概要
侍戦隊シンケンジャーが使用するディスク型のアイテムで、かつて秘伝の技によって作られたものであり、それぞれに様々な特性の“モヂカラ”を織り込み記録する事ができる。
基本的に一つのディスクに記録できるモヂカラは一種類のみで、元々違うモヂカラを記録していた秘伝ディスクに折神を繋いで収納した場合は、その折神のディスクに上書きされる。
これを使う事で、自分とは適性が異なる様々なモヂカラを使用する事ができ、モヂカラをより精密かつ効率良く運用できる。さらにモヂカラによって構成された存在である折神を、ディスク内に収納したりディスクを使って円滑に制御できる他、必殺技の発動などにも使用される。
ただし、ディスクに織り込まれたモヂカラを引き出して使いこなせるかどうかは、結局は個々人のモヂカラの総量と練度次第なので、決して秘伝ディスクを使えばどんなモヂカラでも使えるという訳ではない。特に折神が収納された秘伝ディスクを使いこなすには、他のディスクを使用する際の最低2倍以上のモヂカラを必要とするなど、かなり難易度は高く決して一朝一夕で出来るものではない。
しかも、元々志葉家には多くの秘伝ディスクが受け継がれていたが、300年に渡る戦いの中でその殆どが散逸し行方不明になっており、おそらくは破損したディスクも相当数あると思われる。
ディスクを使用する際には、シンケンマルなどのそれぞれの武器にセットし、回転させる事で使用してそれぞれの効果を発揮する。戦闘時には基本的には各メンバーのベルトのバックルに収納される。
ちなみに折神同様にモヂカラで大きさも調整可能らしく、作中では必殺技や専用武器使用時には武器に合わせて専用ディスクを一回り大きくして使用している他、盾ディスクなどロボが使用するディスクもそのサイズに合わせて大型化している。
ちなみにシンケンマルは鍔の部分はプラキシノスコープになっており、セットされた秘伝ディスクを回転させる事により、ディスクに描かれた模様がアニメーションとして映し出される。劇場版ではこれを利用し、初代秘伝ディスクに残された志葉烈堂のメッセージを虚空に再生している。
一覧
ディスク名 | 所有者 | 備考 |
---|---|---|
共通ディスク | 初期メンバー5人(1人1つ) | メンバー全員が持つ黒いディスクであり、メンバー全員が共有する最も基本的なディスクである。変身時にシンケンマルに装填して鍔として機能させ、回転させる事でシンケンマルを各メンバーの固有武器へ変化させる。 |
白ディスク | シンケンジャー | ブランク状態の無地のディスクで、これにモヂカラを鏡文字で書き込む事で変化し、込められたモヂカラに由来する効果を発揮できるようになる。 |
獅子ディスク | 志葉丈瑠、志葉薫 | 獅子折神の「火」のモヂカラを内包しており、烈火大斬刀に装填する事で同武器の真価を発揮できる。さらに必殺技の火炎の舞いや、スーパーシンケンマルに装填する事で真・火炎の舞いを発動できる。 |
龍ディスク | 池波流ノ介 | 龍折神の「水」のモヂカラを内包しており、ウォーターアローに装填する事で同武器の真価を発揮できる。さらに必殺技の水流の舞いや、スーパーシンケンマルに装填する事で真・水流の舞いを発動できる。 |
亀ディスク | 白石茉子 | 亀折神の「天」のモヂカラを内包しており、ヘブンファンに装填する事で同武器の真価を発揮できる。さらに必殺技の天空の舞いや、スーパーシンケンマルに装填する事で真・天空の舞いを発動できる。 |
熊ディスク | 谷千明 | 熊折神の「木」のモヂカラを内包しており、ウッドスピアに装填する事で同武器の真価を発揮できる。さらに必殺技の木枯らしの舞いや、スーパーシンケンマルに装填する事で真・木枯らしの舞いを発動できる。 |
猿ディスク | 花織ことは | 猿折神の「土」のモヂカラを内包しており、ランドスライサーに装填する事で同武器の真価を発揮できる。さらに必殺技の土煙の舞いや、スーパーシンケンマルに装填する事で真・土煙の舞いを発動できる。 |
雷電ディスク | 志葉丈瑠 | 「雷」のモヂカラを内包しており、シンケンマルに装填する事で雷電の舞いを発動できる。 |
侍合体ディスク | シンケンジャー | 「合」のモヂカラを内包しており、シンケンオーへの侍合体や侍武装に使用される。ちなみにインロウマルに装填した際は電子音声が発声されない。 |
盾ディスク | 初期メンバー5人(1人1つ) | 折神・侍巨人の操縦用のディスクであり、「斬」のモヂカラを込める事で必殺技を発動できる。 |
秘伝シールドディスク | シンケンオー | シンケンオーの盾を構成するディスク。 |
兜ディスク | 志葉丈瑠→白石茉子→谷千明 | 「樹木」の属性が込められたディスクで、兜折神を収納しており、兜折神の召喚や制御に使用される。当初志葉家に残されていた唯一の折神ディスクだった。紆余曲折を経た上で木のモヂカラに適正を持つ千明が認められ所持。 |
舵木ディスク | 池波流ノ介 | 舵木折神を収納した事で捕ディスクから変化。舵木折神の召喚や制御に使用される他、ウォーターアローに装填して放つと海の力を宿した雨を降らせる。水のモヂカラに適正を持つ流ノ介が所持。 |
虎ディスク | 志葉丈瑠 | 「熱」の属性が込められたディスクで、虎折神を収納した事で反ディスクから変化。虎折神の召喚や制御に使用され、火のモヂカラに適正を持つ丈瑠が所持。 |
寿司ディスク | 梅盛源太 | 源太専用のディスクで「光」のモヂカラを内包しており、折り畳んでスシチェンジャーにセットする事で変身に使われる。他にもサカナマルにセットして鍔にする事で強化できる。 |
烏賊ディスク | 梅盛源太 | 「冷気」の属性が込められたディスクで、烏賊折神の召喚や制御に使用され、烏賊折神を収納できるが、源太は普段は烏賊折神は小型化して水槽で泳がせている。幼少期の丈瑠が約束と友情の証として源太に授けた。 |
海老ディスク | 梅盛源太 | 「光」の属性が込められたディスクで、海老折神及びダイカイオーへの侍変形や操縦にも使用される。海老の描かれた海老折神面・ダイカイオーの顔が描かれたダイカイオー面のリバーシブル仕様である。 |
助太刀ディスク | 梅盛源太(ダイゴヨウ) | 「光」の属性が込められたディスクで、ダイゴヨウから発射される攻撃用ディスク。 |
攻撃ディスク | 梅盛源太(ダイゴヨウ) | 「回転」の属性が込められたディスクで、助太刀ディスクと同じくダイゴヨウから発射される攻撃用ディスク。 |
恐竜ディスク | 志葉丈瑠 | 恐竜折神を収納している。シンケンマルにセットすると、キョウリュウマルに変化させると同時に使用者をハイパーシンケンジャーに変身させる。他にもダイシンケンを変化させる形で恐竜折神を召喚して制御できる。 |
牛ディスク | 志葉丈瑠 | 「王」のモヂカラを内包しており、牛折神の制御に成功した事で榊原家の秘伝ディスクから変化。牛折神を収納しており、さらに牛折神をモウギュウダイオーへ侍変形させその操縦にも使われる。 |
超侍合体ディスク | シンケンジャー | 「超」のモヂカラを内包しており、テンクウシンケンオーへの侍合体や操縦に使用される。さらに各ディスクが無くても構成元の折神を一斉召喚可能である。インロウマルに装填した際は電子音声が発声されない。 |
スーパーディスク | シンケンジャー | 使用者をスーパーシンケンジャーへと変身させる。変身後はスーパーシンケンマルの鍔として使われる。 |
真侍合体ディスク | メンバー6人 | 真侍合体を発動する為のディスクで、ダイカイシンケンオーへの侍合体や操縦に使用される。さらに各ディスクが無くても構成元の折神を一斉召喚可能である。 |
全侍合体ディスク | 志葉丈瑠 | 「全」のモヂカラを内包しており、全侍合体を発動する為のディスクである。サムライハオーへの侍合体や操縦に使用される。 |
最終奥義ディスク | 志葉丈瑠 | スーパーモウギュウバズーカに装填して、必殺技に使用する専用のディスク。 |
捕ディスク | 池波流ノ介 | 海に棲む舵木折神を釣り上げる為に、「竿」のモヂカラで作った釣竿にセットして使用。さらに舵木折神を繋ぎ止める為にも使用され、捕獲後は舵木ディスクに変化。 |
反ディスク | 志葉丈瑠 | 「反」のモヂカラを内包しており、ヒトミダマに操られた流ノ介を元に戻す為に使用。虎折神に対しても同様の効果を発揮して解放し、その後は虎折神を繋ぎ止めた事で虎ディスクに変化。 |
活ディスク | ことはを除くメンバー5人 | 「活」のモヂカラを内包しており、海老折神の起動の為に使われた。 |
榊原家の秘伝ディスク | 榊原親子→志葉丈瑠 | 「王」のモヂカラを内包しており、牛折神の制御用に作られた。ヒロと父親が作った二種類が存在し、ヒロのものは牛折神の制御に失敗。父の作ったものが制御に成功した事で牛ディスクに変化。 |
砕ディスク | 榊原藤次 | 「砕」のモヂカラを内包しており、榊原家が牛折神を破壊する為の非常用に用意したディスクだが、劇中では牛折神の制御に成功した為に未使用に終わる。 |
初代秘伝ディスク | 志葉烈堂→志葉丈瑠 | 名前の通り最初に開発された秘伝ディスクで、初代シンケンレッドの烈堂が使用し、その力で脂目マンプクの封印に成功した。恐竜折神が収納されていたが、その力は「力」のモヂカラとして別の場所に封じられており、丈瑠がその「力」のモヂカラをディスクに取り戻した事で恐竜ディスクに変化。 |
双ディスク | 丹波歳三→志葉丈瑠 | 丹波が最も得意とする「双」のモヂカラを内包しており、同じ物体をもう一つ作り上げる力を持つ。作中では丈瑠が烈火大斬刀をもう一振り召喚した。 |
志葉家の秘伝ディスク | 志葉薫→志葉丈瑠、池波流ノ介 | 志葉家の家紋が記され、「火人火」という志葉家にのみ伝わるモヂカラを内包したディスク。志葉家の正当な後継者にして封印の文字を習得した薫が、己の全ての火のモヂカラを込めて2枚作成した。そのモヂカラの威力は破壊的であり、一度使用すればディスク自体が耐え切れず自壊する程である。1枚目は丈瑠が使用して事前に封印の文字で出来ていた傷から体内に直接モヂカラを流し込む形で、血祭ドウコクにダメージを与えたものの、倒しきれずディスクが全壊。2枚目は流ノ介が使用して同様の方法でさらなるダメージを与え、遂にドウコクの一の目を撃破した。 |
玩具版限定のディスク
概要 | 備考 |
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火炎の舞ディスク | 『リアルチェンジ!シンケンジャー2』 |
天下御免ディスク | 同上 |
シンケンジャー大回転ディスク | スーパーヒーローキャンペーン |
竜巻ディスク | テレビマガジン9月号付録 |
ゴールド斬りディスク | 侍秘伝ディスクタブレット |
金色の侍ディスク | 侍秘伝ディスクタブレット2 |
スーパーシンケンジャーレッドディスク | 同上 |
スーパーシンケンジャーレッドディスク | シンケンマル&インロウマルセット付属版でディスクの色は緑 |
シンケンジャーレッドディスク | カプセル秘伝ディスク |
ダイカイオーディスク | 同上 |
ミニ秘伝ディスク | キャラデコ特典、トナカイが描かれている |
余談
モチーフは日本刀の鍔で、現実に収集家が存在している事からコレクションアイテムとして選ばれ、さらに現代的な要素としてデータディスクとしての側面も加えられた。加えて、元々はメンバーの中に忍者がいるという構想があった為、手裏剣もイメージとしてあったと思われる。
また、前述した通り作中では個人武器にセットする際は、大きさの兼ね合いの為にディスクを一回り大きくしてセットしているが、玩具ではそんな事は当然無理なので、本作の個人武器の玩具はディスクに合わせて作中のものよりかなり小さくなっている。