が飛び出す。
京炎戦争中、友好関係にある友山組への訪問時に戒炎の奇襲に遭う。反町率いる構成員との闘いにもつれ込み、その場を収めるも一時気を失ってしまう。
気を取り戻した後、再び戒炎粛清のために動き出した矢先 我妻と鉢合わせてしまう。奮闘するも、頸動脈を断ち切られ、久我への想いと共に息絶えた。
概要
久我虎徹が所属している武闘派のヤクザ「京極組」の若手構成員。組では久我の舎弟として活動しており、彼を非常に敬愛している(そのため、鷹橋修也などには嫉妬していた)。
シリーズ初回から登場している古参キャラであり、組内では久我と共に行動することが多い。
彼はカチコミの際の武器は両手持ちの大斧であり、斧で人を両断することから、「斧の野島」の異名を取り又の名を「斧を振り回すタイプの狂人」である。
また、誕生日は5月19日(なんと、天羽組側の主人公と一緒)。
人物
容姿
金色のツーブロックの髪と紫色のスーツを着ている。顔は割と童顔。身長は速水とほぼ同じ身長であるため、170cm前後と推測される(公式で177センチと判明)
性格
久我を尊敬しており、久我の指示にしっかり答える真面目な性格。久我の方も野島には強い信頼を置いており彼が狂気的な発言をした時は生存を優先して止めに入っている。任侠の魂と覚悟を持ち格上の相手にもビビらず立ち向かう。また久我の一番舎弟を自称しており、この点は久我の昔なじみである鷹橋相手でも譲らない。とはいえこっち側なので協調性はあり戦闘の際にはしっかりと協力し、メロンパンマンにボコボコにされた近藤新平太の仇を取るために一緒に戦ったこともある。
しかし「純度100%の狂人」という評価通り、事あるごとに得物である大斧を持ち出しては敵対者をぶった斬ろうとしており、その度に久我に止められている。久我曰く「人間と薪の区別がつかない」。また自分が「何をするかわからない」と豪語することもある。そして、雰囲気の割に意外とキレやすい性格でもあり、京極組の看板に泥を塗ったり、久我を侮辱した相手に対しては怒りや殺意を込めた台詞を吐く事も少なくない。また、口封じとして野島や久我らを纏めて始末しようとした半グレ集団へのカチコミでは真っ先に敵の腕を切り落としたり、久我を不意討ちした挙句に彼を馬鹿にした西横キッズの藤本の顔を15分間踏ん付けようとする等、苛烈なヤキを入れる事も少なくない。京炎戦争にて数々の悲劇の末に狂気が覚醒して以降は、「戒炎即ち死」と言わんばかりに片っ端から戒炎構成員を襲撃・殺害するようになる。それが元で普段は尊敬してやまない久我にまで反発やくたびれた態度を取るようになり、見えない亀裂が生じ始めてすらいる。
上述の通り行き過ぎた考えをしてしまうこともあり、守代を払う店が羅威刃に強要されて乗り換えたキャバクラ店を真っ二つにしようとして久我に「しないの」と苦笑いで止められたり、シマ荒らしを殺そうとした際に久我から「殺さないの」と止められることがしばしばある。
また自己肯定感が高く、調子に乗って兄貴に頼ってしまうことがあり、京極組を破門になった木村が宝石店で窃盗し、京極組の信頼度が下がっている最中に何とかできないかと久我が策を考えていた最中に、「なんとかしてください!」という天然発言で、久我に軽くシメられることもあった。
台詞回し
彼の特徴的な台詞は「真っ二つ」「諦めて〜しよう!」などである。
カチコミをする際に涼しい顔で狂人的な発言をすることが多い。また、松岡修造氏や「うたのおにいさん」のようなノリで発言することがあり、しばしばノリと噛み合ってない台詞回しをする。
前述した通り性格は真面目であり、外道相手でもその真面目な物腰は崩さない正義の男…ではあるが、彼のサイコパスっぷりは他シリーズでトップクラスと言えるほどの流川隆雄に劣らず負けずであり、「キミたちバカで卑怯だ!更生など期待しない!諦めて死のう!」「諦めて両足を切られよう!」「仁義外れのみんな―! 君たちは寿命だ! 諦めて精一杯死のう!」などと、真面目なノリの割に狂気過ぎる発言をすることがある。
能力
主に死体処理と拷問を担当しており、油風呂のセッティングが得意。戦闘では異名の通り斧を使い頭から股間まで真っ二つにする威力で敵対者を抹殺する。本来斧とは日本刀などの鋭利な刃で引いて斬るものではなく、その重量と使用者の腕力で叩き潰すものであり、人体を縦割りにする彼の筋力がどれだけ人並み外れているかが窺える。
相手が単なるシマ荒らしの雑魚の場合は刃で真っ二つにせず峰打ちで済ませることも多いが、それでも相手いわく「十分死ねる」らしい。そもそもこの武器を使っているのも、「当たれば大体敵は死ぬ」という理由らしい。
また、どうやら腕を逆に折り曲げることも得意な模様。
ただスピードはそれほど優れていないようで(斧は強力な破壊力を持つ反面、重量のある武器であるため仕方のないことではある)、工藤清志には1度も斧を当てることができなかった。しかし、工藤からの教えから「脱力」を習得した事で、前述の攻撃の遅さは京羅戦争以前には改善された。
様々な戦いを経て、単なる舎弟ポジションから一人の武闘派極道へと進歩していることは揺るぎない事実であろう。
だが作戦立案などは久我などの先輩構成員に任せきりなこともあり、本人曰く「自分は頭が悪い」とのこと。
また、なぜか船舶免許を所持している模様。
総じて典型的な体育会系脳筋パワーファイターである。
事実、普段から慕っている久我も「俺の一番舎弟」と認めている。
活躍
シリーズ初回から登場。
組を裏切った吾妻に油風呂の拷問のセットを行った。
「兄貴! 俺はどこまでもついていきます!」
「兄貴の為なら、俺はいつでも盾になります!」」
組長の日下の車を窃盗した黒人の軍団を久我と壊滅させた。
南アフリカ共和国のギャングと付き合いがあり、武器の密輸と引き換えに資金援助した黒焉ジャンゴを粛清しに久我、犬飼と壊滅させた。
「兄貴に何すんだボケェ!」
「兄貴、この肉ダルマ首を撥ねときますか?」
「ハッハァァァ!! 野島トマホォォォク!!」
手打ちを反故にして京極組がケツ持ちをしているホストクラブ「ドリームス」にカチコミをかけた「スターライト」のホスト新堂に対して久我と共に報復を決行し新堂の古巣の半グレ集団「乱馬蛇」にカチコミをかける。新堂捕獲後は久我と共に新堂を魚の餌にして抹殺した。
「どうもー! ジェイソンですー!」
「寝ぼけてんのは君たちだ! 目覚めのいっぱぁぁぁぁつっ!」
「諦めて魚の餌になろう!」
- 3月9日付の動画(久我虎徹)
新人の鷹橋が学生時代の久我の後輩だったため、酔った勢いで自分が久我の1番舎弟であることを猛アピールしている最中に、半グレ集団「怒苦炉」が飲んでいた店に違法な取り立てをしていたため粛清に入る。鷹橋と共に(斧は峰打ちで)構成員を無力化した。
その間に久我は食事中にその食堂をはじめとした黒焉街の至る所で食い逃げが多発していることを掴んだため合流した野島、鷹橋を連れてカチコミを決行。粛清対象が被った天羽組の須永陽咲也に久我が苦戦していたところに一条康明を呼んで須永を撤退させることに成功した。
「夏侯惇を目指して前向きに頑張れ」
「キミたち馬鹿で卑怯だ! 更生など期待しない! 諦めて死のう!」
- 3月11日付の動画(久我虎徹)
京極組からケツ持ちを横取りしようとする半グレが久我によって粛清されたのだが逆上した半グレは久我を轢いた上で鉄パイプによる集団リンチを強行。通行人が警察に通報しようとしたため半グレは逃走して久我に車のナンバーを覚えられる。野島は久我から車のナンバーを教えられて調査を開始。犯人は西横キッズという半グレであると告げ、まずは藤本というアルビノ風構成員を踏みつけてリーダーの三島を呼ぶように脅しをかける。まんまとやってきた三島は久我に脚を破壊され野島が運転するデスワゴンで処刑場に連行され久我のデビルネイルで抹殺された。
「君はバカだ! 顔を15分踏んづけてやろう!」
- 4月5日付の動画(久我虎徹)
組長の日下孝次郎の息子である晋平が黒焉街にてシマ荒らし同然の行為の数々を働いていることに久我や五十嵐幸光と共にキレていたところ、晋平による河内組構成員殺害事件が発生。死体処理を強要された際、久我にGOサインを頼んでいた。
(久我「OKと言いそうだ!」)
- 4月19日付の動画(小峠華太)
その後天羽組との抗争で、狂人兄貴最年長である伝説の極道「工藤清志」と激突した。
「うおおおお! 真っ二つになれえ!」
(工藤「甘いなぁ兄ちゃん……殺気がバレバレだ……」)
一条の護衛をしていたところ須永と工藤の襲撃を受け野島は工藤と交戦。しかし相手の工藤は伝説と呼ばれる極道で実力の差は歴然であり、野島は全ての攻撃を回避された上に膝蓋骨を破壊されて行動不能にされてしまうも、幸いなことに良識派の極道として知られる工藤の温情で命だけは取られなかった。戦線離脱後、恐らくは携帯で久我と六車謙信を呼んだらしく、間一髪で一条を助けることに成功した。なお野島の怪我は数ヶ月で歩けるようになる程度だったらしい。
「僕だって……僕だって極道だ! 尊敬する兄貴を見捨てて助かるくらいなら……戦って死んだ方がマシだ!」
羅威刃による京極組事務所爆破テロの前の話である。
野島は闇金業者を殺害して逃亡した矢澤という男を追っていた。そこで矢澤の家の冷凍庫に監禁されていた佐竹を矢澤と間違えて事務所に搬送したが、佐竹が本当に矢澤ではないことを知る。その後は一条と共に佐竹から矢澤の話を聞いて矢澤を捕獲した。
一条は佐竹にお礼をするために組の事務所に招待するが、突如ダイナマイトを詰め込んだ無人車が事務所に激突して大爆発を起こす。久我も野島も何も出来ずカチコミしてきた城ヶ崎賢志率いる羅威刃相手に殺されかけていたが、瀕死で立ち上がった一条に助けられる形で生き残った。
「でも……なぜ自分の家の冷凍庫に?何だか変だが…とりあえず来なさい!」
「おい!久我の兄貴は大丈夫だが、僕は怒ると何するか分からないぞ!」
(久我「その手のやつ自分で言うパターンあるんだな」)
公式Twitterによると、どうやらわけもわからず、貴凛町のメロンパン屋さんの粛清に向かったらしい。恐らく、そのメロンパン屋が近藤を戦闘不能にさせた事が関係しているようだが……?
冒頭で飯豊朔太郎に殺された相良颯誠の遺体の前で久我と共に泣きついていた。その後、黒焉街の巡回中に最近修羅化してきたことを報告している。
「兄貴ぃぃ……起きてくださいよぉぉ……」
(久我「野島。どんな状況だろうが黒焉街だけは絶対守る」)
「はい兄貴……なんだか私も修羅化して来た気がします」
黒焉街でシマ荒らしを行っていたダニ刑事こと秀丸が、キャバクラでキャストに強姦をしようとしていたところに遭遇。当然止めに入るが逆上した秀丸に顔面を殴られて大怪我を負い守若冬史郎に目覚めを促されていた。この件を秀丸はいきなり掴み掛かられたから正当防衛だと主張したが予め鷹橋がことの真相を握っていたため意味がなかった。
「非道にも程があるぞ! 店の迷惑だってなぜ分からない!?」
- 6月26日付の動画(久我虎徹)
羅威刃傘下の半グレ「義琉奴」がホームレスを殺害して脳漿を奪い意図的に黒焉街に遺棄して風評被害を出すというシマ荒らしをしていたので久我や高砂明夫と共にカチコミに動員される。今回野島は死を覚悟してボスとのタイマンを志願、久我と高砂が雑魚を殲滅する中、野島はボスの「マーダー野崎」と戦闘になる。工藤程では無いにせよ現状の野島を超える速度に苦戦するが「力んでも当たらない」という工藤のアドバイスを思い出した野島は攻撃に脱力を取り入れスピードアップして野崎に突撃、一撃目をかわされるが燕返しを決めて野崎を真っ二つに両断した。これに感銘を受けた高砂と久我はなんと感涙していた。
「お二方……今回この私がボスと戦ってもよろしいでしょうか……」
「君たちは生きる価値が無い! 断言する!」
「京極組のシマを荒らせば死ぬんだ…… 分かったか!?」
予告されていたうりゅうのメロンパンへのカチコミの詳細が判明。人間オークションを潰した帰りの瓜生に鷹橋を連れて喧嘩を申し込んだがワンパンで瞬殺され挑戦料としてメロンパン2京個…ではなく2個買うように言われた。その後互いに肩を組みながら組の事務所へと帰っておった。
「よくも近藤の兄貴をボコボコにしてくれたな! 許さないぞ!」
(瓜生「隙ありぃ。顔面にかかと落としじゃッ」)
「グエエエエエ!! 強烈ぅうう!!」
(瓜生「おい挑戦料だ…… メロンパン買っていけ」)
(鷹橋「にゃ……にゃんこでひょ?」)
(瓜生「2京個だ」)
「無理でヒュ……」
(瓜生「じゃあ2個でいいよ……」)
- 7月8日付の動画(久我虎徹)
河内組のシマと京極組のシマで性犯罪を働く半グレ「王魏怒羅」殲滅のために河内組の強烈な若手である阿蒜寛太に協力を要請。後に合流した伝説の極道「鉄棒の伊武」こと伊武隼人も含めた4人で王魏怒羅にカチコミをしかけ殲滅した。
「仁義外れのみんな―! 君たちは寿命だ! 諦めて精一杯死のう!!」
「来世はハエに生まれ変わるんだな! 分かったなぁ!?」
(王魏怒羅の構成員「ゼブブ!!」)
(伊武が王魏怒羅のボスを一撃で抹殺したのに青ざめながら)「お前の兄貴は羨ましいかどうかが判断基準なのか?」
(阿蒜「はい 伊武の兄貴の前では羨ましくない 即ち死なんです」)
- 7月17日付の動画(久我虎徹)
「美赦巣」という半グレ組織がホームレスをスコポラピンという薬で洗脳する事件が起こっている中で見回りをしていた野島もその被害に遭ってしまい、洗脳されたホームレスは宝石店を爆破、野島は久我に攻撃するという異常事態が発生。久我は野島を気絶させて闇医者に搬送、スコポラピンの効果から復帰した後はあまりのショックで久我に謝罪した。
「僕は神風になる!邪魔者は真っ二あああつ!」
「も…申し訳ございません!久我の兄貴に襲いかかるなんて…自分を許すことができません!」
京極組 若手の斧使いvs羅威刃 剛腕の斧使い 命をかけた闘い
鷹橋が城ヶ崎の改造車に仕掛けたGPSを頼りに高砂と共に改造車を追跡するがそれは運転手ごと車を爆弾にするという罠だった。さらに追い討ちをかけるように数名の軍勢を引き連れた東雲竜政・間宮恭平という猛者2名がそこに現れてしまう。瀕死の高砂と共に取り囲まれ野島は東雲と交戦。同じ斧使いであるものの、パワーやスピードは完全に上をいかれ、剣術のような動きの斧と死角からのキック、遠距離からの銃弾など東雲の多彩な攻めに野島は苦戦を強いられる。
そこで六車からの教えを思い出し、東雲が捨てた銃と自らの斧を投げ、東雲の体勢を崩したところに喉を狙ったキックを放つ。それでも東雲には回避されてしまったうえ、斧で左脚を切断されてしまう。土壇場でそれを耐えた野島は東雲の背後に周り、なんと首元を噛みちぎった。これには流石の東雲も死の危機を感じ、動けない野島を尻目に退散。それでも野島は追い縋ろうとするが、左脚の切断による出血が余りに酷すぎたため死の淵に立たされてしまう。
現場に駆けつけた久我と犬飼鷹四郎によりいつもの白髪の闇医者に運ばれ一命は取り留めた。しかし、切断面が粗過ぎたせいで御用達の闇医者でさえ縫合が叶わず、野島は左足を失ってしまった。久我には笑顔で振舞ったが、一人になった際にはあまりのショックに涙を流していた。
「お前は許さない…ここで絶対に死んでもらう」
「うるさい黙れ!貴様のことはこの命に替えても僕が倒す!」
「死ぬ覚悟なんざとっくにできてるんだぁ!」
「がぁああああ!死ねぇえええ!東雲ぇええええ!」
「ぐぅぅぅ…俺の足…チクショウ…チクショぉ…」
- 8月31日付の動画(状況整理)
京極組の状況整理でも問題なく登場しており、片足になった後もいい義足を装備して必ずパワーアップして復活すると意気込んでいた。なお、佐古大和の相変わらずな姿勢にツッコミを入れていた。余談ではあるが、ファンからはその義足に武器等を仕込むのではないのかといった予測がされている。
「…でも正直僕はラッキーです だって生きているんですから!生きてさえいればなんでもできる」
- 9月13日付の動画(久我虎徹)
松葉杖を尽きながら笑顔で事務所に顔を出した。失った左脚を補うために義足を探してむしろパワーアップしてやろうとポジティブな考えを見せて久我を安心させた。一方、その探している義足は『見た目はカッコイイが機能性が微妙そうなタイプ』や『仕込み武器にドリルの入ったタイプ』等、久我からは「そんな謎のサイボーグが舎弟とかイヤだ」と苦笑いされていた。
「見てください!最近こんな足もあるんです!」
活躍(脚復活以降)
- 2022年11月15日付の動画(久我虎徹)
京羅戦争が終結した後日、東雲との戦いで失った左脚はしっかりした義足を付けて復活し羅威刃の残党狩りにも貢献した。
一時は極道として続ける事も危ぶまれたものの、義足を持って復活するばかりか死闘や修羅場を超えてきたのもあって大きく成長するのだった。
「走れるってなんて最高なんだぁ!跳躍力もアップした!羅威刃は全員死のう!勢いよく地獄に行ってくれ!」
- 2022年12月27日付の動画(久我虎徹)
京極組の温泉旅行回に参加。入浴後の宴会では、久我に酒をつがれながら泣いていた。片脚を失いながらも必死に戦った頼もしい後輩として久我に労を労われた。
その後宴会に乗り込んできた地元の半グレを組員が粛清していた際には、何気ない表情で旅館の女将を説得していた。
「久我の兄貴ぃ ついでもらって光栄です」
- 2023年1月14日付の動画(久我虎徹)
京炎戦争突入。
冒頭から登場し、五十嵐や久我に義足の様子を聞かれていた。
「はい!斧もブンブン!誰でもいつでもマップターツ!」
(久我「誰でもはダメよ、深呼吸しなさい」)
- 2023年1月31日付の動画(総集編)
京極組の組員紹介において、「根性1万点!体を張らせれば右に出るものはいない!義足斧の野島翔」と紹介された。
- 2023年3月27日付の動画(佐古大和)
佐古と共に久我の帰りを待ち望みながら、京炎戦争の行く末を案じている。
「本当だな 京極組のハブだから…なんだかこの戦争心配になってしまう」
- 2023年6月7日の動画(久我虎徹)
パラダイスというキャバクラでリーマンがお触りをやらかしたと通報が入り浪岡と共に対応にあたる。しかし、そのリーマンが火炎瓶を投げて放火する事態にまで発展する。野島はリーマンを気絶させ浪岡と共に逃走しようとするが、そこに我妻と緋田が現れる。逃げ道を塞がれた2人は三階から飛び降りようとするが、我妻と緋田は物凄い速度で追跡してくる。野島を守ろうと浪岡が立ち塞がるも、野島まで追いつかれ、背中を切られる。野島だけはなんとか致命傷を回避し飛び降りるも、義足が故障してしまう。この最悪の状況下に駆けつけたのは六車だった。
- 2023年7月10日の動画(久我虎徹)
京炎戦争で命を落とした大園と浪岡の合同葬儀に参列する。先の戦いで自身を逃がすために命を落とした浪岡の亡骸の前で自身の不甲斐なさと兄貴分としての責任を果たせない悔しさで涙を止める事ができなかった。海瀬から「(浪岡の分も含めて)その分強く生きるしかねえ」と諭された。
- 2023年9月2日の動画(久我虎徹)
変装して戒炎壊滅に向かう仙石を元気に見送った。
「行ってらっしゃいませ!」
- 2023年10月28日の動画(久我虎徹)
佐古大和とともに見回りをしていた際に見かけた不審な挙動をしていた戒炎下部組織所属の半グレ2名に襲い掛かり、何の躊躇もなく斧で真っ二つにしてしまう。その直後、屈託のない笑顔で「ゴミを2つ排除できたね」と発言し、同行していた佐古を驚愕させた。
京炎戦争にて野島を守るために可愛がっていた後輩が犠牲になったうえに、恩義のある先輩たちまでもが殺されてしまい、怒りと憎しみを腹に溜め続けた末にリミッターが外れてしまった。それからは戒炎潰しを継続している。
ちなみに、野島に殺された2人の上司は、配下の半グレたちを「ゴミ以下」と見なしているため、皮肉なことにも侮辱のつもりでゴミ扱いした野島の方がまだマシな評価をしていたりする…
「だって、戒炎の奴等許せないでしょう… 見つけたらみんな地獄行きだ…」
狂気をまざまざと醸し出しながら、戒炎と思しき構成員を「戒炎即ち死」と言わんばかりの行いで容赦ない粛清を行い始め、戦意を失っている構成員まで殺そうとした。見回りに同伴していた久我でさえ止めに入ったにもかかわらず、常々尊敬してやまないその久我にまで反論していた。
戒炎の構成員一人を地下へと縛り尋問した際には何も情報は得られないと分かるや否やその場で殺しかけるが、久我に蹴りと説教で窘められながらも嚙み付くような態度を取った。結果久我に「お前ちょっとおかしいぞ」と睨みを利かせるようなやり方で咎められてしまい、頭を冷やさざるを得なくなった。
そしてこの日を境に、尊敬してやまない久我との見えない亀裂が生じ始めていく。
京極組と友好関係にある友山組の組長と会合の際には六車や高砂と共に護衛に付き、要件を終えて帰路に着く中、麻生らに奇襲されてしまう。六車が先陣を切り構成員を斃す中で、自身は高砂と共に五十嵐らを連れて逃走する。戒炎の構成員に追い付かれそうになったところで自らが立ちはだかって狂気を滲ませながら相手取る。襲って来た相手は全滅させたものの、身体中に多くの傷を負い出血多量のせいで倒れてしまう。
尚、護衛として出向く前に久我から「襲われたなら容赦はいらないが末端のガキを無理矢理殺す必要はない」と釘を刺されるも、「末端でも何するかわからないですよ?殺しておけば安全です」と反論したせいで久我の怒りを買ってしまっている。その上、六車に呼ばれて事務所を出て久我から冷静さを持って行動する旨の指摘を受けても軽い返事で返してすらいる。
そしてこれが・・・久我との最後の会話になるのだった。
クリスマスの悲劇 京極組 復讐に燃える斧使いvs戒炎 愛の処刑人 後悔先に立たぬ無念
- 2023年12月25日付けの動画(我妻京也)
出向いた友山組で戒炎の構成員を殲滅した後に倒れ伏すも、何とか意識を取り戻す。殲滅戦と動く中、我妻を見付ける。
野島は我妻を見るや否や狂い過ぎた狂気を前面に押し出しながら特攻する。しかし、我妻と野島では地力の差が圧倒的に違っており、我妻は弄ぶように翻弄して野島の右眼を潰し、左腕を切断する。野島は驚異的な精神力で怯む事無く向き合う中、久我から「鉄火場では冷静じゃない奴から死んでいく」言葉を暴走していく中で思い出すも、我妻を前に怒りをどうしても抑える事ができなかった。野島は最後の抵抗と言わんばかりの力を振り絞るも、我妻の前では児戯同然であり完全に無力化されてしまった。最終的に野島は我妻の一太刀で頸動脈を切り裂かれ、致命傷を負った。
崩れ行く野島の頭には久我との思い出や戒炎の手によって命を奪われた舎弟や兄貴分の葬儀、そして尊敬して病まない久我を失いたくない思いが先行し過ぎて、誰の言葉も届かないくらいに暴走していた自分を反省していた。
(僕はもう死ぬ でも心残りがあるんだ)
「久我の兄貴…言う事聞かなくてすみません… いつだって俺のことを思ってくれてるのに… 最後まで馬鹿できっとまた悲しませてしまう…」
(久我の兄貴に謝りたかった)
こうして京極組シリーズスタートから久我の一番弟子として支え共に戦って来た野島翔は京炎戦争で起きた数々の悲劇で目覚めた途方もない狂気のせいで最も敬愛していた兄貴分の言葉を蔑ろにしてしまった事や自分を想ってくれた行動に何も報えなかった悔しさ、そして最後に言葉にして謝りたかった悔恨を抱きながら、その命を散らした。
野島VS我妻によって死亡した事で京極組サイドのネームドキャラの戦死者が4人目と京羅戦争を超える犠牲者を出してしまうのだった。
死後
- 2024年1月12日付けの動画(久我虎徹)
我妻から「殺しておいた」と戦闘中き聞かされて久我は我妻の言葉を信じたくないものの重傷の体を引きずって野島を探していた。
必死に探し回った末見つけたのは・・・
我妻との死闘に敗れ変わり果てた野島の姿だった。
一番の舎弟であった野島の亡骸を抱え、抗争の中で暴走する彼を止めてやれない責任を感じながら泣き崩れた。久我を心配してやって来た近藤や佐古も事切れた野島を見て涙が止まらず、野島が佐古にとって一番歳の近い兄貴分だった事が明らかになった。余談だが野島が発見された時の久我の回想から桑田裕二を二人で油風呂で粛清していた事が判明した。
「久我の兄貴!油風呂の準備が出来ました!」
久我「おう 火をつけろ」
- 2024年3月30日付けの動画(久我虎徹)
我妻を討伐して落ち着いた後に葬儀が行われていた事が明かされた。
五十嵐と佐古は号泣し、最も慕っていた久我も涙が枯れるほどに泣き続け、敬って病まない久我からも「一番舎弟」と認められていた。
生きている間に和解する事は叶わなかったものの、自分が信じて疑わなかった『久我虎徹の一番の舎弟』と言う自負が本当の意味で認められたのは、本人にとっての救いとなっただろう。
余談
野島翔の死についての反応
京極組の舎弟陣では最も戦闘力が高く(頭脳作業は苦手だが)戦闘IQも悪くなかった彼だが、浪岡が死んだ後から突如別人のように変貌したことに驚いた視聴者は少なくなく、この時点から彼の未来が不安視されていた。
そして仲間の言うことも聞かず本人にとっては組への貢献のつもりで勝手に行動するようになった結果、無能な働き者に堕ちた挙句に(←実際に劇中で我妻も似たニュアンスのことを指摘している)京炎戦争では目立った功績を挙げられないまま自分の命すら失ってしまった。このため「残念だが我妻の言うことが的確」という評価が多数出ている。
不遇?
京極組シリーズの初期から久我の1番舎弟として登場していた野島だったがその扱いは不遇なのではないか?という声もあがっている。というのも京極組の舎弟枠は後に登場した佐古に人気が集まり目立たなくなっていた、義足を用いた戦闘シーンも描かれずに退場、野島の死が天羽組の工藤のように組員達の回想に登場して戦況をひっくり返すといった描写も一切無い、野島の死が久我の覚醒の引き金になるかと思いきや何も起こらなかったなどいった事が不遇と言われる要因になっているそうである。
さらに言えば独断で動いても末端数名を討ったことくらいしか結果は出せておらず、戦局に影響を及ぼすことが全くなかったこともそれに拍車をかけている。
関連項目
ヒューマンバグ大学 京極組の人情派・久我虎徹 京極組良識派の構成員
北岡隆太 - 小峠シリーズの主人公・小峠華太の舎弟だった武闘派構成員。「狂人」と評される主人公の舎弟、怒りっぽい性格という共通点がある。
須永陽咲也 - 小峠の兄貴分である武闘派狂人。自分が架空の存在だとアピールするようなカチコミの仕方、対戦相手の頚動脈を噛みちぎったという共通点がある。
流川隆雄 - 伊集院シリーズの主人公・伊集院茂夫の助手。拷問用の設備のセッティングの手際に長けた狂人的な一面、サイコパス、金髪、小型船舶免許保有、声優が伊藤タカユキ氏と共通点が多い。野島とは状況整理の動画で一度だけ共演したことがあるが、その時の様子から野島より年上と思われる。野島死後は野島を彷彿とさせるセリフを度々言っている。
龍本雅幸 - 京極組と協力関係にある獅子王組の極道。眉済俊之体制では事実上のNo.2である舎弟相談役。野島の旧知で河内組・獅子王組シリーズの主人公を務めた阿蒜寛太の兄貴分。野島とは東雲との交戦で下半身を損傷した点が共通。名うての武闘派極道だったが東雲との戦闘後、脊髄損傷によって両足が動かなくなり武闘派極道としての生命を断たれている。
柴原洋司 - 天羽組の同盟組織である家入組の極道。野島同様、相手に立ち向かい何もできずに死んでしまった事が共通している。こちらは不可抗力だったとはいえ天城戦争を勃発させるトリガーになってしまったため野島以上に批判されることも少なくない。
ポートガス・D・エース - ワンピースの主人公であるモンキー・D・ルフィーの義兄。尊敬する人を馬鹿にされた事で怒りのあまり暴走し、相手に立ち向かい何もできずに死んでしまった事が野島や柴原の死に際と酷似している。