「ア、ハッピーニューイヤ~ン!」
概要
Quest46「正月が襲う!」に登場。
ラセツが倒されてから、「4代目ハイネスデューク」を待ち望んだヤバイバの前に現れたオルグ魔人。
頭部が鏡餅、両肩が門松、そして右腕が一本角の生えた獅子舞の姿で、左腕には朝日の海が描かれた黒い羽子板を持つ。顔は鏡餅の台の部分にあり、富士山の様な口の形になっている。更に鏡餅の蜜柑の上には独楽が乗っかり、その後ろには初日の出の意匠がある。
正月気取りの性格で、ヤバイバにお年玉をあげる気前の良さを見せ、戦闘では頭部の日の出から閃光波を放つ「初日の出(サンライト)フラッシュ」、両肩の門松で砲撃を行う「門松キャノン(ミサイル)」等の技を使う。
だが肝心の戦闘力は低く、ヤバイバが「ハイネスどころか雑魚も雑魚!最低のヘッポコオルグかも…」と酷評する程。
活躍
ガオレンジャーがマトリックスの場所を探っていることを知ったヤバイバの手で、嗅ぎ回るのを阻止するべく送り込まれる。
草太郎と冴の2人を吊り橋で待ち伏せるが、変身したブラックとホワイトの2人に圧倒されその場は撤退。見ていたヤバイバも「なんちゅう弱さだ…」と呆れる。
だが、それでもガオレンジャーの持つ地図にマトリックスへの手掛かりが書かれているのを突き止める等、成果は挙げていた。続いてヤバイバを乗せた大凧を上げ、草太郎と冴の持つ地図を上空から盗撮させると、そのままヤバイバを凧と共に地上へ落下させてしまう。
その後は彼と事前に打ち合わせをした作戦を実行、ヤバイバがオルゲットと共にマトリックスへの道標を消すまでの間、時間稼ぎのためにガオレンジャーに正月勝負を挑む。
ホワイト相手に羽根突き勝負、ブルーとブラックとシルバーの3人相手にはカルタ勝負、そしてイエロー相手に独楽勝負を仕掛け、連戦連勝する。
我慢できずにリアルファイトを挑んだレッドに時間稼ぎがバレたので、獅子舞勝負で彼に立ち向かうも圧倒され、門松キャノンの砲弾を弾き返された挙句、破邪百獣剣と破邪聖獣球を同時に受けて冒頭の台詞を叫びながら倒される。
直後に「何が『イヤ~ン』だ!本当にやられるのが早過ぎるっちゅうの!!」と突っ込みながらヤバイバが放ったオルグシードで巨大化。
巨大戦ではガオマッスルとガオハンターの2体を初日の出フラッシュ等で攻撃するも圧倒され、負けじとガオハンターに門松ミサイルを発射するが、発射の瞬間を狙った2体の攻撃で大ダメージ、そのままビーストハリケーンとベアーストライクを同時に喰らい爆散した。
その頃ヤバイバは巨大化しても圧倒されている光景に「やっぱりやられてやがる…」と呆れつつも、咄嗟の判断でオルゲット達にオルグシードを食べさせて巨大化。彼等に道標とされる場所を踏み潰させ、マトリックスへの手掛かりを消すことに成功。本拠地の所在はバレずに済んだ。
余談
彼はオルグ魔人としては弱いが、ヤバイバに渡したお年玉は結構な額だったらしく、最終決戦に大きく貢献している。ガオレンジャーとの最終決戦におけるオルグ側の軍資金といってもいい。正月オルグは最終決戦のパトロンであると推測する視聴者も多い。
モチーフは鏡餅、門松、独楽、初日の出、獅子舞と、正月にちなんだ物の複合である。
声を演じた龍田氏は96年放送の『激走戦隊カーレンジャー』にてDDドンモを演じて以来、5年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった(特撮作品ではその間に『テツワン探偵ロボタック』のマイトバーンの声を担当している)。続く3年後の『特捜戦隊デカレンジャー』ではポッペン星人ハイマルの声を当てている。
関連タグ
ナナクサルンバ、オモチロイド、ショウガツワルド:正月モチーフの戦隊怪人の後輩達。ちなみにオモチロイドはヤバイバと同じ声。
エスカルゴン:ガオレンジャーがリアルタイムで放送されていた当時、ほぼ同時期に放送されていたアニメに登場する中の人繋がりのキャラクター。