概要
Nintendo Switch用ソフト『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の有料追加コンテンツのサブタイトル。
前作『ポケットモンスター ソード・シールド』の大型DLC・鎧の孤島/冠の雪原同様の2部構成。
だが、それぞれ独立したストーリーが展開された前回とは異なり、今回はストーリーが連続して続いていく構成となっている点が異なる。
発表から配信まで半年以上の期間を要しており、前編の「碧の仮面」は「鎧の孤島」より2~3ヶ月程度遅れての追加となった。
更に後編開始の6日後、後日談にあたる「番外編」も発表され、それを含めれば全3部構成となる。
早期購入予約特典は主人公のアレンジ制服セットと、あくテラス付与のヒスイゾロアーク。
また、今回も新ポケモンの他、過去作から230種以上のポケモンが追加される。
前編「碧の仮面」を事前収録した「ゼロの秘宝」のゲームデータ入りの「ポケモンSV+ゼロの秘宝」のパッケージ版が2023年11月3日に発売された。
シナリオ
前編「碧の仮面」
林間学校の生徒に選ばれた主人公は、引率のブライア先生に連れられ、行き先であるキタカミの里へ赴くことに。
古き良き伝統が残るその地で、お祭りに参加しながらある昔話の真相を追う事になる。
後編「藍の円盤」
同年12月14日に配信。
ブルーベリー学園のシアノ校長に誘われた主人公は、交換留学として実際にブルーベリー学園へ赴くことに。
バトルに重きを置く新進気鋭の学園で、大掛かりなバトル大会に参加することになる。
番外編「キビキビパニック」
一連の騒動が終わった後、主人公はパルデアで出会った友達3人と再びキタカミの里を訪れる。
そして、この地にはまだ謎が残っていた。
舞台
どちらもパルデア地方の外にある場所と明言されており、同作品内で別の地方へ遠征できるのは『ポケットモンスター 金・銀』以来となる。
前編および番外編の舞台。大きな山の麓にのどかな田園風景が広がり人々が暮らしている。林間学校に合わせてお祭り「オモテ祭り」が開かれるらしい。
とある鬼と、それを退治した英雄についての昔話が伝わっている。
後編の舞台。イッシュ地方に近年新設されたばかりなアカデミーの姉妹校。学校の大部分が海中という人工島で、バトル学が盛んらしい。
リージョンフォームの再現やテラスタルの発動まで可能とする人工空間「テラリウムドーム」を保有しており、四天王が存在するバトル大会「ブルベリーグ」が行われている。
登場キャラ
伝説のポケモン
厳ついお面で素顔を隠した碧色のポケモン。
キタカミの里では「鬼」として伝承されており、その昔英雄達に退治されたらしいが…?
輝く奇怪な甲羅を背負った藍色のポケモン。
その特徴から、パルデアの大穴やテラスタル現象と深い関わりがあるようだが…?
主要人物
前後編通じて登場する姉弟。キタカミの里出身でブルーベリー学園の生徒。
姉のゼイユは高圧的だが根は悪くなく、弟の事は案じているなど家族想い。
弟のスグリはおっとりとした性格で姉の背中に隠れることも。主人公に興味津々。
シンオウからやってきたカメラマンの女性。
見た事も無いポケモンを撮るべく行動している。
自身が創設したブルーベリー学園の校長。
クラベル校長とは知り合いらしい。
ブルーベリー学園の教諭主任で、林間学校の引率も担当。
エリアゼロの踏破者・ヘザーの子孫。
ブルベリーグの四天王。特にタロは学園について色々教えてくれる。
登場するポケモンの数について
2024年1月現在、総数1025種のポケモンから、既に内定済みのポケモン400種と、レイドバトルや『Pokémon HOME』との連携で追加された81種が『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に登場している。
(ウパーの様なリージョンフォルムや、オリジンフォルムの様なフォルム違いを持つ45種を同一ポケモンとして換算)
追加コンテンツでは前編・後編・番外編合わせて当初の約230体より多い、254体が登場した。
つまり、総勢735種(全ポケモン中約71.7%)が『スカーレット・バイオレット』で参加できたと言える。
逆を言うと290体ものポケモンが涙を呑んだのだが、こればかりは追加イベントや次回作での登場を祈るより無いだろう。
現在、『ソード・シールド』『スカーレット・バイオレット』に未登場なポケモンは以下の通り。
No | 初期 | No | 中間 | No | 最終 |
---|---|---|---|---|---|
0013 | ビードル | 0014 | コクーン | 0015 | スピアー |
0016 | ポッポ | 0017 | ピジョン | 0018 | ピジョット |
0019 | コラッタ(アローラのすがた) | 0020 | ラッタ(アローラのすがた) | - | - |
0021 | オニスズメ | 0022 | オニドリル | - | - |
0046 | パラス | 0047 | パラセクト | - | - |
No | 初期 | No | 中間 | No | 最終 |
0165 | レディバ | 0166 | レディアン | - | - |
0201 | アンノーン | - | - | - | - |
No | 初期 | No | 中間 | No | 最終 |
0265 | ケムッソ | 0266 | カラサリス | 0267 | アゲハント |
0268 | マユルド | 0269 | ドクケイル | ||
0276 | スバメ | 0277 | オオスバメ | - | - |
0300 | エネコ | 0301 | エネコロロ | - | - |
0327 | パッチール | - | - | - | - |
0351 | ポワルン | - | - | - | - |
0352 | カクレオン | - | - | - | - |
0366 | パールル | 0367 | ハンテール | - | - |
0368 | サクラビス | - | - | ||
No | 初期 | No | 中間 | No | 最終 |
0399 | ビッパ | 0400 | ビーダル | - | - |
0412 | ミノムッチ | 0413 | ミノマダム | - | - |
0414 | ガーメイル | - | - | ||
0431 | ニャルマー | 0432 | ブニャット | - | - |
0441 | ペラップ | - | - | - | - |
0455 | マスキッパ | - | - | - | - |
No | 初期 | No | 中間 | No | 最終 |
0504 | ミネズミ | 0505 | ミルホッグ | - | - |
0511 | ヤナップ | 0512 | ヤナッキー | - | - |
0513 | バオップ | 0514 | バオッキー | - | - |
0515 | ヒヤップ | 0516 | ヒヤッキー | - | - |
No | 初期 | No | 中間 | No | 最終 |
0676 | トリミアン | - | - | - | - |
余談
今回の異邦で捕獲したポケモン達も、ポケモンHOMEなどのゲーム上ではパルデア地方産として扱われる。これはジョウト地方で初登場した金銀のポケモン達に、当時カントー地方でしか遭遇できなかった種がいた事にも似ている。
また『Pokémon LEGENDS アルセウス』と同様に、カジッチュやジュラルドンなど一部のポケモンが追加進化を獲得しているが、どれもこれまでの作品で前例のなかった特徴を備えた進化系となった。
なお、eショップでの表記では一時期「碧の仮面」が2023年12月31日まで、「藍の円盤」が2024年4月30日までに配信とされていたが、『マリオカート8デラックス』のコース追加パスの未配信弾について「配信日が定まっていないものは「2023年12月31日」と記載いたします。」と記載があるため、こちらも配信日が確定するまで同様の措置が取られていたものと思われる。
3rd TrailerにファンのアレンジBGMを使用した嫌疑がかかり再投稿された。(日本のみ)