概要
“おっかむろ”とも表記される徳島県や佐渡島に出現するとされる巨大な顔だけの妖怪。
一説にはその顔はおかっぱ頭の少女の姿を模したものとされているが、どっからどう見てもそうは見えない。
外で何か物音がしたので、なんだろうと思って障子を開けたところにいきなり現れて家主を脅かす妖怪で、その正体は狸が化けたものであり、人を驚かす以外の悪意はないのだが、ぶっちゃけこんなものがいきなり目の前に現れたならば絶対に腰を抜かしてしまうことは間違いなしであろう。
ちなみにゲゲゲの鬼太郎にそっくりな姿の妖怪がいるのだが、彼(?)との関連性については不明。
ちなみに那智や高野に棲んでいるとされる妖怪・大禿とは全く別の存在である。
創作での扱い
1985年にフジテレビの月曜ドラマランドで放映されたドラマ版に「おっかむろ」という名で登場。人間態の大食いの男は汐路章が演じ、正体は特撮怪人のような着ぐるみ姿で表現されている。
第一幕「伊達姿五侍」に登場する、下半身が大きな顔になっている外道衆カゲカムロが伝承の元になったという設定。