バラソーサー
ばらそーさー
登場話数:第2話「集結!!超力戦隊」、第33話「5大ロボ大暴れ」
頭部と一体になった円盤状の胴体に、伸縮自在の触腕と複数の脚を備えており、この他にも円盤の端には触手めいた装飾も複数施されている。胴体には左右に一基ずつ赤いセンサーらしき部位も備わっており、全体としてあたかも巨大な顔のように見えるのも特徴である。
戦闘に際してはそのセンサーから放つ青色の光線の他、前述した触腕を振り回しての攻撃を得意とする。
先行して投入されたバラドリルと同様に、言語能力はないにせよある程度の自律行動が可能となっているが、一方でこの時点でバラノイアはマシン獣を巨大化させる術を持っていなかったため、最初から巨大な姿で建造されている。
バラノイアによる地球侵攻が本格的に開始される中、その執事であるアチャとコチャが、バッカスフンドからの宣戦布告を代読するため東京に降り立った際、湾岸地帯より現れタコンパスと共に市街地のへの攻撃を開始。破壊したビルや、幼稚園バスを積み上げてバラノイアの強大さを人々に誇示してみせた。
この様子を月面より観察していたバッカスフンドも「バラノイアによる地球征服開始を記念した素晴らしいモニュメントができた」と満足げな様子を示している。
無論人類もただこの暴虐を座視するつもりはなく、超力を得て5人揃ったオーレンジャーが応戦。この時点でレッド以外の4人は初の超力変身を遂げた状態である上、巨大戦力も未完成であったため、バーロ兵の一団こそ蹴散らしはしたもののバラソーサー相手には、その体格差から苦戦を強いられてしまう。
加えて、積み上げられた幼稚園バスの中には園児達もまだ取り残されており、戦闘の余波でガスタンクが爆発したことでいつ火の手が回るかも分からぬ状態であったため、レッドとグリーンがバラソーサーの注意を引きつけ、その間に残りの面々が園児達を救出。
その後もなお、5人のレンジャーアイテムによる集中攻撃もものともせずにいたバラソーサーであったが、レッドによって両眼のセンサーを破壊されると大きくひるみ、その隙に5人が繰り出した合体武器・ビッグバンバスターの連射には耐えきれず爆散。辛くもオーレンジャーはマシン獣の撃退に成功したのであった。
この人類からの思わぬ反攻を前に、バラノイアは全軍団の一時撤退を決定し、物量攻勢による制圧からマシン獣の投入による人間社会の内部崩壊へと、その戦略を転換させる結果となった。
物語後半では、バッカスフンドの最終作戦の一環で「超マシン獣」の1体として再生され、同じく超マシン獣として蘇ったバラドリルに続いて夜の市街地上空を威圧するかのように飛行。人々にさらなる恐怖を与えた。
しかしブロッカーロボの奇襲作戦によってアジトは崩壊、バラミサイラー等の生き残りと共に脱出したバラソーサーは、ブルーブロッカーと空中戦を繰り広げるが、キングスマッシャーの射撃を受けて再び敗北を喫した。
デザインは大畑晃一が担当。企画初期の段階で描かれたラフスケッチの中から選ばれた一体であり、クラゲがデザインモチーフとなっている。
大畑は後年のインタビューにおいて、この手の多足の怪人が往々にして、中の人の足の周りに他の足がブラブラしがちになると前置きしつつ、バラソーサーに関してはそうした多足や、巨大感の表現が結構上手く行っていたと評価している。
UFOのザルワック:『天装戦隊ゴセイジャー』に登場する敵怪人の一体。TVシリーズの第2話に登場したUFOモチーフの怪人、という共通項を有する