「宇宙の一匹狼…VRVマスター。」
「戦う交通安全が、泣いてるぜぃ……」
概要
物語中盤で唐突に現れた自称「敵か?味方か?宇宙の一匹狼」を名乗る謎の人物。
シグナルマンの故郷への帰還とダップの冬眠(夏眠)が重なり、更にブレーキングによってレンジャービークル≒RVロボを強奪されるという窮地を迎えたカーレンジャー達の前に突如として現れ、新型マシン・ロボ『VRVマシン(VRVロボ)』とその基地を兼ねた巨大メカ『ビクトレーラー』を提供する。なお「VRV」というのはVRVマシン(ビクトリー・レンジャービークル)を指す。それらの開発者故に名乗っているのだろう。
大のコーヒー牛乳好きでもあり、彼らに差し入れしてくれる事もある(後に『海賊戦隊ゴーカイジャー』で恭介がゲスト出演した際、彼がゴーカイジャーの初期メンバー5人にコーヒー牛乳を差し入れした)。
ハードボイルドを気取っているが、実際のところカーレンジャーに似たフルフェイスのヘルメットをかぶったままパチンコや散髪、外食に行く等その言動はとにかくシュール(作品自体がギャグ要素満載ということもあるが)。
その風体と冬眠前のダップの忠告から当初はカーレンジャーの面々も疑うも、パチンコ景品で交換したドロップをくれた際に『地球のドロップはハザート星の匂い』ともダップは言葉を残しており、ドロップを与える宇宙人は信用しても良いと言っていたことからカーレンジャーの面々も信用することにした。
ちなみに海外名はファントムレンジャーであり、あちらでは明確にレンジャーカウントされている(番外戦士であるシグナルマンは「ブルーコマンダー」と呼ばれ、名前にレンジャーが付かないが、基準は不明)。
弱点は胸の結晶体と設定された。
正体
ダップの父親。
常日頃から宇宙を放浪しており、故郷であるハザード星が消滅しダップが地球に向かったことを察知するとそのサポートをするため上記のVRVシステムのマシンを完成させ息子の後を追い地球に来訪した。ハザード星人は冬眠する性質があるが彼はコーヒー牛乳の飲み過ぎで眠らない身体になったという。親子だけあって素顔はダップと瓜二つ……なのだが、頭部より明らかに小さいヘルメットをどうやって被っているのかは一切謎。
結末とその後
終盤でボーゾックに秘密基地を壊滅させられたカーレンジャーとダップを助け(ダップが冬眠している間地下にシェルターを作っていた)、暴走皇帝エグゾスが敗れたのを見届けた後、勝利記念パーティーに参加。その後ダップと共にビクトレーラーで地球を去っていった。
これ以降VRVマスターがOVなどの派生作品や、後年制作されたスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品に登場することはなく、2024年現在もその行方は杳として知れない。よってVRVロボやビクトレーラーがレジェンド大戦に参戦したか否かも不明である。一応スーパー戦隊最強バトル!!ではシグナルマンも参加した変化球チームの一員として名前だけ登場している。
パワーレンジャー・ターボ
前述の通りファントムレンジャー名義で登場。
吹き替えは遊佐浩二氏が担当する。
エルター星出身。即ちゾードンと同郷である。
原作同様レスキューメガゾード(VRVロボ)を与えた。
次作『イン・スペース』でも登場。デルタメガゾードをスペースレンジャーに与えた。
最終決戦ではブルーコマンダーとタッグを組んでマシン帝国を迎え撃つ。