「流石、ガオレンジャー…」
概要
Quest11「父親、上京。」に登場するシュテンの手によって生み出されたオルグ魔人で、シュテン曰く「最強のオルグ」。本編で初となるハイネスデューク手製のオルグである。
漆黒の兜と面頬で覆われた頭部そのものが胴体となっており、その横から両腕が伸び、下から足が生えた姿を持ち、兜の三日月に当たる部分が角となり、その中央に単眼が付いている。
鋭い切れ味を誇る刀「オルグ剣」で武装し、その刀で「オルグ剣・満月斬り」という強力な必殺技を繰り出す他、角飾りの単眼から強力な光線を放つこともできる。また、オルグ剣以外に小型の火縄銃も武器の1つとして隠し持つ。シュテンが直々に生み出し、「最強のオルグ」と自負するだけあってその戦闘力とパワーはこれまでのオルグ魔人とは一線を画す程に高い。
誕生の経緯
前回ガオゴリラ及びガオマッスルが登場したことを受け、怒り心頭となったシュテンは、自らの目をヤバイバとツエツエに与え、自身の邪気を込めて最強のオルグを作り出す媒介となる物を探すように命じる。
命令通り物を探していると、とある店のショーウィンドウに飾ってあった武者人形を見た草太郎の「強さの象徴」という言葉を2人は耳にし、同時にシュテンの目も反応したことを受け、両名はこの武者人形を盗み出す。
そしてシュテンがマトリックス内の邪気をヤバイバとツエツエの肉体に集めさせ、その邪気を武者人形に宿らせることで誕生したのが武者人形オルグであった。
活躍
シュテンに生み出されると同時に、ガオレンジャーを誘き出すために街中で人々を襲う。
駆けつけたガオレンジャーを持ち前の戦闘力で苦戦させ、「父親に会う」という想いで立ち向かうホワイトを一蹴。そのまま彼女に止めを刺そうと刀を振り下ろすが、ホワイトから真剣白刃取りでオルグ剣を受け止められた挙句に刀を折られてしまう。負けじと刀からの光線で応戦するも白虎十文字斬りで大ダメージを負い、そのまま破邪百獣剣を受けて倒される。
直後にツエツエの放ったオルグシードによって刀も修復されて再生巨大化。
巨大戦ではガオマッスルも凌ぐパワーと「オルグ剣・満月斬り」で優位に立つが、ホワイトの父親への一途の想いに応えて駆けつけたガオタイガーに刀を折られた挙句、小型の火縄銃で応戦するもマッスルアンカーの攻撃に怯み、最期は剛力無双・マッスルラリアットを喰らって上記の台詞と共に爆散した。
余談
モチーフは言うまでもなく武者人形で、名前に関しても似たネーミングの怪人に『超電子バイオマン』のムシャカンスがおり、こちらも同じく第11話の登場である。
デザインを担当した原田吉朗氏は『百化繚乱[下之巻]』にて、「兜の角飾りを鬼の角に見立て、その角飾りの中央にある単眼が本当の目」とコメントしている。
声を演じた梁田氏は『超力戦隊オーレンジャー』のロッカーナイト以来、5年ぶりのスーパー戦隊シリーズに出演する運びとなった。同年に放送されていた『仮面ライダーアギト』でも水のエルの声を演じており、続く翌年の『忍風戦隊ハリケンジャー』では敵組織の首領の声を担当している。
関連タグ
百獣戦隊ガオレンジャー オルグ(百獣戦隊ガオレンジャー) オルグ魔人
バラクローズ、バラガード、メルダメルダ、カゲカムロ、ユメバクラ、スターグル:声優が次回作でラスボス及び敵組織の首領を演じた怪人繋がり。
デーボ・タンゴセック、カシワモチワルド、コイノボリグルマー:こどもの日に関連した物がモチーフ(順番にこどもの日そのもの・柏餅・こいのぼり)の後輩怪人達。