概要
『新幹線超進化研究所』が所有する日本の衛星軌道上から展開される球体上の時間制限付き特殊フィールド。外界とは完全に遮断され、戦闘による周囲への被害を極力抑える。特殊任務ロボ『シンカリオン』と共に人類の叡知によって結集させた研究成果のひとつ(但し、『地の底より這い上がりし種族キトラルザス』や『テオティ』に属する者達による協力も後に判明)。
出現した『巨大怪物体』を上空から瞬間的に覆い、周辺住人の目を奪わせ情報統制を行う。本線から分岐した超硬質金属製の『光のレール』を発生させた『シンカリオン』は『モードシンカンセン』による凄まじい速さの『超進化速度』で走行・変形し、その内部に侵入して戦う(モードシンカリオン状態での突入は飛行能力を有する『シンカリオン』や『各機合体形態』だけでなく飛翔能力持ちの『怪物体』以外侵入不可能)。内部は円形舞台と高低差が激しい外周レールが敷設され、光学迷彩機能や熱源調整、空気圧確保、監視カメラ、煙幕散布、絶縁体も備えられ、外部からの情報を極力与えない。レールを実体武器で切断、破壊も可能だが、一度破られたフィールドを再展開するには各支部からのエネルギー供給を用いフルチャージさせる時間を要する。その指揮系統を各支部へ移譲してのフィールド展開、保持力の増大減衰に、周囲を自在に拡大縮小、各方面への分散と各個展開は可能。時には専用防護シェルターとしても機能する。
しかし、『キトラルザス・エージェント』達の視覚は鉱物に反応しやすく、遠方からの会話も丸聞こえする身体構造から全く意味を持たず、『ルクスヴェテ』を劣化させた『黒い粒子』を使用しての侵入・撤退も思うがままでフィールド内外から戦闘を常に観察。彼らが『怪物体化』すると、その衝撃波は見えない外側からでも漏れ出す程。更には速い機動力を有する『怪物体』では照準を捉えられず捕縛出来ない欠点も露呈する。
時間限界値数分前にはレッドシグナルが点滅し、天井にあるミラーボール状の球体はバラバラに分割して再構築、外部の状況を『シンカリオン』各機へ伝えるモニターへと変貌する。場合によって水上、海上ではフィールド下方部が水に浸かる場合もある。
数年後、この力を『エージェント・コウレン』は悪用し、総合司令部の『東京駅 中央迎撃システム』を襲撃、占拠。山手線周辺に特殊光波を観光客や帰宅途中の民間人に浴びせ適合率75%以下の人間を結晶化させ(救援に来たアキタとツラヌキはこの時点で80%を割っていた為、大宮支部に立ち往生せざるを得なかった)、降伏勧告を迫り『エージェント・ジャモン』は擬態を用いて強化・改修した『シンカリオンZ』を複数の怪物体『ファーストエネミー』で虜確し、機体を閉じ込めるのに使われる。
その数ヵ月後、メキシコへ留学中の『シン』不在の日本で突如として復活した『巨大カイレン』との戦闘では衛星軌道上の発信衛星を事前に破壊され、フィールド無しの戦闘で『Z・E6』『Z・E7』を窮地に立たせた。