CV:長谷川暖
概要
『新幹線超進化研究所東日本指令室 大宮支部』に所属する女性技術者。メインスタッフの中では小柄に入る。声のトーンも低く喋り方もサバサバしている。
『巨大怪物体進化行動研究チーム』の主要研究員であり、『シンカリオン』の強化や『怪物体』の解析も担当、何らかの事態が『捕縛フィールド』外で起こった場合は排除戦闘終了後に現地へと赴く行動派。物理学、化学、生物学、人類学、脳科学、心理学、地学と理科と付くものは許容範囲としてあらゆる分野に精通、『研究所』発足前からの初期メンバーのひとりとして、『キントキ』や『チクマ』と共に参加。黎明期の『シンカリオン』開発にも携わる。
普段は差程でも無いが、『出水』とは着任早々約1週間で「ひびやん」「いずっぺ」の愛称で呼び合う仲である。鹵確した怪物体『レイルローダー』を調査したものの、この当時の彼女は劇物の検出は疎か、動力や発生原因の究明は出来なかった。
9話冒頭で再登場を果たし、『フィールド』外の監視カメラに『ゲンブ』らエージェントの人影が多数写っていた事を『出水』に報告。「人のなのか」と云う問いに「どうだろうな…」と不明瞭な答えを出されたが、余計な混乱を避けるべく(ある程度の情報が蓄積し、上層幹部陣が集う定例会議までは)機密事項として扱うように厳命された。
『超進化研究所』の職員全員で親睦を深める目的での温泉旅行へ同行、『ミドリ』と語らう姿が1カット晒されている(が、半纏の色が男性用になっており、此では『シノブ』同様『性別不詳』『性別迷子』になってしまう…)。
10話で『出水』が『ゲンブ』らと邂逅した際に採取した『黒い粒子』のサンプルを解析し中間報告しているが、調べる程に未知であり、某細胞の如き存在であった為に困惑する。この後も解析を続け、新たな戦力投入も近い事も示唆され、13話では『リュウジ』が漏らした言葉で『ハヤト』達の『シンカリオン』搭乗前の脈拍、心拍数の波形パターンを見せて共通性があるのを教え、彼の鉄道好きに肖って『鉄分』と命名した。
粒子の研究は以降も続けられたが、スパナ1つを自在に変化させるプロセスは解ったものの、サンプル分では乏しい事も理解していた為に『出水』と謀り『怪物体』を研究所へ誘い込む算段を執る。データ搾取などの不測の事態も備え、偽のデータをメインコンピュータに仕込んでいたが、侵入者が極小物体だった事は想定外だった様子である。
26話では『ブラックシンカリオン』を地下実験場へ誘い出した際に崩れたトンネル瓦礫の撤去作業を『ツラヌキ』の行動力に応じ、畑違いにもかかわらず『ミドリ』や『アズサ』、手が空いているスタッフらと手伝う。その後、『E5×500』が『超グランクロス』を放てない事を知ると、他の研究者達と『超進化電動貨物』へ『研究所』にある残りの電力をケーブルへ繋ぐ作業を施した。
『運転士』達のリフレッシュも兼ね『研究所』スタッフ総出で熱海に海水浴へ同行しており、1カットだけだがオレンジのセパレート水着姿を披露。其れを利用した陽動作戦での電波傍受の取得には失敗したのを『出水』に報告。『フタバ』が定例幹部会議で使うこれ迄の戦闘経緯を綴った資料の作成を手伝う。暇な時にはBL小説らしきモノを愛読、年2回有明へ赴き同人誌の新刊を購入、その時だけはプライベートとして無視して良いと語っている。
35話では『ゲンブ』の背に付けた発振器の電波を辿り桜島付近と特定し、所属チームと共に九州へ赴く。55話に於いて『シャショット』が『E5』にだけ搭載されている理由と、八年前に起こった実験事故の出来事を『ハヤト』達に『出水』と詳細に語る。
64話で『カイレン一派』が一掃され安心して寝られそうと語ったが、『出水』に『イザ』から今際の際に言われた一抹の不安要素を述べられ、65話で『謎の新幹線』出現後に『シャショット』内部に新規プログラムが添付されたのを報告。70話では哺乳類の進化と、感情に付いての因果関係を『ハヤト』達に説明。『劇場版』でも北海道へ赴く。
続編8話で再登場。『ダイヤ』、『ミノリ』、『ミドリ』と共に鉄博地下の『大宮支部』へ再召集され、『横川支部』の面々と合流。『ミノリ』に次ぐ「大宮支部の眼鏡っ娘枠」として、『吾孫子カスミ』も加わる事に。新たな『シンカリオン運転士』である『シン』のオカルト知識に期待を寄せ、自身は『ブラックストーン』こと『カナメ石』の解析に乗り出す。
39話では重装備の上で富士山へと調査に向かう。後日談ノベライズでは『キトラルザス』の残党である『コウレン』『ジャモン』と邂逅。その目的を曖昧に忘れまいと気絶前に抗った。短編ノベライズでも蘇った『巨大カイレン』が復活した原因を解明する。
余談
公式サイトの用語集に於ける『巨大怪物体進化行動研究チーム』の項目の記述では、豊橋ヒビキと名前を間違われた。
こちらに関しては初期設定が誤って転記された可能性もあるとは云え、通常は間違えるとは思えないレベル(三「島」と三「原」くらいなら、まだ十分ありえそうではある)で姓字を間違えられるとは一体…
苗字の「三島」はJR東海・JR貨物・伊豆箱根鉄道の三島駅から、名前の「ヒビキ」はかつて国鉄時代に運行されていた特急列車ひびき(東京~大阪、現在は廃止)と思われる。