データ
初出 | 第4世代 |
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効果 | 自分の「すばやさ」を1.5倍にするが、最初に出した技以外を出すことが出来なくなる |
英語名 | Choice Scarf |
概要
初出は第4世代。水色で爽やかな雰囲気があるスカーフ。
プレイヤー間では、単にスカーフといえば大抵このこだわりスカーフを差す(ポケモンのスカーフには他に「シルクのスカーフ」(ノーマル技の威力が1.2倍)があるが、こちらは一部例外を除き余り使われない。
効果は上記の通り、持たせたポケモンの「すばやさ」が1.5倍になる代わりに同じ技しか選択できなくなる。
第3世代に登場した「こだわりハチマキ」の「すばやさ」版である。
他のこだわり系と同じくバトルタワーのBP交換が主な入手方法。バトル施設がないSVではクリア後にテーブルシティのデリバードポーチで市販される。
対戦では
同じ技しか出せないという特徴から、速攻奇襲からの交代(所謂「撃ち逃げ」)や、「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」などで様子見、「トリック」「すりかえ」で相手に押し付けて持久戦やサポート妨害を行なう戦法が主流。
ただし第6世代で新登場した各種メガストーンや第7世代で新登場したZクリスタルは「トリック」「すりかえ」が効かないため、3つ目の戦法はやや使いにくい。
第8世代では「メガシンカ」「Zワザ」が廃止されたため、再度使いやすくなった。
詳しくは「トリック」「すりかえ」の記事も参照。
ダイマックス中はこだわりのメリットもデメリットも無視されるため、技を打ち分けることも可能になった。
主に「こうげき」や「とくこう」は高いが「すばやさ」が中途半端なポケモン(種族値で70~110くらい)が持っていることが多い。
レベル50戦なら「すばやさ」種族値70以上のポケモンはこの道具と努力値配分次第で130族をも抜き去ってしまう。クロバットやサンダースであっても先手を取られるため、うかうかしていられない。
中には「敵の敵は味方」という言葉があるように、相手のこだわりスカーフ持ちを想定して此方の速攻アタッカーにこだわりスカーフを持たせる場合もある。
一見するとやりすぎかつ、状況が限定的な様に思えるが、相手のようりょくそ・かるわざといった特性や、「こうそくいどう」「おいかぜ」といった技なども出し抜ける場合があるので有用性は高い。
カプ・コケコやフェローチェなどに持たせるのはその好例である。
このように、不利な状況を覆す性能が高いため、3種のこだわりアイテムの中では最も採用率が高い。アタッカーなら物理・特殊を選ばない所も評価点か。
注意する点としては火力が上がらないこと、優先度が無視出来ないことの2点。
前者は交代戦になればなるほど顕著で、「こだわりスカーフ」だとばれると交代で簡単に受けられてしまう。
あまのじゃく持ちのジャローダやカラマネロ、ラランテスもそれを受けられるタイプや特性を出されるとアウトになってしまう。
後者は各種先制技、「いたずらごころ」「はやてのつばさ」には効果が薄いという意味。
優先度まで無視できたら強いを通り越してバランスが崩れかねないが……。
とか何とかいっていたら第7世代より優先度+1以上の技をまるごと無効化してしまうポケモンが数体登場。いずれもこだわりスカーフとの相性が抜群なため、案の定バランスが崩れ掛けている。
そのせいで、素早さ種族値142のドラパルトはおろか、素早さ200と最速のレジエレキでさえこだわりスカーフを持たせることが常識とまで言われるレベルの魔境と化している。どうすんだこいつら……。
グッズ化
ウオノラゴンのオプションとしてぬいぐるみ化されている。(タカラトミー)
また、ポケモンGOでは、2022年5月に行われたウォーターフェスティバルで実装された特別仕様のラプラスが、こだわりスカーフと似たデザインのスカーフを付けている。
ただの飾りなので能力に補正がかかったりはしないが、オシャレなので好評であった。