「てめぇら!ボーゾックの意地を見せやがれ!」
「俺達を利用するだけ利用して、後は捨てる気かよ!?俺達をゴミと一緒にするなぁ!!」
概要
宇宙の荒くれ者集団・宇宙暴走族ボーゾックの総長。
巨大な惑星を思わせる襟飾りが特徴の、青い特攻服(?)に身を包んだ凶暴な顔の怪物と言う姿をしている。
宇宙の平和な星々を面白半分に襲っては花火にして楽しむと言う、過去のシリーズの敵組織にも引けを取らぬ邪悪なそれの首領格に相応しいその風貌に恥じず、性格も親分肌の俺様系。
ハザード星を花火にした次のターゲットとして、地球を狙い悪逆の限りを尽くす………のは序盤までであり、中盤以降はその頭の悪さだけがクローズアップされ、回を追う毎に完全なギャグキャラへと化して行く。
詳細な人物像
上記の通りの親分肌ではあるのだがその実、根は誠実で空腹時にホカ弁を買う為にわざわざ日本に赴き、それでいてちゃんとお金を払ったり、すれ違った一般市民に「今日(こんにち)は」と普通に挨拶したりしている。
その反面ドケチな面もあり、猛暑の中クーラーを売り付けるリッチハイカー教授に対して電気代がかかる事で文句を述べたり、彼にボーゾックを乗っ取られた際に地球の回転寿司で安物ばかり食べた事をボヤく程である。
後述にもあるように、途中でリッチハイカーによるボーゾック乗っ取り騒動の際には、一度はゼルモダ達から裏切られるも、騒動解決後、復帰の際には「(総長復帰に)文句はないな?」と彼らに釘を刺しつつも、裏切りに走った事については特に責め立てたり、制裁を加えたりもしないという、悪の組織の首領としては珍しい程に心が広い一面もある。
宇宙人としての声帯の構造からか、「トゥ」や「ティ」等の音が発音出来ず、ノリシロン-12のトゥエルブを「ツエルブ」と言ったり、PPチープリを紹介する際「ボーゾック一のメーキャップアーチスト」と呼ぶ始末。
他にも、名前を名乗る際に奇妙なイントネーションを交えるリッチハイカーの癖が何故か伝染ってしまっていた(これは彼だけに限らず、カーレンジャーの実も伝染ってしまっていた)。
また、かなりの気紛れ屋でもあり、ボーゾックのチーム名を改名して気分を晴らそうとしたと思えば、わずか2回で「もう良いのが思い付かなくなっちゃった」という理由だけで勝手にやめてしまい、その時は流石のゼルモダ達も呆れる余りにずっこけた。
とはいえ、ノリシロン-最終を使ったロボ戦では合体前を狙うと言うお約束破りの戦術を見せた為、ゼルモダをして「あったまいい」と言わしめる等、敗れはしたが総長としての体面はどうにか保てた。
戦闘能力
(一応)総長の肩書きに恥じず戦闘能力は高いようで、肩から破壊光線を放ち、頭部は胴体と分離可能。更には長く伸びる舌や、対象を凍結・破壊したり、乗り物を操り兵器に変える等、多彩な能力の持ち主。だが、総長としての立ち位置故に前線に出る機会は少なく、本編を通してその本領を発揮する事は殆ど無かった。
対人関係
ゾンネットにベタ惚れしているが彼女からは全く相手にされておらず、パシリとして良い様にこき使われている。
また、リッチハイカーからボーゾックを乗っ取られた際には、ゾンネットとの結婚資金の為に密かに貯めていた定期預金を彼に勝手に卸され、しかも「熱い友情で結ばれていた」筈のゼルモダやグラッチを筆頭に部下全員からもあっさり金で裏切られ、そのままゾンネットと共に地球へ逃亡。その先でパチンコ屋に住み込みでバイトする事になるが、環境適応能力は非常に高く、バイトの後は焼肉屋「宝苑」でゾンネットと共に焼肉を食べたりと、チーキュのバイト生活を楽しんでいた(ちなみにこの時、パチンコ屋に客として訪れていたVRVマスターとも遭遇している)。
リッチハイカーの死亡を宝苑に設置されていたTVのニュースで知った後は、バリバリアンに帰還して再び総長の座に返り咲くものの、暴走皇帝エグゾスの登場以降は彼の独裁的かつ高圧的な言動に文句を言う仲間を宥めたり、彼らを代表して文句を言ったりと、中間管理職にも似た立場になる等、何かと浮き沈みの激しい日々を過ごすことになる。
終盤にて
第46話から第47話にかけて決行されたエグゾスの加勢もあり1度はカーレンジャーを倒す戦果を挙げたものの、それにより用済みとなってエグゾスにバリバリアンを勝手にゴミ捨て場にされた挙句、それらのゴミ諸共焼き捨てられそうにされた事で憤慨。「心はカーレンジャー」として変身不能のまま戦列に復帰した恭介達と一戦交え圧倒するも、先にボーゾックを離脱しファンベルト星に帰っていたゾンネットが乱入し、彼女の説得(?)で今までの所業をあっさり謝罪。なんと「昨日の敵は今日の友」と言ってカーレンジャーと手を組むという予想の[[斜め上を行く行動に出た。
最終決戦では命を懸けてでも戦うカーレンジャーに心打たれ、地球に進攻したエグゾス・スーパーストロングに巨大化して挑む勇敢さを見せるも、「芋長の芋羊羹が腐っていた」というまさかの大ポカで巨大化直後に腹痛を起こし元の等身大のサイズに戻ってしまう。
しかし、カーレンジャーが絶体絶命に陥った時、腐った芋羊羹をエグゾス・スーパーストロングに食べさせる事で同じ様に弱体化させ、結果的にカーレンジャーの勝利に繋げる大殊勲を挙げた。
まさに「腐っても鯛」もとい「腐っても芋羊羹」である。
戦いが終わり、ボーゾック解散後は上記の焼肉屋「宝苑」に就職。後に独立し、焼き肉と仕出し料理の店「キッチンがいなも」を開店した。
『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』では登場こそしていないが、「キッチンがいなも」の焼き肉弁当が登場している。
余談
名前の由来は発電機の英訳である「ダイナモ(dynamo)」。
声を演じた大竹氏は昨年の『超力戦隊オーレンジャー』にてバラクローズの声を演じていた。それから2年後の『星獣戦隊ギンガマン』ではストイジーの声を担当している。
何故かスーパー悪者ワルドのパーツに使用されている。