「ヘッ、大将の憂さ晴らしって訳か…引き受けた!」
データ
概要
鎧兜のような、人間を食った巨大な笑い顔のような姿を持つアヤカシで、大かむろ伝承のルーツとされている。
鎧武者の上半身と、白い歯を剥き出しにして嘲笑う巨大な顔面の下半身には、上から下へ赤と青のグラデーションが掛かっており、顔を模した2本の刀「悲喜双顔刀(ひきそうがんとう)」で武装している。
その顔の巨大さは外道衆の中でも指折りのそれで、性格も大勢の人々に「仇をなすぞ!」と常に大口を叩いている自信家。
だがこの巨大な顔面を目の当たりにした人間はその圧倒感に気押されて遁走してしまうため、決して口だけではない模様。
劇中での活躍
血祭ドウコク復活の影響を受け、その祝いに1番乗りで駆けつける。
「何だ何だぁ? 大将の復活っていうから祝いに来てみりゃ、葬式みてェじゃねぇか!」と、冷やかしの言葉を述べたためにドウコクは激昂。前回の戦いで根絶やしにしたと思った志葉の一族が実は生きていたと分かり、自分のやられ損だったとして「こんな胸糞悪い話があるかアァッ!!!」といきり立つドウコク。そんな彼の様子に委縮しつつも、骨のシタリはカゲカムロに指示を出す。
「お前さん、ちょっと行って人間に悲鳴上げさせてきな」
その言葉を受け、カゲカムロは上記の台詞と共にナナシ連中を率いて現世に侵攻。
ナナシ連中に大勢の人々を襲わせ、自身も駐車してあった車を一刀両断して爆破する等の破壊活動に及んだ後、巻き込まれた一般人の男性に襲い掛かろうとするが、そこへシンケンジャーの5人が登場。
志葉丈瑠「そこまでだ、外道衆!」
「その家紋、まさかお前等!?」
丈瑠「そのまさかだ」
ショドウフォンで「一筆奏上!」の掛け声と共に、五家の侍達が変身したのを受け、ナナシ連中を率いて戦闘に突入する。
だが瞬く間に4人に手勢を一掃され、自身も光弾を連発してレッドを迎え撃つも、烈火大斬刀で防がれてそのまま相手の猛攻に押されてしまう。悪あがきとばかりに「まだまだァ……これならどうだ!」と近くにあった車をぶつけようとするも真っ二つに切り裂かれ、そのまま近くの柱に叩きつけられた末に烈火大斬刀の斬撃を受けて倒される。
その直後、二の目となると「貴様等、叩き潰してやる!」と叫んで巨大化。
「折神大変化」で巨大化した折神に対し、「来おったな!」と手からの弾幕で迎え撃つが、向かって来る獅子折神の先制攻撃に怯まされる。負けじと悲喜双顔刀で応戦するも、そこへ攻撃に参加して来た猿折神のアクロバティックな連撃で吹っ飛ばされてしまう。
だがカゲカムロもやられっ放しでいる訳では無く、猿折神に続く形で亀折神が竜巻を起こして向かって来ると、「洒落臭い!」と叩き倒して下半身の口で噛み付く事で相手の出鼻を挫く。そこへ熊折神が加勢に来るや、肩からの光線でこちらも迎撃しようとするが、熊の形態となって立ち上がった熊折神からの連撃を浴びせられる。
負けじと持ち上げていなそうとするも、相手にエンブレム形態へと変形された弾みで足元に落としてしまい、下半身の顔の目玉が飛び出る程のダメージを受けた弾みで、捕らえていた亀折神を逃す結果となってしまう。
「コラッ!待てェッ!」と叫びながら、エンブレム形態で転がって逃げる亀折神と熊折神を追おうとするが、そこへ同じくエンブレム形態となって頭上から降って来た龍折神に妨害される。そして龍瀑布を浴びて怯んだところに、最期は獅子折神から必殺の五角大火炎を叩き込まれて爆散した。
余談
作品内に於いて、『大かむろ』の伝承はカゲカムロの印象的な下半身がルーツになったとされている。
声を演じた飛田氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となり、次回作の『天装戦隊ゴセイジャー』では3つの組織を渡り歩いた末にラスボスとなった敵幹部としてepic 1からレギュラー出演している。
また『ウルトラマンティガ』のプラネタリウム作品をカウントする場合、本作への出演をもって三大特撮を制覇した声優の1人となった。
関連タグ
侍戦隊シンケンジャー 外道衆 アヤカシ(シンケンジャー) 大かむろ
ナキナキテ、ナリスマシ、オイノガレ:こちらもカゲカムロ同様、顔がモチーフのアヤカシ。
他作品の関連怪人
ジャグチヒルドン:同じくエピソード1に登場し、だるま落としの要領で攻略された戦隊怪人。
バラクローズ、バラガード、メルダメルダ、武者人形オルグ、ユメバクラ、スターグル:声優が次回作でラスボス及び敵組織の首領を演じた怪人繋がり。