概要
「ポケモンスタジアム金銀」にて初登場したルール。
進化前のポケモンだけで戦うという、一風変わったルールである。
当初は「リトルカップ」とも言われたが、ポケモンバトルレボリューションで「リトルバトル」と命名されて定着した。
多くがシングルバトルで行われるが、ダブルバトルで実施される事もある。
絶対条件として、ここでは
となる。
1つ目のルールの意としては、
の中なら、フシギダネしか使えないという事である。
また、進化する事が出来ないポケモンも勿論禁止。
中にはタブンネのようにメガシンカできるポケモンも居るが、メガシンカは通常の「進化」に当てはまらないため、これも禁止となる。
他にも、タマゴから生まれる種類であることもルールに含まれるので、以下のポケモンも基本的には出場できない。
2つ目のルールについては進化前かつ、Lv5のポケモンだけで戦うと設定された時期がある為に設定された。HP実数値が30も無いポケモン相手に、常時威力20、もしくは威力40を与える技が使えるのは確かに問題だろう。
とはいえ、ポケモン剣盾シリーズ以降はこれらの技が廃止となったため、現在ではこのルールも形骸化している。
3つ目のルールは文字通り、しんかのきせきが禁止となる。
これは進化前のポケモン限定で耐久力を1.5倍にできる道具であり、持たせる事で一部のポケモンの耐久力がとんでもない事になるからである。
中には最終進化前のポケモン相手に互角以上で戦える事もあるから、ここではオーバースペックという事なのだろう。
その他のルールについては通常のバトルに準ずる。
このためZワザやダイマックス、テラスタルなど世代毎の専用システムは使用可能である。最終進化系しか扱えないメガシンカは事実上使用不可だが。
旧リトルバトルのルール
- 使用ポケモンはレベル5にしなくてはならない。
と言うルールも以前はあったが、現在では形骸化している。
メジャーなレベル50フラットルールならともかく、個人でやる場合はレベルを自己調整するしかないという最大の欠点があるからである。
ポケモン剣盾以降では、通信対戦時にポケモンがレベル50に設定される仕様もあり、現在ではこのルールを満たす方が難しい。
一応、自動的に調整してくれる公式大会(『ORAS』で2015年5月14日~22日に開催された「リトルマッチ」)が無かったわけでは無いのだが・・・。
リトルカップで勝つには
本ルールは未進化ポケモンの独壇場である為、可愛い進化前のまま戦いたいという初心者にオススメなのでは?
・・・・・・と勘違いされるかもしれないが、元からステータスの高いポケモンがいる以上、ここでも種族値の暴力は普通にあるし、特性やタマゴわざなどポケモンへの知識はいつも以上に要求される。
つまり、可愛いだけで勝ち抜こうなどポフィンより甘いのである!
中にはヤミカラスやモノズのように特性や能力値傾向が進化後とは異なる場合もあり、これまでのポケモンの知識が通じない場面も多い。
本気で勝ち抜きたいのなら、一からポケモンを調べ直す必要もあるだろう。
リトルカップで強いポケモンの一例
以下は2024年10月現在の記述になります。
能力値が高いポケモン
種族値535。本ルールで参戦可能なポケモンでは最も特攻と合計能力値が高い。
高い防御と優秀なタイプも合わさって非常に堅牢。素早さ85もこのルールでは素早い部類に入り、生半可な手段では歯が立たないだろう。
懸念点は特殊耐久が低い事だが、本ルールでは特攻が高いポケモンが少ないため、相対的に生き残りやすくなっている。
種族値500。リトルカップで参加できるポケモンの中では合計能力値第2位。
攻撃力もズガイドス・アーケンに次いで第3位だが、素早さも高いのでアタッカー性能は抜群。
習得技も豊富で、「つるぎのまい」を積んだら勝負は決まったような物である。
本ルールのポケモンではNo.1の防御力を誇る。素早さもそこそこ。
一方で火力や特殊耐久は低く、弱点の多さもあって評価の低いポケモンであったが、ポケモン剣盾で「ボディプレス」を獲得して躍進。BS振りからの先手「ボディプレス」で多くのポケモンを狩る事が可能になった。
特性がんじょうにより、行動機会が確保されているのも大きい。
特性いしあたまなら「もろはのずつき」をノーダメで繰り出す事も可能。
本ルールで参加可能なポケモンでは最も素早い。攻撃力も高めで有利を取りやすい。
とはいえ、特性かそくのヤンヤンマや、すいすいのコダックに先手を取られて逆転する場合もあるので油断しないこと。
本ルールで参加可能なポケモンでは最もHPと特殊耐久指数が高い。攻撃力も高め。
最も素早さが遅いところもあるが、裏を返すと「トリックルーム」下で最速のアタッカーと化すので侮れない。
カビゴンと同様にきのみリサイクル戦法が使えたり、あついしぼうでほのお・こおりタイプを起点にする事もできる。耐久力を武器に根負けさせたいところ。
ライバルは同じノーマルタイプで物理耐久も高めなベロリンガ、ノコッチか。
超鈍足だが、高い攻撃力と豊富な技を併せ持つ。
「トリックルーム」下では「じしん」や「ばかぢから」で無双できる。
意外にも先制技を覚えるため、相手を取りこぼす心配も少ない。
特性ありじごくでひこうタイプの相手に交代させにくい点もメリット。
当ルールで扱えるゴーストタイプでは最速。
先手で「シャドーボール」を打ちやすい事が絶対的に強い。
特殊方面に優れるため、パーティの補完として扱いやすい。
補助技も豊富で「ほろびのうた」で強制敗北させてくることも。
初登場以来、「はらだいこ」からの「しんそく」で全抜きを仕掛けてくる。
同じ「しんそく」アタッカーには「りゅうのまい」が使えるミニリュウもいるものの、爆発力ではジグザグマが勝るだろう。
お馴染みの要塞ポケモン。
ヤドンやヒトモシには「タネマシンガン」「はたきおとす」で対抗可能。
こちらも通常対戦で活躍した経歴を持つ要塞ポケモン。
総合耐久指数はリトルバトルだと抜きんでて高い。
「ちからをすいとる」と「ミラーコート」の二刀流で両受けが期待できる。
特性ねんちゃくのおかげでくろいヘドロを奪われにくく、種族値以上のしぶとさを発揮できる。
専用アイテムを持つポケモン
防御が高めのポケモンだが専用アイテム「しんかいのキバ」により、無補正C振りで種族値200相当の超火力を発揮してくる。
時には「しんかいのウロコ」を持って、無補正D振りで種族値162相当の超特殊耐久を獲得している場合も。
「からをやぶる」や「てっぺき」を使われると最早手に負えないため、「ちょうはつ」「はたきおとす」で対応したい。
此方も専用アイテム「ふといホネ」により、無補正A振りで種族値152相当の破壊力を出せる。
専用技「ホネブーメラン」のおかげで「がんじょう」やきあいのタスキも貫通してくる。
物理耐久は前述のパールル以上。素早さと特殊耐久が低いので速攻を仕掛けたい。
特性が強力なポケモン
天候特性持ちのポケモンで参戦可能なのは上記の6体。
あめふらし持ちのポケモンが不在なので、みずタイプのポケモンには手痛い環境になるだろう。
フィールド特性持ちのポケモンで参戦可能なのはサルノリのみ。
相手にフィールド展開を阻害されにくいため、「グラススライダー」で大暴れできる。
お馴染みの強特性だが本ルールで参加可能なポケモンだと、攻撃力で不足しがちな欠点がある。
弱点を衝いたり、苦手な相手にはバトンタッチで後続に繋げたりと工夫したい。
こちらも言わずと知れた強特性。
特にヤミカラスやモンメンは通常対戦でも扱われた実力の持ち主。
ダブルバトルでは対策必須だろう。
リトルカップで重要なテクニック
以下は2024年10月現在の記述になります。
本ルールでは素早さがインフレしていないため、通常では遅いとされるポケモンでも逆転する余地がある。
例えば本ルール最速のポケモンであるニューラは素早さ115族に位置するため、素早さ60族のポケモンを最速にしてこだわりスカーフを持たせれば逆転する事ができる。
逆に深刻なのが「トリックルーム」における素早さ調整である。
本ルールではヤドンやヒトモシ、ユニランがトリックルームを扱えるポケモンでTOP3の遅さを持つものの、ゴンベやナックラー、ヒメンカなど素早さ15族以下のポケモンが多数存在するので逆転されやすい。ダブルバトルでは特に注意する事。
本ルールでは体重の軽いポケモンが多いため、「けたぐり」や「くさむすび」が利かない場合も多い。
逆にゾウドウやイワークは体重が重いため、「ヘビーボンバー」で大ダメージを狙いやすい。