概要
数年振りに出現した巨大怪物体を操る新たな敵対勢力の総称。ヒトよりも長身。刺青や鉱石のような部分が発光している特徴を持ち、念動力や瞬間移動など特殊能力をも多用する。身体能力や五感もまた優れている。王政を敷いており、髪や肌の色や刺青が赤紫や緑系統である。また、戦士タイプのテオティは巨大怪物体クラスの大きさの巨大な戦闘形態に姿を変えられる。
怪物体を発生させるには赤い粒子の放出と同時に地下深くに眠るモノリス状のオーパーツ『クサビ石』と連動。額に2次元コード『テオティコード』が浮かび上がる。当初はそれを用いての破壊が目的とされていた。ヴァルトムは「ひとつめ…」と語っている為に複数の物体が日本各地の地下に埋没している様子だが、単独で封鎖用シャッターすら破壊可能な力を持ちながら、怪物体任せをせずに行動した場合は石をひとつも壊せていない。
人間を極度に嫌い、地球を在るべき姿にする事を目的に暗躍する。木曽山中にて怪物体がクサビ石を破壊するのを目撃したアブトやカスミと邂逅し、その一端を語った。
だが、ヴァルトムは嘗て超古代の地球で猛威を振るった破壊神アラバキを現代に復活させ地上制圧を計る為に各地に眠る12個のクサビ石を次々と壊すも、勝手に封印破壊をやっていることでカンナギは反対し、ザガンが製作したダークシンカリオンを悪用して侵攻を提示する。が、カンナギもまたトコナミの命を盾に仲間との敵対を強要してアブトに『クサビ石』を破壊させており、同類としか言いようのない関係である。
上記の二組織よりも一枚岩でなく幹部達の思惑、思想は各々異なる。
前作で現れたソウギョクとは数年前(21年頃)九州の車両基地でカンナギに誘われ繋がっている。
OPでは地球を背景に、先行登場したワダツミとヴァルトムの他に指導者らしき人物アストレアもシルエットとして現れ、12話でソウギョクの側で一瞬出ていたが、16話のOP新規カットでも実弟共々登場した。
19話の終盤で小惑星に偽装した超巨大宇宙船『ユゴスピア』を本拠地にしていることが判明し、王家の姉弟は超能力や新幹線形態の『闇の新幹線』こと運転士不在でどう運用しているか不明のダークシンカリオンを用いて地球を自在に往来し、幹部は超能力で往来する。他の拠点は上野駅地下や人気の無い新幹線が隠せられる洞窟にも潜伏する。
王家だからなのかは不明だが、アストレアはダークシンカリオンごとテレポートが可能。
20話では後が無くなったワダツミは大宮支部を巨大形態で襲撃するも、Z・E5に敗れ全身が水晶化して倒れたことで、キトラルザスと祖を同じにする一族の説が濃厚になる。しかしながら、前二者は科学力も肉体も発展させたが、後者は古代文明を繁栄させた一族にもかかわらず市民の生活水準は産業革命以前の旧体系にまで落ちており不自然に極端すぎている。
正体(ネタバレ注意)
その正体は、破壊神アラバキの脅威により宇宙へと逃れた、地球の先住民族。
地球で高度な文明を築いていたが、破壊神アラバキの出現により文明は崩壊。多くの戦士達の犠牲を払いながら『クサビ石』へと封印するものの、影響力は凄まじく大地は荒廃。やがて地上の自然が回復するまでの間、地球の衛星軌道上にある小惑星『ユゴスピア』へ移住、大半はコールドスリープに付くものの、宇宙には時折地球外生命『デアボル』の襲撃に晒され、更に封印から数千年後、原住地球人が繁栄して現在に至る。
テオティの歪んだ視点では自分達の住みかを留守にしている期間に乗っ取られたのも同然であり、彼らはヒトから自分達の住みかを奪還しようと戦っているようなものである。
また、これにて当初は『地の底より這い上がりし種族キトラルザス』や『ヴァルハラン』との関連性を疑われていたが、まったくの無関係な別の先住民族と判明。
超進化研究所以外の公式の組織がそれらの存在を認知してないためこの世界の謎が多いといえる。
現在はトコナミ(ザガン)のように元から共存を望む者やセツラのように地球の文化の素晴らしさとそれを生み出すヒトに興味を持ち共存を望み始めた者達、カマルスやパフラムのようにシン達との出会いにより元の思想が変わり始めた者達もいる。だが、一貫してヴァルトムやアストレアのように人類を滅ぼしてまで地球を奪還しようとする一部の戦闘主義が上層部を占めていて、共存を望む大多数の者を苦しめている。
カンナギは自分の目から見れば裏切り者であるトコナミの息子・アブトをダークシンカリオンの運転士として廃人になるのもお構いなしに戦闘を強要し、そうなった理由は不明ながら「運転士の心を喰らう」特性でアブトが心を侵食されると知りながら搭乗して仲間と戦うことを強要し、先住民族であることや現生人類の存在ゆえに地球帰還を邪魔された被害者だと主張して民の善意を利用して牙を抜き、自分たちを憎むアブトの憎しみを封じ、同情心を誘い雁字搦めにして2つの種族の板挟みにして屈服させて洗脳し、デビルモード発動でアブトを精神的に殺す悪行すら躊躇なく手を染めた。
しかし、トコナミやシンの必死の努力でアブトが正気に戻り奪還されると、ダークシンカリオンを思い通りに悪用する部品を失い逆上して禁忌のコード「敗者必滅」で暴走する。
しかし、家族がいるという理由で同情したアブトに救われ、シンとアブトだけの独断で許された意味不明の和解が描かれ、地球全体の討議があって然るべきが皆無だった。正気に戻ったカンナギは突然反省し、大切な物を見失っていたことに気づきアストレア共々自分の行いを悔い改めた。
決戦後はキトラルザスと協力し、大多数の民はカンナギたちに同行して新天地を求めて外宇宙に旅立つが、一部はユゴスピアに残留・地球移住を希望し、超進化研究所の面々は地球人類との共存で起こり得る相互理解と弊害を防ぐ対策に奔走している。
余談
ネーミングの由来は恐らくメキシコの海底遺跡テオティワカン。
関連タグ
ノンマルト…同じく地球の原住民族(を自称する亜人)
ドルイドン族…こちらも地球の先住民族を自称している。
デーモン族、恐竜帝国:こちらも太古の地球上に栄えたが、悠久の時を経ての眠りに就いた後に地上奪回に乗り出した、地球の先住種族。
エイリアン(東京ミュウミュウ):こちらも地球の先住民族で、天変地異から地球を去り、地球を奪還しようとする種族繋がり。
ディンギル帝国:同じく今の人類よりも遥か古代の地球上に栄えた先住民族の子孫達であり、(戦火か水害かの違いはあるが)やむを得ない事情があって宇宙にて栄えたが再び地球をその手にせんとするのも共通…とは言え今の所のテオティとは違って偏った思想を拗らせた民族であるが。
ピッチ人…人(政府)に騙され、濡れ衣を着せられた挙げ句隠遁生活させられた民族