ちからをすいとる
ちからをすいとる
第7世代のポケモンSMで初登場した技。
相手の力を吸収し、自らの糧にする技。
初登場当初はネマシュ・マシェードの専用技だったが、ポケモンUSUMで旧作のくさポケモンの何匹かが遺伝で習得可能となった。
技の仕様上、相手の攻撃力が高ければ高い程その効果を発揮する。場合によっては他の体力吸収技より回復もしくは体力全快なんてことも有り得る。
その分下がった後の攻撃力にも回復量が依存してしまう為、不用意な連発は注意。
ちなみに相手の攻撃力ランクが最低の場合は失敗してしまう。
あくまでも攻撃力のランクを下げるのが主で、それにより減った実数値の分をいただくのである。
また、攻撃技ではなく変化技の扱いなので、ちょうはつを受けている状態では出すことができない。
第8世代では耐久・耐性に優れたガラルサニーゴが習得し、環境入りを果たしている。
そのためガチ環境では物理技を使わないポケモンは攻撃を最低に抑えることまで常識になっているようだ。
他にもブルンゲル・フワライド・ポットデスとゴーストタイプの習得者が現れた。
草タイプということでそうしょくで無効化できるのだが力を吸いとろうとしたら逆に強化されるってどういうことなの…
特性によって挙動が異なるので、対戦で使う時にはよく確認しておこう。
- 前述した通り、そうしょくで無効化された場合、回復はできない。
- ヘドロえき相手に使った場合、吸い取るはずだった分のダメージを受ける。つまり物理型のドククラゲにうっかり力を吸い取ってしまえば最悪自滅してしまう。
- クリアボディ系の特性相手にこの技を使った場合、相手の攻撃は下がらないが、回復はできる。
- あまのじゃく相手にこの技を使った場合、相手の攻撃は上がるが、回復はできる。
- ミラーアーマー相手にこの技を使った場合、自分の攻撃が下がる事になるが、回復量は相手の攻撃力に準拠する。
- 一方、マジックコート状態や特性マジックミラー相手にこの技を使った場合、自分の攻撃が下がり、マジックミラー側が回復してしまうので要注意。
「回復量が相手の攻撃の実数値」という点を逆手に取り、「いのちがけ」共々タマゴで増やすことが出来ない伝説ポケモンなどの個体値厳選に使用される事がある。
この場合、最高値である個体値V(いわゆる「さいこう」判定)を探すというよりも、すごいとっくんではどうにもならない個体値0(「ダメかも」判定)を探す目的で使われる事が多い。
特に弱点である「イカサマ」の対策上、A0に近い値がほぼ必須ともいえるサーフゴーの進化前、コレクレーの厳選を効率的に行う場合の強い味方となる。
『SV』では、他にガチグマ(アカツキ)やモモワロウのA0厳選を行う際に使われることがあった(同作に登場する過去作の伝説・幻のポケモンとは異なり、必ず戦闘を行って捕獲しなければならず、即マスターボールを投げて確認という手段が取れないため)。