公式サイトでの解説
「俺はいいけど矢部が許さねえんだよ」自分の中の理想の矢部を追い求めるスーパーハードボイルド兄貴。そのダンディズム滴る言動は速水や茂木の心を一撃で貫き、憧れの兄貴に。
コロシの空手術とナタを織り交ぜた独自の戦闘スタイル。この感じなのに日本大好き…ウィスキー山崎を飲みたがる。
概要
「俺的には格好悪くなってもいいんだが……矢部が、それを認めてくれねえんだ」
「俺の中の矢部は、常に高みに居る…… 磨き続けなきゃ、突き放されちまう」
2024年1月13日の動画で登場した、最後の狂人兄貴。空手の達人で、異名は「殺人空手の矢部」、鉈を得物として振るう。
長らくブラジルの刑務所で服役しており、この度ようやく日本に帰ってきた。
プレスリーめいたアメリカンな格好をした伊達男だが、見た目とは裏腹に日本大好き。
人物
明るめの紺色をオールバック(作中ではリーゼントとも言われる)にした髪型に茶色のボアジャケットと濃紺のデニムパンツを着用し、バンドマンが付けそうなサングラスが特徴的な男性。容姿はリスナーによって元天羽組の尾崎隆雄、天王寺組の渋谷大智、羅威刃の秋元詩郎のいずれかに似ていると言われている。序列は同じ武闘派構成員である青山琉己が敬語で兄貴と呼んでいる事から、青山や彼の同期である香月紫苑よりは上であるまでは確定しているが2024年1月22日の動画において南雲梗平より下で小林幸真より上、もしくはこの二人のどちらかと同期であることが判明した。
性格
一言で言えば「気障な面はあるが気持ちのいいナイスガイ」であり、気の利いた言葉を言っては味方のモチベーションを上げさせ、理想の自分がどうありその時の状況でどう行動するかを美学に持っている。所謂、ハードボイルド系である。節々に見せる仕草も……
- 人生を演じている感覚⇒矢沢永吉
- セクシーさ⇒エルヴィス・プレスリー
- 渡世で持つべき仁義⇒天羽組における上級幹部であった工藤清志
- 理想の自分を持つ事⇒天羽組の重要戦力だった冨樫宗司
から薫陶を受けたりバイブルにしている。それだけに舎弟に稽古を付けては技や挙動を具体的に教える等、心優しく面倒見がいい。一方、天羽組の狂人兄貴らの例に漏れず、相当好戦的な人物でもある。その本質はドラマチックな修羅場や強者との戦いを求める、天羽組随一の戦闘狂であり、同じく好戦的な面がある小林幸真、和中蒼一郎と同等以上のモノがある。
風貌に反して日本大好きな人物であり、酒は山崎ウィスキーでお茶類は静岡茶、食べ物は寿司を好んでいる。
能力
薪割りや狩猟に使われる鉈を得物にしており、徒手空拳の空手の技をメインにした戦法を取る。空手の実力はまさに人間凶器と呼べる程の威力と類まれな見切りを身に付けており、本人曰く「地獄の特訓をしてきた」らしく、異様に節くれだった指が凄まじい鍛練を積み上げてきた事を物語っている。故に身体能力と格闘能力は非常に高く、ブラジルで投獄された際は素手で元マフィアのボスを捻じ伏せ逆に屈服させた(更には30人の凶暴な外国人の囚人を相手に大立ち回りして捻じ伏せ、主従関係を築いて見せた)。空手の突きや蹴りの威力は勿論、予備動作無しで出す事を呼吸するかのように放てる等、達人と言っていいクオリティと練度を備えている。戦闘能力はもちろん、僅かな手掛かりや挙動から敵の動きを察知する洞察力にも優れている。
活躍
初登場。ブラジルでの商談帰りで警察に歯向かったせいで刑務所に投獄されてしまうが、3年の刑期を経て出所、小峠らと再会する。後に空龍街でインフルエンサーの女性をターゲットに金を巻き上げる半グレ組織「美異夢」の壊滅に小峠や飯豊朔太郎と共に乗り出すと、ボスである舌切りの木崎を圧倒的な実力で抹殺し組織を壊滅させた。
【過去】
「払って日本に帰りてぇところだが…矢部はこんなゲスに金は払わねえんだ」
現地マフィア「ドユコト!」
「望まなくても俺の人生はドラマティックになっちまう」
「まぁ入っちまったならそれも矢部のヒストリーだ」
(喧嘩を吹っ掛けてきたマフィア達を返り討ちにした後)「殺しちまって悪いが 道の端っこを歩くのは矢部じゃねえんだ」
【現在】
「速水 べビーフェイスほどゆっくりダンディになる ドリップコーヒーのようにな」
「茂木 個性なんてもんは泥水の啜り方みてえなもんだ 理不尽や苦難が個性を育むと思え」
「あと男ならセクシーに生きろ」
速水「格好いいなぁ コーヒーをドリップしよ」
(美異夢のボス木崎に対して)「女泣かせて恰好悪いなぁ オメエには理想の自分ってのはねぇのか?」
(木崎を戦闘不能にした後)「心から反省したというなら俺は別に生かしてやってもいい…」
木崎「ありがとうございます 必ず心を入れ替えます(お人好しだ やった…腕くっつくかな…)」
「だけどな…矢部的にテメェを許すことは出来ねぇ 真性のゲスを見逃すのは主義に反するんだわ」
木崎「はぁ?…矢部さんはあなたで…え?」
「生まれ変わるんじゃねえぞ テメエはあまりに恰好悪い」
木崎「なんでぇえええええ!」
速水の回想シーンで登場。空手の稽古を速水に付けており、それが彼の成長を促す一助を担った。やり方は具体的だが手荒だった一方、「今は無理でもいい だが理想の形だけはイメージしとけ」とアドバイスを送った。
関東極道総出の会合に出席する天羽の護衛として、小峠とともに会場に赴いた。しかし先日横浜で天羽組が大粛清を繰り広げた事に嫌味を猛然と吐き、無礼千万な行いをする神城組の2名に対し怒りをあらわにしたが、天羽に止められた。
「アンタら耳ついてるか? ゲスの粛清でハマに行ったつってんのよ」
「まずは感謝の言葉だろ ハマの極道は道議も知らねえのかい?」
- 2024年2月26日の動画(小峠華太)
空龍街に相当な被害を及ぼした極左組織日滅軍の化学班によるVXガス攻撃を事務所内で仕掛けられ、モニターで監視しているところに怪しきワゴン車を見付けて突撃する。逃げられる寸前で窓ガラスを正拳突きで破壊、運転手を腕づくで引き釣り出す。強烈な殺気をぶつけその運転手は服毒自殺を試みた際は裏拳で気絶させた。後に野田一による尋問で今度は繁華街にもテロ行為を仕掛ける計画や日滅軍の本部を聞き出した。
「矢部の拳にとっちゃこんな窓はタコセンだ 出てきて戦って見ろ」
日滅軍化学班「うぁあああ! 噓だろ!」
(ナイフを構えた化学班に)「テメエの話を聞いて欲しいから幸せに生きる人達を無差別に攻撃する そんなカッコ悪い生き方この矢部は認めねえ 兄ちゃん人生終わりだわ」
日滅軍化学班(怯えながら)「(化け物だ…勝てるわけがない)」
- 2024年3月9日の動画(小峠華太)
天羽組の花見大会に参加した。その中で天羽に自分が服役中に兄貴分であった工藤や冨樫を喪い、天羽組のために何もできなかった事を詫びるも、「お前らしくていい」と励まされる。その現場を見ていたチンピラに馬鹿にされて喧嘩をふっかけられるも、凄まじい上段受けで逆に大ダメージと威圧を浴びせてその場を収める。
「結局 日本が最高だ この景色で日本酒を飲めば昇天だ」
「人生の意味に年齢なんて関係ねえ 必死に生きようとしてる事が大事なんだよ」
「矢部相手にぬるい突きはダメだ 腕が壊れるぜ」
チンピラ「い…! いいいいいい!」
「しらすが足りてねえなぁ」
(チンピラの右腕を上段受けで破壊した後)「さあ兄ちゃんも男ならかかってこい」
チンピラ「ひい…もういいです」
「ダメだ 俺は許したくても矢部的に許せねえ」
チンピラ「ひい…どういうことぉ」
今回の依頼人の親友に突撃インタビューをし、依頼人をガン無視した無礼なインタビュアーに脅しをかけた。
後に主犯は伊集院と依頼人に襲いかかったが、伊集院の常軌を逸した戦闘力に怖気付いて逃げた半グレどもを空手で惨殺した。
「お前らは徒に周りの子を傷つけるぅ…… 矢部的にそれは許せねぇんだわぁ……」
「空龍街でヤクばら撒いたら死ぬ。地獄で布教しときな」
「拷問ソムリエさん、セクシーだねぇ。邪魔はしねぇよ。俺の狙いは、この半グレ共だけだ」
- 2024年5月15日の動画(小峠華太)
動画の最後にて宇佐美の敵討ちのため、小峠と和中蒼一郎と共に横浜に乗り込むことが明かされた。
「矢部的には万死に値する」
- 2024年5月22日の動画(小峠華太)
前回の詳細が明かされ、青山と飯豊も加わった5人で横浜入りした。
なお今回から彼も小峠を「華太」と呼ぶようになった。
「横浜上陸だ…俺の中の矢部は怒り狂ってるぜ」
「神城組はこの矢部が破壊する ドラマティックにな」
「華太 どうせやるならセクシーにいけぇ」
- 2024年6月8日の動画(小峠華太)
- 2024年6月22日の動画(小峠華太)
天羽組 空手を極めたハードボイルド VS. 神城組 猛拳のタフガイ 待ったなしの殴り合い
- 2024年7月1日の動画(小峠華太)
最初は小峠と二人で広瀬に先制攻撃するも、広瀬の凄まじいパワーとタフネスの前に未遂で終わる。
小峠では相手するのが難しいと判断し、広瀬と戦闘になる。
洗練された脚捌きを活かしながら、広瀬の首をもがんばかりの強烈なパンチや肋骨をボロボロにしかねないキックを浴びせる。
しかし、広瀬に全て耐えられてしまい、今度は自身が強烈なパンチを受けて吹っ飛ばされてしまう。
それでも、戦闘狂の本性を見せつけて更に苛烈になろうとしたが、その直後、神城組に手を貸す和泉錦之助と天羽組の増援が来たため、逃げられてしまった。
この際、和泉の事を知っているようなモノローグがかかっていた。
- 2024年7月12日の動画(小峠華太)
小峠が入院している病室で会議に参加。
自分の弱さを嘆く小峠を励ました。
- 2024年7月26日の動画(小峠華太)
家入組での緊急会議に参加する。
- 2024年8月3日の動画(小峠華太)
小峠から青山が長門を見つけたことを聞く。
- 2024年8月16日の動画(小峠華太)
仇である長門と交戦している飯豊と青山の助太刀の為にバイクで向かう。
- 2024年8月30日の動画(小峠華太)
長門を殺すことに成功して血まみれの飯豊と青山を見つけバイクで家入組まで運んだ。
「セクシーな後輩が死ぬ 矢部のドラマにそんなシナリオはねえ」
- 2024年9月3日の動画(小峠華太)
新しいヤサに身を移し打ち合わせを行った。
「矢部に似合うエレガントな部屋だ」
- 2024年9月20日の動画(小峠華太)
神城組の広瀬と市合麟太郎が東京侵攻の先鋒として動くことを小峠から聞き、和中とともに出ることになる。
「俺は矢部という主役をセクシーに演じるだけだ」
- 2024年9月25日の動画(小峠華太)
広瀬と市合を待ち伏せるためにバイクで向かう途中、茂木から数が足りてないのではないかと質問を受けるが、相変わらず意味の分からない返答をしていた。
「足りてるか足りてないかでいえば何の問題もない なぜならここにいるのが矢部だからだ」
大激突!神城組 武闘派ツートップ&妖の剣豪 VS. 天羽組 至高の剣豪&空手を極めたナイスガイ
- 2024年10月5日の動画(小峠華太)
- 2024年10月12日の動画(小峠華太)
- 2024年10月25日の動画(小峠華太)
和中が市合・広瀬と戦っているところに合流する。いきなり市合が突進してきたが、ナイフを上段受けで防ぎ、カウンターの正拳突きを入れた。
戦況は市合と矢部、和中と広瀬の戦いになった。市合と激しい斬り合いをする中、戦いの最中にもかかわらず、リーゼントを整えだした。すると、広瀬の劣勢を見た市合が音響手榴弾を投げ、和中とともに膝をつくことになった。そして、和中が和泉に背後を取られ、深手を負わされたことには流石の矢部でも動揺を隠せなかった。広瀬に突っ込んだ勢いで和泉に襲い掛かるが躱されてしまう。
数的不利の中、和泉を抑えつつ、広瀬の懐に飛び込み正拳の連打を浴びせる。しかし、広瀬に強引に潰れたドアを叩きつけられ、和泉の唐竹割を腕に食らってしまった。その後、和泉が逃げたことにより和中が崩れ落ちたため、茂木に工藤と和中を連れて逃げるよう指示を出した。そして、市合も舎弟を助けるため撤退し、広瀬と一対一で向き合うことになった。しかし、撤退を選んだため、今回で決着がつくことはなかった。
「矢部は必ず間に合う なぜなら主役が矢部だからだ」
「このリーゼントが乱れちゃあそれは矢部じゃねえ」
「俺の三半規管がやられても矢部の平衡感覚は崩れない」
「つまり俺の中の矢部がついにベールを脱ぐってことだ」
「今日は死ななくていい 矢部の舞台はフィナーレだ」
声優
声優は天羽組シリーズの主役である小峠華太を演じるヤシロこーいち氏が担当している。
尚、2024年6月30日時点で小峠を除く狂人兄貴をヤシロ氏が演じている唯一のキャラである。
関連タグ
ナタの桐野、鮎川鉄次…かつて天羽組と敵対していた河内組(現獅子王組)所属で同じくナタを得物とする極道。実力の差などは不明。
火炎瓶の南田…矢部と声優が同じ天羽組の兄貴分。こちらは組を裏切り粛清されている。
冨樫宗司…天京戦争で殉職した天羽組構成員。殉職する前、特に慕われていた飯豊に「理想の自分像」について語った事が有る。また、彼のアイデンティティである理想の「矢部」という概念は彼の言葉を受けた影響であるとされている。
高砂明夫…京極組の心と言われているオネエ極道。矢部以上に日常的に心に染みる名言を連発している。ただし、喧嘩の際は矢部以上にえげつない側面を見せ、相手の耳や鼻に思いっきり指を突っ込んで叩きのめし抹殺する苛烈な面もある。