基礎データ
ずかん | No.206 |
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ぶんるい | つちへびポケモン |
タイプ | ノーマル |
たかさ | 1.5m |
おもさ | 14.0kg |
とくせい | てんのめぐみ/にげあし/びびり(隠れ特性) |
他言語版の名称
英語 | Dunsparce |
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イタリア語 | Dunsparce |
スペイン語 | Dunsparce |
フランス語 | Insolourdo |
ドイツ語 | Dummisel |
韓国語 | 노고치 |
中国語(繁体字/簡体字) | 土龍弟弟/土龙弟弟 |
概要
犬山イヌコ氏お気に入りのツチノコをモデルにしたポケモン。
名前の由来もツチノコのアナグラムだと思われる(蛇足だが、金銀発売以前に流行したたまごっちから出た『~っち』もネーミングの由来の一つにはなり得る)。
HP以外のステータスはそうでもないが、意外といろいろな技が覚えられる上に特性「てんのめぐみ」は優秀。
暗い洞窟に住むとされているが、大抵、作中では日の当たる場所で見つかる。
小さな羽根で僅かに浮かべたり、尻尾の先がドリルになっていて後ろ向きにじめんに潜るなど設定もなかなか可愛い。あまりにも恥ずかしがり屋すぎて、崖を掘り進んで落ちてしまった漫画作品もあったほど。しかし、迷路のような巣穴をディグダと共用しているなど、恥ずかしがり屋な割に意外とポケモンづき合いは良いようだ。嗅覚も発達しているらしく、においで自分のいる場所を判別できるとの事。
可愛らしい外見とは裏腹に意外にも1.5mとなかなかの大きさ。実際にこんなのが飛び跳ねてきたらかなり驚くだろう。
ノーマル・ドラゴンあたりに進化して欲しいところである(第7世代でそのタイプの後輩が登場しました)。
ただし単ノーマルタイプで自力であなをほるを覚える等、じめんタイプっぽい等ホルビーとの共通点がある。
その為ホルードと同じくノーマル・じめんに進化する可能性もある。
蛇をモデルにしているポケモンではあるが、どくタイプではない(一応他にもどくタイプでは無い蛇ポケモンはいます)。
ツチノコはマムシやハブと同じクサリヘビ科であると推測されている為、実在するのならば有毒だろう。
ちなみに結構レアであり、初登場の第2世代ではくらやみのほらあなで超低確率で出現するポケモンだった(とあるトレーナーの電話番号を登録しておけば時折大量発生する事があるので、その時に捕まえるのが楽)。
ロマン溢れる設定として大昔は背中の羽で大空を飛んでいたとする学説があるらしく、リージョンフォームや新規進化で採用されるのかもしれない。採用されるのならばオーストラリアかメキシコがモデルの地方で実装だろうか。
ゲーム内での特徴
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
100 | 70 | 70 | 65 | 65 | 45 | 415 |
第2世代
デビュー当初のこの頃は一定条件で大量発生するレアポケモンとしての側面が強く、どちらかと言うと対戦用とは見なされていなかった(その他同世代出身のポケモンではハリーセンやオクタン等が該当しており、この世代では該当ポケモンが対戦環境で見かける事は事実上無かった)。
ノーマルタイプで当時唯一の「へびにらみ」使いという個性はあったものの、似たような芸当が可能なカビゴン(3割でまひが狙える「のしかかり」を覚える)で十分。更に「へびにらみ」の命中率も当時は75と結構当て辛く、おまけにゴーストタイプには無効と言う有様。
エスパータイプの弱体化によるかくとうタイプの大躍進もあり、鈍足低耐久のノコッチではやる前にやられてしまう事が多く、この世代では対戦で見かける事はほぼ無かった。
第3世代
この世代からいよいよノコッチが本領を発揮した。
新しく特性が導入され、ノコッチには「にげあし」と「てんのめぐみ」を得た。
「にげあし」こそハズレ特性だが、追加効果の発動率が2倍になる「てんのめぐみ」が非常に優秀であり、「へびにらみ」でまひにしてからの「ずつき」「かみつく」「いわなだれ」で怯みを狙う『まひるみ戦法』を確立。
「いびき」にも怯みの追加効果がある為、ねむり状態になってもこの戦法が使えた。ノコッチ自身は鈍足気味ではあるが、まひにさえしてしまえば多くのポケモンに対し先手を取れていた。
こうして独自の路線を確立しめでたく不遇卒業を果たした。
しかし次の世代でノコッチに大いなる悪夢が降りかかる事に。
第4世代
ノコッチと同様「てんのめぐみ」を持ち、素早さで上回るトゲキッスが登場。
まひに頼らなくても「エアスラッシュ」で6割の怯みをガンガン狙え、シングルバトルにおけるノコッチの立場を崩壊させてしまった。
しかしノコッチは2匹同時に怯みが狙える「いわなだれ」とじめんタイプでもまひが狙える「へびにらみ」があり、ダブルバトルにおいて「てんのめぐみ」持ちとしてのアイデンティティを確保し不遇ポケモン入りを何とかギリギリの所で免れる事に成功。
(※特殊型のトゲキッスに対し、ノコッチは主に物理型という点でも辛うじて差別化は出来ていた)
また同世代で「チャージビーム」を習得し、毎ターン特攻を1段階上昇する役割も得たが、ハピナスでも同等の事が出来るので然程差別化にはならなかった。
ちなみにこの世代で「はねやすめ」を習得し、「ねむる」以外の回復技を確保した。
しかし一方で「いびき」が特殊技になってしまい、トゲキッスの台頭もあり扱い辛くなった。
第5世代
この世代でかくとうタイプの大幅強化が施された結果、ノコッチの更なる地位転落が予想されていた。
しかし新たな積み技「とぐろをまく」を習得してトゲキッス等の競合相手との差別化を果たし、トリプルバトルが追加された事で更なる路線を確立し独自の地位を得る事に成功。
トリプルバトルでは「いわなだれ」を駆使する事で、3匹同時怯みが狙えるようになり更なる差別点を得た。「へびにらみ」の命中率が若干上がったのも追い風。
ちなみに隠れ特性は「びびり」だが、完全にハズレ特性である(一応ダブルバトルでふくろだたきを受けて素早さを大幅に上げるコンボは可能だが、「てんのめぐみ」を捨てる事になるので使い道は実質皆無)。
第6世代
とうとうこの世代で「へびにらみ」の命中率が100になったが、その一方ででんきタイプにまひが無効となってしまう。ただしでんきタイプには素早いポケモンが多いので別のポケモンで対処するか、ダブル・トリプルバトルで「トリックルーム」のサポートを受けて貰えば問題なし。
…と言いたいが、メガガルーラの登場でシングルバトルでのひるみ使いとしての立場が奪われてしまい分が悪くなった。だがこちらは以前の世代同様、ダブルバトルやトリプルバトルで活躍出来る点で辛うじて差別化出来ていた(「いわなだれ」はダブルバトルやトリプルバトルでは「おやこあい」の効果が適用されない為)。
第7世代
この世代で「エアスラッシュ」「ドラゴンダイブ」と言ったこれまた「てんのめぐみ」との相性がいい技を習得出来るようになった。だが、まひ状態の素早さが1/4から1/2に弱体化してしまった。
どう考えても完全に先制ででんじはを飛ばす雷親父と鍵のとばっちりである。
しかも「とぐろをまく」も自身より素早く「バトンタッチ」等で有効に使えるオオタチが習得してしまう。USUMで追い打ちをかけるかのように素早さで上回るメブキジカが「ずつき」を習得してしまい、物理型においてもまひるみ戦法の競合相手が現れてしまった。
だが幸い今世代でもダブルバトルで鈍足低耐久気味なスペックを「トリックルーム」下で補いつつ、「いわなだれ」で怯みを複数狙うコンボは健在であり、不遇ポケモンへの出戻りは何とかギリギリの所で逃れる事に成功した。
第8世代
なんと剣盾発売時点ではまさかの未登場だったが、2020年6月17日の鎧の孤島で出現するようになった。おめでとうノコッチ!
「バトンタッチ」を新たに習得し、現状で唯一の「とぐろをまく」+「バトンタッチ」使いとしての個性を得る事に成功。未内定者ではオオタチやハンテール等が使えるものの、隠れ特性の「びびり」と組み合わせて攻撃・防御・命中率・素早さを上昇させて「バトンタッチ」する事で差別化にも成功。またわざレコードで「ドわすれ」も新たに習得。安定性が優れているかどうかは別として、新たな個性を獲得した。
だが一方で「てんのめぐみ」型においては、前世代よりも更に悲惨な状況に陥ってしまった。というのも…
- ダイマックスポケモン相手には圧倒的に不利。「ダイジェット」を1回でも発動してしまうと例えノコッチが素早さを上昇させても抜ける相手が少なく、その上「ダイナックル」がきつく「とぐろをまく」を使っても受けが成立するか微妙。
- そもそもダイマックスポケモンは怯まない。その為事実上まひるみ戦術はダイマックスポケモン相手には手も足も出ない。
- 前述の「ダイジェット」に加えドラパルトやカマスジョー等素早さが圧倒的なポケモンの台頭でインフレした素早さには「へびにらみ」でまひをしても抜ける相手が減少してしまっている。極論「トリックルーム」を交えてしまう手もあるが…。
- ランダムで様々な状態異常になる追加効果が出る確率が特性補正で20%が40%になる「トライアタック」が現在解禁されている一般ポケモンの「てんのめぐみ」持ちで唯一習得出来ない(トゲキッスとハピナスは使用可能)。
- 「チャージビーム」が事実上没収されてしまった(過去作の技はランクマッチでは使用不可能になった為)。
幸い「びびり」が強化されて「バトンタッチ」を習得したのは大きく、「てんのめぐみ」と「いわなだれ」の組み合わせは未だ健在(一応ラッキーとハピナスでも出来るが攻撃力ではノコッチの圧勝)。また鎧の孤島で追加された教え技も「スケイルショット」「だいちのはどう」「はいよるいちげき」「ダブルウイング」と4種類の技を習得しており、バリエーションも豊富。
どうにかしてノコッチを対戦で活用するのであれば「びびり」バトン型の運用も視野に入れた方がいいだろう。
アニポケでのノコッチ
さほど目立った活躍はないものの原作通り珍しいポケモンとして扱われている。
ごくたまに出てきてはサトシが何故か躊躇なくボールを投げてくる(そして失敗する)謎の立ち位置だったり。
特にベストウイッシュとXYではサトシがヒロインと濃密に関わる話で関わってくる。
ポケダンでのノコッチ
本編の初登場が『金・銀』なので、ポケダンでは救助隊の頃から登場する。
『マグナゲートと∞迷宮』ではストーリー上で助けることになり、無事救助した後に主人公たちに誘われて(エモンガやビリジオンとともに)仲間入りする。更に『マグナゲートと∞迷宮』のパッケージに描かれている。
この優遇ぶり…どうやらシナリオ担当の人がそのかわいさに惚れ込んだようだ(社長が訊くマグナゲート編参照)。
…空の探検隊のスペシャルエピソード4でチャームズに惚れたポケモンの中に、ちらっとノコッチもいたことは意外と忘れられがちだ。
ポケモンGOでのノコッチ
本編初登場時の『金・銀』を模したのか、滅多に見かけないポケモンとして登場(といってもアンノーンやヨーギラスよりかはそれなりに見かける)。
前述の通り普段は滅多に見かけないものの、2020年5月8日から5月15日にかけて開催されているジェネレーションチャレンジ2020ジョウトの期間中は、一部のジョウトポケモン同様出現率がぐーんと上がっていた。
またそれと同時に色違いも初実装された。
なおバトルでの性能に関しては以下のように控えめな性能。
通常技は「かみつく」「おどろかす」の2つ。
発動速度と威力が若干上回る「かみつく」がおすすめ。
ゲージ技は「いわなだれ」「ドリルライナー」「あなをほる」の3つ。
威力が若干高いが発動速度が遅めの「あなをほる」が若干気になる所(ジム防衛ではこちらの技を選ぶのもありか)。「いわなだれ」か「ドリルライナー」なら発動速度が「あなをほる」よりも速いのでジム攻略にはこちらの方が無難。
現在はトレーナーバトルの実装に伴い、CP1500以下のみ出場可能なスーパーリーグであれば若干ではあるが戦えるようにはなった。
通常技を「かみつく」、ゲージ技を「いわなだれ」「ドリルライナー」で組み合わせる事で、ある程度広い攻撃範囲で対抗出来る上に耐久もそれなり。
またスーパーリーグで注目されているエアームドの苦手なほのお・でんきタイプに対する牽制も出来る。
ただタイプ一致技が通常技・ゲージ技のどちらにも無いのが残念なところ。
Pixivでのノコッチ
前述の通りマグナゲート繋がりでエモンガと並んだイラストに加え、ツチノコ故にツチノコ絡みのキャラクターと一緒に描かれたイラストも見かける。
関連イラスト
※決してジガルデはメガノコッチではありません。
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモン一覧
アーボック ハガネール ハブネーク ジャローダ ジガルデ サダイジャ:蛇ポケモン繋がり。
ジジーロン:そっくりさん。
エモンガ ビリジオン:マグナゲート関連。
ツチノコ:モチーフ元。
秋山竜次:ポケモンスマッシュにてBW2をノコッチ6匹のパーティでストーリーを進めていた程のノコッチ好き。ちなみにXYではノコッチ1匹を手持ちにしたバッドガイのリュウジが登場している。
ケツァルコアトル:翼の生えた蛇神。ノコッチに羽が生えているのもこれが理由…なのかもしれない。