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130族

ひゃくさんじゅうぞく

高速ポケモンの代名詞。対戦考察の場で使われる通称。
目次 [非表示]

概要編集

ポケモンには俗に「種族値」と呼ばれるステータスが各種族ごとに設定されている。

またポケモンバトルにおいては、原則として「すばやさ」のステータスが高いポケモンから順に行動する。


以上の前提がある時、「すばやさ」の「種族値」に高い値が入っている種族ほど、何もしなくとも先手を取れる可能性が高くなる。

その一つの指標が130だということ。


狭義には130そのものを、広義には130以上の種族全般を指す総称として用いられる。

あるいはそれ以下の種族が何らかの手段で加速する際も、このラインまで到達できればほぼ先手になるという意味で「130族抜き」などという使い方がされる。


無論「すばやさ」以外に130以上の値が入る種族もいくらでもいるのだが、同速でない限りの要素も無く、純粋に数字の大小で先手後手が確定する「すばやさ」以上に信頼の置ける値は無いため、単に「130族」と言った場合にはまず「すばやさ」の意味で用いられる。


なお、ポケモンには他に「努力値」「個体値」と呼ばれるステータスがあり、またレベルによる変動などもあるので、対人戦で一般的なレベル50状態(実数値)では130とはかけ離れた値になるのだが、話が逸れるので本項では「種族値」に絞って解説を進めることとする。


歴史編集

130が指標になった理由は諸説あるが、

  1. 狭義の130族が初代から複数(サンダースプテラミュウツー)存在していた
  2. それを上回るポケモンの増加ペースが遅かった
  3. 最速にした時の実数値が「200」になりキリがいい(第3世代以降)

などによると思われる。


その130とて、狭義の130族は第2世代のクロバット以来久しく追加が無く、第6世代に入ってようやくメガシンカで一時的に達成する種族が出た程度であったことから、半ば形骸化していた時代もあったほどである。


再び注目されるようになったのは第7世代のことで、狭義の130族に加わったカプ・コケコが対戦環境を大きく変えるほど強力であったことから、「130族抜き」もまた急増した。


続く第8世代でもコオリッポレイスポスが加わったが、ナーフの入ったカプ・コケコに代わってトップメタに君臨したドラパルトがこのラインを大きく上回る142を持っていたこと、DLCで全ポケモン最速を更新する200レジエレキまで登場したことから、むしろより高い水準で調整するプレイヤーも珍しくなくなった。


第9世代ではレジエレキもナーフされた一方、ハバタクカミテツノツツミパオジアンといった新たな高速アタッカーが大量発生したため、それらの「すばやさ」である135~136あたりが新たな指標となった。

とは言え、前2種はそこからの更なる加速を標準装備していた。これ以下の水準から同様の手段で追い付いてくる種族もまた多かった。「130族抜き」は完全に過去のものとなり、「130族自体が『高速』と言える最低ライン」とまで評されるほど水準は跳ね上がってしまった。



なお、「130族抜き」をする場合、「すばやさ」が70(70族)以上であれば、最速で「こだわりスカーフ」や「りゅうのまい」などを使用する(1段階上げる=1.5倍にする)ことで達成できる。

おいかぜ」や「ようりょくそ」等で2倍にする手段があるなら、同40以上にまで拡大する。

それ以下であれば、「トリックルーム」でひっくり返してしまう方が確実性が高い。


狭義の130族編集

斜字は一時的な形態。


広義の130族編集

以下、「すばやさ」が低い順に掲載。スペースの関係で「S」と表記している。

ポケモン名タイプS立ち位置備考
サトシゲッコウガみずあく132水御三家・特殊個体きずなへんげ」発動時
メガライボルトでんき135メガシンカ
メガミミロップノーマル・かくとう135メガシンカ
ガラルヒヒダルマこおり・ほのお135ガラルのすがたダルマモード
ハバタクカミゴースト・フェアリー135パラドックスポケモンこだいかっせい」持ち
パオジアンあく・こおり135準伝説
コライドンかくとう・ドラゴン135禁止級
ミライドンでんき・ドラゴン135禁止級
カマスジョーみず136すいすい」持ち
テツノツツミこおり・みず136パラドックスポケモンクォークチャージ」持ち
ザシアンフェアリー138禁止級
ザマゼンタかくとう138禁止級
メガミュウツーYエスパー140禁止級・メガシンカ
ドラパルトドラゴン・ゴースト142600族600族最速
ゼラオラでんき143幻のポケモン
アギルダーむし145かるわざ」持ち
メガスピアーむし・どく145メガシンカ
メガジュカインくさ・ドラゴン145草御三家・メガシンカポケモン御三家最速
ザシアン(フェアリー・はがね148禁止級
マルマインでんき150
ヒスイマルマインでんき・くさ150ヒスイのすがた
デオキシスNAエスパー150幻のポケモン
メガフーディンエスパー150メガシンカ
メガプテラいわ・ひこう150化石ポケモン・メガシンカ化石ポケモン最速
バドレックスエスパー・ゴースト150禁止級禁止級最速
フェローチェむし・かくとう151ウルトラビーストビーストブースト」持ち
テッカニンむし・ひこう160かそく」持ち、一般ポケモン最速
デオキシス(Sエスパー180幻のポケモン幻のポケモン最速
レジエレキでんき200準伝説全ポケモン最速

参考:各タイプ最速編集

引き続き一時的な形態を斜字で示す。それらが最速になっているタイプに限り、常時その速度を出せる種族も併記した。

第9世代現在、じめんタイプのみ最速が130に届いていない。常時に限れば、他にノーマル、ほのおの2タイプも該当する。

複合タイプの関係で、1種で2タイプを同時達成している種族もいる。

ポケモン名タイプS立ち位置備考
ダグトリオじめん120じめん最速タイ
アルセウスじめん120幻のポケモンだいちのプレート」所有時、じめん最速タイ
オオスバメノーマル・ひこう125序盤鳥ノーマル最速
ファイアローほのお・ひこう126序盤鳥ほのお最速
プテラいわ・ひこう130化石ポケモンいわ最速
クロバットどく・ひこう130どく最速タイ
ムゲンダイナどく・ドラゴン130禁止級どく最速タイ
メガミミロップノーマル・かくとう135メガシンカノーマル最速
ガラルヒヒダルマこおり・ほのお135ガラルのすがたダルマモード時、ほのお最速
パオジアンあく・こおり135準伝説あく最速
カマスジョーみず136みず最速タイ
テツノツツミこおり・みず136パラドックスポケモンこおり最速・みず最速タイ
ドラパルトドラゴン・ゴースト142600族ドラゴン最速
メガスピアーむし・どく145メガシンカどく最速
メガジュカインくさ・ドラゴン145草御三家・メガシンカドラゴン最速
ザシアン(王)フェアリー・はがね148禁止級フェアリー最速・はがね最速
ヒスイマルマインでんき・くさ150ヒスイのすがたくさ最速
メガプテラいわ・ひこう150化石ポケモン・メガシンカいわ最速
バドレックス(黒)エスパー・ゴースト150禁止級ゴースト最速
フェローチェむし・かくとう151ウルトラビーストかくとう最速
テッカニンむし・ひこう160むし最速・ひこう最速
デオキシス(S)エスパー180幻のポケモンエスパー最速
レジエレキでんき200準伝説でんき最速

関連項目編集

ポケットモンスター ポケモン ポケモン組み合わせタグの一覧

ポケモンバトル 種族値

素早さ この世で一番速いヤツ:ポケモン以外の話題を含む一般記事


「すばやさ」を上昇させるどうぐ

カムラのみ こだわりスカーフ ビビリだま


「すばやさ」を上昇させるとくせい

かそく すいすい ようりょくそ かるわざ でんきエンジン はやあし ふくつのこころ くだけるよろい すなかき びびり サーフテール ゆきかき じょうききかん いかりのこうら


「すばやさ」を上昇させるわざ

こうそくいどう りゅうのまい おいかぜ ロックカット からをやぶる ギアチェンジ ちょうのまい ニトロチャージ ボディパージ ジオコントロール オーラぐるま こうそくスピン スケイルショット ソウルビート はいすいのじん ダイジェット オーラウイング しょうりのまい アクアステップ おかたづけ くさわけ

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