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概要編集

既存ポケモンの進化形が後の作品で追加されること。『ポケットモンスター 金・銀』から登場している。無進化から進化形になったり、新たな分岐進化先が増えたりと様々。


追加進化勢で真っ先に存在が明らかとなったのは浜ちゃんことヤドキングであり、以降TVアニメや劇場作品で先行登場しては次回作の販促を担っていた。特に『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』では屈指の追加量を誇る。


なお、後付けの進化形ということもあって、進化条件は単なるレベルアップではなく、それまでの世代では実行できなかった追加要素を必要とする場合が殆ど。


はがねタイプフェアリータイプなどの新規タイプや、ハヤワザ/チカラワザといった各ソフト特有のシステムが絡んでいる場合も多く、それらのPRを兼ねている存在でもある。


ただし、条件を満たすためには通信交換が前提だったり(ポリゴンに至っては最低でも交換を2回する必要がある)、下記の仕様変更といった課題点もまた存在する。


『ダイヤモンド・パール』までは「進化前」が増える事もあった。そちらはベイビィポケモンの記事を参照。


メガシンカポケモン及びゲンシカイキダイマックスキョダイマックスなども同様に後の作品で追加された新たな姿であるが、こちらは不可逆な進化と違い一定時間で元に戻る可逆的なものであり、どちらかと言えばフォルムチェンジに近い。


ポケットモンスター ソード・シールド』からはリージョンフォームのポケモンのみが新たな進化先を得る例も多いが、従来の個体からは進化できず(例:通常のマッスグマタチフサグマに進化できず、しんかのきせきも適用されない)、また分岐進化であっても進化先を選ぶことはできない(例:ガラルのすがたのニャースペルシアンには進化不可能)。

そのため、こちらは厳密には追加進化や分岐進化には当て嵌まらない。


追加進化一覧編集

ポケットモンスター 金・銀(ジョウト地方)編集


ポケットモンスター ダイヤモンド・パール(シンオウ地方)編集


ポケットモンスター X・Y(カロス地方)編集

Noポケモン進化前形式
0700ニンフィアイーブイ分岐

Pokémon LEGENDS アルセウス(ヒスイ地方)編集

Noポケモン進化前形式
0899アヤシシオドシシ追加
0900バサギリストライク分岐
0901ガチグマリングマ追加
0902イダイトウバスラオ(しろすじのすがた)追加

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(パルデア地方)編集


設定の修正編集

システムが全く異なる別作品では、最初に設定された進化条件をそのまま実行できない事があり、本編でも特定の進化に必要だった仕様が一部廃止されたりしている。


その場合、『ダイヤモンド・パール』までは「その作品では進化できない」という問題が発生した事もあったが、以後の世代では下記の様な代替手段が当てがわれ始めた。

  • 「特定のアイテムによる進化」
    • 『Pokémon LEGENDS アルセウス』のように"持ち物を持たせる"か"通信交換"のシステムがない作品の場合、そのアイテムを直に使用するだけで進化という形に代替される。
    • ポケモンGO』に登場する『ダイヤモンド・パール』での追加進化組は全て、進化条件が「アイテム「シンオウのいし」を用いる」に変更された。これはアイテムを用いない進化条件の種であっても同様。
  • 「特定の場所でレベルアップ」
    • ポケモン不思議のダンジョンシリーズでは、それら場所を連想させる道具「テンガンざんせき」「こけむしたいわ」等を使用する(後に進化アイテムは「しんかのあかし」に統一)。
    • 『ポケモンGO』では、特定のルアーが作動しているポケストップの範囲内で進化できる。
    • 『ポケットモンスター ソード・シールド』や『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では場所進化が廃止された事で、該当ポケモンは進化の石使用という既存手段に置換された(追加進化以外の場所進化ポケモンも同様)。
  • 「一定の仲良し度を得てレベルアップ」
    • ニンフィア限定の仕様。ポケパルレ/ポケリフレで得られる「仲良し度」が、『ソード・シールド』より「なつき度」と統合された為、フェアリータイプのわざを覚えているかで、エーフィ/ブラッキーと分かれるようになった。

傾向論編集

本シリーズにはバージョンごとに対になっているポケモンがいるが、片方が追加進化を貰ったからといってもう片方が同時に追加進化を貰える訳ではない。

例えばエレブーブーバーは『ポケットモンスター 赤・緑』では対の関係にあり、両者ともに『ダイヤモンド・パール』で追加進化を手にしたが、マイナーチェンジ版である『ポケットモンスター 青』でのエレブー/ブーバーポジションであるルージュラには現在でも追加進化は登場していない。

同じように『赤・緑』で対の関係であったストライクには2度も追加進化が与えられたのに対して、カイロスには『X・Y』でメガシンカこそ与えられたが、追加進化は現在でも与えられていない(一応、過去には構想はあったようである)。


また、一説によればメガシンカを獲得したポケモンは追加進化が来ないという説が実しやかにささやかれているが、確かにメガシンカしたポケモンには追加進化が実装されていない。

一方、キョダイマックスピカチュウイーブイニャースといった最終進化に至っていないポケモンでも獲得しているので追加進化が来ないという説は成立せず、事実としてキョダイマックス個体の存在するジュラルドンには『スカーレット・バイオレット』にて追加進化が与えられた。ちなみにキョダイマックスの素質と更なる進化は両立不能であるようで、進化条件であるふくごうきんぞくを与えられる『スカーレット・バイオレット』にはキョダイマックスの素質を持ったままのジュラルドンを持ち込むことができない(ダイスープで素質を消した上でならOK)。


ボツになった追加進化編集

『ポケットモンスター 金・銀』には発売前の体験版ベータ版が存在し、その時点で追加進化の構想はあったようである。

原種カモネギの進化系であるマダーム、カイロスの進化系であるプラックス、ウツドンの分岐進化であるツボミットなど現在も実現していない進化系もあれば、モンジャラの進化系であるジャランラ、ベロリンガの進化系ナメール、イーブイの進化系リーフィなど後の世代で同ポジションの追加進化が与えられたポケモンも存在する。


余談編集

全国図鑑では登場順に追加される関係上、必然的に番号は進化前のポケモンから離れる事となる。

初代から見て過去の話である『Pokémon LEGENDS アルセウス』で進化が確認された追加進化形も同様で、当時完成したヒスイ図鑑でもちゃんと連番になっているのにその研究成果が全く引き継がれていないという少々残念なことになっている。

メタ的に見ればLEGENDSの方が後付けなので仕方ない部分はあるが。


御馴染みのポケモンが注目と躍進を遂げる事を意味するため、追加進化を望み歓迎するファンは多く、度々二次創作の題材にもなっている。

一方、デザインは賛否が分かれる事があり(特にシンオウ地方の追加進化組)、個々人の感性による好き嫌いが出易い上、慣れ親しんだ進化前とギャップがあるのが原因か。


関連タグ編集

ポケモン ポケットモンスター しんかのきせき

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