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マスターボール

ますたーぼーる

『ポケットモンスター』シリーズに登場するどうぐ(アイテム)、「モンスターボール」の一種。
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データ編集

初登場ポケットモンスター 赤・緑
効果野生の ポケモンを 必ず 捕まえることが できる 最高 性能の ボール。
英語名Master Ball

概要編集

戦闘中に使用すると、野生のポケモンであれば必ず捕まえられる、究極の性能を有するボール。

特に捕獲しにくい伝説のポケモンでいわゆる「厳選」をしたい際には、少しでも効率を良くするためにほぼ必須となる道具である。

M2追跡


が、大事にし過ぎた結果、バッグの肥やしにしてしまい、面倒くさくなって普通の野生ポケモンに使ってしまう場合もチラホラ聞かれる。

エアームドが捕まらない

宝の持ち腐れラストエリクサー症候群の問題提起にされるアイテムの1つといえる。


ほとんどのシリーズでIDくじの特賞景品か、シナリオ終盤で貰うかのどちらかになるのであるが、IDくじ特賞の確率は1/65536と極めて低く、基本的にはシナリオ中1個しか入手出来ない貴重などうぐとなっている。

そのため、何回もシナリオをクリアする(※1)、多くのトレーナーと交換することで特賞を当てられる確率を上げてIDくじ(※2)を引くなどして「マスターボール」を複数入手するプレイヤーもいるようだ。

ただし、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では入手難度が若干下がり、1つのセーブデータのみで複数入手することも現実的となった(詳細は後述)。


余談だが、プレシャスボールと並んでタマゴに遺伝させることが出来ない数少ないボールである。作中での希少性を反映した結果だろう。


ちなみにマスターボール入り個体の場合は、対戦時に「めざめるパワー」厳選やA0、S0厳選などをしているのではないかと感付かれる恐れがあるため、上級者同士の読み合いを考えるなら用いない方が良いという意見もある。

まぁそんな事を一切考えず、オシャボ目的で使用しているプレイヤーも多いので気にし過ぎる必要はない。


他にも現実世界のおもちゃとして、プレミアムバンダイではモンスターボールのコレクションとして発売されている。


※1 時間も手間も掛かるが、バグやチートなどを用いない正規方法でマスターボールを確実に増殖可能な数少ない方法であったりする。ただし、この方法を用いる場合、セーブデータ消去前に入手したマスターボールをポケモンに持たせて別のロムへ転送しなければならないため、必然的にゲーム機とソフトがもう1つ必要となる。したがって、リアルマネーにもある程度の余裕がなければ行えない手法である。


※2 「IDくじ」とは、自分の手持ちやボックスにいる全ポケモンに振られているトレーナーのID番号のこと。抽選にはこの番号が使用されるので、ポケモン交換で他の多くのトレーナーのポケモンを入手しててもちやボックスに保管しているとその分当選しやすくなる。中にはID乱数を行って確実にマスターボールの当たるIDでRTAのチャートを組む人もいる。


マジカル交換などで押付けられる改造ポケモンに持たされていることがある。

ポケットモンスター ソード・シールド』以降は仕様が変更され、どうぐを持たせたポケモンを逃がしても持たせていた道具が手元に入ってしまうため、適当なポケモンを捕まえてから逃がすと良い。


製造元、出自の変遷編集

カントー地方の「シルフカンパニー」で開発されたが、その情報を聞き付けたロケット団に狙われ、本社が占拠されるという大事件が起きたために、結局市場に出回ることはなかった。

しかしシリーズにおける入手方法を見れば分かる通り、何故か悪の組織の手元に渡っている事例も存在している。また、ポケモン博士などポケモン関連の職に就いている有力者の手に渡る程度には流通ラインは確保されている模様(冷静に考えてみるとマスターボールは「野生のポケモンであれば必ず捕まえることができる」というポケモンの尊厳を完全に無視して従えることができるアイテムであるため、悪の組織が欲しがるのは当然と言えば当然だが)。


実際は「マスターボール」もしくはその設計図が簡単に入手可能な裏ルートが存在するのか、今でもなおIDくじの特典等のために少数生産され続けているのかもしれない。登場人物達(ボール工場の工場長、シルフカンパニーの社長を除く)もこれらを利用して入手しているのであろうか。


初期の設定によると、その材料には伝説のポケモンの羽といった超希少物質がふんだんに使われているらしく、製法が確立しても決して量産されないのはこれが理由と思われる。


ただし、ポケモンSVではある人物が大量にマスターボールを保管・使用しており、続く藍の円盤では学生の試験品であるどうぐプリンターで稀に開発出来たり、学生リーグの優勝賞品にもなるなど、設定レベルで希少性が大きく下がっている。

これらには全て、機械の性能も向上させるテラスタル技術が関わっており、全く異なる方向から製造体制が確立して来ているのかもしれない。



各シリーズにおける入手方法編集

シルフカンパニーでサカキを倒した後、シルフカンパニー社長より礼として貰える。

IDくじや道具交換がないので入手チャンスは正真正銘1回限り。


ジョウト地方のバッジを全て集めると、ウツギ博士よりら貰える。

このシリーズ以降1日1回のIDくじが導入された。


マグマ団アクア団ミナモシティに作ったアジトの中に落ちている。

しかし、『ルビー・サファイア』ではトクサネシティでのジム戦を終えるとアジトが埋立てられて進入できなくなり、取り逃がすと二度と手に入らなくなってしまう。

『エメラルド』と『オメガルビー・アルファサファイア』では、アジトは開いたままとなるため、取り逃がすことはなくなった。後者は攻略本付録のシリアルコードや、悪の組織アジトに落ちているものに加えてもう1個貰える。


もっとも、サファイアRTAトップ層の中には、捕獲乱数を駆使してネットボール1個でカイオーガを捕獲するチャートを行い、マスターボールはタイムへの負担を考えて入手をカットする者もいる。要するに、捕獲乱数を完璧にマスターすれば実用面では不要である。


終盤にアゲトビレッジまで行き、ローガンより貰える。またポケクーポンを30,000ptまで貯めてから拡張ディスクを起動すると景品として貰える。


終盤にポケモン研究所でクレイン博士から貰える。ダークポケモン系列の作品のマスターボールは「ダークポケモン達を必ず助けて欲しい」という願掛けが込められているようにも思える。


ギンガトバリビル最奥部で、アカギより貰える。

話の内容からすると、ディアルガパルキアを入手する前準備として、ユクシーアグノムエムリットの確保に使うつもりであったようだが、本人は「モンスターボールで捕らえることでポケモンの力に制御が掛かる」ともいっていることから、最初から使うつもりはなく、あくまで万が一の保険程度であったのだろう。


イッシュ地方のバッジを全部集めると、アララギ博士より貰える。

今作ではIDくじがないが、GTSで交換を一定以上こなすともう1つ貰える。


アララギ博士とアクロマより、それぞれ1つずつ貰える。

また、ジョインアベニューくじの一等景品としても登場(IDではなくただの乱数くじのようである)。


クノエシティボール工場フレア団より解放することで、工場長よりお礼として貰える。

この際、でかいきんのたま」と「マスターボール」の2択より欲しいものを選ぶことになるが、結局どちらを選んでも両方貰える。

また、IDくじが復活し、そちらでも特賞として貰える。


エーテルパラダイスでルザミーネを倒した後にグラジオから貰える。

また、IDくじの他『ブラック2・ホワイト2』形式の乱数くじの特賞としても貰える。

『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではレインボーロケット団の歴代ボス達が全手持ちのボールをこれとするという謎の優遇も受けている。初見で驚いたプレイヤーも多いのではなかろうか。


原作と同様、シルフカンパニーの社長から1個貰える他、シナリオクリア後に行けるようになるハナダの洞窟の特定の地点で、低確率で入手が可能。

別作品には持っていけないものの、これ欲しさに出現するポケモンはそっちのけで毎日洞窟に通い詰めるトレーナーも多いとか。


本編クリア後にマグノリア博士より貰える他、DLC『冠の雪原』では、ピオニーよりもう1つマスターボールを貰える。

IDくじ景品としても引続き入手可能。


時代背景もあってか、一切登場しない。


IDくじが廃止され、そちらでの入手は不可能になった。

本編クリア後にクラベル校長から1個貰える。

ダウンロードコンテンツ『ゼロの秘宝 後編:藍の円盤』ではブルベリーグのチャンピオン就任時に1個貰える他、ブルーベリー図鑑で240体捕まえた時の報酬で1個入手出来る。

またリーグ部どうぐプリンターの改良2段階目からは、レアボールチャンス時に極低確率で入手可能になる。さらに、2024年にどうぐプリンターの状況再現が確立されてしまったため、誰でも手軽にマスターボールをカンストまで集めることが出来るようになり、最早希少品でも何でもなくなってしまった。


この他、『藍の円盤』配信開始を記念したキャンペーンで2024年1月4日まで全ユーザーに1個が無償配布されている。やろうと思えばこの配布を周回して量産することもできた。


ちなみに、今作では、ストーリークリア後に遭遇できる伝説ポケモン3V保証がなくなった関係上、A0やS0の厳選難易度が大幅に低下しており、マスターボールの入手難易度低下も相俟って、手っ取り早く厳選を終わらせるために伝説ポケモンをマスターボールでそのまま捕獲するというユーザーも多く見られるようになった。


各シリーズの特殊仕様について編集

『Let's GO!ピカチュウ・イーブイ』では自分でボールを投げてポケモンを捕まえるという仕様故か、使用時に抵抗するポケモンを強制的に捕獲する専用のムービーが流れる。本来ならば絶対にボールが当たらないであろうタイミングや方向へボールを投げた場合でも関係なくこの演出は挟まれる。

流石に希少なボールを当て損ねてそのままなくなってしまう…というのはマズいと判断されたのであろうか。

ただ、この関係上投げてからポケモンを捕まえるまでに掛かる時間が長くなってしまっており、特に伝説ポケモン等を厳選するにはやや不便となってしまったという面もある。


使用者(NPC)編集



アニメにおける「マスターボール」編集

アニメでは、現時点ではこれまでに1度しか登場していない。その、たった1度の登場シーンは『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』第75話「対決! 巨大ナマズンと釣り名人!!」。作中に登場する自称・釣り名人ことスズムラが、巨大ナマズンを捕獲するために使用した。

が、巨大ナマズンはそれを飲み込んでしまい、そのまま逃げてしまったため、スズムラは結局巨大ナマズンを捕獲することが出来なかった。


ちなみにその後の話で、ハルカゴンベを捕まえる際にもハルカが投げたモンスターボールをゴンベが食べてしまったが、こちらはちゃんと動作してゴンベをゲットしていることから、なぜあの時にマスターボールが動作しなかったのかは不明。


番外作品における「マスターボール」編集

ポケモンGO編集

長らく未実装状態が続いていた(一応、GOバトルリーグのランクに“マスターリーグ”というものがあり、シンボルカラーもマスターボールをイメージしたものとなっている等、以前から間接的にではあるが存在自体は示唆されていた)が、2023年5月22日に開始されるイベントで配布されるスペシャルリサーチを達成することで入手出来るようになった。


ポケモンGO』でも使用時に『Let's GO!ピカチュウ・イーブイ』のような専用ムービーが流れるが、背景が宇宙に変わるようになっている。


野生個体は勿論、レイドバトル後やGOロケット団戦後のゲットチャレンジでも使用可能。

なお、原作のように1個だけしか入手出来ないということはなく、次シーズンでマスターボールが入手可能なスペシャルリサーチが登場したため、以後も入手出来る可能性がある。

因みに、ポケモンを捕獲する画面でマスターボールを選択すると誤って使用してしまうことを防ぐためか「マスターボールを使いますか?」と確認画面が出る他、道具一覧から捨てることが出来ない。


なお、どういったタイミングで使用するかであるが、現状では以下の2つのケースでの使用が特に推奨されている。


こないだ、電車の中で・・・

最も使用が強く推奨されているポケモン

本作では、「1日に回しか使用出来ず、かつ15分間しか効果を発揮しないおさんぽおこうを使用した際にしか出現しない」「しかも超低確率でしか出現しない」「運よく遭遇出来ても素の捕獲率が1%未満」「おまけに捕まえ損ねるとほぼ確定でその場から逃走」という、嫌がらせの如く捕まえにくい要素がてんこ盛りなことで悪名高いポケモン。

このマスターボールの実装により、ようやくガラル三鳥を安定して捕獲できると安堵したプレイヤーも多く、実際、マスターボール実装が発表された際にはTwitterで“ガラル三鳥”がトレンド入りした程である。


とはいえ、入手可能な機会が限られることから、マスターボールのみを使用して3種全てをコンプリートするとなると、まだまだ相当な時間が掛かりそうという意見も…。


  • 評価MAXの伝説ポケモン

ガラル三鳥に次いで使用が推奨されているケース

評価MAXとは、本作のステータスである「こうげき」「ぼうぎょ」「HP」の3つの個体値全てが最高の15の個体のこと。要するに、原作でいうところの6V個体である。

このうち、伝説ポケモンは一部イベントを除き基本的にレイドバトルに勝利した後のゲットチャレンジで捕獲する以外に入手方法がなく、しかも使用可能なボール数に制限があることから、これまでは運良く評価MAX個体に遭遇出来ても運が悪いと捕獲に失敗して逃げられてしまうというケースが往々にして発生していた。

今回マスターボールが実装され、しかもレイドボス捕獲にも使用出来るようになったことで、こうした悲劇が起こらなくなることが期待されている。


とはいえ、きんのズリのみの在庫が十分にあり、かつある程度正確にエクセレントスローを狙えるだけの技術力があれば意外と何とかなることも多いので、上級者間では上記のガラル三鳥と比べると優先度はやや低め。勿論、そういったプレイヤーの場合でも「全弾きんズリを食わせて&エクセレント判定出したのに結局捕まえられなかった」なんてことが割と発生するのも事実。取り敢えず、まずは支給されたプレミアボールがラスト一球になるまで粘ってみて、そこまで来てから使用するかどうかを考えてみよう。


大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ編集

大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』からモンスターボールとは別枠のアイテムとして登場。

様々なポケモンが出て来るのはモンスターボールと同じであるが、出て来るポケモンがルギアアルセウスなどの伝説や幻のポケモンである可能性が高い(モンスターボールでも低確率で伝説ポケモンが出現することもあり、マスターボールでもトサキントゾロアークが出る可能性もある)といった性能となっている。


2次創作における「マスターボール」編集

「使えば必ず捕まえられる」というその特徴から、ポケモンではなく好みの女の子に投げ付けるというネタが、当初のアンソロジーでは多かった。

なお実際には、ポケモン以外の生物はモンスターボールに収まる性質自体がないため、マスターボールであろうと何の効果もない模様。

センシティブな作品

Pixivにおいても、可愛い女の子のイラスト(たまに男もあり)に、「マスターボール」を使ってでもモノにしたいという意味を込めて、マスターボールタグが付けられる場合がある。


関連イラスト編集

マスターボールにはいった色違いラッキーメラルバ


関連タグ編集

ポケモン モンスターボール

ラストエリクサー症候群

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