バラクローズ
ばらくろーず
「惚れたぜ、オーイエロー」
CV:大竹宏
第23話「最後の水着…」に登場したバラノイアが開発したカイコの幼虫がモチーフのマシン獣の一体。
本人曰く「グラマーちゃんが好み」。
一件弱そうに見える反面、頭に生えた触角のような角から放つ『メタリックウェーブ』と言う光線で人間の衣服を金属化し(ただし見た目自体は変化がない)、それを着た人間を意のままに操ると言う地味に恐ろしい特殊能力を持つ。
人間の女性に現を抜かしている夫である皇帝バッカスフンドと息子である皇子ブルドントの情けない姿に皇妃ヒステリアは怒り心頭に発し、「自分達の弱さと醜さを洋服で隠す」という人類の愚かな習性を利用することを思いつき、バラクローズは彼女の命令より地球に送り込まれ、メタリックウェーブでオーレンジャーを自身の意のままに操ろうと目論む。
海水浴場の更衣室でシャワーを浴びていたオーレンジャーの男性陣の隙をついて、3人の服にメタリックウェーブを放射し、残りの女性陣の服にもメタリックウェーブを放射しようと、着替え中の2人を窓から覗く(ナズェミデルンディス!!とか言わない)も見つかったために逃走する。
追い掛けてきた2人と交戦中、自身の意のままに操られる男性陣に取り押さえられた桃にもメタリックウェーブを放射し、残った樹里を4人に追わせる(しかも樹里は、その際にパワーブレスを奪われてしまい、生身で戦うことを余儀なくされてしまう)。
そこから話は進み、操られた4人に取り押さえられた樹里にメタリックウェーブを浴びせようとするが、樹里がワンピースを脱いだために失敗し、水着姿の樹里がこれ以上脱いだら裸になるから脱げないと確信し、再度メタリックウェーブを浴びせるが、実は樹里はその下にも水着を着ており、その姿に見惚れた隙を突かれて、樹里に触角を攻撃されたために4人は正気に戻り、変身したオーレンジャーに電撃で応戦するが、イエローの『高速スプラッシュイリュージョン』と『炸裂・超力バトン』に怯み、超力ダイナマイトアタックを受けて敗北する。
その後、アチャとコチャによって巨大化エネルギーを注入されて巨大化。糸で動きを封じたオーレンジャーロボに電撃を流し込むが、参戦したレッドパンチャーのパンチャーガトリングに怯み、バルカンヘッドの超力ドグバルカンで大ダメージを負い、最期はバスターオーレンジャーロボのビックキャノンバーストを受け倒された(上記の台詞はその際のもの)。
バラクローズが登場したこの話は夏のギャグ回ということもあってか、かなりはっちゃけた内容になっており、オーレンジャー史上屈指のカオス回として、特撮ファンには、有名な話である(しかも脚本を担当したのは、「オーレンジャー屈指の神回」を執筆した井上敏樹である)。
具体的にそのはっちゃっけた部分を挙げていくと、
- サザンオールスターズ往年の名曲『勝手にシンドバッド』を戦闘BGMとして使うセンス。
- 途中で樹里と行動を共にする名も無き少年が、後半ではまったく触れられない。
- 少年の両親はバラクローズに襲われたのに、シャワールームで平然とシャワー浴びてるモブの女性。
- そもそもいつバラノイアが襲撃してくるかわからないのにUAOHの主力であるオーレンジャーが全員揃って休暇(ただし、『鳥人戦隊ジェットマン』のように『メンバー全員(しかも司令官も同伴している)で長野県に休暇目的で旅行に行くエピソードがある』等と前例は他にも多数ある)
などなど、ツッコミどころが色々満載(まあギャグ回に細かくツッコミを入れるのも野暮というものか)であり、翌年に井上がメインライターを担当する『超光戦士シャンゼリオン』の単発回を思わせる。
カイコの幼虫をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『大戦隊ゴーグルファイブ』のカイコモズー/カイココング以来の登場となる。
声を演じた大竹氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となり、特撮自体はその19年前に『アクマイザー3』のフランゲン役で出演経験がある。また、翌年の『激走戦隊カーレンジャー』で総長ガイナモ役としてレギュラー出演することになる。
また、このエピソードで樹里は自分と桃の着替えを覗いていたバラクローズに対し、「女の子の着替えを覗くなんて、マシン獣の風上にも置けないわね!」という軽蔑のセリフを放っているが、後に前作『忍者戦隊カクレンジャー』とのコラボ作品『オーレVSカクレンジャー』にてバラクローズの覗き行為の方が全然マシだったと断言できる程に歴代スーパー戦隊の全作品で考えてもトップクラスの変態の極みな怪人に桃共々襲われ、辱めを受けることになる。
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vsバラクローズ(超力戦隊オーレンジャー)
第23話「最後の水着…」より。 今回は何度か投稿しているオーレンジャーの一般怪人第2弾です。バラナイトメアといい、こういう曲者怪人ばかり印象に残ってますね。話そのものも結構カオスな内容でした。2,983文字pixiv小説作品