現トップ: 組長の天羽や若頭の野田一は任侠の人である。
カタギへの対応: カタギは基本的に守る対象。サツ以上にカタギから強い信頼を寄せられている。
人員: 少数精鋭だが小峠以上のクラスの全員が戦力は一級品。
構成員の人間性: 外道構成員は一人もおらず、全員が任侠を重んじる。
半グレの扱い:シマ荒らしを防ぐため徹底排除しており、空龍街を荒らした横浜の半グレ組織を現地まで赴いて粛清している。
京獅子連合との関係: 京極組とは天京戦争までは険悪だったが仁義外れの構成員が一掃され、良識派の組員のみで構成されたことにより仁義を重んじる組に戻ったため組員の見舞いに行く、葬儀に参列しやり合った者同士は互いに水を流しているなど現在は落ち着いている。獅子王組も組長が眉済俊之に代替わりしてからは外道征伐に共闘する程度には関係が修復されている。
伊集院茂夫との関係: 須永陽咲也や小峠を始めとする天羽組の構成員殆どと面識がある。
組織体としての弱点: 組自体が中小的な規模であるために人員が少ない。

神城組

現トップ: 組長の神城義信や若頭の名波和親は基本的に任侠の人である。
カタギへの対応: 本来シマではない閏間地区のカタギを含めて基本的に守る対象。
人員: 詳細は完全に明らかになっていないが、少なくとも武闘派構成員の実力は一級品。
構成員の人間性: 基本的に全員が任侠を重んじるものの、東京を始めとする他地区と仲良くしようとする横浜の極道組織には強烈な怒りを向けている。
半グレの扱い:シマ荒らしを防ぐため徹底排除している。
京獅子連合との関係: 現時点で関係はない。しかし、神城組の排他性や東京極道そのものへの反感もあり思わぬところで敵対関係になる可能性はある。
伊集院茂夫との関係: 現時点では長門碧のみ接点がある(邂逅はしていないが、安芸直治もシリーズに登場している)。
組織体としての弱点: 横浜と手を取り合おうとしない極道組織にはイビりと言っても差し支えないほどに高圧的かつ横柄であるが故、横浜に関係しない組織との協力関係は殆ど当てにしたがらない排他性が欠点と言える(実際に長門が家入組へ再三に渡って余計に圧をかけまくったのが原因と言っていい態度のせいで、天羽組との深き因縁が生まれてしまった)。

経緯

→ 天城戦争まとめを参照。

この戦争で負傷した構成員

天羽組

該当者なし。

神城組

該当者なし。

この戦争で戦闘不能になった構成員

天羽組

該当者なし。

神城組

下田

冷静さを失い銃撃した柴原の銃弾が被弾してしまい倒れ、死んだかに思われたが重要な臓器をすり抜けていたことによってなんとか息を吹き返し闇医者に運ばれた。

この戦争で犠牲になった構成員

天羽組

宇佐美純平

家入を守るためだったとはいえ早撃ちで敵の構成員の山井を図らずとも殺してしまい長門の怒りを買ってしまう。必死の抵抗をするも戦力差がありすぎたため長門に体を貫かれ致命傷を負う。

最期は兄貴達に何も返せなかったことを謝罪し、その命を散らした。

外部協力者

両者とも長門によって殺された。

神城組

山井

宇佐美が防衛のために撃った早打ちが脳天を捕らえ死亡した。

戦績

(天羽組&家入組 × 神城組)

・宇佐美&家入&柴原(全員敗死) × 長門&神田&下田&山井(勝、下田は重症、山井は殉職)

考察

大義名分について

これまでの天羽組における戦争の大義名分では、京極組の5代目組長だった日下孝次郎が組に内緒で麻薬組織のマッド・カルテル日本支部(※のちの裏神の元になった香坂慎太郎率いるチームではなくて城ヶ崎賢志や高城蓮太郎らに滅ぼされた前のチーム)とヤクの取引締結している時に北岡隆太と取引していたブラジルマフィアが(※北岡の英語力のミスもあるが)京極組のシマである黒焉街でヤクの売買をしてしまった事で自分の私腹を横取りされたと誤解した日下が『天羽組の北岡がシマ荒らしをしている』と京極組の全構成員にデマを流して一条康明に北岡を殺害させた事で勃発した天京戦争と、天王寺組の若頭だった大嶽徳史が関西極道の恐怖を関東極道に染み込ませる為に暗殺組織のジョンとダンを使って野田一を襲撃し重傷を負わせた事で勃発した羽王戦争の二つの戦争で構成員が襲撃を受けて死亡、重症を負った事で天羽組には戦争する大義名分があった。

しかし、今回の天城戦争においては（一応、家入組とも真艫に話し合おうとせず家入を殺害しようと動いた神城組にも非はあるが）宇佐美が神城組の山井を不可抗力とはいえ殺害してしまい、神城組に大義名分を与えてしまった事から天羽組が初めて戦争の引き金となってしまう相違点がある(但し、作中にて天羽組長が言ったようにそもそも先に手を出したがどこからを指しているかその定義が現時点であやふやなのでそれ次第で結末が分かれてくるであろう)。

質問状の違い

2024年5月15日の動画で宇佐美・家入・柴原の訃報を知った天羽が神城組の出方を確かめる為に神城組長の神城義信に質問状をバイク便で送り、神城が質問状に記載された天羽組の電話番号に電話して応対しているがこれは羽王戦争勃発前、天羽組が野田を襲撃した犯人を特定できずに四苦八苦していた頃、小峠華太が天羽組御用達の情報屋伍代千隼から天王寺組が抗争の際に行うやり口を聞いた時は天羽が天王寺組の真意を確かめる為にまずは天王寺組に質問状を送り、後日天王寺から話し合いの場を設けられ、天羽が小峠と和中を連れて当時村雨町に拠点を置いていた天王寺組村雨支部に赴いた時に、村雨町支部長だった錦野と口論の末、錦野の部下達が天羽らに銃を向け、それを防いだ和中蒼一郎によって錦野を含めた構成員を殺害し、村雨町支部を壊滅させて羽王戦争が勃発してしまった事から今回の質問状に電話番号を記載したのは羽王戦争の教訓が影響していると思われる。

因みに天京戦争前に天羽組と京極組は和中が一騎打ちで袈裟斬りの吉岡を殺害した件や元天羽組の古田が半グレ組織を率いて黒焉街でシマ荒らしを行った時に久我虎徹と須永陽咲也が激突した件が積み重なり両組織は犬猿の中だったが、一条と久我虎徹が黒焉街でシマ荒らしをしていたブラジルマフィアを粛清した時に彼らが北岡の名前を出してしまい、それを知った日下がろくな調査をせず、天羽に質問状も送らないで一条に北岡の殺害を命じた事で天京戦争が勃発した。因みに京極組良識派で当時若頭（※現在は京極組組長)だった五十嵐幸光がまずは情報を整理するべきだと進言していたが、日下は聞き入れなかった。

又、日下政権時代の京極組は五十嵐を筆頭とした良識派が少数派で、桑田裕二を筆頭にした仁義外れ派閥の構成員が幅を利かせ、いろんな汚いシノギを行っていた為、天羽組の面々から毛嫌いされていた。また木村達也のように五十嵐に楯突いて破門された人物、白武利光・金子と成田(ガソリン兄弟)のように下手したら藤岡竜男のように伊集院茂夫に始末されてもおかしくなかった輩もいた。因みに天京戦争で戦死した相良颯誠、京炎戦争で戦死した海瀬将悟、現在生存しているルーク黒羽根や二階堂将平も良識派に転向するまでは日下の命で汚いシノギを行っていた。白武を使ってクーデターを目論んだ桑田を処刑したことで仁義外れ派閥は壊滅した…かに見えたがその残党だった末端の北村と手嶋は京羅戦争時に羅威刃に買収されて寝返って西園寺健吾と国生英明の死の遠因を作り、半グレ時代から素行が極めて悪かった鉄刀兄弟も京炎戦争勃発後に京極組を脱走し戒炎に寝返り京極組の内部情報を我妻達にリークして五十嵐政権で当時若頭だった大園銀次、主戦力だった海瀬、舎弟の浪岡常吉の死や、葬儀中の戒炎襲撃等、京極組の危機的状況に追い込む遠因となり、挙げ句の果てには戒炎傘下組織の『朝流斗』のトップになっていた。最後の残党だった鉄刀兄弟が殉職した大園と海瀬を嘲笑されたことに激怒した佐古大和に粛清された事で、仁義外れ派閥は完全に壊滅したものの、仁義外れ派閥が多数派を占めていた為かその代償も甚大であった。かつて関東屈指と言われたほどの規模を誇った京極組は京炎戦争後は天羽組と大差ないほどの中小組織となり、シマの見回りも1日ではできないほどの人員不足に陥った。戦争終結後に戒炎傘下の構成員だった赤坂祥太郎と宮戸龍樹、そして自警団の新生比遊怒羅のトップだった綾小路乃武が組入りして戦力アップはしたもののまだまだ人員の不足は否めない。

一方で天羽組の前身である田頭組と最初期の天羽組も日下政権の京極組同様に様々な汚いシノギを行っており、当時外道扱いされていた京極組や河内組ばかりが悪いわけではない。因みに田頭も(初期の)天羽も新米時代の小峠を含めた若い衆を想う一方、暴対法の締め付けで焦りもあるが、米倉敏文のように汚いシノギをするが有能な構成員はある程度黙認していた。

それでも目的または欲望の為ならば平気でカタギに手を出した山本・沼田・橘・村田聡一、えんこ(指詰め)でケジメをつけた舎弟をシノギと称して殺害した坂元、同僚の祖父江を殺害し絶縁された後に半グレになってシマ荒らしをした尾崎隆雄、内紛の末謀反を起こして独立した南田のように仁義外れや問題ある構成員も少なからずいたのも事実である。

他にも、小峠と同時期に組入りした松崎は凶暴な性格から出世コースから外れていたが、小峠達を見返そうと半グレと共謀して改造エアガン（実弾が撃てるように改造された)を空龍街で無断で売買し剰え，松崎は小学生の娘を運び屋に使うという仁義外れな行いをしたので処刑されておかしくなかったが、松崎の娘は子供だった為、父の行いを理解しておらず、又銃を運んだ後に遊んだくれたり、お菓子を買ってくれる父を慕っていた事を聞いた和中が右腕を切り落として、『娘を大事にしないなら殺す』と警告を受けて組み抜けしている。

因みに尾崎が受けた絶縁処分は復帰可能な破門よりも1番重い処分で、極道業界からの永久追放を意味する。又、稲村政権時の羅威刃で構成員となっていた元京極組構成員で国生の舎弟だった田代は組抜けする際は除籍という絶縁と同格の処分となっている。

獅子王組においては獅子王組の内部戦争のラスボスだった黒澤航太郎は元々仁義と任侠を重んじていた極道で同期の眉済とも仲が良かったがヤクに手を出した舎弟の青木と木村を涙ながらに粛清する羽目になったことで共に自分の不甲斐なさに絶望して金の為なら汚いシノギを厭わない拝金主義に堕ちたという(舎弟の小西が組抜けした後に愚連隊に殺害されたことで闇落ちした)日下同様哀しき過去を持つ。

しかし内部抗争時に黒澤派だった来栖三成と犬亥鳳太郎も黒澤の信念に難色を示しつつも『必要悪』であると理解していた。京極組でも日下の舎弟だった五十嵐も任侠時代の日下の苦労を理解しており、闇堕ちして組長になった日下から理不尽な命令や裏カジノ（組の金をくすねて)で負けた八つ当たり等で殴られても天京戦争で日下の悪行が白日の元に晒されるまで我慢していた。

天王寺組については羽王戦争の首謀者である大嶽は舎弟時代に関東極道(※組織名は不明)の裏切りによって人格者だった当時の四代目組長や尊敬していた祖父が殺された事によって関東極道への恨みを募らせ、相手方に死人が出ても必要な犠牲であるという考えを教え込み、目的の為ならば手段を選ばない集団と化した。とは言え彼らも完全に仁義と任侠を捨てたわけではなく、殉職した天羽組構成員たちの葬儀の襲撃を禁止したり、伊集院と共闘した時はターゲット以外の構成員を粛清して身柄を引き渡したりとある程度の礼節を重んじている。

長期の戦争になる可能性

天京戦争は2022年3月15日〜同年6月5日の3ヶ月弱と短期間だったが、羽王戦争は中休みがあったとはいえ2022年8月12日〜2023年11月20日と実に1年3ヶ月に渡る長期の戦争となった。戦争勃発前の2024年4月6日の動画で野田が鎌倉市の武闘派組織の隼瀬組の名前を出したこと、さらに2024年5月22日の動画の末尾の小峠の独白からその他の組織も乱入する可能性があるため今回の天城戦争は情勢によって羽王戦争並に長期化する可能性がある。

乱入する可能性がある敵対組織

いずれも天羽組と因縁がある厄介な組織であり天羽組は神城組と戦争する傍らこれらの警戒もしなければならない状態となっている。

羅威刃

稲村政権時代に天羽組に謀反を起こし独立した南田に構成員を引き抜かれたことなどがあったものの、城ヶ崎政権時代になっても一悶着があったが、抗争に繋がる決定的ないざこざは無かった(城ヶ崎は京極組の次は伊集院を狙っていたと思われ優先順位は低かったのもある)。しかし、京羅戦争が終結後、京極組の報復を恐れて羅威刃を抜けた半グレ達(※比遊怒羅を除く)が空龍街でシマ荒らしを行なったりと余波が大きかった為、天羽組は羽王戦争の傍らそう言った輩の対処もしなければならず、当時天羽組の若頭だった阿久津敏朗の頭を悩ませていた。

京炎戦争では最初戒炎と行動を共にし獅子王組の内部戦争にも関与したが、内部戦争終結後、獅子王組から狙われ花宝町から撤退し戒炎とも決裂し敵対。のち天羽組の拠点がある空龍街の隣町である竜桜町に潜伏。その後は戒炎潰しで京極組を情報面でアシストし守若冬史郎が我妻京也を討ち取る一助になった。我妻敗死で幹部不在（※離反した反町琥治郎は除く)になった戒炎が壊滅した事が追い風となり、更には城ヶ崎を越えようとする猛者達が集まり始め、勢力を戻しつつある。

上記の状況に久我は『城ヶ崎の怨念が引っ付いている』と危機感を露わにし京炎戦争後に京極組の若頭に就任した六車謙信も『事前に潰す必要かある』と第二次京羅戦争の勃発に警戒している。

又、潜伏している竜桜町は城ヶ崎の母親が住んでおり、京羅戦争終盤に一条との決戦場となると同時に死闘に敗れた城ヶ崎が残った僅かな体力で、母に別れを告げてから最期を迎えた場所で東雲にとっては因縁のある町である。更には天京戦争終盤に日下が雲隠れしていたのと同時に、当時羅威刃の幹部だった間宮恭平から聞き出した情報で張り込んでいた小林幸真に討ち取られた町でもあるので天羽組と京極組にとっても因縁の町である。加えて現在京極組と獅子王組の京獅子連合の協力者である粛清屋の新城杏太郎も竜桜町に住んでいる。

現在、羅威刃のメンバーは城ヶ崎政権時代の生き残りである三代目トップ東雲竜政と副将秋元詩郎、京炎戦争中に下部組織のボスから昇格した絢辻雅史、元戒炎の構成員で我妻の死後に組織を抜けて羅威刃に移籍した皆堂が幹部に昇格している。

因みに城ヶ崎政権時代の幹部の1人で紅林二郎に敗北後逮捕された菊川は京羅戦争終結後、羅威刃を脱退し雲雀町にある西山田病院と結託し阿漕な金儲けに勤しんでいたが森川の件で取り立てに来た三門一郎太によって瞬殺された。また傘下組織だった比遊怒羅は設楽紀明の配下だった綾小路が城ヶ崎死後に独立、新生比遊怒羅としてリボーン後は自警団となり羽柴和成と如月が率いる同じ自警団の愛天雄と連携。しかし綾小路の京極組入りに伴い解散した。

他にも綾小路と同じ羅威刃の元構成員の藤崎は羅威刃脱退後、京極組の報復と東雲、秋元の離反者狩りを恐れて国外逃亡。そして姉妹チャンネル『バグアカデミア』で鬼頭丈二のアシスタントとして同行していた佐竹と因縁?の再会(但し鬼頭とは対面していない)をして一悶着を起こす。

藤崎はその後重度のアル中になったが現在でも生存。フリーの可能性が高いが、末端の構成員であったが故か(佐竹以外に)存在を忘れられていると思われる。

裏神

マッド・カルテル本体から独立した香坂慎太郎率いる旧日本支部を母体とする組織。戒炎崩壊後、残党の多くを吸収し、神戸の半グレ組織の鳳崎桔平と深瀬大也、戒炎から離反していた反町と烏丸瑞紀で設立し天羽組の拠点がある空龍街とシマの一つである朱雀町に隣接している久遠町(佐竹博文が住んでいる)に拠点を置いている。

また、久遠町に拠点を置いた時に同町で活動していた二丁拳銃の森川が率いる半グレ組織『犯火血』を鳳崎と深瀬が制圧して傘下に取り込んでいる。更に裏神の潤沢な資金を背景に裏社会の頂点を狙おうと地方から猛者達が裏神に集まり、勢力を更に拡大させている。香坂と天羽組については香坂が独立する前の2023年クリスマス回で須永がぶつかっている。

マッド・カルテル本部

以前、天京戦争や京羅戦争で構成員が殺害されても報復に動く事はなかった彼らだが、京炎戦争時に香坂が我妻の提案と進言によってカルテル本部から独立し、戒炎と協力して開拓した日本市場のルートも裏神に乗っ取られてしまった事について、カルテルのボスは完全に激怒。そして彼らは香坂達の粛清と日本市場を奪還する為に構成員のダヴィッツを派遣した。ダヴィッツは来日早々裏神の下部組織を壊滅させたりヤクを捌いたりそれを咎めた阿蒜寛太を瀕死に追い込むなど来日早々関東裏社会を掻き回している。

横槍が入る可能性

天羽組が周辺の敵対組織への警戒をしてるのには理由があり、天京戦争時に天羽組のシマとなった朱雀町を狙おうと内部抗争前の獅子王組（旧河内組)の布袋らがシマ荒らしを働き、天京戦争後で南雲梗平が初登場した動画でも構成員Mが傘下の半グレ組織「蟲毒」を使って空龍街でシマ荒らしを行い、羽王戦争中でも、京羅戦争終結後に羅威刃を抜けた半グレ組織のシマ荒らしが起きたりと、戦争中に横槍を入れられた実例がある事と、裏神の傘下に入った半グレ達は香坂に気に入られようと躍起なってヤクの売買を行っている為、より一層シマの警戒を強くしている。

他にも羽王戦争と同時期に勃発していたかつて小林が所属していたCODE-ELの内部抗争のＥＬでは天羽組に訪れた毛利公平と協力者の瓜生龍臣が訪れた時に、元毛利斑で敵対派閥に離反したピンクが狙っている事を知らされた数日間小林はピンクが襲って来るまで単独行動していた。この戦いで小林はピンクを壮絶なグリンで殺害したが、かなりの深傷を負い、２０２３年３月の花見の動画でも片腕にギブスをしながらの参加であった。又、この時の天王寺組は大嶽、戸狩派の関東進出前だった為、タイミングが悪ければ天羽組は危機的状況に陥っていたかもしれない。

因みに戒炎の場合だと京炎戦争前に我妻が幹部の緋田功哲郎と角中正樹を連れ空流街を下見していた所、シマの見回りをしていた小林と小峠と遭遇し、違和感を感じた小林が角中に頭突きして一触即発になるが小峠が間に入った事とこの時はお互いに素性も知らなかった為、抗争にはならなかった。後の調査で我妻達の素性を知ると同時に青山琉己が初登場した動画で周辺の半グレ組織が戒炎の傘下に入っている事に警戒していたが、まだ羽王戦争が途中だった事と、天城戦争の始まりともいえる横浜の半グレ組織の粛清、更に日滅軍との衝突があった為、結果的に京炎戦争終結まで天羽組が介入する事はなかった。

しかし京炎戦争終結から2週間後の２０２４年４月１１日の動画では天羽組と長年の交流があり、かつて戒炎の副将麻生成凪が２年ほど在籍していた東北の老舗極道『岡口組』の吉本が、元エルペタスの時透柚貴が率いる半グレテロ組織『ゼウス』の猛威で危機的状況に陥り、吉本の嘆願に応じて、天羽が須永、小峠、工藤亘清を派遣している為少なからず京炎戦争の余波を受けた。又、戒炎崩壊後の東北の裏社会では戒炎の傘下だった半グレ組織や麻生によって機能不全にされた『部乃武』の残党といった当時戒炎と敵対関係だった半グレ組織が乱立する地獄絵図になっている。

京極組も天京戦争中に黒焉街の利権を奪おうと狙った城ヶ崎により京極組事務所を爆破されたり、京炎戦争前にも天王寺組の大嶽徳史の指示を受けた構成員の波多野に唆された元京極組の泉谷により黒焉街がシマ荒らしを受けた。その後、室屋柊斗と岸本隆太郎が綾波町の北大路組を制圧し大嶽と天王寺組戸狩派は旧北大路組事務所に拠点を置いたが、京極組が利権を持つ漁港は奪われていなかった事とその後に戒炎との戦争が起きた為、五十嵐の判断もあり天王寺組と事を構えることはなかった。

しかし、マッド・カルテル本体や裏神に加えて、イヌワシや鶴城史之舞と因縁あるエイジ(及びエージェント)の登場は関東裏社会にさらなる波乱を巻き起こす可能性を秘めている。