概要
国際空軍(United Airforce)の防衛部隊である、オーレンジャー(OHranger)の略称。正式には「U.A.O.H.」と表記される。
(※ただし、吾郎のIDにはUNITED AIRFORCE OVERTECH HARDWEARと記載されていた)
人類に挑戦してきたマシン帝国バラノイアに対抗すべく、国際空軍の各基地のメンバーから選抜されたチームであり、国際空軍の極東支部とは別に日本アルプスの山中付近に設置された、「超力基地(オーレンジャー本部)」に本拠を置いている。
またこれとは別に、超力モビルのデータを保管しているデータバンクが、他の情報基地に置かれていることが作中明らかにされている。
超力基地には、メンバーが常駐するメインルームを始め、超力モビルなどを始めとする各種マシンの発進ゲートや巨大ロボ発射用の砲台等が設けられており、最深部である地下15階には、超力発見のきっかけとなった超古代文明の遺跡がそのままの形で残されている。オーレンジャーが超力を引き出すため、そして各種装備を運用するために用いられる「超力増幅装置」も、この遺跡の直上に設置されている。
メンバー
国際空軍の軍服とは別に、メンバーは水色を基調とした軍服を常に着用。男性陣と女性陣で左胸の部分の色が異なる(前者は赤、後者は黄色)他、女性陣はスカートとなっている。
- 司令官:三浦尚之参謀長
メカニック
国際空軍の主力戦闘機で、U.A.O.H.にも専用の3機が配備されている。
- ジェッターマシン
変身前後で地上移動の際に用いられる専用バイクで、個々の名称は「色名+ジェッター」となる。フロントカウルは変身後のゴーグルを模した形状となっており、車体後部にはターボブーストシステムを搭載。
これ以外にも、U.A.の一般装備であるヘリコプターやワゴン車(U.A.ビハイクル)、ジープ(U.A.オフローダー)などを使用する場合もある。
巨大メカ
巨大ロボ
苦闘の連続、そして…
軍隊に属する特務機関に類する組織ということもあってか、メンバー個々のキャラクター性に関しては前後直近の戦隊と比べると明らかに薄く、同じ戦隊を名乗る零細自動車会社の民間人たちからはこれでもかとばかりに茶化されまくっていた。
シリアスな行動・言動に終始するも、中期以降は掃除機を使うだけなのにわざわざ5人でビッグバンバスターの時と同じ姿勢を取ったりとその場の空気に流されたかのようなコミカルな行動も目立ちだした。(第25話等)
諜報能力に長けたバラノイアとの戦いにおいても、幾多のマシン獣の超能力や特殊攻撃に手も足も出ず、対抗策も全くしないか付け焼刃レベルの不意打ち戦法が多く、逆に反撃手段に出られたり一方的に劣勢を強いられる場面も散見された。
その一つとして他の戦士を逃がすために囮となってバラノイアに捕まるシーンも多々あり、指揮官格の三浦も同様の手段をとったことがある。(第7話)
また前述のノリの良さに反比例するような臨機応変に欠けた判断ミスと思われるシーンも目立ち、
- 前後の戦隊が行っていた、等身大戦・巨大戦共に物量戦法や早々に決め技を叩きこむ等相手からの攻撃の隙を与えぬような戦法を使わない(特に新ロボ初登場の回ごとに必ずといっていいほど既存ロボは決め技を使わない)ほど不自然なまでの戦力温存による戦いが多い。
- バラノイア月面基地から放たれた数発のミサイルをオーブロッカーのビームで破壊する一方で、ブルドントの乗ったミサイルだけはツインブロッケンソードで両断。その結果両断されたミサイルの一部が通りがかりの車両に突っ込んでしまい、オーレンジャーはボンバー・ザ・グレート、バラマンモスを必死に食い止めながらミサイルの解体と車両の中の家族の救出作業に負われるという事態に発展。(第35話)
- 既に他のオーレンジャー4人を捕えていたバラハンターに追われ続けた末、キングピラミッダーの加勢があったにもかかわらず、リキとドリンを要塞ごと逃がすために自分からバラハンターに飛び掛かり、結局捕まってしまった吾郎。(第42話)
といった手痛い失態を演じることも少なくはなかった。
さらには戦闘のさなかオーレンジャーロボとレッドパンチャーの初合体の際に合体用のパスワードを組み込んでいたメモリーチップがレッドパンチャー完成直後の暴走時に機体から欠落していたことがこの時初めて判明しており、そのために合体に失敗するという落ち度もしでかしている。(回収した際に機体点検をしなかったのだろうか?)
こうした積み重ねの末、物語終盤の巨大バラミクロン戦では、
- まだオーレンジャーロボ・タックルボーイが残っていたにもかかわらずロボ戦から白兵戦に切り換えるという無謀な行動に出た結果、オーレバズーカ・ビッグバンバスター・ジャイアントローラーを使うこともなく、キングピラミッダーやリキ、ガンマジンの助けさえも得られないまま暗黒素粒子によって変身不能に陥ることになった。
その際超力基地も、その所在地を突き止められた末に侵攻され、敢え無く壊滅の憂き目にあった(第45話)。
しかし遺跡や増幅装置は超力を我が物にせんと目論んだバラノイアによってそのままの状態で残され、これが基地壊滅時に秘匿された2大超力ロボと併せ、後のオーレンジャーの反攻に繋がった。
こういった個性やヒーロー性をあえて削いでるとしか思えないような作劇は「脚本の都合」「スポンサーの都合」「スタッフの意向」等様々な大人の事情に振り回されることになったゆえの結果とも言われる。
関連タグ
うあおー:『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』に登場する台詞の一つ。「シリーズ屈指のギャグ戦隊と共演したことで引き起こされてしまった悲劇」とも言える。