AI音声:三木眞一郎
スペック
- 全高:21m
- 全長:11.5m
- 重量:50t
- 運転士:仮面の男
概要
ファントムシンカリオンに次ぐ第二の黒い新幹線「ハーデス」の先頭車両が変形したシンカリオン。
頭部の悪魔や鬼のような三本の角が特徴的で、赤い炎の剣「クリムゾンインフェルノ」と青い炎の剣「アズールインフェルノ」の二刀流を駆使した格闘戦を得意とする。
後部車両が変形したアンノウンの「ミニュアデス」、「オルトロス」との連携した戦闘スタイルで相手を翻弄し、さらにこの二体と合体することでデストロイフォームとなる。
ファントムがそうであったように、合体していない単体での戦闘力ですら脅威の一言。基本的には連れている2体に隙を作らせて一撃一撃を確実に入れる戦法を取る。
高い機動力と二振りの剣による攻撃は凄まじく、ミニュアデスとオルトロスによるサポート(と言う名の同時攻撃)によって、あのガンマの乗るE8ドローンフォームすら圧倒してしまう程である。
後述のデストロイフォームとなるとさらなる脅威と化す。
特殊なAI搭載により、運転士たる仮面の男との対話が可能。
丁寧な口調で仮面の男に接する。
シンカリオンSRGとの激闘により、初戦敗退と甚大なダメージを受けたため、それ以降はアンノウンの「空間転移」により現実世界に強力なアンノウンを出現させていた。
第30話にて修復が完了、大宮に出現し再び猛威を振るったが、E5と新戦力であるドクターイエロー相手に苦戦し、必殺技を食らったせいで再び左腕が破損、またもや撤退を余儀なくされてしまった。
ミニュアデス/オルトロス
ハーデスシンカリオンの後部車両が変形したアンノウン。蝙蝠型のミニュアデスと双頭犬型のオルトロスの二体。
デストロイフォーム合体時はミニュアデスが背中の翼と両手の爪、オルトロスが全身のアーマーに合体する。
ミニュアデスはその翼で自由に空を舞い、目から赤いレーザーを乱射して攻撃を仕掛ける。前(顔が向いている方向)にしか攻撃できないのが弱点で、初陣ではそこを突いたE8に敗北したが、その後ハーデス出現時に何事もなかったかのように復活している。
オルトロスは地上での機動力に優れ、2つの口から放つ赤と青の火炎弾や、同時に放つ火炎放射による超火力も兼ね備える。全身にはデストロイフォーム用の炎に揺らめくアーマーを纏っており、吹っ飛ばされはするがかなり頑丈。
玩具版では、ミニュアデスとオルトロスが車両の形に変形し「ビークルモード」にすることが可能になっている。(なお、アニメでは未実装)
各種合体形態
- ハーデスシンカリオン デストロイフォーム
ハーデスシンカリオンとミニュアデス、オルトロスの三体が合体した形態。
ミニュアデスが背中の翼と両腕のクロー「バイデントクロー」に、オルトロスが全身のアーマーとして合体する。
元々ハーデス自体が強力なだけあってさらに脅威となったが、初陣となったシンカリオンSRG戦では隙を突かれて態勢を崩され、右腕を斬られた。
しかしその右腕をキャッチして放り投げ、備わっていたバイデントクローでダメージを負わせて痛み分けに終わらせた。
第30話にて再び変形、E6こまち•トップリフターフォーム、E7かがやき•ドリルフォーム、E8つばさ•ドローンフォームを圧倒する。
続くE5、ドクターイエロー戦では序盤こそやや優位だったものの、ドクターイエローはグレートドクターイエローにモードチェンジ。
そのまま2体のコンビネーションにやや劣勢となり、続けて必殺技を直に食らい再び左腕が破損し、撤退を余儀無くされた。
今回は左腕が完全に破壊された為、痛み分けにすら出来ず実質的な敗北となった。
- カオスシンカリオン
ハーデスシンカリオン、ファントムシンカリオン、ミニュアデス、オルトロスが合体したシンカリオン。
敵シンカリオンによるシンカリオンSRGといった合体だがシンカリオンが一体少ない分はミニュアデスとオルトロスが補っている。
胴体と腰と武器の一部がファントムシンカリオン、右腕と右足と武器の一部がハーデスシンカリオン、左腕と左足と背中の翼、そしてヘッドギアをミニュアデスとオルトロスが担当する。
左手にはファントムシンカリオンの武器を中心に「ハーデスシンカリオン」の炎武器が合体してできている。
右手に装備してある「カオスキャノン」は全ての物を焼き尽くす。
現状、どういった経緯で合体するかは不明。
余談
アンノウン側で仮面の男(工部レイジ)を運転士とするシンカリオンであるにもかかわらず、ハーデスシンカリオン搭載のAI音声の三木眞一郎の名前が第19話のエンディングクレジットで浜カイジのすぐ下であり仮面の男とは離れて表示されていた。
工部レイジの過去の一部が描かれ、ドクターイエローが参戦を果たした第30話のエンディングクレジットで、仮面の男は工部レイジ、AI音声はテンダーだと表記されハーデスシンカリオンのAIの正体はテンダーだと明らかにされた。
アンノウンが破壊した建物の倒壊で絶命したERDA創設者・鍋島チクゴと彼が作ったAIのテンダーの声が同じ三木眞一郎であるため、鍋島が黒幕ではないかと視聴者の間で疑念が沸き起こってもいた。
ミニュアデスとは、ギリシア神話に登場するディオニュソスに対する不敬罪で神罰によりカラス、フクロウ、蝙蝠にされたと伝えられるオルコメノスの王ミニュアースの三人の娘の事、オルトロスとはテュポーンとエキドナの間に生まれた二つの頭を持つ犬の事で、ゲーリュオーンの牛の番人とされている。
前々作のブラックシンカリオンオーガに続く、所謂「もう1台のブラックシンカリオン枠」である。