バラノイア月面基地
ばらのいあげつめんきち
マシン帝国バラノイアが、地球侵略の足がかりとして月面に建設した前線基地。
その外観は正しく工場・生産プラントの集合体とでも言うべきものであり、具体的な数値こそ言明されていないものの、常時闊歩・浮上している多数のタコンパスやバラクティカといった巨大戦力との対比から、基地全体の規模は実に数十kmから数百kmにまで達するものと見られる。
基地内部では前述した巨大戦力、それにマシン獣やバーロ兵などの戦闘要員が常時大量に生産され、バラノイアによる大規模な物量攻勢の根幹を支えている。基地内部にはこれ以外にも、スクラップにされたマシンの廃棄スペース等が存在し、中でも一段小高い丘の上に建てられた巨大な歯車が目を引く中心部には、皇帝バッカスフンドやその一家など、幹部格のマシンが常駐し日夜地球侵略に向けた作戦を練っている。
作中では、人類の側から月面基地に対する攻撃が仕掛けられたことはなかったものの、防衛設備として多数の大型ミサイルも配備されており、物語後半でバッカスフンドが敗死した直後には、これらをブルドントが地球へと発射し、亡父に対する弔い合戦を敢行したこともある。
物語最終盤に至るまで、バラノイアの本拠として位置付けられてきた月面基地であるが、カイザーブルドントとマルチーワ夫妻による地球侵略作戦が成功を見た後、脱出したオーレンジャーが帰還するまでの半年の間に、これまた大規模な宮殿を地上に建造しており、本拠としての機能もそちらに移される格好となった。
もっとも、オーレンジャーの帰還から程なくしてバラノイアは壊滅の憂き目に遭っており、遺された月面基地や宮殿がその後どのような末路を辿ったかまでは、作中でも終ぞ語られることはなかった。
月面基地(メガレンジャー):『電磁戦隊メガレンジャー』に登場する基地の一つ。こちらは本作とは逆に戦隊側の拠点として位置付けられており、外見の上でも対照的なものとされている
すごい科学で守ります!:長谷川裕一による特撮作品の解釈書。あくまでも非公式の見解ではあるものの、同書の第2弾『もっとすごい科学で守ります!』の中で、バラノイア月面基地について「I.N.E.T.の月面基地として再利用されたのではないか」と考察している