CV:うえだゆうじ
概要
『新幹線超進化研究所』のメンバーである1頭身タイプの車掌型マスコットロボ。ある程度略称しての呼び名である(しゃしょうがたロボット)。最新型の自立思考プログラムを内蔵したE5はやぶさ専用のナビゲーションロボットでもあり、飛行ユニットが無くとも宙に浮いての移動や、『シンカリオン運転士』の携帯電話との相互通話も出来る。腕と股関節にはフレームで繋がらず、強力な電磁石でくっついているだけに過ぎない。顔面はモニター表示にも変更可能で、適合率の数値も表せるが、他人に「黙れ」と言われると「ドア、閉まりマース」と画面が一時的にシャットアウトする。腹部に開けられている長四角の穴は、特殊ICカード『Shinca』を出し入れする為のもの。まかり間違ってShincaより厚みがない一般的な交通系ICカードなどを入れた所でどうにもならない。この形態では一人称は「ワタクシ」、「~でアリマース!」が口癖。ナビはナビでも戦闘と凄まじく極端且つ勘違いな知識(ヒカリの姿をカメラの被写体に収める『ハヤト』の思いを「ひと夏の恋」、格闘技の修行がバトルアニメで主人公に危険な過程で身につけるモノ等)に関するアドバイスばかりで単機での位置情報機能は持ってなく、他のシンカリオンシリーズに同型は存在しない(初期設定ではちゃんと居た様だが、大勢では「五月蝿い」とボツ案にされた)。車掌帽も付属品に過ぎず脱ぐ事も可能で、実際に『レイ』との『リンク合体』の特訓でタンデム様パラグライダーに『ハヤト』と乗る理由からヘルメットを着用。プライベートでもナイトキャップを被り睡眠をとる。
鉄博から『超進化研究所』へと迷い混んだ『ハヤト』を侵入者と間違え警告を発したが、彼に触れられ高い適合率を検出するも上昇し過ぎて気絶。『シンカリオンE5』を操縦可能な運転士と判断し、『出水司令長』や『ホクト』に進言。『巨大怪物体』との初陣を10秒で瞬殺した事で以降は「ハヤトくーん!」又は「相棒」と呼ぶ様になる。
何故か『E5』に乗り込むとテンションが上昇するのか闘志を燃やす如き口調(一人称が「私」、「イメージしろ!」)へと変わるが、インターフェイスの役割も兼ねており必殺技を使用したい場合は彼とインターロック(同調)させる必要があるが、之は『E5』に秘匿内蔵する『運転士』の適合率100%の限界超えを抑える為である。それ故にホクトの気持ちを考え、再び乗車するのを拒んだハヤトに自分一人では何も出来ない胸の内を明かし説得させた。
親睦を深める為に早々に速杉家へと同居したいと思っているが、母の手厳しい性格と、なんでも動画にするアズサに見つかる可能性がある故にハヤトから「同居は無理」と断られている。シンカリオン運転士を探す為に地方へ赴く際はフワフワ動いて喋る理由からハヤトが愛用する新幹線型リュックの中に隠れているが…
その会話が傍目からは独り言にも聞こえてしまい、周囲から奇異の目で見られてしまっている。後にアズサやサクラ、ハルカ親子も事実を知った為にこの不安要素は消滅して、他の一般人が周囲に居ない場合以外はリュックから出ている。
出水などから用事を頼まれ小学校へ赴く場合もあるが、一般人に成り済ます様に変装してくるも、1頭身で宙に浮くなど怪しさ大爆発である。
ホクトが西日本指令室の創設で京都へ出張した際のハヤトのために速杉家へ忍び込み日記を読み漁り、テストの成績や下着の種類に難癖を付けて彼の怒りを買ってしまい(周囲の人間曰く『下衆』、『小学生が知られたくない三種の神器』)、フュリアスフレイム戦ではE5が一時的に機能停止に陥ってしまうが、ツラヌキの一喝で信頼を取り戻している。殴られた彼はあの台詞に近いものを言っている。
ブラックシンカリオンとの戦闘後に飛行用ユニットと認識システムを追加されたが、空気扱いされ家出同然に出ていってしまい、それをスザクに利用され黒いshincaを挿入されて操られ、E5の制御を奪い捕縛フィールドを傷つける暴挙に出るが、ハヤトとアズサの強い言葉で正気を取り戻す。ただし、みんなからの謝罪は無し。
極小怪物体デヴィリッシュ・セルラーが研究所に侵入されデータアクセスされた際は自身の情報も暴露されると思い込んでいた。
桜島でのハヤトとビャッコとの対話決裂後、サラマンダー・ゾラの攻撃の余波でフィールドが崩壊、E5が落下し大ダメージを受けてしまい数週間の修復状態に陥り、ヒビキからも自身をメンテナンスにと要請され、ハヤトたちと国立博物館へ赴くことは無かった。
出水の思い付きによる東日本司令室大運動会ではリフレッシュして飛行ユニットを用いて前回出なかった分、初戦の借り物競争に参加。本庄以上に活躍せんと挑むも、引いたお題が『あの日生まれた恋心』なる意味不明なモノな為に(※お題を作ったこいつのせいである)、理解不足で思考停止しリタイアする。
名古屋支部での出来事や東京駅散策ではハブられ待機する等して無視続けられ激怒するも、セイリュウに連れられ東京駅へ向かうが、クレアツルスの1体マキシマムドラゴンとの戦闘でブラックシンカリオンへと乗車するが、超進化速度を更に超えた反応となる。研究所に残ったハヤトは「流れのまま」のアドバイスから内部に接続され、ブラックシンカリオン紅へと変えた。
様々な現象を見せたシャショットだが
- 開発者は誰か?
- 何故他のシンカリオンを進化させる要因になっているか?
- なぜ最初からE5のAIとして付けられるか?
等の疑問が出ている。
余談
上記の説明のように、シャショットは非常に表情豊かでオーバーリアクションな部分があるが、顔はモニターに表示されている部分のみなので、「オーバーリアクションになっても目や口のパーツはモニターからはみ出たりはしない、加えてモニターに汗や縦線は描かないでほしい」とのことである(参考資料:アニメディア2018年4月号・シンカリオン設定資料集)。イラストを描く際の参考になれば幸いである。
シャショット役のうえだ氏は同時期に放送されていた「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」では敵組織の幹部であるデストラ・マッジョ役で出演していた(ちなみに上田アズサ役の竹達彩奈氏も、同じ敵組織の幹部であるゴーシュ・ル・メドゥ役で出演していた)が、奇しくも後釜であるスマット役の福山潤氏も、2014年に放送された「烈車戦隊トッキュウジャー」では敵組織の幹部であるネロ男爵を演じていた事から、両者を「戦隊悪役が光堕ちして転生した」とネタにされる事がある。
関連タグ
スマット:続編に登場した後継機。
核心に触れるネタバレがあります自己責任でスクロールしてください。
設計したのは黎明期に於ける超進化研究所所長でシンカリオン開発責任者八代イサブロウ…即ちイザである。何故に自己の揺らぎや喜怒哀楽の激しい善にも悪にも成りかねない成長型ロボットをE5に内蔵される仕様に制作したか研究所の現スタッフも全てを知っている訳ではない。自身も気がついた時には研究所に居たと「おしえて!シャショット」で語っている。
巨大カイレンⅡとの初戦で適合率を超えるために制御の枷であった自身のリミッターを外し退けるものの、メモリーが完全に消去され初期状態に戻り、イザもこの事態に気づいていた。後に続くゲームのお知らせ及び次回予告も初期状態である。九州支部に戻りレイに担当したヒビキなら直せると診断されるが、彼女は機構が新たに構築されたか、初めから備わっていたかのどちらかに原因があると結論を出す。ハヤトも葛藤と時間を経て後者だと気づく。カイレンは適合率が100%を超えると対話が可能な異種族間の特殊空間を発生させるE5とシャショットの関係性を知り、その状況を作り上げて敗北を装い地下世界に回収される手筈であったAIデータを全て奪い、ルクスヴェテで感情を無くす方法を取り対話を拒みながら強烈な戦闘を行っていたが、その最中AIが復活して終止符を打った。出水は以前ブラックシンカリオンに取り込まれた際にプログラムデータが内部に残り何時でも紅の状態を維持されたまま、決戦時に大量のルクスヴェテを浴び復活したのではと推測。無事にハヤトたちの元に戻ってきた。
『劇場版』以降の所在は一部のスタッフやシンカリオン運転士と同様に所在が不明。改修後継機の役目は後輩に譲渡されたが、E5MKⅡが健在なら何処かしらで関わるはずだが、アニメ版では謎のままだった。
しかし、
Z本編完結後を描く『小説 新幹線変形ロボ シンカリオンZ ヤマノテ・クライシス』で山手線の内側が謎の敵(セイリュウやゲンブも知らない人類排除を企むキトラルザス)に封鎖され、人々が結晶化され、シンたちが窮地に陥る中でハヤトとセイリュウが駆けつけた。が、突然シャショットと再会し驚愕。実は、ハヤトがホクトの転勤により家族揃って日本を出国し英国留学した際、シャショットは超進化研究所の研究室で機能保持のためにヒビキが管理していた。
その事実を知らずに、どう説明されてハヤトが日本を離れたのかは不明。