夢見る戦士に、奇跡がおきる!
概要
『電磁戦隊メガレンジャー』と『激走戦隊カーレンジャー』のクロスオーバー作品であるスーパー戦隊Vシネマ第3作。『メガレンジャー』テレビシリーズの時系列でいうと卒業アルバムの話となっている、再生サイコネジラーからして第39話と第40話の間になると思われる。
また本作品では、OVシリーズ初のオリジナル要素として、メガレンジャーの新装備である「メガテクター」も登場。オリジナル怪人の登場はシリーズ開始当初からあったものの、ヒーロー側のオリジナル装備等の登場は本作品が初のケースとなった。
高校生であるメガレンジャーの5人とサラリーマンであるカーレンジャーの5人との対比を描いていることや、脚本が浦沢義雄ではないこと等から、カーレンジャー特有のギャグ要素は控えめになり、OP主題歌を思わせるかっこいい先輩戦士としての姿を拝むことができる(制服姿を披露したり、つまらない事に願いを使用する等、コミカルなシーンはあるが)。
なお、劇中の描写から、総長ガイナモは『キッチン★がいなも』を開いて成功したことを窺わせている。
ストーリー
諸星学園高校で卒業アルバムの記念撮影が行われる日の朝のホームルーム中、耕一郎が森の中に奇妙な光が落ちていくのを目撃し、全員で腹痛を装って出動したメガレンジャー。
現場で不思議な貝のようなものを発見した彼等の前に宇宙暴走族ヘルメドーと名乗る謎の怪人が現れ、貝こと宇宙妖精ピコットを奪い取られてしまう。メガレンジャーに変身しピコットを奪い返すと、メガシルバーも交えた戦闘の末にヘルメドーを撃退した。
久保田博士によると、数日前に宇宙から送られてきた謎のメッセージの一部を解読したところ「希望の光(ピコット)を宇宙の走り屋(ヘルメドー)から守れダップ」という内容であることが判明し、それが今回の事件に妙に符号しているという。
だが今度はどう見ても高校生とは思えない男2人を含む5人組が学園に侵入し、ピコットを盗んで車で逃走を図る。事態が事態なだけにメガレンジャーに変身してサイバースライダーで追い掛けるが、犯人の車が軽トラの荷台にかかるスロープでジャンプしてメガレッドのスライダーを跳ね飛ばし、そのまま逃げられてしまう。
しかしメガイエローが車に発信機を撃ち込んでおり、その信号を追って株式会社ペガサスへとやって来たメガレンジャー。すると犯人達は未知の超エネルギー物体であるピコットを狙って現れたネジレジアに襲われており、助けようとするメガレンジャーを押しのけ彼らはカーレンジャーへと変身、正義の2大戦隊の共闘が始まる。
登場キャラクター
電磁戦隊メガレンジャー
- 伊達健太/メガレッド…演:大柴邦彦
- 遠藤耕一郎/メガブラック…演:江原淳史
- 並樹瞬/メガブルー…演:松風雅也
- 城ヶ崎千里/メガイエロー…演:田中恵理
- 今村みく/メガピンク…演:東山麻美
- 早川裕作/メガシルバー…演:金井茂
激走戦隊カーレンジャー
敵
オリジナルキャラクター
余談
カーレンジャーがチームで見られる最後の作品となっている。
恭介役の岸氏は星獣戦隊ギンガマンで岸本俊介を演じ、忍風戦隊ハリケンジャーでも4年ぶりの顔出し出演で滑川数馬を演じた。海賊戦隊ゴーカイジャーでは再び陣内恭介を演じている。岸氏は戦隊シリーズの中で怪人役を始めている事もあり、歴代の中で最も出演作品が多い。ちなみに燃えろ!!ロボコンにも出演している。
直樹役の増島氏は忍風戦隊ハリケンジャーで巻ノ三十四と最終話に出演している。
菜摘役の本橋氏は以前、仮面ライダーシリーズに出演し、後年戦隊シリーズには出演していなかったが、暴太郎戦隊ドンブラザーズでソノナを演じるが、その後は2024年5月31日に逝去した為に菜摘役では本作が最後の出演となった。
実と洋子は現在、本作が最後の登場となっている。
実役の福田氏は本作以前に五星戦隊ダイレンジャーでゲスト出演し、メタルヒーローシリーズにビーロボカブタックとテツワン探偵ロボタックにも出演していた。
洋子を演じた来栖氏のみ、本作を除いた特撮番組の出演は現在していない状態となっている。
久保田博士と早川祐作も次作のVSシリーズに登場しない為、最終話まで登場する。
健太の父親が登場する唯一の作品である。(テレビ本編では母親しか出てこない)
関連項目
スーパー戦隊VSシリーズの系譜
激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー←本作→星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー