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団三郎狸

だんざぶろうたぬき

「団三郎狸」とは、日本の「化け狸」の一体である。新潟県佐渡市(佐渡島)に伝承がある。
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「佐渡の団三郎」編集

今日の新潟県佐渡市に伝わる化け狸の一体。

二ツ岩団三郎、佐渡団三郎とも呼ばれる。

佐渡では狸を(ムジナ)と呼んでいたことから、団三郎狢とも。


佐渡における狸の頭領であり、人間を化かす事を好んだ。一方で無利子での金貸しを行う事もあるなど、化かし化かされという関係性に限らない人間社会との交流もあった。

その性格は義理堅く、さらに親分気質の狸として百以上の部下を従えたとされ、部下のうちで特に突出した「四天王」があったともされる。


団三郎狸は嫌いであったともされ、団三郎狸にまつわる伝承には狐との化かし合いにまつわるものがある。人間との知恵比べの逸話もあり、前述の狐との争いでは一枚上手となった団三郎が、人間との知恵比べでは手痛い反撃を受けた様子が伝えられている。


日本三大狸と二ツ岩大明神編集

団三郎は今日では「屋島の太三郎」(香川県屋島)、「淡路の芝右衛門」(兵庫県淡路島)とあわせて日本三大狸(日本三名狸)とするものもあるなど、有名な化け狸の一体でもある。


さらに団三郎狸は「二ツ岩大明神」として人々の信仰も受けている。


金山と佐渡の「狸」編集

佐渡島では佐渡金山に代表される金銀の埋蔵地があり、その採掘が盛んであった(現在は操業休止)。佐渡で採れる金銀は良質で、江戸時代には幕府の財源ともなった。開山以降の稼働歴は1601年(伝)から1989年。


佐渡島には元々狸はいなかったが、この金山で採れる金を精錬する際に使用される火をおこす道具(ふいご。木材などと動物の皮などで作られる器具で、圧縮した空気を勢いよく噴き出す送風機の一種)の皮素材とするために江戸時代に繁殖用として持ち込まれた狸が大本であったとされる。


pixivでは編集

pixivに発表された作品おいても団三郎狸の様々なイメージが想像されており、その伝承を基に新たな団三郎像にアプローチするものもある。


また団三郎狸は個別の創作作品のモデルとなる事もあり、pixivにおいても創作作品のキャラクターとして発表された「団三郎狸」のファンアート・ファンフィクションが発表されている。


例えば2018年4月現在では次のキャラクターを描いた作品が発表されている。

二ッ岩マミゾウとの関連については「二ッ岩大明神」記事を参照。


この他団三郎狸はスタジオジブリ制作によるアニメ作品である『平成狸合戦ぽんぽこ』にも「二つ岩団三郎狸」としてその名前が登場している。





その他の創作では編集

上記の作品の他、「奇異太郎少年の妖怪絵日記」に「七代目団三郎狸」が、登場している。


関連イラスト編集

練習絵でブァ

  • 「団三郎狸」に関連したコラボレーション

いつでもみんなが

(『平成狸合戦ぽんぽこ』に登場する狸の長老たち × 二ッ岩マミゾウ)

「団三郎狸」をモデルとしたキャラクターの登場する作品とモデルとしたキャラクターによるコラボレーションである。


関連タグ編集

化け狸 /  妖怪

二つ岩団三郎 二ツ岩大明神


外部リンク編集

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