概要
『漆黒の新幹線の正体』。5話初登場(シルエットで)する『地の底より這い上がりし種族キトラルザス』のエージェント達が操る『シンカリオン』の1体。
漆黒の新幹線
変形前の『モードシンカンセン』では、蛇や竜を思い起こさせるディティールが施される。必要に応じ先端部の顋が開き連結器が現れる(フレームは金色)。
『新幹線超進化研究所』は当初「漆黒の新幹線」と呼んでいた。
日本中に敷設した新幹線網を何処でも走行可能で、電圧が異なる東北新幹線と北陸新幹線双方を走行するだけでなく、ミニ新幹線区間の山形新幹線へも入線している(実際、検測車「East-i」が可能であるが、東海道新幹線方面は入線不可)。
また紅いビームレールを自ら敷設して空中を走行したり、多少ながら空間を移動してワープが可能。この能力は黒い粒子『ルクスヴェテ』を利用したもの。
その神出鬼没な特性によりサテライトビューで捕捉しても撤退に使われ追跡不可能である。
普段は廃線になった山間部のトンネルや桜島の火口奥深くの『キトラルザス本拠地』に身を置き、出撃時には『倉敷重工』の手で極秘裏に敷かれたトンネルから『超進化速度』へ突入して地上へ出る。
出没先では『黒い粒子』を散布し、特定の有機物や無機物を『巨大怪物体』化させる。
表面装甲等は『ビャッコ』の台詞から蒸気機関車(全てが鉱物で構成)に近いと推測される。現に『クレアツルス』の1体『トラキュレントシャーク』が放つアンモニア系腐食毒をある程度防いだ。
モードシンカリオン
ノーマルモード
全高:26.5m
重量:100.0t
ドラグーンモード
全高:18.5
全長:69.7m
全幅:51.9m
重量:195t
※過去の資料では140.0tと記載
バーサーカーモード
全高:29m
重量:150.0t
運転士である『セイリュウ』が『シンカギア』に酷似する『ブラックシンカギア』と『BLACKShinca』を用いて運用。
モードシンカリオンは『黒いE5はやぶさ』と見間違える程に似ているものの、後尾車両は非対称。操縦方法もパイロットスーツを纏ったマスタースレイブ方式と益々酷似するが、手足のブーツやグローブは異常に硬い。
手持ちの武器は対を含めた下記の7種類を持つ。
近接戦闘では『ダークカイサツソード』による二刀流の斬撃、金色の足鎧『ダークドラゴンナックル』、大型の槍『ダークシャリンドリル』を使い分ける。
飛び道具も豊富で、遠距離水平二連装の『ダークフミキリガン』2基、弾幕を展開できる『ダークミサイルポッド』5連装、そして中距離を埋める『ダークフミキリシュリケン』も持つ。
必殺技の『デスグランクロス』は胸部を開き放つ螺旋状ビームで、バーサーカーモードでは『ヘルグランクロス』へとパワーアップする。
『超進化研究所』に属する『シンカリオン』と同様に運転士には素質が必要で、セイリュウ以外では運転不可。実際BLACKshincaを用い『トラメ』が直接乗り込もうとした際には「適合率が低く乗れません」とアナウンスされた。
『スザク』からは当初は直接乗り込む事を『イザ』に止められていた厳命されたが、自分達より能力に劣るヒトが結束して勝ち続ける理由を『ゲンブ』ら3人を通し知った事で武器と中間車を組み合わせた『ドラグーンモード』への変形も含む乗車を解禁され進攻。
まずは『E6こまち』ら東日本組と交戦、レール軌道に乗りながら火球を連続で放ち突進させるドラゴンレールアタックで勝利を収める。
『リュウジ』の策で研究所の地下実験場へ転送され『N700Aのぞみアドバンスドモード』と互角の戦いを続けるが、こちらも負けじと『バーサーカーモード』に変形。『800つばめ』『H5はやぶさ』を含めた3機をも圧倒する。
決着が付いたと思われたが、E5と500こだまの合体形態『E5×500』が到着。『ヘルグランクロス』とE5×500の『超グランクロス』の応酬に発展するも、超進化研究所の電力すべてを結集した2発目の超グランクロスを受けて再度撤退に追いやられた。
後に『シャショット』を乗車させた後に超進化速度が通常よりも加速。強制的に内部に入り、本来の姿である『ブラックシンカリオン紅』へと超進化。発動当初は感情の高まりと適合率の急激な上昇で変化していたが、『カイレン一派』との抗争中に任意で変化させられる様になる。
暫くの間は紅の状態で戦っていたが、『ソウギョク』の分断策で奪われるも(途中の挿話ではオーガとのオーバークロスに使われたとされるが、大人の事情で省略)、研究施設の地下に放置され『ヤクモ』の手引きにより返却された。73話では久しぶりのバーサーカーモードを披露し、都庁を襲撃した『ブラックシンカリオンオーガ』と『ブラックシンカリオンナンバーズ』と交戦。桜島の本拠地まで雪崩込み決死の覚悟で挑むが、それを良しとしない『ハヤト達』が救援に駆け付け、以前仕掛けられた最善策と同様に電送で東海名古屋支部地下へ転送される。この戦闘で、『バーサーカードラゴン』を分離牽制する攻撃を披露。
開発経緯
『超進化研究所』初代所長であった『八代イサブロウ』こと『イザ』の手によって制作されたらしいが、その経緯は謎であった。真相は終盤イザ本人から語られる。「第1回超進化速度到達実験」に使用された試作機『シンカリオンE2』が爆発事故で地底世界に投げ出され、『ブラックシンカリオン』へと改造された(超全集やデザイナーズノートでも同様の説明が成された)。
余談
視聴者からは「漆黒の新幹線」の空耳や、「新幹線を持ってないから闇落ちした」などの冗談で四国の新幹線というネタがたびたび出ていたが、34話にて漆黒の新幹線が光のレールと同タイプと思われる紅いレールを四国新幹線計画にスペースが作られていた大鳴門橋に敷き走行、遂に本当に四国へ入線してしまう。
翌35話ではハヤトの解説内のイメージにてキハ32鉄道ホビートレインが登場。
結局そのシーンしか登場しなかったが、何故か『捕縛フィールド』に入る(予定の)車両にしか使われないCGによる作画から、次回予告時点から初登場だった『700シリーズ』の印象を薄くするレベルで多くの視聴者を大きく動揺・困惑させた。
当然、鉄道ホビートレインはディーゼル気動車であり新幹線ではないため、公式でシンカリオン化することは無い……可能性が高い、多分。
玩具版
DXS初のオリジナル玩具で7月5日に発売。ナンバリングは『DXS08』。
敵役にもかかわらず、7種類の武装アイテムと中間車両の電動走行ギミックで本編を再現、更に武装パーツと単三電池ひとつで電動走行車両を組み合わせて走らせ、ドラグーンモードとバーサーカーモードが再現が可能。
6月初めから予約が開始されたが、シンカリオン史上最速でオンライン予約終了&プレミアが付く。
…当然の事ながら転売ヤーに矛先が向けられており店側もお一人様に付き1個とタグを付け対処。
店頭購入企画でドラグーンモード用のブラックshincaが貰える為、ブラックシンカギアとどちらを購入するかは迷う所。
N700A以上に合体で必要なパーツが非常に多い上、ドラグーンモード以外では余剰パーツがあり、中間車が電動車により格納不可能かつ仮に他と同じ構造の中間車が付いていても大半が収納できる大きさではなく紛失しないよう注意が必要。
また、シンカリオンTwitterではオリジナルのバーサーカーモードや簡易モード、既存玩具との組み合わせ投稿が幾つも寄せられた。
関連タグ
ブラックエクスプレス、シルバーエクスプレス、ヒカリアンX、シャドーX:過去に現れた新幹線擬き?
ブラックガイン:悪が生み出した偽物だが、舞人やファン達にとっては真の勇者、「スーパーロボット大戦X-Ω」にて共演をする。
これらは現実に存在しないオリジナル車両から変形するという共通点を持つ。
E954形:前後非対称な形状、また特徴的な黄色いパーツ、そして954を逆から読むとシッコク=漆黒となることから、元ネタ疑惑がもたれた。
現美新幹線:実際に走っている黒い(+ラッピング)新幹線車両。実際に劇中でも数度勘違いされていた。こちらは秋田新幹線E3系R19編成がベース。
E2系:劇中の様々な情報からブラックの正体候補に挙がっており、後に公式で明言された。