「待ってたぜリーダー。お呼びが掛かるのをな!」
登場話数:第十一章「戦士の純情」
概要
宇宙海賊バルバンの4軍団のうち、サンバッシュ魔人団に属する魔人の一人。
リーダーであるサンバッシュをして「切り札」と言わしめる、魔人団最強の戦士で、背中から生えている一対の羽や、スズメバチの腹のように肥大化した両腕が外見上の特徴である。
細身のサーベルを振るっての立ち回りも得意とするが、それ以上に特筆すべき能力として、口から「激震針」という特殊な針を吐き出すことができるという点が挙げられる。この針は、地中に存在する「地震のツボ」に打ち込むことで、これを刺激してその地点を隆起させ、さらなる刺激を外部から与えることで自在に大地震を引き起こせるという効果を持つ。
デザインは野崎明が担当。ハチをモチーフと定めた上で、顔の両サイドに複眼、肩口に前脚と羽、腕に針を備えた尾部といった具合に、図鑑などでよく見られるハチのフォルムを怪人の正面図に置き換えるという、バクターと同様の手法がここでも用いられている。また、見方によってはレザーの腰垂れが尻尾にも映ることから、ハチが戦闘態勢でホバリングしているような効果も狙っていたのではないかと、後年のインタビューにて振り返っている。
武器のサーベルについては野崎の手によるものではないようで、後から誰かが描き入れたものだろうと語っているが、同時にハチの針をイメージしていて上手い選択であるとも評している。
名称は、スズメバチの英訳のホーネット(hornet)と地震の英訳のアースクエイク(earthquake)に由来している。
作中での動向
度重なる失敗に業を煮やしたゼイハブから、最後通牒を突き付けられたサンバッシュは、「俺にラストチャンスをくれ!」と懇願してその機会を得ると、切り札として温存していたネイカーを招集。
これを受けてヤートットの一団と共に市街地に繰り出したネイカーは、地面に「激震針」を放ってそれを潜り込ませていたが、異変を察知して駆け付けたギンガマンと遭遇、これに口からの針で応戦したネイカーも、勇太の学校の授業参観に急ぐブルーに圧倒されてしまい、一時撤退を余儀なくされてしまう。
・・・が、当然これで作戦が頓挫した訳ではなく、仕込みが完了して地震のツボが隆起したのを確認するとネイカーは再度行動を開始、ヤートット達にこれを刺激させて大地震を引き起こし、街をパニックに陥れてみせた。「自分達が海底地震の影響で復活できた」という事実を踏まえ、先にストイジーと展開した騒音作戦と同じ要領で、今度は地震による強烈な刺激を与えてダイタニクスを復活させる――この作戦におけるサンバッシュの狙いはそこにあったのである。
そこに駆け付けたブルー以外のギンガマン達に対しても、得意とするサーベルの剣戟で圧倒し、レッドすらも後一歩のところまで追い詰めるなど、「切り札」と称されるに相応しいだけの実力を示してみせた。が、そこへ遅れてブルーが駆け付けたことで一挙にその優勢を崩されてしまい、とある事情から普段以上のパワーを発揮したブルーに再び圧倒された末に、激流一刀を受けて敗北を喫した。
「もう少しのところを・・・バルバエキス!」
なおも後に引けないネイカーはバルバエキスを飲んで巨大化に及び、ギンガリラ相手に格闘戦を繰り広げるが豪腕力で投げ飛ばされてしまい、合体したギンガイオーにも口からの針を見舞うが所詮は焼け石に水、流星弾によって敢え無く撃破されたのであった。
こうして、「ラストチャンス」をふいにしたかに思われたサンバッシュであったが、彼にとってここまでの作戦行動は、あくまで真の目的に向けた前準備に過ぎなかった。そしてサンバッシュが目当てとする「本当の切り札」もまた、ネイカーによって引き起こされた大地震の余波で人知れずその片鱗を現していたのである・・・。
関連タグ
星獣戦隊ギンガマン 宇宙海賊バルバン 魔人(宇宙海賊バルバン)
出鱈目のファンダホー 女王蜂のイリアン:いずれも『天装戦隊ゴセイジャー』に登場する敵怪人達。両名とも、ネイカーと同様に蜂をモチーフとした地球外生命体であり、前者とはスズメバチがモチーフであるという点でも共通項が見られる
冥獣人ベヒモスのベルダン:『魔法戦隊マジレンジャー』に登場する敵怪人の一体。こちらも同じく大地のツボを刺激することで破壊活動を行う