概要
本作において、300年前(1709年)からモヂカラを代々受け継ぎ、外道衆と戦ってきた5つの家系のうちの一つ。
シンケンジャーを構成する五家の中では筆頭格に当たり、歴代の当主は赤い火のモヂカラを継承し、他の四家の者達からは主君と仰がれる立場にある。またそれ以外にも、専属の家臣を抱えている点や、獅子折神以外の折神や秘伝ディスクを複数所有する点、何より封印の文字を継承・行使できる点など、様々な面において五家の中で別格の存在であることが窺える。
当代の志葉家当主は、初代の志葉烈堂から数えて十八代目となる志葉丈瑠である・・・のだが、これについては後に意外な事実が判明することとなる(詳細は後述)。
関係者
屋敷
志葉家は、関東某所の志葉町に屋敷を構えており、その様式は概ね武家屋敷のそれに準じたものとなっている。当主を始め、シンケンジャーのメンバーである他の四家の者達、それに黒子達など多数の人間が住まうこともあり、その規模も相当なものである。家臣達や殿の世話をしている黒子達も、近所の住民や町の人達からも認知されており、ご婦人たちからも「うちの子供も見習って欲しい」と口にするなど、市井からの評判も上々な模様である。
屋敷の内部には、当主が起居し作戦会議などの場としても活用される奥座敷を始め、シンケンジャー各人用の個室、それに台所など一通りの生活空間が完備されており、庭は剣術やモヂカラの修練の場としても活用される。しかし、千明の台詞からクーラーはない模様。
また奥座敷には、「隙間センサー」と呼ばれる装置も備え付けられている。これは外部の様々な場所に設置された、「諜」のモヂカラが込められた多数の端末が外道衆の出現を感知することで、端末からの電波を受けて奥座敷の「受」のモヂカラが込められた本体が鳴動するという仕掛けとなっており、これに合わせておみくじのように棒が飛び出し、そこに記された数字に対応する地図から具体的な出現場所を特定する。
なお、隙間センサーの存在は外道衆にも認知されているようで、シンケンジャーを呼び出すための罠に使用されたこともある。
また、志葉家の屋敷は「守」のモヂカラによって結界が張られているため、屋敷の隙間から外道衆が侵入してくることは無い模様。
外観並びに屋内の一部の撮影には、千葉県佐倉市鏑木町に所在する「旧堀田邸」が使用されている。元々は19世紀末に旧佐倉藩主の堀田家の屋敷として建てられたものであり、現存する明治期の旧大名家の邸宅として、現在では国の重要文化財に指定されている歴史的建造物でもある。
また、本作のパーマネントセットでもある奥座敷については、「アメリカ人が考えた日本」というイメージの元、赤い壁など一風変わった印象を与えるものとなっている。
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以下ネタバレ
前述の通り、十八代目当主という触れ込みであった丈瑠であるが、実は志葉家のれっきとした当主ではなかったという事実が、物語終盤にて他のメンバーに露見することとなる。
元々志葉家の家臣(回想シーンにて登場。演者は津田寛治。身分は『海賊戦隊ゴーカイジャー』公式サイトでの解説より)の子である丈瑠は、真の十八代目当主に当たる志葉薫が血祭ドウコクへの切り札たる「封印の文字」を会得するまでの間、その存在を秘匿するために「影武者」としての役目を担う立場にあり、彼女の登場に伴い丈瑠もまた御役御免となる・・・はずであった。
しかし、完全復活を遂げたドウコクに対し、薫が会得した封印の文字が想定通りの効果を発揮せず、返り討ちに遭う形で薫が重傷を負うという不測の事態が発生してしまう。事ここに至り、薫は丈瑠を自らの養子とし十九代目当主の座に就けることで、事態の打開を丈瑠達に託した。それは即ち、あくまで仮初の当主に過ぎなかった丈瑠が真の意味で、シンケンジャーのリーダーとなったことを意味するものでもあった。
その際、黒子が持ち出した家系図の巻物の内容から、初代から当代(十九代目)までの歴代当主の名前も明らかにされている。また、養子の件を薫が切り出した際の丹波歳三の反応を見る限り、あくまでも血筋が重視されてきた志葉家において、このような「相続劇」は前代未聞の事態であることが示唆されている。
- 志葉烈堂(初代)
- 志葉烈心(二代)
- 志葉伊織(三代)
- 志葉朔哉(四代)
- 志葉行康(五代)
- 志葉越成(六代)
- 志葉篤秀(七代)
- 志葉勝之進(八代)
- 志葉明継(九代)
- 志葉有継(十代)
- 志葉有重(十一代)
- 志葉守信(十二代)
- 志葉誠輔(十三代)
- 志葉晶(十四代)
- 志葉幸一郎(十五代)
- 志葉陽次郎(十六代)
- 志葉雅貴(十七代)
- 志葉薫(十八代)
- 志葉丈瑠(十九代)
(※ 太字表記は実際に作中に登場した者を指す)
家臣:丹波歳三(薫の世話役)