「おのれ……コチャ、出番ですよ!」
演 / CV:肝付兼太
スーツアクター:中川素州
概要
マシン帝国バラノイアの幹部で、皇帝一家に侍従する執事。左右が赤と白で半々に色が違う電球の様な頭部を持ち、まるでコイルの様になっている長い四肢も特徴の1つ。相棒の執事コチャを肩に乗せ、常に一緒に行動する。
執事らしく一人称は「私」かつ基本丁寧語で喋るが、稀に語尾に「~でガンス」や「~ザンス」と付いたり、一人称が「ミー」となる場面も。
劇中ではバラノイアの地球侵攻に際し、人類への宣戦布告文を代読する重要な役割を担ったが、基本的にはコメディリリーフの苦労人で、本編でも毎回皇子ブルドントの我が儘に振り回される様子が目立つ。
人物像
上記の通り、普段は執事らしく丁寧な物腰だが、コメディリリーフ的立ち位置を担う一方、悪の組織の幹部らしく冷酷な面もあり、シリアスな序盤ではまだ名もないバラリベンジャーに対し、蔑称としてその名を付けてコントロール装置を撃ち込み操ろうとした場面も有る。また、劇場版では「ハハッ! 人間の命なんて不便な物で、電池の様に交換出来ないでガンス!」と、人の命を嘲笑う発言までしている。
その一方で日和見主義な面も有り、ボンバー・ザ・グレートが皇帝になった際にはコチャと共に皇妃ヒステリアをあっさり裏切っており、その癖倒された筈のブルドントがカイザーブルドントとなって帰還した時は、これまたあっさり寝返った。ただ、「国家としての『バラノイア』」自体は気に入っているらしく、カイザーブルドントからは「お前達、いい加減な奴だな!」と言われただけで、特に制裁は受けていない。
能力
劇中では一度だけ光線や銃、爆弾を使用している場面が登場するものの、戦闘に参加する機会自体がそもそも余り無い為、総合的な戦闘力は不明。但し、序盤で改造され、マシン獣の巨大化の際にコチャを投げられるよう、運動能力を強化されている為、身体能力は相応に高いと思われる。特技としてヴァイオリンを演奏出来る他、人間態に変身する能力を併せ持つ(演じたのは、声を担当する肝付兼太)。
劇中での役回り
序盤は主君にして創造主である皇帝バッカスフンドに従い、ブルドントの我が儘に振り回されつつも皇帝一家の手足となってコチャと共に働いていた。
やがてバッカスフンドが倒れ、ボンバー・ザ・グレートがバラノイアを乗っ取った際にはヒステリアを裏切っているが、彼に倒されたブルドントがカイザーブルドントとなって帰って来た際には、再びこちらに寝返り恭順を誓っている。
そして最終回、ヒステリアの最期を見届けてバラノイアが完全に滅ぶと、そのどさくさに紛れてコチャと共に逃げようとするもガンマジンに見つかってしまい、ブルドントJr.を引き取ったガンマジンに「性根を叩き直す」として、コチャ共々宇宙に連れて行かれるのであった。
余談
モチーフは電球と執事。デザインは森木靖泰氏が担当している。
声を演じた肝付氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となり、翌年の『激走戦隊カーレンジャー』でもTTテルリンの声を担当している。また、1度だけ人間態を俳優として演じている点も見逃せない。
肝付氏と言えばスネ夫の声が余りに有名だが、後に役を引き継ぐブルドントの声優である関智一氏と共に、新旧スネ夫同士でレギュラー共演した作品は、後にも先にもこの『超力戦隊オーレンジャー』のみである。
コチャとのキャラクターソング「アチャ・コチャ・チャチャチャ」が制作され、肝付氏とコチャ役の安達忍氏が歌っている。
尚、一部の書籍等では役職が『執事』ではなく『侍従』と記載されている(これはコチャも同様)。
関連タグ
超力戦隊オーレンジャー マシン帝国バラノイア 執事 執事コチャ
リッチハイカー教授:次回作に登場する幹部怪人で、こちらも声優が顔出しで人間態を演じている。
呪士ピエール:4年後に登場する執事繋がりの幹部怪人。
燃えろ!!ロボコン、のび太のワンニャン時空伝、武器人間:肝付氏が関智一氏と共演した作品。
巨大化の系譜
妖怪エネルギーの落雷→巨大化エネルギー→芋長の芋羊羹