「久しぶりに美味い料理食って、こちとらパワー十分だ!」
登場話:第八章「愛情の料理」
概要
宇宙海賊バルバンの4軍団のうち、サンバッシュ魔人団に属する魔人の一人。「バルバン一の美食家」という、どこぞの宇宙暴走族に混じっていてもおかしくはなさそうな肩書きの持ち主でもある。
ダンゴムシのようにずんぐり丸っこい体躯が特徴で、前述の肩書きを自称するだけあってか舌や歯を剥き出しにした顔立ちも目を引くポイントの一つと言える。無論舌の肥え具合も相当なもので、大抵の料理に対しては「絶望的にマズい」、「食えない」、「徹底的にマズい」と厳しい評価を与えることがほとんどである。
戦闘では、これまた美食家ゆえか巨大なフォーク(等身大戦)とテーブルナイフ(巨大戦)を武器とするほか、背中を丸々覆った鎧の防御力も抜群に高く、ギンガマンからの攻撃も容易く跳ね返してしまう。
作中での動向
魔獣ダイタニクスの復活はおろか、ギンガマンの戦力増強を招くなど失態続きであるにもかかわらず、まるで反省の色が窺えないサンバッシュはゼイハブからの厳しい叱責を前に、彼の口にした「鮫に食われて胃袋の中でゆーっくり反省してみてぇか?」との言から「食い意地の張ったダイタニクス復活の鍵は料理」にあると、思い付きも同然な作戦を提案。
これにブクラテスも、「目の付けどころは悪くないかもしれん」と同意を示したことで、実行に移されることになったこの作戦を遂行すべく呼び出されたのがドルマーであった。
かくして、「ダイタニクスにとびきり美味しそうな料理の匂いを嗅がせて復活させる」ため、一流の料理人を探し始めたドルマーは、街中であらゆる飲食店に押しかけては無銭飲食を繰り返し、それでもなお納得の行く味に出会えずにいたところ、騒ぎを察知して駆け付けたギンガマンと遭遇。これに立ち向かうも空腹のために力が出ず、5人に圧倒された末にその場からの撤退を余儀なくされてしまう。
が、その途上で偶然ぶつかった、イタリア料理店『ロニオン』のシェフ・静子(演:伊佐山ひろ子)が落とした弁当の味に「宇宙一と言っても嘘にならねぇ」と感激したドルマーは、これこそが自分の求めていた味だとして匂いを頼りに『ロニオン』へと押し入り、静子を拉致。
これを追ってきたギンガマンに対しても、満腹になったことで本来の驚異的なパワーを発揮し、背中の鎧も活かしてその攻撃を寄せ付けずにいたが、静子とひょんなことから交流を持っていたヒカル(イエロー)が、キバナイフで彼女直伝の包丁捌きを活かした斬撃を繰り出し鎧を破壊、そのまま止めのキバナイフ兜割りを喰らって大ダメージを負うに至った。
バルバエキスを飲んで巨大化した後、銀星獣が次々と繰り出す必殺技に怯みながらも、合体したギンガイオーを前に「これが噂のギンガイオーか。面倒臭ぇ、食ってやる!」と豪語しナイフで立ち向かうが、ここでも銀河獣王斬りで背中の鎧を破壊されたところに、必殺の流星弾を受けて最期を遂げたのであった。
備考
デザインは野崎明が担当。ダンゴムシというモチーフはシナリオの内容に即したものであるといい、口からはみ出た舌で大食いというキャラクターを視覚的に演出しつつ、モチーフのフォルムが素直にレザー風の甲冑に落とし込まれたものとなっている。武器のフォークとナイフは野崎の手によるものではなく、後から別の誰かが追加したものである他、造形の段階で、紫系であった顔面や腹部のカラーリングが赤へと改められている。
名前の由来も英語で鎧を意味するアームド(armored)とフランス語で美食家を意味するグルメ(gourmet)を掛けている。
CV担当の桑原は、スーパー戦隊シリーズへは同話放送の直前にリリースされたOV『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』(カニネジラー)に続いての、かつ最後の出演となった。
関連タグ
星獣戦隊ギンガマン 宇宙海賊バルバン 魔人(宇宙海賊バルバン)
美食放火魔ビンセント、ラセツ、メルグ・アリータ、ウシバロック・ザ・ブロウ:いずれもスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する、美食家な面を持つ戦隊怪人達。この内ラセツとウシバロックについては、自分の目的のために料理人を連れ去るという行動に出た点でも共通項を有する