概要
地球の未来を守るため、時に辛さや悲しみを乗り越え、命を懸けて戦い、子供達に夢を与えるスーパー戦隊。
…だが、『激走戦隊カーレンジャー』はそうした王道要素を相応に踏襲しつつも、同時にメインライターの浦沢義雄氏らにより盛り込まれた異様に濃いシュールギャグが割り込み同居する作品になってしまい、他の年度と比べても非常に独特な作中空気が醸成されていたことからこの名前が付けられた。
カーレン時空に起こった現象
『激走戦隊カーレンジャー』
- ダップがメンバー達にカーレンジャーになるよう促すが、最初は「安月給の上でヒーローにはなりたくない」と拒否。
- そうこうしているうちに敵がいなくなる。
- 宇宙人から地球のことを「チーキュ」、日本を「ニッポンポン」、地球人を「一般市民」と言っている。
- 宇宙暴走族ボーゾックが話数を経るにつれどんどんギャグ要員と化していく。詳しくはリンク先を参照。
- 巨大化に必要なものが何故か芋長の芋羊羹。
- シグナルマンの警備所として「コバーンベース」をなぜか交通量が非常に乏しい場所に設置する。「誰も…通らない…」
- ダップが夏に冬眠した。
- 暴走皇帝エグゾスの提供するアイテムが庶民性バリバリ。
- シグナルマンが家族の前でナンパしようとした(洗脳されていないときに)。
- 次回予告で交通安全の指導をしてくれる。
- UAOHを「うあおー」と読む。
...などと、数えてもキリがない。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』
- モバイレーツ及びゴーカイセルラーの変身ボイスはカーレンジャーの名乗りのイントネーションからとっている。
- レジェンドとして陣内恭介が登場するが、レッドレーサーの幻影を振り払う。
- 大いなる力を貰う条件として「交通安全の芝居に参加する」こと。
- その中で敵との三角関係による争いに巻き込まれる。
- ゴーカイチェンジしたのはいいものの、レッド以外が専用武器を使うことは一度もなかった。
- ナビィ曰く「役に立たない大いなる力」。
- この回に登場したゲスト怪人ジェラシットは、しばしばギャグ要員として後作品でも登場する。
- カーレンジャーのメンバーで2回以上変身したのは、レッドとイエローだけ。
パワーレンジャー・ターボ
- タイトルからみて分かる通り何故かターボ。(ターボレンジャーは関係ない)
- 変身バンクが原作より妙に凝っている。
- この作品のせいで制作側は経営困難に陥ってしまった。
『機界戦隊ゼンカイジャー』では
基本的にゼンカイジャーは一話につき最低1つの変身用以外のセンタイギアを使用するのだがカーレンジャー当時のノリもそのままで、セッちゃんが当戦隊の話をしているシーンで映っていた画像がズリ落ちたり、(ゼンカイジャーはセンタイギア使用時に使ったギアの戦隊の幻影が出る)力を引き出したイエローレーサー以外はステイシーザーの放ったミサイルに逃げ惑う等やっぱりカーレンジャーである。
ただし効果自体は意外と使える物で、イエローレーサーの力を引き出されたガオーンはイエローレーサーの特殊能力もとい志乃原菜摘の職業スキル「激走メカニックばらし」でステイシーザーのミサイルを見事瞬時に解体。10年前とはえらい違いである。
その他、カーレン時空に似ていると言われる現象
- 秘密戦隊ゴレンジャー:知る人ぞ知る伝説のギャグ戦隊。
- 爆竜戦隊アバレンジャー第10話:浦沢が脚本を務めるギャグのオンパレード。しかもパワレンで吹き替えで放送された、ある意味神回。
- 炎神戦隊ゴーオンジャー:こちらもギャグ色が強く、第二の交通安全と呼ばれるほど。ただシリアスの頻度はカーレンジャーよりは多い。
- 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー:シリアスとの温度差が異常と言われるほどの腹筋崩壊の連続。カーレンジャーと肩を並べるほど。こっちもビークル系戦隊。
- 機界戦隊ゼンカイジャー、暴太郎戦隊ドンブラザーズ:ゼンカイ脳/ドンブラ中毒 似たようなもの。なおこちらは公式が初めて言及している。
- 上記のとおり令和のカーレン時空というべきものが発生したが、ゼンカイ脳に取り込まれてしまっている。