概要
「羅威刃…復活の狼煙」の主人公組織で「京極の轍」の主な敵役の一つ。
元は華の天羽組に登場した組織。OBを含めた構成員たちはその他紅鬼伝説_元ヤン紅林二郎、拷問ソムリエ_伊集院茂夫、獅子王組の内部戦争、殺し屋一族の闇金…三門一郎太、佐竹博文の数奇な人生にも敵役として登場している。
2024年7月からは羅威刃シリーズ視点の回が開始。当初は他シリーズのスピンオフとして登場していたがシリーズ化された。
京極組が拠点としている黒焉街に蔓延っているかなりの勢力を誇っている巨大な半グレ組織、というよりもはやマフィアと言っても過言ではない存在で、当時半グレ組織No.1とも呼び声の高いと言われていた。
稲村政権時代すでに構成員は500人を超していたが、城ヶ崎賢志がトップに就いてからは様々な半グレを下部組織にして更に人員を確保していた。黒焉街だけでなく羅威刃の下部組織が竜桜町や村雨町及び花宝町にそしてあの瓜生龍臣がメロンパン屋を営んでいる貴凛町など複数箇所に支部がある。
稲村〜城ヶ崎政権時代はヒューバグに登場する悪役半グレ組織の例に漏れず、メンバー全員が目的のためなら手段を択ばない卑劣な性格で、他の強い組織と違いごく一部を除き仲間意識すらなかった(実際に作中では、警察の捜査をかわすためという理由で末端の構成員を暗殺している)。初代ボスの稲村をはじめとした大勢の構成員の言葉から察するに、ヤクザを心底舐めきっている様だ(そもそも半グレ自体基本的にそういうものだが)。
また、羅威刃は天羽組、京極組、獅子王組、天王寺組、株式会社モーリーといったそれぞれ独自のシリーズを展開している武闘派組織の構成員とぶつかった経験がある今のところ唯一の武闘派組織である。
主なシノギは違法薬物の売買とヤクザのケツ持ちの横取りである。その他にも傘下の組織が多種多様な外道のシノギをしていることから紅林二郎には「腐っている」と怒りを覚えられている。特に薬物売買は久我虎徹曰く特殊な麻薬を売っているらしく久我(含む京極組)と紅林が協力関係を築いて対処に当たらなければならない程に有害なシノギである模様。
組織の特徴
恐ろしさ
ヒューマンバグ大学に登場した半グレ組織の大半は、中規模又は小規模の組織であるが、この羅威刃はなんとありとあらゆる半グレ組織を金と暴力で下部組織にし、巨大組織にしているというレベルが圧倒的に違う組織である。半グレ組織だけでなく、なんと殺し屋すら引き抜く。しかも、現在の強力な幹部たちだけでは満足しておらず、引き続きさまざまな猛者のスカウトを行うことでさらなる勢力拡大を目論んでいる。下部組織も含めて構成員数は当時大規模組織だった京極組をも凌駕していた上、現在も再び拡大を続けている。
また組織とは無関係な者を替え玉として多数準備しており、羅威刃構成員が殺人等の重犯罪を働いた際には彼らを身代わりとして出頭させる事により、警察の捜査が組織に及ばないよう隠蔽工作を行っている。
巨大組織故に保有する武器も豊富で、本職である武闘派ヤクザ組織とも渡り合える程(しかし、構成員の戦闘力はピンキリで、末端構成員は天羽組と対峙した時には何もできず和中蒼一郎にダルマにされていたが)。特に城ヶ崎政権下の時代では幹部クラスになると軍人・傭兵経験がある者ばかりであり、事実出てきた幹部クラスの大半が紅林や天羽組及び京極組の主力とまともにやり合えているばかりか本当に勝ったメンバーも複数いた。
城ヶ崎政権の最盛期である京羅戦争激化時では、軽く見積もっても構成員数は1000人近いとされていた。後の東雲政権期初期は一般構成員らの離脱に歯止めがかからず一時は幹部2人に全体100人以下という窮地に陥ったが、やがて絢辻雅史の入団と前後してさらに組織拡大傾向になっており、戒炎の没落・解散に乗じて立場が逆転した。
幹部メンバーの経歴
この組織の上級メンバーには、他の半グレはもとよりヒューバグの(殺し屋を除外した)戦闘組織の中でも海外の部隊で活動した経歴を持つ日本人メンバーが極めて多い。
実際に秋元・高城は元軍人、設楽・菊川は元傭兵、さらに間宮(真宮)も軍人か傭兵かは不明だが海外派としてのキャリアを持っている。実は羅威刃以外の組織で軍人・傭兵経験者は意外と少なく、天羽組の小林幸真、戒炎の緋田功哲郎、裏神の鳳崎桔平と深瀬大也、日滅軍の松村美津留、極左グループリーダーの太田黒くらいで、外国人を含めてもアメリカの拷問ソムリエであるマシュー・ライアンがいる程度。
また殺し屋は組織出身者を含めても羅威刃は鈴宮・小湊・操神の3名がいるが、他の極道組織では1名程度(獅子王組の井上月麦、京極組の守若冬史郎、天王寺組の戸狩玄弥、神城組の名波和親)と、他組織でもごく一部のメンバーに限られている。また羅威刃にはCODE-EL・エルペタス・死神羅漢といった暗殺組織の出身者は長らくいなかったが、2024年9月11日から旧EL出身の鈴宮が加入した。
幹部メンバーの役割分担
後に京極組シリーズの主な敵となった戒炎や裏神を含め、ヒューバグに登場する半グレ組織はその殆どが優秀な戦闘員を兼ねたトップの独裁もしくは幹部による采配で運営されてる。
しかし城ヶ崎時代の羅威刃の場合は城ヶ崎・東雲が組織の運営(時々戦闘も兼任)、設楽・小湊・秋元・高城が主力戦闘員、神原・菊川が資金面の調達、間宮が極秘情報の収集という形に幹部の役割が分担されておりそれぞれの形で組織に貢献していた。
ただし戦闘型幹部メンバーと兵站型幹部メンバーの実力差は大きく、兵站型の神原・菊川・間宮の3名は戦争期間で勝ち星を全く挙げられなかった(神原と菊川に至っては2回しか登場しないまま死亡退場した)。このためか戦闘型メンバーとの格差も厳しく、この3名(と稲村)は後に開催された公式の特別飲食店で個人メニューや新規グッズに恵まれず、菊川は舞台版にも登場もしていない。
このような体質は東雲時代でも継続されており、東雲・秋元が組織の運営と資金面の調達(さらに戦闘も兼任)、絢辻・妹尾が主力戦闘員、皆堂が極秘情報の収集、鈴宮が潜入系諜報活動と戦闘員育成教育という形でうまく組織を動かしている。特に東雲は城ヶ崎の側近として長年彼の言動を見てきたため、スカウトの手法などを熟知しており他組織と比較して大きなアドバンテージとなっている。
資金稼ぎのやり方
この組織は稲村時代から潤沢な資金があり、その殆どがあくどい手法で得たものである。
具体的には極道のケツ持ちの横取りが代表格で、その他にも密輸、強盗、募金詐欺、ぼったくりバー経営、違法カジノ経営、人間狩り、麻薬販売、地上げ、性犯罪、果ては殺し屋経験者による暗殺依頼など優れた兵站技能を持つ幹部らによる様々な手段が存在している。薬物関係では、マッド・カルテルと契約していた間は1か月単位の売り上げの数パーセント(と言っても数億単位である)を受け取ることで莫大な利益を得ていた。ちなみに現時点で判明している唯一の真っ当なシノギは、ある企業のバックアップである。
東雲時代以降
東雲時代になった後には(伊集院シリーズに登場した時のみだが)組織の評判を明らかに落としかねない一線を超えたシノギは拒否することもあり、秋元が200万円で引き受けた悪徳病院の護衛は伊集院茂夫の登場で「金の割によっぽど悪いことしているようだから割に合わない。辞めさせてもらう」と手を引いた。他にも本体に内緒で傘下組織が外道御曹司の護衛を引き受けた時には東雲が裏切りと見做し「羅威刃の名を汚す奴め!」と怒って粛清し(結果的にだが)伊集院のアシストをするなどの場面も見せている。24年8月10日の羅威刃の回でも秋元が友人となった鶴城史之舞を飲みに誘った席で「バチクソの悪はしない」と語っており、実際にこの回で鶴城を羅威刃にスカウトしようとするも、彼のおにぎりを食べただけでスカウトは無理だと悟りあっさりと手を引いている。
このように城ヶ崎時代とは違い元殺し屋であっても真面目にカタギとして生きようとしている者は無理に自分たち側に引き込もうとはしない筋の通った一面を見せるようになっており、薬の取り引きこそしてはいるがあくまで「裏社会の頂点に立つ」ことを目標にしており、以前ほど外道な組織と言う側面はなくなっている。
また、温泉旅行の場面では自らを「ライジング物産」と名乗っていたが、誰がこのシノギを監督しているのかは不明。
活動拠点について
城ヶ崎政権時では黒焉街の12箇所のアジトを転々としていたが、京羅戦争終盤には6箇所のアジトが使用不能となり、更には城ヶ崎が敗死した事で黒焉街から撤退してからは京炎戦争時と獅子王組の内部抗争時には花宝町を拠点にしていた。
しかし内部抗争後の獅子王組の排斥活動によって花宝町からも撤退し、2024年5月31日時点では天羽組の拠点がある空龍街の隣町である竜桜町を拠点に活動している。また、村雨町や貴凛町にもいくつかの支部が残っている(※但しその2つの支部を現在も使っているのかは不明)。
因みに拠点がある竜桜町は城ヶ崎の母親が住んでおり、京羅戦争終盤に一条との決戦場となると同時に死闘に敗れた城ヶ崎が残った僅かな体力で母に別れを告げてから最期を迎えた場所で、東雲と秋元にとっては因縁のある町である。更には天京戦争終盤に日下が雲隠れしていたのと同時に、間宮から聞き出した情報で張り込んでいた小林に討ち取られた町でもあるので天羽組と京極組にとっても因縁の町である。加えて現在京極組と獅子王組の京獅子連合の協力者である粛清屋の新城杏太郎も竜桜町に住んでいる。
弱点
絶大な組織力を誇る反面、実力者の大半が城ヶ崎の経済力を以て引き抜かれているのもあるため、万が一にもそれがなくなれば善悪問わない縁の全てが切れるリスクを常に抱えていたのは目立たないものの弱点とも言えた。また、間宮や東雲などのごく一部を除き、構成員の大半が城ヶ崎の圧倒的暴力と狂気によって支配されているため、城ヶ崎の死によって容易く空中分解する脆さもあり、そちらも明確な弱点だった。
実際、京羅戦争編では幹部が死亡しては他組織を傘下にして幹部として出迎えるというある意味で自転車操業の様な状態だったほか、城ヶ崎および主力幹部5名が死亡した際は、京極組による徹底的な粛清もあって僅か2週間で機能不全となり、壊滅しかけていた。
しかし1年以上にわたる復興で世代交代した首脳部に仲間意識が強い者が多く横の繋がりも太くなっているのもあり、これらの弱点を克服して勢力を取り戻し、再び拡大路線に乗っている。城ヶ崎がトップの時は部下の使い捨てが珍しくなかった一方、東雲政権下では末端構成員への扱いはそれほど酷くはなく、むしろ気配りや労いの言葉も目だったりと、いくらかホワイトな環境になっている。
ただし、伊集院シリーズでは東雲の預かり知らぬところで下っ端構成員が勝手に外道の護衛を引き受けて悪事の片棒を担いでおり、城ヶ崎時代と比べて下っ端構成員の統制がとれていない一面がある(ただし東雲はその時点で誰が黒幕かまで掴んでおり、彼らを排除する予定だったと思われる)。
メンバー
トップ
- 東雲竜政(しののめ りゅうせい)
声優:畑耕平
異名は「斧の東雲」。
羅威刃の3代目トップ(初登場時は城ヶ崎政権下の幹部)。
2m近い筋骨隆々な体格と凄まじい剛力を誇る大男。斧をメインウェポンとして戦う狂人であり、「斧の東雲」の異名を取る。稲村政権時代から羅威刃に籍を置いていた生え抜きであり、間宮と共に城ヶ崎の最側近と言える人物で、他者を一切信用しない城ヶ崎からも一定以上の信頼を置かれているような描写があり、城ヶ崎の死後に新たなトップとなった。
「羅威刃は終わったなどと言う奴は生かしちゃおけない!!」
- 城ヶ崎賢志(じょうがさき けんし)×
声優:ヤシロこーいち
異名は「悪魔王子」「天才暗殺者」など多数。
羅威刃の2代目トップ(初言及時は稲村政権下のNo.2)。
稲村のスカウトを受けて入った新参だったが、瞬く間にNo.2にまで出世して当時から実権を握っていたため、先代のトップであった稲村の死後、組織を再建するばかりか過去最大勢力までに成長させた。そのため、天羽組を始めとした老舗極道にとっても厄介極まる存在となっている。巨大組織を率いるほどの経営センス、違法薬物や武器の密輸ルート及び裏社会の強豪を多数スカウトするなどの闇の人脈のほか、自身も凄まじい戦闘能力を誇る。
「死んだらそれまでだろう……ただの肉になるだけ……」
- 稲村(いなむら)×
声優:伊藤タカユキ
異名は「スコップの稲村」。
羅威刃の初代トップで創設者。
スコップを得物にしている武闘派。ヤクザを化石呼ばわりして毛嫌いしており、化石掘りと称してヤクザの腹をスコップで掘るのが得意技。しかし、武闘派と呼ばれてはいるものの実力は城ヶ崎と比較すると明らかに見劣りし、強敵との遭遇を経て大きく成長する前の久我にすら一蹴されるなど戦闘能力は今ひとつ。No.2を務めていた城ヶ崎からすらも目障りな存在と認識されていた。城ヶ崎が傑出している上に雑魚扱いされることが殆どのため目立たないが一廉の組織運営の才はある。
「ケジメだ?カビが生えてんだよ化石風情が!!」
幹部
東雲政権下の幹部
城ヶ崎政権下から幹部である秋元のほか、東雲の意向でかつての羅威刃を超えたいという野心を持った猛者達で構成されている模様。
- 秋元詩郎(あきもと しろう)
声優:遠山春
異名は「真のモンスター」。
東雲政権下のNo.2(京羅戦争時は城ヶ崎政権下の幹部)。
元は少数精鋭の武闘派半グレ組織「破亜裂火」の副将だった男。眼鏡をかけた優男のような風貌が特徴。高城と同じくかつては海外に従軍した経験のある猛者。高城に比べると冷静で知的な印象はあるものの、主体性に欠けていたり高城の好戦的な質をだるいと思っていたりする場面がある。その一方で羅威刃には珍しく仲間想いなほか、高城や城ヶ崎からは恐ろしいまでの才能と戦闘力を秘めていることを認められてい。た城ヶ崎亡き後は組織の副将となり、新たなトップとなった東雲を支えている。2024年7月から始まった羅威刃視点の回では語り部や解説役も務めている。
「戦闘に入るとなんでかスローに見えちゃうんだよねぇ」
- 絢辻雅史(あやつじ まさし)
声優:伊藤タカユキ
東雲政権下の幹部。
ピンクのかかった赤い瞳と長い銀髪の前頭部辺り及び後ろ髪をコーンロウを施した髪型が特徴的な青年。首周りにネックレスや手首にブレスレットを着用し、手の甲にはタトゥーを入れている等、かなり派手な出で立ちである。実力は不明だが、幹部として迎え入れられた辺り、東雲や秋元に引けを取らない実力者と思われる。ワイルドな風貌であるが、性格はフランクで社交的な方であり、重傷を負った秋元を労い警察から逃れるために行動できる事から、同志を想いやる優しさは持っている。元々は北関東の猛者であり、外部入団者であることが確定した。誰からスカウトを受けて加入したのかは不明。
「だぁれも俺を傷つけらんねえ……」
- 皆堂智則(かいどう とものり)
声優:小倉ミツハル
東雲政権下の幹部。
オールバックにした金髪と左腕のタトゥーが特徴的な青年。
元々は戒炎の構成員だったが、我妻の死により戒炎が空中分解したため東雲率いる新生羅威刃へと移籍した。戒炎在籍時、京炎戦争末期は亡き古参幹部たちや離反した反町琥治郎に代わる我妻の側近として重用された。戦闘力・戦闘スタイル等は不明ながらもそれなりの実力者であることが窺える。誰からスカウトを受けて加入したのかは不明。
「羅威刃の再建に人材は必須…… 最悪は人柱になればいい」
- 妹尾隆仁(せのお りゅうじん)
声優:小柴大始
東雲政権下の幹部。
黒と白が縦に交互に入ったスポーツ刈りの髪と首元のタトゥーが特徴的な青年。
大阪府堺市に拠点を構える半グレ組織真燐破を率いていた。関西一の極道組織天王寺組と長年敵対し続けるなどその実力は本物であり、関西裏社会でその名を知らないものはいないほど。東雲と秋元からスカウトを受け、当初は東雲たちに「下につけ」と配下になる気はさらさらなかったが、真燐破を粛清しに来た渋谷大智や馬渕春斗と戦う東雲たちに魅せられ、羅威刃に加入することを決めた。
「俺は東京でどデカいことすんねん……」
- 鈴宮冴美(すずみや さえみ)
声優:ちんやく
東雲政権下の幹部。
紫色の長髪に眼鏡をかけた女性。
かつてはCODE-ELの教官で現株式会社モーリーの香鈴やさゆりは教え子。EL戦争中には離脱しており一切関与することなく、組織が解散した後も消息不明になっていた。そんな時に鶴城の紹介で秋元と出会い、彼に興味を持って組織の温泉旅行に同行する。その時に行われた東雲のスピーチに感銘を受けたことで入団を決意した。彼女が羅威刃に加入した事で、彼女は極道、及びマフィアのネームドキャラ唯一の女性となった。専門は兵站分野諜報面にあり、後進の指導も兼任する。
「警戒心がなさすぎるわ……」
城ヶ崎政権下の幹部
生え抜きである東雲(+経歴が不明な神原と菊川)を除き、元は羅威刃外部の人間として裏社会で名を馳せていた猛者達だったが、城ヶ崎によって傘下に取り込まれている。
- 東雲竜政
一般構成員だった頃から羅威刃一筋で活動しており、城ヶ崎の認定を受けて幹部になった。詳細はボス項目を参照。
- 秋元詩郎
城ヶ崎政権時代に、高城と共に破亜裂火に在籍していたところをスカウトされ入団した。詳細は東雲政権下の幹部項目を参照。
- 間宮恭平(まみや きょうへい)×
声優:伊藤タカユキ
異名は「ハジキの真宮」。
城ヶ崎政権下の幹部。
バーテンダーのような風貌をした長髪の男。
海外部隊上がりの経歴を持つ二丁拳銃の狂人。城ヶ崎の護衛も務める幹部であり、城ヶ崎が組織のトップになる前から付き従っていた古株。それ故に他者をほとんど信用しない城ヶ崎からもそれなりに信頼されている模様であり、東雲と共に城ヶ崎の最側近と言っても良い人物。公式からよく真宮と間違えられる。
「私の弾はよく当たるよー! 逃げて逃げてー!」
- 小湊圭一(こみなと けいいち)×
声優:ヤシロこーいち
異名は「隻腕の小湊」。
城ヶ崎政権下の幹部。
着流しを纏った隻腕の剣客。
裏社会きっての暗殺者として恐れられていた人物であり、ターゲットとなったまたは相対した人間は全員殺害されている。常に貼り付けたような不自然な笑みを浮かべ、何を考えているかわからないため、幹部の中では最も狂気的な性格。城ヶ崎の用意した大金と人殺しのより良い環境によって傘下に入ったが、もし楽しくなかった時は彼の首を斬ろうとも思っていた模様。また、株式会社モーリーに所属する日本刀のバースと因縁があった。
「君の胃袋は何色だ〜? 肝臓は〜? 見せてよ♡」
- 設楽紀明(したら のりあき)×
声優:伊藤タカユキ
異名は「戦場の天才」「無敵の傭兵」。
城ヶ崎政権下の幹部。
武闘派半グレ組織「比遊怒羅」のトップ。浅黒い肌と銀髪が特徴。元は腕利きの傭兵で、チャカとナイフという一般的な装備にもかかわらず、凄まじい戦闘勘による圧倒的な強さを誇る。幹部の中では比較的穏やかだが、それでも失態を犯したり、自身に気に入らない振る舞いをしたりした部下を容赦なく殺害するほど冷酷な性格の持ち主。誰にも従わない信条を貫いていたが、城ヶ崎の底知れぬ狂気と破格の枕金により傘下に入ることを選んだ。
「ロートルが騒ぐな。死ぬ時くらいは大人しく逝け……」
- 高城蓮太郎(たかじょう れんたろう)×
声優:伊藤タカユキ
異名は「不沈艦の高城」。
城ヶ崎政権下の幹部。
少数精鋭の武闘派半グレ組織「破亜裂火」のトップ。喧嘩自慢を思わせるような風貌が特徴。かつては海外に従軍した経験のある猛者。その強さは城ヶ崎も前々から目に付けていたほどであり、城ヶ崎があえて殴り合いに応じたとは言え、あわや城ヶ崎を気絶させかねない力の持ち主。強さだけではなく、強者との戦いを楽しむ性格、一方で羅威刃には珍しく仲間想いで、秋元とは強い信頼関係を築いている。城ヶ崎との交戦により、彼の底知れない実力と狂気を感じて傘下に入ることを選んだ。
「だからこそ…… 戦闘は楽しいよなぁぁぁあ!!」
- 神原拓(かみはら たく)×
声優:ヤシロこーいち
異名は「トリックスター神原」。
城ヶ崎政権下の幹部。
詐欺ホストクラブの用心棒。派手な見た目をした軽薄な性格の持ち主。超高速で動くことができ、特に回避能力と先読みの技術は非常に優れている。また、先述のバースの竹馬の友だった殺し屋ジェイクと同じように暗器の達人でもあり、拳に握り込んだ刃や爪先のナイフといった多種多様な暗器を身体の各所に隠し持っている。羅威刃内部の生え抜きなのか、スカウトを受けて加入したのかは不明。
「俺、避けるの得意なんだよね……だから一方的に殴るよん」
- 菊川(きくかわ)×
声優:ヤシロこーいち
異名は「世界を股にかける傭兵」。
城ヶ崎政権下の幹部。
戦争被害をダシにした募金詐欺の首謀者。掻き上げた紫髪が特徴。傭兵という経歴を持つ。チャカとコンバットナイフを得物とし、紅林からも戦場を経験したというのはハッタリではないと警戒されるほどの戦闘能力を持つが、設楽や高城などと比べると見劣りする。前述の通り傭兵の経歴があるが、誰からスカウトされて羅威刃に入ったのかは不明。後に羅威刃を離脱してとある悪徳病院の護衛として契約し、新たに開幕した三門シリーズにて再登場を果たすが瞬殺されて命を落とした。
「俺は世界中の戦場を回った傭兵だ。やるからには必ず殺すぜ……」
稲村政権下の幹部
- 稲村派の幹部たち ×(全員)
稲村がボスだった頃は古株であることをいいことに、ナンバー2だったが外様出身の城ヶ崎のことを格下扱いしていた。しかし、稲村死亡に伴ってボスが城ヶ崎に代わったことで立場が逆転してしまい、最終的には城ヶ崎によって全員粛清された。
- 城ヶ崎賢志&間宮恭平
稲村政権時代に、彼から当時城ヶ崎が率いていた組織(名前不明)ごとスカウトされて入団した。詳細は前述したとおりである(城ヶ崎はボス、間宮は城ヶ崎政権下の幹部の項目を参照)。
一般構成員
東雲政権下
- 羅威刃構成員A
秋元の手下。
病院でのシノギのギャラが低すぎることを彼に伝え、手を引くきっかけを作る。
- 羅威刃構成員B・C・D
東雲、秋元、前述の新生羅威刃構成員Aと共に写真に写っていた構成員達。
詳細は不明。
- 羅威刃構成員E ×
守若に襲われた下っ端。
根性があったため彼の斬撃を喰らっても踏みとどまったがこれが災いして脳を両断され死亡。
- 羅威刃構成員F
ミーティングに参加していた下っ端。
相当根性があったようで、近藤のパンチをもろに受けても耐えきった。
- 羅威刃構成員G・H ×(両者共)
東雲の手下たち。
夜道で彼を護衛していたが井上にあっさり倒された。
- 羅威刃構成員I
秋元の手下。
薬物売買を彼と共に行っていたが、伊武に見つかり襲われる。秋元に逃がされたことで増援を呼ぶことができ、彼の命を救った。
城ヶ崎政権下
- 西川(にしかわ) 声優:ヤシロこーいち
羅威刃がケツ持ちしているクラブのホストである九条の護衛を務めていた2人のうち、銀髪の方の男。
ケンカでは久我と対決することになる。スピードこそ久我には劣るものの、タフさはなかなかのものであり、久我の攻撃を食らいながら殴り返し、何度も強引に互角の勝負に持ち込んでいった。しかし本気モードになった久我のスピードにはさすがについていけず、全力を込めた拳がクリーンヒットしてカウンターが間に合わず撃破されてしまう。
生死不明だが、京極組の狙いはあくまで九条であり、彼は護衛としての仕事をこなしただけなので、おそらく半殺しで見逃されたものと思われる。
「相打ちじゃあ!」
- 吉本(よしもと) 声優:ヤシロこーいち
羅威刃がケツ持ちしているクラブのホストである九条の護衛を務めていた2人のうち、髪の半分を赤く染めている方の男。
ケンカでは相良と対決することになる。フィリピンの武術であるカリの使い手でその特殊警棒は凄まじい攻撃速度を誇り、強烈な武闘派でおなじみな相良颯誠に防戦を強いるほどの高い実力を誇るものの、徐々に彼の攻撃に慣れていった相良に間合いに入り込まれてしまい、そのまま落雷のような一撃を食らい、地面に崩れ落ちた。
生死不明だが、西川と同じく彼も護衛としての仕事をこなしただけなので、おそらく半殺しで見逃されたものと思われる。
「相良さんよ、警棒の使い方なら負けないぜ!」
- 爆弾魔の津田(つだ)× 声優:伊藤タカユキ
城ケ崎お抱えの凄腕爆弾魔。刑務所に収監されていたが、京極組爆破作戦を実行に移すために城ヶ崎が大枚はたいて釈放させた。
トラックを突撃させる恐ろしい作戦のもと京極組爆破作戦を実行して甚大な被害を与えたものの、瀕死の一条康明の執念の攻撃で胸を貫かれて死亡した。
「ハッハッハ! 破壊! 爽快! グッドルッキングガイ!」
- 楚壁と真壁(そかべ・まかべ/鉄球ブラザーズ)× 声優 真壁:ヤシロこーいち 楚壁:伊藤タカユキ
紅林二郎と京極組の海瀬将悟の2人と衝突した鉄球使いの半グレたち。
スコーピオンテイル(三又のモーニングスター)使いの楚壁と鉄球銃使いの真壁のコンビで2人ともラッパーのような口調をしている。紅林が上堂リサと共に来ていたレストランを地上げ目的で鉄球付きクレーン車で解体しようとし、紅林とリサと(途中から現れた)海瀬を殺害しようとする。その後、強烈な攻撃に耐えた紅林と海瀬により2人とも撃破される。その後はシマ荒らしとして京極組に捕まり排除された。
「この鉄球はティラノサウルスでも死ぬやつでーす!」
- 藤崎(ふじさき) 声優:畑耕平
京極組事務所爆破の件を警察に通報した佐竹博文を殺害するため城ヶ崎に同行していた強面の構成員。城ヶ崎の命令で佐竹を急襲し瀕死の重体へと追い込んだ後、駆けつけて来た紅林と城ヶ崎の戦闘に割り込んで得物のドスで紅林を襲うも、カウンターとして顔面陥没パンチを食らい戦闘不能へと追い込まれた。
その後は長らく行方不明だったものの、後にバグアカデミアでまさかの再登場を果たす。どうやら城ヶ崎の死後に羅威刃を離脱したらしく、京極組による残党狩りと東雲・秋元による裏切り者への報復を躱すために台湾へと逃亡し、現地マフィアを束ねていた模様。しかし、台湾潜伏中に参加した爆竹祭りで鬼頭丈二に同行していた因縁の佐竹と対決することとなってしまい、僅差で佐竹に敗北してしまったことでボスの座から引きずり降ろされてしまう。藤崎はこの勝負に納得がいかず佐竹へと襲い掛かるも、佐竹の子分のマフィアたちに足止めされてしまい、佐竹を取り逃がしてしまった。その後藤崎は残党狩りと離反者狩りのリスクがあるにもかかわらず日本に帰国、再び佐竹と遭遇する事になるが重度のアルコール中毒に陥っていた。2024年9月時点でも生存しているが、どの組織にも所属しておらず、フリーなままである。
「誰を売ったと思ってるんだくそ野郎。地獄へ堕ちろ」
- 村岡(むらおか)
情報集め担当の構成員。
城ヶ崎に雇われて組織に入ったが思ったようなパフォーマンスができず、大勢の見ている前で左足を破壊されてしまう。
しかし冷酷非情な城ヶ崎には珍しく、命までは奪われずに「松葉杖ついて死ぬ気でやれ」と一度だけ猶予を与えられた。これ以降、彼を含めた情報担当構成員らは驚くほどのパフォーマンスを見せたという。
「も、申し訳ございません・・・明日には必ず・・・」
- 吉田(よしだ)
救護担当の構成員。
負傷した秋元を治療し、彼の命を救った。
「わかった、すぐに縫合する」
- 羅威刃構成員A・B 声優:ヤシロこーいち(A)、伊藤タカユキ(B)
京極組がケツ持ちしたバーを襲撃し、無理やり利権を奪った羅威刃の構成員二人組。
銀髪の男は、素手の喧嘩と思わせて高速でナイフで攻撃するという不意打ちで久我を襲ったものの、以前戦った誰かさんのおかげで死ぬ覚悟ができていた久我の放ったカウンターパンチを食らってK.Oされる。
一方、赤髪の男は野島と交戦したものの、以前戦った獣のような人と比べればお前なんかハムスターだ、と言われながら斧の峰打ちで顎を粉砕された。
- 羅威刃構成員C
構成員A・Bが襲撃したのとは別の店(久我曰く4件目の店)を襲撃して利権を横取りした男。
久我による強烈な蹴りを食らって完全にタコにされ、城ヶ崎たちからも無視されて路上に放置された。その後の生死は不明。
- 羅威刃構成員D・E 声優:ヤシロこーいち(両方)
日下孝次郎を探していた小林幸真に襲撃された二人の構成員。
「ヤクザももう終わり」「ここら辺の利権、全部頂こう」と大口を叩き、姿を見せずに「羅威刃か?」と質問した小林に対し、「天下の羅威刃様だよ」「殺すぞ」などとほざいたものの、小林の姿を見るや否や片方は絶叫しもう片方は言葉を失って青ざめ、その直後に小林に顔面が変形する程ブチのめされ、知っている情報を洗いざらい吐かされた。
- 羅威刃構成員G × 声優:ヤシロこーいち
中華系の男で、青龍刀を武器にしている。阿波野の護衛として彼の別荘の書斎を警護していたところ、久我や六車謙信が現れたため戦闘になる。鍔迫り合いに持ち込んで六車を追い詰めたが、彼の恐ろしい怪力で青龍刀を断ち割られ、直後に自らも斬られて倒れた。
- 羅威刃構成員H
褒賞金100万円と引き換えに前述した町田の裏切りを城ヶ崎に密告した構成員。
稲村がボスの頃から羅威刃に所属しており、幹部を筆頭に数多くの犠牲を生んだ京羅戦争でもなんとか生き延びることができたようだが、城ヶ崎亡き後の京極組による徹底的な粛清に耐え切れず、最終的には羅威刃を離脱した模様。
- 羅威刃構成員I・J ×(恐らく)
城ヶ崎による裏切り者への苛烈な粛正に震えあがり、それと同時に彼が稲村の後継者としてトップになることを恐れていた構成員二人組。発言内容から察するに稲村派の構成員だと思われるが、稲村の死後、城ヶ崎によって粛清されたか否かは不明。
- 羅威刃構成員K
城ヶ崎から「自分と敵対する構成員を見つけたら教えてほしい」という指示を受けた構成員の一人。「敵対者を見つけてどうするつもりか?」と城ヶ崎に質問したところ、「反城ヶ崎派の構成員には爆弾背負わせて敵対組織の事務所に突っ込ませる」という狂気な返答を受けた。
京羅戦争を無事に生き延びることができたものの、城ヶ崎亡き後の京極組による徹底的な粛清に怯える様子を見せていた。京羅戦争のアフターストーリーでは一緒にいた構成員Hが羅威刃離脱を宣言していたので、恐らく彼もこのタイミングで一緒に離脱したものと思われる。
- 羅威刃構成員M・N・O・P(+多数)
羅威刃構成員Lと待ち合わせをしていた構成員たち。全員紅林にノックアウトされた。
- 羅威刃構成員Q・R ×
恐らく旧比遊怒羅から設楽の下についていた、彼直属の二人組。
夜道で彼を護衛していたが、久我にあっさり倒されてしまい役目を果たせず、結局は設楽と久我の一対一に持ち込まれてしまった。
- 羅威刃構成員S・T ×
東雲と共に行動していた二人組。
仙石の奇襲をまともに受けてしまい、あっさりと倒れた。
- 羅威刃構成員U・V
警察の捜査が入った支部にいた構成員。一人はこの旨を城ヶ崎に伝えた。
何も危ないものは置いていなかったため逮捕されることはなかったが、この事態は彼らや城ヶ崎にとって想定外だったようで、動揺していた。
- 羅威刃構成員W
神原や小湊と連絡がつかないことを城ヶ崎に伝えた、繋ぎ担当の構成員。
前者の死については城ヶ崎は特に反応を示さなかったが、後者の死には「何だと?あの狂人が・・・」と驚かれている。
- 羅威刃構成員X
褐色の肌にマスクをした構成員。城ヶ崎に悪徳政治家との打ち合わせがある旨を伝え、運転手を担当。
- 羅威刃構成員Y
城ヶ崎と悪徳政治家との打ち合わせ時に城ヶ崎の護衛を担当していた。
- その他モブ大勢 ×(全員)
ある者は薬物のルートをつかまれた責任として粛清され、ある者は「熱くてぶっ飛べる」報酬をやるとして運転していた車ごと爆死させられ、ある者は城ヶ崎の影武者として仙石に射殺され、またある者は戦場から退こうとしたところで幹部メンバーに排除されるなどして次々と排除された。
稲村政権下
- 東雲竜政
一般構成員だった頃から羅威刃一筋で活動していた。詳細はボス項目を参照。
- 田代(たしろ)× 声優:ヤシロこーいち
元京極組組員の構成員で、久我の一年先輩だった元組員かつ国生英明の舎弟。極道で食っていけないという理由で京極組から脱退したものの、暴対法の締め付けがきつくて就職もできず、世間から爪弾きにされたことで結局は半グレ集団である羅威刃に行きついた。
最終的に京極組のシノギを妨害したことで久我・国生によるカチコミを受けて粛清された。
「俺だって真面目に生きようとしたんだ! でも世間は元ヤクザに冷たかったんだ……」
- 羅威刃構成員A・B 声優:ヤシロこーいち(A)
和中と小峠華太が持っていた金塊を奪い取ろうとした羅威刃の下っ端二人組。
彼らが本職だと知っていても全く怯まず、鉄パイプで襲撃を試みたが和中に返り討ちにされてしまう。命までは奪われなかったがダルマにされてしまった。
「俺らは武闘派の羅威刃じゃあ!」
傘下の組織のメンバー
東雲政権下
- 木下(きのした)
かつて「痛羽砂」という組織を率いていた男で、東雲に組織ごとスカウトされ傘下になった。
温泉街ということで相当稼いでいたが非常に不用心な上に戦闘力も秋元の前に全く歯が立たず、東雲によって下につかされることとなった。
城ヶ崎政権下
- 殺人鞭の坂上(さかがみ)× 声優:伊藤タカユキ
かつて「スパイラル」という組織を率いていた男で、城ヶ崎に組織ごとスカウトされ傘下になった有望株。羅威刃に入団する前から裏社会では名が通っており、「殺人鞭の坂上」と呼ばれる戦闘狂。ロシアの戦闘鞭である「クヌート」を操り、敵対者を蹂躙する。
高砂明夫との戦いでは彼に一撃も当てる事すら出来ず、目潰しと鼻フックデストロイヤーを立て続けに喰らい、最後は心臓を一突きされて息絶えた。
「まずは顔からペロリと剥がしてやるぜぇ!!」
- マーダー野崎(のざき)× 声優:伊藤タカユキ
かつて「義琉奴」という組織を率いていた男で、彼もまた城ヶ崎に組織ごとスカウトされ傘下になった。
戦場で「ジョーカー」と言われるだけあって圧倒的な実力で野島翔を追い詰めたが、命をかける覚悟が決まった彼の強烈な燕返しを受けて敗死した。
「それじゃあ当たらねぇ! 攻撃が一辺倒だ」
- 操神(あやがみ)× 声優:ヤシロこーいち
元は殺し屋だったが城ヶ崎に金で引き抜かれ、下部組織である「美赦巣」のトップに据えられた男。
スコポラミンと言う判断能力を奪って傀儡にする副作用のある向精神薬を用いてホームレスや浮浪者を傀儡にしては捨て駒にすると言う卑劣な男。二振りのロングナイフを操り直接戦闘もこなすが、京極組でも桁外れの戦闘員である仙石薫には敵わず、両手首の腱を切断された挙句、顎を貫かれて始末された。
「やくざ風情が・・・お前も俺の駒にしてやろう」
- 光我(こうが)×
かつて「亜怒似巣」という組織を率いていた男で、半グレながら整った顔立ちで(作中での)女性人気が高い。この登録名が本名なのか芸名なのかは不明。
表向きは組織名からそのままとった「アドニス」という音楽グループの主力して活動しているが、大勢のファンから下劣な方法で金を巻き上げていたため京極組に目をつけられる。城ヶ崎の死後でも羅威刃の名に誇りを持っていたようで、善戦するも力及ばず倒された。
「なんだこの糞餓鬼は・・・殺してやる」
粛清された構成員
東雲政権下
- 石田・西(いしだ・にし)×(両者共)
東雲政権下で上層部の許可なく外道起業家の松風の護衛を引き受けていた下っ端2人組。護衛対象だった松風の所業があまりにゲスすぎるとのことで、この事実を知り粛清に出向いたトップの東雲によって2人同時に斧で両断され絶命した。
- 豪流魂 ×(全員)
東雲政権下の羅威刃を無断で抜け、異常性癖の猟奇殺人鬼・麻木勇作の護衛をしていた。羅威刃の面汚しであるとされ東雲に粛清された。
その他、組織を無断で離脱し、暴徒と化した者の多くが粛清されている。
城ヶ崎政権下
- 穂村(ほむら)×
電気街の中でハンマーを振り回して暴れていたヤク中の半グレ。学生時代は「竜桜二高の穂村」の通り名を持ち、奇妙な武器を振り回して敵対者をブチ壊す狂人として有名な存在だった。
薬物の影響から電気街の通行人を無差別に襲い始め、激怒した紅林と交戦。武器のリーチと持ち前の突進力を生かし紅林を苦戦させるも、紅林の機転によって倒される。
その後、ハンマーを受けて倒れている振りをしていた城ヶ崎が、通行人が居なくなるタイミングを見計らって立ち上がり、不意打ちで紅林を無力化した後、穂村自身も城ヶ崎の手で身柄を押さえられ、暗い部屋に連行された後射殺された。
城ヶ崎の発言や彼に対して尋常でなく畏怖している様子から、羅威刃のメンバーであると考えられる。
「ワープ機能発動!!」
- 羅威刃構成員F × 声優:ヤシロこーいち
京極組の評判を落とすために城ヶ崎の指示で新人情報屋を名乗り、妻の不倫を疑った京極組構成員の村迫丈二に噓の情報を流して無関係なカタギとその娘を射殺するように誘導した男。
彼は指示通りに動いて無事に目的を達成したものの、城ヶ崎からはもはや用無しと判断されてしまい、最期は証拠隠滅も兼ねて送り込まれた隻腕の小湊の手で一刀両断されてしまい、そのまま絶命してしまう。
- 羅威刃構成員L ×
警官の拳銃を奪い一人は紅林の友人であるカウンターの片倉を弾いた。その後、紅林と交戦した構成員達の中で唯一幹部の設楽の元まで逃げ延びることができたが、「警察の銃を奪ったら足がつくと思わないのか」と非難され粛清された。
稲村政権下
- 町田(まちだ)× 声優:伊藤タカユキ
羅威刃の仕入れた違法薬物を別の半グレである「挫苦露」に横流ししていたことが城ヶ崎にバレ、その落とし前として自動車で挫苦露の本拠地に突っ込まされた挙句、城ヶ崎が自動車に仕掛けていた爆弾の爆発に巻き込まれて死亡してしまう。
なお、株式会社モーリーには金鳳智の補佐役(通訳)を務める同姓の町田寅泰が所属しているが、彼とは無関係である。
関係者・関連組織
幹部排出組織には☆をつけている。
傘下の半グレ組織
東雲政権下
- 真燐破(マリンバ) (吸収合併) ☆
東雲政権下の羅威刃が組織ごとスカウトした半グレ集団その1。妹尾がかつて率いていた武闘派半グレ組織。
大阪府堺市を拠点にしていたが、スカウトに来た東雲チームの気迫を見て妹尾が傘下入りを決断した。
- 痛羽砂(いたわさ)
東雲政権下の羅威刃が組織ごとスカウトした半グレ集団その2。木下がかつて率いていた武闘派半グレ組織。
東京近郊の温泉街を拠点にしており相当稼いでいた。東雲と秋元のワンツーパンチに木下が敗れて下につくことになる。
城ヶ崎政権下
- スパイラル ×(全員)
城ヶ崎政権下の羅威刃が組織ごとスカウトした半グレ集団その1。坂上がかつて率いていた武闘派半グレ組織。
イケメンが女性を洗脳して借金を作らせて風俗堕ちさせるという悪質なシノギで黒焉街の女性を食い物にしていた。
城ヶ崎直属の手下の戦闘員である坂上諸共構成員は全員久我と高砂によって始末された。
- 比遊怒羅(設楽時代) ☆
城ヶ崎政権下の羅威刃が組織ごとスカウトした半グレ集団その2。設楽がかつて率いていた武闘派半グレ組織。
首領の設楽をメンバー二人が護衛していたが両者とも一瞬で久我に撃破され、設楽も討たれたことで旧比遊怒羅は壊滅した。京羅戦争で羅威刃が空中分解した後の経緯は新生比遊怒羅を参照。
- 義琉奴(ギルド) × (全員)
城ヶ崎政権下の羅威刃が組織ごとスカウトした半グレ集団その3。マーダー野崎がかつて率いていた武闘派半グレ組織。
ホームレスを殺害して脳漿を強奪して売り捌くという極悪シノギで黒焉街に風評被害をもたらしていたため京極組のカチコミで壊滅した。
城ヶ崎政権下の羅威刃が組織ごとスカウトした半グレ集団その4。高城がかつて率いていた武闘派半グレ組織。
構成員は6人と少ないものの、高城と秋元の二人を中心に強力な戦力を保有しており、その実力は城ヶ崎が長年配下にしたがっていたほど。
守若との戦闘で元首領の高城が討死したが、副首領だった秋元がその才覚を完全に発揮。京極組の精神的支柱であった国生を瞬殺した。その後秋元も瀕死の重傷を負うものの、覚醒した久我を次は確実に殺せると言い放っており、下手をしたら秋元単体で組を壊滅させる戦力を有するに至った。
- 蘇怒武もしくは祖怒武(ソドム)(脱退) ×(恐らく)
城ヶ崎政権下の羅威刃の幹部である菊川と共謀して募金詐欺を行っていた半グレ組織。
リーダーも含めた全員が紅林によって撃破された。その後、おそらく詐欺罪などで逮捕者が出たものと思われる。
しかし死人は出ておらず、京羅戦争後にも構成員が抗争を続けている。ただ、その後一切登場がなく、どこかのタイミングで壊滅した可能性が高い。
- ファントマ ×(全員)
被害届が出せない金を輸送する人間専門の窃盗グループ。
城ヶ崎政権下の羅威刃から大量の上納金を要求されており京極組に強盗して上納しようとするが2度目の襲撃で久我と海瀬の待ち伏せでヤサを吐かされてカチコミされる。更には途中から河内組の柳楽和光も合流して強烈な武闘派極道3人により殲滅されるというオーバーキルにより組織は壊滅した。
- 美赦巣(ヴィシャス) × (全員)
城ヶ崎政権下に吸収され、殺し屋の操神がトップに置かれている半グレ。
スコポラミンという薬物で洗脳した人間にテロを行わせることを主なシノギとしている半グレで、ホームレスと共に野島を洗脳した事で京極組の逆鱗に触れ、久我と仙石のカチコミによりボス諸共瞬殺された。
- 亜怒似巣(アドニス) × (全員)
城ヶ崎政権下に吸収された半グレ組織。
京極組御用達である情報屋の風谷曰く「ツラが良いバカを集めた集団」だが、それなりの戦力は持っていた組織。表向きは芸能ビジネスをやっているように見せて、その本性はファンから大量に金を使わせて荒稼ぎをするというもの。
城ヶ崎が倒された後も(一応)羅威刃の構成員だったことで気合は入っており、久我らの襲撃にも全く怯まず攻撃を仕掛ける。リーダーの光我が海瀬によって排除され壊滅。
- 九羅剣(クラーケン) × (全員)
中国の半グレで密猟や麻薬売買で稼いでいた。
新たな密猟場所として羅威刃から教えられた綾波町で深夜に中国から来てナマコを密猟して中国に帰るを繰り返しており、これにより現地及びそこをシマとする京極組に経済的損失が発生して京極組が海上で報復のカチコミに出る。結果海瀬のロケットランチャーや金的と言った暴れっぷりでボス諸共抹殺された。
稲村政権下
- 城ヶ崎が率いた半グレ組織 (正式名不明/吸収合併) ☆×2
稲村政権下の羅威刃が組織ごとスカウトした半グレ集団。若い頃の城ヶ崎が稲村と出会う前に率いていた半グレ集団。当時の城ヶ崎の下には50人ほどの手下がおり、後に羅威刃幹部となる真宮も在籍していた。
稲村は城ヶ崎の実力を見込んで迷わず彼をスカウトし、現在の組織の基盤を作り上げた。
その他の関係者
- 九条(くじょう)×
西川と吉本を雇い、詐欺を繰り返していた悪質なホスト。
久我・相良と対峙した2人の様子を見ていたが、2人が負けたため久我に捕まり相良の5分に1回ぶん殴る拷問を受け命を落とした。
- 火炎瓶の南田(みなみだ)×
元天羽組の構成員。ツルハシの喜多川との不仲が昂じて羅威刃から構成員を引き抜き、新組織を立ち上げた男。
本編では彼は小峠と喜多川によって討伐されたが、人員を勝手に奪ったため(仮に2人の襲撃がなかったとしても)遅かれ早かれ報復として刺客を放たれていた可能性が高い。
- 阿波野(あわの)×
阿波野興産という一般企業の社長。しかし裏では薬物を使った悪質なシノギを行っており、そればかりか優れた記憶能力を持つ娘(その娘すら、かつて離婚した元妻から無理矢理奪い取ったもの)を事実上の帳簿係としてこき使う極悪人。
やがて警察の捜査が入ることになると城ヶ崎から見限られ、逃走を計ったところ刺客として差し向けられた設楽によって足止めされてしまう。最後は別荘に仕掛けられた爆弾で消し炭となった。
- 下っ端二人に情報を売った運び屋(仮称) ×
天羽組にアルバイトとして雇われ金を密輸していたが、欲に目が眩んだか羅威刃の構成員A・Bに情報を売ったフリーター。
ばれると廃工場に拉致され、小峠の手で全身に釘を電動釘打ち機で打たれると言う拷問を受け粛清された。
- 詐欺ホストクラブ(仮)
上述の神原が用心棒をしているホストクラブ。
ここのホスト達はホストクラブ知識の無い女性に「無料で飲める」と言って誘い込み無料で飲めるものでない酒を無料で飲めると騙して買わせて膨大な借金を作らせてその返済を強要し風俗に拉致するという所業が紅林にバレて殲滅されることとなった。
- 情報屋達
城ヶ崎に雇われている大勢の情報屋の連中。
京極組組長である五十嵐幸光の自宅を突き止めれば追加で1億をもらえるとして、調査に本腰を入れていた。
その内、クリーム色の髪にポニーテールヘアーとサングラスが特徴的でカラフルなつなぎのような服装をした人物が五十嵐の(リスクヘッジ込の)帰宅ルートを割り出すのに成功した。
また、一部の者は城ヶ崎の個人的依頼により彼の生き別れた実母の捜索も担当していた。
協力関係にある組織
以下の組織はいずれも現在は敵対状態になったため、本項では協力者だった時の動向を説明する。
- マッド・カルテル旧日本支部 (初代)
地上最悪の巨大組織と評されるほど悪名高い国際的麻薬カルテル。ビジネスパートナーだった京極組の先代組長、日下孝次郎の死亡に伴い一時的に日本でのビジネスがストップしてしまったものの、羅威刃と手を組んだことで日本での麻薬ビジネスを立て直すことに成功した。
しかし3か月後に本部の判断と称して日本支部トップが羅威刃を一方的に切り捨てたため敵対関係になった。
- 獅子王組黒澤派 (以前)
京羅戦争終結直後、壊滅寸前だった羅威刃にリーダーの黒澤航太郎が「京極組を敵視する者同志として、自分たちに協力する代わりに羅威刃への復興に手を貸す」という契約を持ちかける。これに秋元が応じたため同盟関係になった。
同じ話で秋元は龍本チームを撃退、後に東雲も約束に従って龍本雅幸を強制引退に追いやる活躍を見せた。しかし彼らの戦果とは裏腹に黒澤派本体は京極組の援護射撃もあり弱体化の一途を辿った。
最後は眉済派との出向契約が満了した久我と犬飼鷹四郎が京極組に戻ったことで彼らも契約に従い離脱したが、井上から半グレと結ぶことのリスクへの忠告を受けていた来栖三成の進言もあり黒澤が眉済俊之との一騎打ちに赴く時、契約を破って来栖や橘花清志郎ら配下に対し半グレ狩りを命令、黒澤の死で眉済派が勝利したこともあり決裂した。
- 戒炎(カイエン) (以前)
かつて東北圏最大規模を誇った超武闘派半グレ組織。後述する我妻京也が立ち上げた組織であり、僅か2年で構成員を300人まで増やしたうえに東北圏全域の支配まで成し遂げた、羅威刃に負けず劣らずの規模と実力を誇った組織である。No.2の麻生成凪はかつて城ヶ崎との因縁があった。
城ヶ崎が挨拶も兼ねて交渉に行ったが、この時はボスの我妻はこれを拒否。後にこちらも同じく京羅戦争終結直後に東雲に連絡をとり、京極組に敵対する者同士で同盟関係を結んだ。そして京炎戦争では麻生・緋田からの救援要請に秋元が応え、守若と大激戦を繰り広げた(東雲は戒炎勢と共闘する場面はなかった)。しかしこの時の対応は後に尾を引き、最終的に同盟決裂の原因となってしまう。
スカウト候補
真田が率いる神奈川県藤沢市を拠点に活動する武闘派半グレ組織。後述の神城組と争っているが、閏間地区の家入組さらに家入組の同盟相手である天羽組からも警戒されている。
- 真田遼亮(さなだ りょうすけ)
神奈川県藤沢市を拠点とする武闘派半グレ組織・凱娃のトップを務める男。神城組の隣でも生き残っており、界隈でアンタッチャブルと評される。
東雲チームからスカウトを受けたが一度は拒否した。彼らは再度獲得の機会を狙っている。
- 四宮武志(しのみや たけし)
埼玉県を拠点とする武闘派半グレ組織・堕威好のトップを務める男。ギャンブル狂の男として悪名高く、戦闘中にも何かにつけて命をかけた賭けを持ちかけ金を巻き上げる。
東雲からスカウトを受けるが「裏神に入った方がギャンブルとして面白そう」として拒否し、迎入作戦は失敗した。
- 静岡県系組織(正式名不明)
東雲がリストアップして言及した。劇中未登場。
- 京都府系組織(正式名不明)
東雲がリストアップして言及した。劇中未登場。
敵対者・敵対組織
主要な敵対者
羅威刃にとって最も主要な敵組織。
京極組には先代トップである稲村をはじめとした実力者たちを大勢死傷させられるという、(羅威刃側にとって)甚大な被害をもたらされたため、京極組事務所の爆破というとんでもない作戦を実行に移すほど激しく対立している。そして、事務所を爆破されたことで京極組からも今まで以上に毛嫌いされるようになり、対立はより一層激しくなった。
その後は京極組の評判を落とすために新人情報屋を名乗らせて、妻の不倫を疑った京極組構成員の村迫に噓の情報を流して無関係なカタギとその妹を射殺するように誘導したり、ホームレスを殺害して脳漿を奪い意図的に黒焉街に遺棄して風評被害を出したりなどという暴挙を行っている。
そのため京極組からは強烈に敵視されており、羅威刃を徹底的に潰すことに本腰を入れている。
そして、天羽組と京極組の間で講和が成立して天京戦争が終結したことに伴い、京極組6代目組長の五十嵐幸光は羅威刃との全面戦争を始めることを宣言した。
河内組時代、柳楽が久我や海瀬と共に羅威刃傘下の組織であるファントマを殲滅させたことがあったが羅威刃とは対立するまでには至らなかった。
のち若頭の小御門が殺害されたことが発端となり跡目争いが勃発し眉済派が黒澤派を下した。この争いに羅威刃も関与しており眉済派を率いる眉済俊之が京極組の現組長である五十嵐と友好関係を築いているため敵対関係となる。のち京極組の助っ人が外れたことで協力関係は解消され、黒澤と我妻との会談が決裂してからは黒澤派とも敵対関係になった。
戒炎の協力を得て秋元が京極組の構成員と対決したが、この時の対処を巡り彼らと秋元が衝突。
互いにこの件を根に持ち、東雲と秋元の両者が獅子王組眉済派の構成員から襲撃されて離脱したのをきっかけに同盟関係は決裂となった。後に我妻が組織を盲目的に拡大するようになると闇社会のトップを目指す邪魔になるとして完全に敵対した。
現在は壱世学園高等学校の教師である正義の元ヤンフリーター。羅威刃と戦った時は愛天雄に所属していた。京極組の元敵対者だが現協力者となる。
2代目ボスである城ヶ崎が不意打ちを食らわせて病院送りにしたり、幹部である菊川と彼が率いる蘇怒武が粛清されたりと、完全な敵対関係。しかし城ヶ崎は紅林を後々利用するつもりでいた。
後日、待ち合わせ場所に先に到着していた佐竹が城ヶ崎らの奇襲に遭った直後の現場に到着、一度は城ヶ崎にスカウトされるもその誘いはもちろん拒否し、そのまま彼と激しい戦闘になる。戦闘の過程で左肩をドスで刺されてしまうも、カウンターとして伊集院から直伝されたジークンドーのワンインパンチを放ったことで僅かながらもあの城ヶ崎にダメージを与えることに成功した。
現時点で紅林とは城ヶ崎・菊川・神原・設楽・東雲の5名が彼と交戦している。
その他の敵対者
- 風見組
城ヶ崎をスカウトしようとした連中。
幹部の一人である飯田が彼に接触して入門を求めるが拒否される。これに怒った組は刺客数名を放つが返り討ちにされてしまう。
協力関係に見せかけて羅威刃を利用し日本国内の利権を獲得しようとしたが、日本でのビジネスが軌道に乗った時にで用済みとなった羅威刃を切り捨てるという判断を下したが、これが城ヶ崎の逆鱗に触れ、その結果として麻薬利権だけ奪われたうえで日本支部を壊滅させられるという甚大な被害を被ることになり、城ヶ崎が死ぬまで日本に手が出せなかった(もっとも、この一件は完全に自業自得なので擁護のしようはない)。
京炎戦争時に新たな日本支部として香坂達を派遣したが、その香坂達が当時同盟していた我妻に唆され目付け役のデニスを殺害し謀反を起こし独立した為、カルテルのボスは完全に激怒。香坂達の討伐及び裏神に乗っ取られた日本市場の奪還の為に、ダヴィッツを先鋒に次鋒としてパクとファビアンJr.といった武闘派構成員を派遣して裏神傘下の半グレ達を粛清しているが、京獅子連合とも交戦状態なった事で三つ巴戦の様子を呈している。
- 裏神(ウラカン)
香坂慎太郎が率いる日本では最大の麻薬カルテルにして新興マフィア。京炎戦争で壊滅した戒炎の残党などを加えて発足。羅威刃に取っては目障りな存在であり、東雲たちは裏神に対抗するため妹尾や真田のスカウトに勤しんだ。三つ巴戦となっている麻薬戦争では『潰し合えばラッキー』という事で静観する姿勢を取っている。
- 比遊怒羅(綾小路時代)
この時代の比遊怒羅は「新生比遊怒羅」とも言われ設楽時代とは全く別の組織。羅威刃の傘下にいたが城ヶ崎の死亡にともない当時ナンバー2だった綾小路乃武が「再建」と称して羅威刃を勝手に離脱した。そして組織の方針を180°変える改革を断行し自警団となり同じ自警団の愛天雄と協力関係になる。羅威刃を無断離脱した綾小路たちを東雲が見逃すはずはないため衝突する可能性があると考えられていたが綾小路の京極組入りに伴い2024年5月に解散(※2年後に再集結する予定)するまで何もなかった。
- 愛天雄(メテオ)
紅林が属する殴り屋チーム。トップの羽柴と如月は綾小路時代の比遊怒羅と協力関係にあったこと、紅林の存在などから衝突する可能性があると見られていたが衝突していない。紅林が教師になってから全く登場しておらず現時点での動向は不明。
稲村がトップだった頃、下っ端が天羽組のシノギを横取りしようとして何度か揉めたものの、組織としてはお互い様子見状態であり稲村も城ヶ崎もあまり興味を持たなかった。
だが、天羽組構成員の小林幸真が日下孝次郎暗殺のための情報収集を目的に構成員約20名と幹部の間宮を締め上げるという事件が発生したことを受け今後何かしらの報復をされる可能性もあると思われたが、城ヶ崎の死もあり報復を受ける可能性はほぼ無くなった。しかし彼の死後、羅威刃を抜けた半グレ達(比遊怒羅を除く)が天羽組のシマである「空龍街」でシマ荒らしを行う等、影響は大きかった。因みに、花宝町からの撤退後の2024年4月の時点で羅威刃の拠点が天羽組のシマである空龍街の隣町である竜桜町な為、実はいつ戦争が起きてもおかしくない状態である。しかし、天羽組は構成員の宇佐美純平や同盟相手の家入雅和らが神城組の長門碧に殺害され天城戦争が勃発したためそれどころではなくなっているが、野田一等、東京の残留組からは警戒されている。
大阪の鳳来町を拠点に活動する関西最大の極道組織で天羽組とは1年3ヶ月にも及ぶ羽王戦争で死闘を繰り広げ、現在は京都の五条組と一触即発状態にある。また、羽王戦争前半の主力である城戸派、後半の主力となった戸狩派は天王寺組全体ではなく一勢力であった為、組織の規模は日下政権時の京極組に匹敵する。因みに羅威刃と天王寺組とは活動拠点が関与した関東と関西である上に因縁どころか接点すらなかった。しかし、羽王戦争後と京炎戦争終結後に東雲と秋元が堺において渋谷大智や馬渕春斗と激突したが、妹尾を傘下に入れる目的を達成して撤収した。
因みに羽王戦争の首謀者で生前、天王寺組の若頭だった大嶽徳史の存在も城ヶ崎の存在と同様『関西(後者は関東)裏社会の強力な抑止力』になっていた共通点を持つ。
実際に両者の死後、関東と関西の裏社会の秩序が一時混乱した事例がある。
京極組爆破テロに居合わせた一般人。
城ヶ崎は彼に写真を撮られると言う失態を演じてしまっている(しかし、本人は全く気づいていないらしい)。後日、街中で半グレたちが暴れているのと京極組爆破テロには何か関係があるのではないかと感じた彼は紅林二郎に相談したうえで件の写真を警察に提出、それによって羅威刃は警察の家宅捜索を受けることになるも、この件に関する報復として羅威刃の構成員の一人である藤崎に襲撃されて瀕死の重体へと追い込まれてしまう。そして彼が証拠を警察に出したことで、羅威刃は大損害を受けた。その後城ヶ崎が死んだ事で羅威刃は一時壊滅状態となった事で再度狙われる心配はなくなった。バグアカデミア移籍後、因縁ある藤崎に絡まれた。
他人の恨みを晴らす為、法の網から逃れた外道を拷問で屠る拷問ソムリエ。小湊に暗殺された被害者の遺族から依頼が入った為、小湊と直接交戦し、これを打ち負かしたうえで拷問・惨殺した。後日、小湊殺害の犯人が伊集院であることが羅威刃に知られてしまうも、「現状だと京羅戦争と並行して伊集院も相手するのは流石に厳しい」という城ヶ崎の判断によって彼への報復は見送られた。
後日東雲が情報提供の対価として喧嘩を挑み、この時の敗北は東雲を大きく成長させることとなる。後に秋元も対峙し、やはり敗れたがこちらでも秋元をさらに強化させた。
なお、伊集院としては悪の組織である羅威刃を情報源としてしか信用していないようで、同じ悪の組織であるエルペタスと比べても明らかに冷ややかな対応をしている。
横浜市を拠点に活動する武闘派の極道組織。以前から凱娃と抗争を繰り広げていたが真島組の件がきっかけで天羽組とも対立。長門が家入や宇佐美を殺害したことで天羽組や家入組との戦争も勃発した。長門が青山と飯豊に殺害されたり、組長の神城義信が天羽桂司抹殺命令を下すなどさらに激化。
因縁こそないものの2024年8月2日の動画で秋元が京獅子連合・天羽組・カルテル・裏神と共に共倒れになることを望む発言をしていることから敵意を持っていることがうかがえる。
活躍
稲村政権時代
小峠と和中がフィリピンにある鉱山から採掘加工した3億7500万円相当の金塊を、関税から逃れる為に学生やフリーターを雇って運び屋にし、全てを回収し終えたところを強奪しようとした。
彼らは自称武闘派で鉄パイプや釘バット等で武装しており、小峠達がヤクザで強盗被害に会っても警察を頼ることが出来ないという理屈で完全に舐めていたが、本職の武闘派であり免許皆伝クラスの剣客でもある和中に敵う筈もなく、瞬く間に手足を日本刀で斬り落とされ、ダルマにされてしまった。その後の生死は不明。
恐らく彼らは羅威刃の中でも下っ端の構成員だと思われる。
- 2021年12月3日の動画(小峠華太)
この動画では天羽組を無断で抜けて反社組織を興した南田の勧誘で多数の人員を引き抜かれた旨が語られている。
この半グレ組織は、過去に天羽組が金を密輸して稼いでいることを嗅ぎ付けカチコミしたが、和中の手でダルマにされている。
特殊詐欺の稼ぎが落ちていることに違和感を感じたカシラが久我に調査を進め、情報屋の風谷に依頼。その原因が羅威刃の仕業、そして彼らに協力している元構成員の田代の仕業と判明。そして久我が結果を報告した後に、田代の兄貴分だった国生と共にカチコミされ、稲村と田代は粛清された。
そして、京極組と羅威刃の長きに亘る因縁はここから始まった。
城ヶ崎政権時代
初代ボスの稲村が倒されて残りのメンバーも散り散りになるかと思われたが、No.2の城ヶ崎が新たなボスとなり組織を建て直した結果、羅威刃は過去最大の半グレ組織、そして日本最凶のマフィアとなった。
紅林の前で暴れていた穂村を彼が倒した直後、新たなボスになった城ヶ崎が登場。紅林の視界を催涙ガスで潰した上に腹をナイフで抉り気絶させると穂村を担いでどこかの暗い部屋に連行していった。そして「単細胞の熱血漢。上手く使えば有効な駒になるか」という謎の発言をして穂村を射殺した。
- 2022年4月3日の動画(久我虎徹)
ケツ持ちしているホストクラブの稼ぎ頭である九条が売掛金回収のために頂き女子という一種の詐欺行為を主導しているのが京極組にバレてしまい、その結果、九条は相良颯誠の陰湿な拷問によって粛清され、また彼の用心棒を務めていたメンバーの西川と吉本も久我と相良によってボコボコにされてしまう。
なお動画の最後では、この事件を耳にした新リーダーの城ヶ崎が京極組を丸ごと潰すことを思いついたシーンが描かれており、京極組にとって悲劇といえるような事態が発生することが示唆された…
- 2022年5月9日の動画(紅林二郎)
菊川が先導していた募金詐欺の現場が紅林に見つかり、手下が倒されたことで彼は戦闘に引きずり出された。彼は相手が紅林だと知っていても全く怯まず、スピードで圧倒しながら急所を狙う攻撃で紅林を追い詰めたが彼を「素人」だと判断して油断したことで金属バットを持った紅林によって腹にフルスイングを打ち込まれた。 そして両者とも逮捕され痛み分けという結果に終わる。
なお、作中に出てくるA国のモデルは、現在進行形で隣国のロシアに侵攻されているウクライナだと思われる。
天京戦争編
- 2022年5月10日の動画(京極組視点)(久我虎徹)
黒焉街の利権横取りのため、天京戦争で疲弊している京極組事務所にダイナマイト入りのトラックを追突させ、事務所を爆破する。その後、すかさず羅威刃がカチコミを仕掛けるも、津田をはじめとしたカチコミメンバーのほぼ全員が一条康明によって撃破されてしまう。
なお、形勢不利と判断した城ヶ崎と間宮は一時撤退したものの、そのシーンを偶然目撃した佐竹博文にその写真を撮られてしまう…
※佐竹に写真を撮られたのは城ヶ崎のみである。
- 2022年5月24日の動画(小峠華太)
天羽組から一時的に姿を消した小林幸真の手で構成員20名ほどが締め上げられ、さらには幹部の間宮までも身柄を拘束されてしまう事態が発生した。
ただ、小林の目的はあくまで日下孝次郎の居場所に関する手がかりを得ることであったため、間宮は知っていることをすべて吐かされた上で解放された模様。
京羅戦争編
- 2022年6月5日の動画(久我虎徹→小峠華太)
この回をもって天京戦争は終戦となったが、その直後、京極組若頭の五十嵐幸光によって羅威刃との全面戦争を開始することが宣言された。
これにより、羅威刃と京極組との対立は今までにないレベルで激化することになった。
- 2022年6月7日の動画(紅林二郎)
この回では羅威刃が京極組のシマ(恐らく黒焉街ではない)に薬物をばら撒いていた事が判明。そして、現ボスの城ヶ崎と因縁がある紅林二郎が、久我虎徹と手を組むという形で京極組の対羅威刃戦線に参入する事になった。紅林を利用するつもりの城ヶ崎にとって、これは吉と出るか凶と出るか、今のところ不明であるが、戦線は更に激化するであろう事は間違いない。
- 2022年6月17日の動画(紅林二郎)
地上げ目的で黒焉街にあるレストランを破壊していた鉄球ブラザーズだったが、その場にいた紅林二郎と京極組の海瀬の手で2人ともK.O.された。その後、鉄球ブラザーズはシマ荒らしとして海瀬に連れ去られた模様。
なお、(明らかに羅威刃側に非があるとはいえ)この一件で羅威刃は構成員2名を失ったため、京極組との対立はより一層激化すると思われる。
新メンバーの詳細などが発表された。この他に、
・小湊と六車が対峙した
・神原と紅林が対峙した
・名前不明の強豪と野島が対峙した
・鷹橋と城ヶ崎が対峙した
ことが予告された。
- 2022年6月26日の動画(久我虎徹)
傘下の半グレである義琉奴に黒焉街の評判を落とすよう、脳漿を抜いた死体をばら撒かせた。それにブチギレた京極組によって野崎を含めた義琉奴は粛清され、それを不愉快に思った城ヶ崎は、京極組との全面戦争を決意する。此処にきて正式に京羅戦争の火蓋が切られた。
協力者の阿波野がまたしても薬物絡みのシノギを行っていたため、久我と六車が彼の別荘に襲撃をかける。しかし彼らが下っ端を倒した頃には、既に証拠隠滅を図った設楽が爆弾による阿波野の排除に乗り出していた。銃撃され怪我をした阿波野の様子を見た六車と久我はそれぞれ一度ずつ設楽に攻撃をかけたが、彼はどちらも悠々と回避して目眩しを使って逃走する。久我と六車は命からがら生還したが、ただ一人屋敷に取り残された阿波野は別荘ごと大爆発に巻き込まれて死んだ。
全面戦争の本格化以降の出来事に関しては別記事(下記)参照。
→京羅戦争
東雲政権時代
京羅戦争を生き延びた東雲と秋元が獅子王組の内部戦争に乗じて花宝町の半グレを次々と取り込むことで徐々に勢力を拡大し、絢辻雅史という新幹部を迎えている。
- 2022年11月12日の動画(状況整理)
京羅戦争が終局を迎え、リーダーの城ヶ崎は自分を捨てた母親への後悔の念を口にしながらこの世を去った。羅威刃は重体の東雲、逮捕された菊川(後に死亡)、戦闘不能となった西川、藤崎、吉本の5名が生き残り、その一人である東雲が紅林と我妻が対峙する場面に鉢合わせたことがこの回のMCの一人である投擲の香鈴により明かされた。
- 2022年11月15日の動画(久我虎徹)
久我との戦闘で死亡したと思われていた秋元がギリギリ生存していたことが判明した。
しかし、城ヶ崎の死亡と京極組による徹底的な粛清によって羅威刃は空中分解し、組織再建を図っていた東雲にとっては大きな逆風となった。その後、ほどなくして羅威刃は完全に機能不全に陥り事実上崩壊したものの、生存した幹部の東雲・秋元は行方不明に、さらに交渉中だった戒炎が関東侵攻を企てていることが明かされ、新たな戦争勃発が示唆された……
羅威刃は空中分解されたが、城ヶ崎が圧倒的な暴力と経済力と恐怖で半グレ達を支配していた事である程度の秩序が保たれていたのが、城ヶ崎の死により無秩序状態となった半グレ達が一気に野に放たれた事により、比遊怒羅や蘇怒武などの羅威刃傘下の組織が再建を図ったり、街を好き勝手に暴れる無法者が増えてしまい、紅林二郎や天羽組などが粛清している。事実、空中分解後の羅威刃構成員も「城ヶ崎あってのもの」と言い切っている事からも、城ヶ崎の存在がある種の纏まりができておりそれが無くなって多くの半グレ集団が幅を利かせるようになったのは皮肉な話である。
- 2022年11月25日の動画(紅林二郎)
城ヶ崎のいない羅威刃が機能不全になり、怒りに燃える東雲が離反者狩りを行っているところ、愛天雄の紅林二郎と遭遇する。戦闘の途中で窓から落とされた東雲は「命のやり取りでいいんだな?」と問いかけて本気を出し、さらに紅林が「羅威刃は終わった」と発言したため東雲は完全に激怒し、「羅威刃が終わったなどと言う奴は生かしておけない!!」と涙ながらに叫んで全存在をかけた殴り合いへと発展する。しかし勝負が決まる前に我妻が突如乱入し、二人を相手にできないと判断した紅林は窓を割って逃走した。
これ以降の出来事に関しては別記事(下記)参照。
獅子王組の内部戦争で黒澤派に協力し、敵対している眉済派の重鎮である龍本雅幸を無力化した後、花宝町の半グレ組織をいくつも傘下にしている事が明らかにされた。黒澤派に与している来栖三成は、眉済派に属井する井上月麦とド突き合いながら「極道が半グレ組織に手を借りてはいけない」と訴えられた事で目を覚まし、情報屋に裏を取らせた結果、花宝町のカタギからミカジメ料を巻き上げようとする下準備をしている状況だった。
後に東雲が黒澤に「眉済派に手を貸している京極組の久我と犬飼が獅子王組から離れたから」と言う理由で離脱と獅子王組でも重要戦力である龍本を潰した借りを返してもらう約束を半ば一方的に伝えた。
東雲と秋元が中心となった羅威刃は戒炎との協力関係を利用して勢力を取り戻していき、再び京極組に狙いを定める事になった。
旧眉済派主戦vs羅威刃二枚看板編
獅子王戦争終了後に上述した京炎戦争の途中に同時進行で起きた、内戦で遺恨を持った旧眉済派出身の主戦戦闘員2名が羅威刃の二枚看板を奇襲した事件。再生リストでは京炎扱いだが、京極組や戒炎との直接の関係はない。
東雲が井上の奇襲を受けた回。
彼はすぐに逃走に見せかけて自分のホームである廃倉庫に誘い出し、そこで彼と対峙する。環境を使った駆け引きを駆使して追い詰めるが致命打を打ちきれず、反撃を受けて追い込まれる。敗死寸前で秋元が救援に駆けつけたため撃退に成功はしたが大怪我で入院となった。
秋元が伊武の奇襲を受けた回。
こちらは花宝町から撤収する前の最後の任務途中での戦闘になり、部下を逃してから彼と対峙する。高い集中力を発揮して善戦を続けるが致命打を打ちきれず、反撃を受けて追い込まれる。敗死寸前で絢辻が救援に駆けつけたため撃退に成功はしたが大怪我で入院となった。
- 2023年10月20日の動画(我妻京也)
二枚看板の東雲・秋元の両方が獅子王組の井上月麦や伊武隼人に襲われて当分動けなくなり、構成員たちも柳楽和光や来栖三成らに狩られ花宝町撤退を決断、この日を最後に羅威刃は戒炎に見切りをつけて同盟関係を打ち切った。
この件で彼らは自分たちだけで勢力再拡大をしなくてはならなくなったが、ナレーションで麻生からも「奴らは負け犬になったわけじゃない」とその度胸を認められていた。
東雲は自分たちが裏社会のトップを狙うにあたり邪魔な存在と成り果てた戒炎を目障りに思い、私情を抑えて同じく我妻討伐を狙う京極組の情報提供要求に応じるという、戦略上の理由があるとはいえリーダーとして的確な判断を下す場面を見せた。
そして情報を貰いに現れた守若と東雲は(相手の器を探る意味も兼ねて)少し交戦したが最終的にはちゃんと約束を守り、情報を渡すと彼と佐古を拠点から追い払った。
なお途中の紹介場面でのシルエットを見る限り、東雲羅威刃には少なくともあと3名の公開されていない強者が出現することが暗示されている(後に皆堂、妹尾、鈴宮で3枠が埋まる)。
因みに獅子王組の排斥活動の影響が大きかったのか、伊集院茂夫の盟友で天羽組御用達の情報屋伍代千隼から『まだガードが甘い』と評されており、未だ勢力の再拡大が終わっていない事を示唆されている。
上述の通り、出現が仄めかされた3名の新幹部のうちの1人は戒炎を退団した皆堂智則であることが判明した。又、打倒京極組の意思は変わっていないのと戒炎壊滅が追い風となり勢力を拡大させている状況から京極組の久我は『城ヶ崎の怨念が染みついてる』と東雲の執念に危機感を抱いており、若頭の六車は『場合によっては事前に潰す必要がある』と現在組織の拡大を続けている裏神との戦争に備えている手前、羅威刃との2度目の京羅戦争に警戒している。
独自シリーズ開幕後
当初の予告では天王寺組が主人公と思われていたが、まさかの新生羅威刃の初主人公回となり、この回から秋元が語り部を務めている。東雲と渋谷の戦いぶりを見て妹尾が自ら加入を宣言し上京することになった。
さらにもう1人の新戦力としてとある人物が有力視されているが…
- 2024年8月2日の動画(秋元詩郎)
上京した妹尾の初仕事となった回。ヌンチャクと一体化した改造ナイフを駆使して敵を一掃する完全勝利となった。
東雲と秋元の真田獲得挑戦は真田の強さと八神の横槍もあり失敗に終わったものの、東雲は真田に対して諦めないことを宣言した。
- 2024年8月10日の動画(秋元詩郎)
秋元が株式会社モーリーの協力者である鶴城史之舞と飲んだ回。最初こそスカウトを試みていたが鶴城の態度を見て「マフィアなんてやるわけないな」と判断し断念、やがて秋元が自前のコミュニケーション力の高さを生かして鶴城と良好な関係を築いた。
因みにモーリーについてはかつて小湊が羅威刃に入る前に日本刀のバース(当時CODE-EL所属)と交戦したことがある以外、互いに面識すらない。
- 2024年8月31日の動画(伊集院茂夫)
羅威刃の下っ端が外道のアルバイトに関わっていたため、伊集院茂夫が大激怒しアジトに殴り込んで来た回。そこまでの依頼はなかったため羅威刃メンバーに直接危害を加える気はなかったが、東雲に対して「管理能力不足だ」と怒りをぶつけている。
そこに騒ぎを聞きつけた妹尾隆仁が現れ、力試し次元で伊集院に勝負を挑む。刃物を外したヌンチャク捌きで僅かに彼に傷を負わせるが強烈なバックドロップを喰らい破れた。
- 2024年9月11日の動画(秋元詩郎)
羅威刃幹部メンバーたちが温泉旅行に出発した回。同行した鈴宮冴美の協力もあり資金力のある地元半グレ組織・痛羽砂のトップ木下を組織ごと雇用し、莫大な財を得た。
終盤の宴会では東雲が自らの理念を組織メンバーに語り、これに感銘を受けた鈴宮は羅威刃に自主入団することを宣言。ヒューバグの半グレ組織に現役の女性戦闘員が加入するのは史上初となった。
なお最後でどこかの組織とそろそろ揉め始めることがアナウンスされ、いよいよ味方サイドとの本格的な衝突が秒読み段階となった(同じ話で東雲が「仲間を裏切るな」と言及しており、内輪揉めの可能性は皆無に等しい)。
東雲が因縁のある仙石と交戦した回。
この日、彼は組織が経営する志正町の違法カジノで埼玉県出身の猛者である四宮武志と出会う。彼の戦闘を見て口説こうとするがそこに仙石が現れて戦闘に発展。出方を知っていたこともあって多少の怪我を負いながらも彼の胸を切り付ける怪我を負わせ撤退に追い込んだ。本人からも「六車のような圧力だった」「この1年(実際には2年と思われる)で何があった」と言わせるだけの成長を見せたが、肝心の四宮は裏神への入団を選択した。
東雲と秋元が城ヶ崎の最期の地となった竜桜町のアパート街を訪れ、決意を示して城ヶ崎に別れを告げた回。
東雲は将来的に京極組と再びぶつかり互いの死人を伴う大戦争になることを予期しており、「死んだら肉になる」という信念を胸に前進を続けることを誓った(ただし久我のナレーションからするに、京極組の次の主敵は裏神かMCの勝った方になるだろうと推測されており、第二次京羅戦争発生はその戦いが終わった後であるものと思われる)。
余談
名前の由来
名前の由来は「上昇・伸び盛りの」を意味する英単語「Rising」から。あと「雷神」とかけていると思われる(実際、人や場面によって「ら↑い→じん↓(前者)」と「ら→い→じん↑(後者)」の両方の呼び方が出ている)。
ちなみに舞台版では首尾一貫して「雷神」のアクセントで統一されていた。
豊富な人材プール
2024年8月18日現在、羅威刃の(歴代ボスと幹部を合わせた)上級武闘派メンバーは14名が存在しており、これはヒューバグのヴィランサイドチームで複数回登場したネームド最多記録となっている。
ちなみに戒炎は8名、獅子王組黒澤派は6名、EL銀田派は7名、神城組は6名、エルペタスは7名、裏神は8名、MC本部は4名、桜花会は1名、五条組は4名、御前チームは3名、天王寺組は13名(兼任幹部3名、戸狩派4名、城戸派4名、遊撃隊2名)。
オーラ
幹部クラスは戦闘時になるとオーラを出す。
東雲: 水色
秋元: ネオングリーン
絢辻: ホワイト
皆堂: スカーレット
妹尾: オレンジ
城ヶ崎: 京紫
設楽: 若草色又は臙脂色
小湊: ホワイト又はピンク
間宮: 赤紫
神原: ショッキングピンクまたはレディッシュピンク
高城: ペールブルー
菊川はオーラを出した場面がなかった。
表記ミス
羅威刃やその構成員は誤植の被害に遭うことが多く、組織名を羅威人、羅衣刃、羅威力、羅威刀などと誤記されたことが複数回あった。
またメンバーの名前も城ケ崎賢志、東雲竜聖、秋元司郎、設楽海斗、間宮恭平、綾辻雅史との表記ミスが記録されている。
出張企画?
野球チャンネル・トクサンTVが2024年5月14日に公開した動画で、舞台版で秋元を演じる清水一輝氏と城ヶ崎を演じる高崎翔太氏が登場。
この企画は原典の設定に言及しながら清水氏がトクサンTVの管理人と野球で交代制の一打席勝負をするという内容で、清水氏は投げては相手打者を内野フライに打ち取り、打っては右前安打という結果を出し完全勝利を記録した。
考察
今後の動向
京炎戦争後の久我シリーズは京獅子連合vs裏神vsマッド・カルテル本隊の三つ巴の構図になる可能性が高い。このため今後の羅威刃は裏神・MCに次ぐ3番目の敵となっていくと思われたが、彼らは麻薬戦争に関与する意思がなく独自の道を進んでいる。このため視聴者の間では「京極組が裏神とMCとの戦いにカタをつけた後に第二次京羅戦争を起こし、京極組シリーズ最後の主敵になるのではないか?」と考えられている。
実際に東雲と秋元は京極組への復讐(前者は城ヶ崎の仇討ち、後者は高城の仇討ち)を最優先にしており将来的な全面戦争の可能性が極めて高く、久我や六車たち京極組の面々は第二次京羅戦争の勃発に警戒している。さらに京獅子連合から見ても東雲は龍本雅幸、秋元は国生英明の敵でもあるためMCや裏神と共に殲滅対象になっている。
歴代トップの比較
羅威刃3代にわたる首領の時代の特色を比較すると以下のようになる。
稲村政権下 | 城ヶ崎政権下 | 東雲政権下 | |
組織規模 | 約500人 | 約1000人 | 詳細不明(少なくとも100人以上) |
幹部の人数 | 2名(+稲村派幹部) | 8名 | 5名 |
トップのスカウトで引き入れた幹部 | 2名 | 4名 | 3名 |
兵站面 | 資金稼ぎ、物流、密貿易 | 資金稼ぎ、密貿易、情報収集、救護 | 資金稼ぎ、情報収集、諜報、戦闘員育成教育 |
拠点 | 黒焉街 | 黒焉街、花宝町、竜桜町、村雨町、貴凛町 | 花宝町(以前)、竜桜町、村雨町、貴凛町 |
最大勢力 | 都内大部分? | 関東地方全域 | 詳細不明(少なくとも北関東地方では無敵) |
主役回語り手 | 該当者なし | 城ヶ崎(シリーズ化完結)、小湊 | 秋元(シリーズ化継続中) |
他作出演または他主人公と共演 | 小峠、紅林 | 佐竹、紅林、小峠、伊集院、闇金ウシジマくん | 紅林、伊集院、阿蒜、瓜生、三門 |
全ての世代の共通点としては「主敵が京極組」「伝統的にスカウト活動を行う」「行動理念は裏社会のトップを目指すこと」「資金が多くあり武器も豊富」といったものがある。
全国制覇に向けた動き
東雲時代になって以降の羅威刃は最終目的を「京極組の完全壊滅」と「全国裏社会の制圧」の2つに定めている。そのための補強で全国から日本各地区での代表的な実力を持った武闘派をスカウトで集めており、幹部が過去に力を持っていた地区をまとめると以下のようになる。
また、他にも南関東地方代表の猛者である真田に加えて静岡県を拠点とする東海地方代表(ファンからはその正体は桜庭恵吾ではないのかと指摘されている。詳細は彼の項目を参照)や京都府を拠点とする近畿地方代表の実力者を呼び込むための作戦が始まっている。
なお現時点では、北海道、甲信越地方、中部地方、北陸地方、中国地方、四国地方、九州地方はまだノーマークとなっているが、全国制覇を狙うにあたっていずれかの地区のトップランカーと接触する可能性も十分ある。
関連グッズ
メンバー個人のグッズは各人の項目を参照。
関連タグ
天羽組、京極組、獅子王組、ナツメ金融、マッド・カルテル、株式会社モーリー - 歴代羅威刃メンバー(OB含む)と因縁ある組織
久我虎徹、小峠華太、紅林二郎、伊集院茂夫、佐竹博文、阿蒜寛太、三門一郎太、瓜生龍臣 - 歴代羅威刃メンバー(OB含む)と何らかの因縁あるシリーズ主人公達。
愛天雄 - 羽柴と如月をリーダーとする殴り屋チーム。自警団を自負しているが喧嘩しすぎて半グレ扱いされていた。現在の羅威刃とは仲間意識の強さなどが似ている。
戒炎、裏神、凱娃 - 羅威刃同様、ヒューバグに登場する東日本を本拠とする強大な半グレ組織繋がり。戒炎は現在は壊滅。残り2つは戒炎壊滅後に登場した組織。
空龍ジェッターズ、空龍ファイナルズ、炉鬼、蛇牙(ジャガー)、蛇咬 - ヒューバグの小勢力の半グレ組織繋がり。全て現在は壊滅。