「そうだな、家族に隠し事は良くないよな。
ハルカ、一緒に来てくれ」
「速杉ホクト、小学3年生なワケで」
概要
本編の主人公であるハヤトとその妹ハルカの父親。年齢は40代前半。身長175cm(登場人物対比図より)。二人の髪質は親譲りで、ハルカの目元は特にホクトの面影がある。元新幹線の運転手で現在は大宮にある鉄道博物館の職員。残業で忙しく、約束事をも忘れるうっかり屋。朝は無精髭のだらしなく寝過ごしゴロゴロする姿から度々妻のサクラから問答無用に叩き起こされ、出張中の部屋は無数のゴミと洗濯物を溜め込み、掃除機で周囲を吸い上げられまくっているが、口調や律儀に見舞う所、極端に喜ぶ表情は子供達に受け継がれている。
前番組の夫婦とは違った夫婦関係なのだが、後述する話し合いで互いに信頼し合う。既婚者だけに左手薬指にはシッカリ結婚指輪が嵌められ、入浴中でも外さない(失くすと自分の命に関わるから)。15年前の大学生時代から乗り鉄、撮り鉄デートの際も駅構内ばかりで、旅行も関東より西は飛行機移動であったが、サクラから小田原城デートの提案をされた際に白羽取りを成功したら結婚する告白をしたらしいが、目論見が外れ失敗に終わっているものの、約束は取り付けられ、息子が生まれた頃は別のマンションに住んでいた様子で現在に至る(30、59話解説放送参照)。
だが、その裏では『新幹線超進化研究所東日本指令室 大宮支部』のメンバーとして指導長の地位を確立しており、日夜謎の存在との研究や対策を思案する。一人だけ制服ではなくスタッフジャンパーなのは初代所長から託された物である(第3回夏のシンカリオン感謝祭2019より)。指令長の出水とは旧知の仲で、特に整備士のキントキとは研究所発足からのメンバーで、雑誌の特集から認知している古いからの付き合い、シンカリオンの開発に移ってからはその意見を参考にしている。真面目にジャンクパーツを丁寧に磨くハヤトの表情と姿をキントキは昔と重ね合わせていた。7話では巨大怪物体が東日本地区以外や、複数の地域にも出現する可能性がある懸念から京都支部を西日本指令室として再編、創設する為に長期出張の辞令が下され年末年始も自宅に戻れていない。
休日や夏休みともなれば親子連れが鉄博へと来場する為にスタッフとして各支部から応援に出張して駆り出される事もある。怪物体ビッグアイが大阪に出現した際は西日本指令長代行としてハヤト達に指示を出した。ハヤトは此処でもすれ違いの末に熟睡したまま帰路に着き会えず仕舞いだったが、ツラヌキらに交通安全の御守りを託している。
自分が忘れたShincaを息子が届け、製作したシャショットが適合者と認めた事から身の上を考える羽目に陥るも、新人であるフタバの言葉伝えで『親が子供を守る時代』から『子供と親が共に守る時代』に代わったと認識を改めバックアップする様になる。巨大怪物体との戦闘が長期化する事を見越して自身が鉄博職員でなくシンカリオンの開発や運転士の指導に携わっていた事や、ハヤトも多少なりとも関わった経緯を妻に告白。何時もの様な展開は覚悟していたものの、彼女は関与しない事を条件に息子へは普通の親子として接する様に心掛け黙認された様である。公私の分別を付ける為に研究所内のハヤトには『指導長』と厳しく言及。京都へ出張後は再編と共に適合率が高い子供達を指導しながら大人でもシンカリオンへ乗車出来るように自分も500こだまを乗りこなす訓練を積んでいたが、ハルカは不倫していると勘違いされ距離を置かれていたが、事実を知ってからはハヤトと共に遠回しに応援されている。
キトラルザスの本拠地が桜島にあると判明後はトリニティー組と共に九州支部へ幾度も赴き、事態を見守るも、上司であった八代所長が敵側に付いている事を薄々認知していながら迷走もしていた。
カイレン一派やキリンとの決戦後も西日本指令室に出張中であったが、その数ヶ月後にまとまった休みを取り家族揃って北海道旅行へ出かける。しかしナハネ率いるヴァルハラン操る怪物体から光の粒子の時間操作攻撃を受け、9歳の自身と入れ替わり、スキー場で保護される。その当時は眼鏡を掛けた短パン姿で、一人称は「ジブン」、口調も「~な訳で」「~と思われ」など娘のハルカと同じであった。
その為に北海道に新幹線が有る事や、青函トンネルが開通されて連絡船が廃止されたのに驚いていた。この頃から中学受験に追われ、好きなものを言い出せない状況に追いやられ、ノートに自分の夢を描いた時は他人が来たら隠していたが、未来の息子と妻の一言や、運転士達の交流を経てALFA-Xの運転士として過去へ帰る決断へと至る。
若くして運転手を辞めざるを得ない理由や、何故超進ハヤトが生まれた頃単純に「好きだから」の理由だけで超進化研究所に入所したのか?疑問に思える(黎明期の挿話は58話の過去編で判明)。本来は上野方面で運転業務を行っていたが、チクマ伝えで超進化研究所の存在を知り、自身の大学時代の『超進化速度』論文が八代の目に留まったらしく招かれた様である。
続編では直弟子であるリュウジが自身と同じスタッフジャンパーを羽織った姿で再登場した為に受け継がれたと推測される。ただ、彼が数年で適合率が低下して動かせなくなっているのに対し、補助があるとは言えシンカリオンに乗り込めていたのは十分驚愕に値する。
そして、イギリス・ヨークへ一家総出で引っ越した。テオティとの闘いは知らされている。
ロボットアニメではあるが、『シンカリオン』1stシーズンは速杉父子の物語にも等しい。
余談
関連タグ
速杉サクラ…妻
速杉ハヤト…第一子長男
速杉ハルカ…第二子長女