「いつかはオバサンなんて言ってくれたわね…許さん、小娘!!」
演:斉藤レイ
スーツアクトレス:山下純(装甲ツエツエ)
概要
ツエツエとは、『百獣戦隊ガオレンジャー』のキャラクター。
21世紀初の顔出し女幹部でもある。
ヤバイバと共にハイネスデュークをサポートしている女性デュークオルグでオルグの幹部。
ガオレンジャーを倒しうる高い能力とは裏腹に、何をやってもうまくいかず失敗ばかりという苦労人であり、ヤバイバとの夫婦漫才のようなやりとりで視聴者を和ませている。
人間の世界を乱す存在ではあるが、なんだかんだで人間界を楽しんでいる節があり、例えば人間用の上司に好かれる為のコツを記した指南書を読んで大真面目に実践しようとしてみるといった一コマも。
料理も上手く、ドロドロの策略で命を落とす前夜にラセツの為に特性レシピを寝る間を惜しんで考案するなど非常に仲間思いである。彼女の死後にヤバイバがこれを再現してみせるも、ラセツは口にせずにはたき落すというあんまりな扱いを受けた。敵対していたテトムもそんなツエツエの心遣いには感服しており、ラセツの食べ物を粗末に扱う態度に怒っていたほど。
また、容姿が人間に近い関係上、変装も得意(『杖野杖子』というバスガイドに変装したこともある)。お化け屋敷のピエロ、ダンサーなど昭和の女戦士以上の変装を披露しているが、オルグである関係上、角はそのままである事が多く、帽子などで隠している事が多い。
しかし、一応は角のない姿にも変装する事が出来るようで、例えば売店のおばちゃんやセクシーな水着姿に変装している。この他、ガオシルバー/大神月麿に化けてテトムを欺いたこともあった。
戦闘では、ガオホワイトこと大河冴と「小娘」「オバサン」と粘り合うことが多い。
一度ラセツとドロドロの陰謀の煽りを受けて命を落とし、鬼地獄に堕ちたが、ヤバイバによって復活、さらに同時にこれまで倒されたハイネス3体も蘇ると、何故か彼女がその功績を讃えられてオルグの巫女に認められ、彼らからも一目置かれる扱いを受けるようになった。
最終的にはヤバイバと共に生死不明となったが『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』で生存が判明。ガオレンジャーにリベンジを図ったが、最終的には敗れて死亡し、ここにオルグは完全に滅びることになる。
その後、『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』では1人で復活を果たす(登場の際に「ヤバイバは?」と呼び掛けていた)。またしても間宮菜月に「オバサン」呼ばわりされるが、「まだまだ若い娘達には負けないわよ~?」と開き直っていた(菜月は遥か昔の時代の人物である事がテレビシリーズで発覚するので、実は彼女も人の事を言えなかったりするが)。
それどころか今度は自分が大神官ガジャを「オッサン」呼ばわりする側に。
オニヒメ
第25話のみ登場。ウラがガオシルバーに倒れたと思われていた頃に現れた女のハイネス。
その正体はウラの宝石の力で、一時的にハイネスと化していたツエツエ。
モチーフは爪。
だが、すぐにウラが復活したため、彼女がこの形態でいる期間は短かった。
装甲ツエツエ
第27話から第31話までの間、千年の邪気を浴びたツエツエが強化された姿。
その名の通り、顔をはじめとする体の各部をプロテクターが覆っている。
ウラが敗れて以降はこの姿になれなくなった。
オニヒメ同様に頭部も完全着ぐるみであるため、中の人の声はすれども顔は見せず状態が数話にわたって続くことになる。
ちなみに『ガオレンジャー』放送後は『特捜戦隊デカレンジャー』にて第26話に登場するバンダレ星人ジーバの対戦相手のスーツに流用されている。
余談
演じた斉藤レイ氏は、スーパー戦隊の顔出し女性幹部で最年長の当時34歳で、ガオホワイト役の竹内実生氏とは18年半もの年齢差があった。しかし年齢の割に、声と喋り方は若々しい。
「ガオレンジャー」と同じ年に放送された「タイムショック21」ではガオレンジャーチームの一員として出演。ヤバイバ応援のもとクイズに挑戦し好成績を収めた。
斉藤氏は1994年から98年までミュージカル版「美少女戦士セーラームーン」で冥王せつな/セーラープルートを演じ、ツエツエ変装時のお団子ロングのウィッグはプルートと同じもの。1999年の公演にテトム役の岳美氏も悪役のセーラーギャラクシアとして出演し、放送当時は「セーラー戦士対決」と話題にされた。
このセーラープルートはツエツエと同じ杖使いで、劇中でおばさん弄りがあるが、「上司に恵まれたが恋愛が報われない」というツエツエと対照的な正義の味方で、その失恋相手である上司のタキシード仮面を演じたのはティラノレンジャー・ゲキこと望月祐多。公式サイトのインタビューによるとセーラームーンを踏まえたキャスティングだったらしい。
ツエツエが一時的に装甲ツエツエとなったのは、斉藤氏が出演する「こち亀」の舞台公演と重なり、アフレコのみの参加でもよくするための措置である。
また、狼鬼の担当声優及び、Final Questで一般人役として顔出し出演した竹本英史氏とは、ガオレンジャー放送2年前に発売された対戦型格闘ゲームでも互いにプレイアブルキャラクターの担当声優という形で共演している。
関連イラスト
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シェリンダ:戦隊メンバーに何かと傷つけられた女幹部繋がり。