概要
高知県の高知市をホームタウンとする古豪・アイゴッソ高知と南国市をホームタウンとする新鋭・高知UトラスターFCが合併して2016年に誕生したクラブである。チームカラーの赤と緑は両チームのそれぞれチームカラーに由来する。(※赤がアイゴッソで緑がトラスター)
保有するチームについて
旧:アイゴッソ高知トップチームのJFAチーム登録番号を引き継いでいるので、現在のトップチームはアイゴッソ高知を前身とするチームである。(故に歴史も前身時代から数えると非常に長い。)
ただし、大人の事情も有ってか、他の一部のクラブの例に漏れず、前身時代の成績は現在のトップチームに加算されていない。(前身時代は3回の天皇杯本選出場経験がある)
なお、育成組織チーム同士は対等合併を果たしている。
2023年、衝撃の天皇杯
このクラブ、2023年の天皇杯にて大きな躍進を遂げたクラブとなっている。
1回戦は島根県からJ参入を目指す中国サッカーリーグのベルガロッソいわみ。ここを2-1で勝利すると、2回戦はいきなりJ1かつ国内&国際タイトル9冠の強豪ガンバ大阪。この時点では残留争いに巻き込まれているとはいえ2連勝しており、復調しつつあるチームだったが…。
なんと2-1で勝利。JFL所属チームがJ1チームを倒すジャイアントキリングをやってのけた。
そして3回戦は同じくJ1残留争いに巻き込まれている横浜FC。横浜の不調具合と高知の天皇杯での好調具合からもしかして…という声もあった中、
1-0で勝利しまたしてもジャイアントキリング達成。
第4回戦は前年2位ながら怪我人続出により中位に沈む川崎フロンターレ。
7200人を超える大観衆の中始まった一戦は、怪我人を除いてガチのメンバーで臨んだ川崎相手に幾度となくカウンターアタックを発動し、あわや得点というビッグチャンスも。守備ではGK上田樹の覚醒でビッグセーブ連発、後半途中まで0-0と互角の戦いを繰り広げた。
しかし、80分にコーナーキックから失点。0-1で敗退となり、ベスト8の夢はここで潰える事となった。
だが、J1相手にここまで戦えるポテンシャルを発揮した事は今後のJFLでの戦いに大きくプラスになるだろう。
四国唯一のJ空白県がJ参入するその日は近いかもしれない。
2024年、まさかの首位独走、そしてまさかの急失速
天皇杯での成功体験を経験した翌年2024年、なんと開幕7連勝を挙げ、首位を独走する状態に。
クラブ側も予想外だったのか、昇格条件の達成に向け、夏休み期間の大量動員や試合開催場所の変更など様々な施策を取ることになる。
そして、8月31日に行われる予定だったヴェルスパ大分戦は台風の影響で翌日へ延期となるも、11,085人を動員しJ3昇格へ大きく近づいた。
…と、ここまではよかったのだが。
このV大分はリーグ前半戦で連勝を止めたチームであり、1万人超えのホームで0-1の敗戦となりシーズンダブルを喰らってしまう。
そして、その日を境に全然勝てなくなってしまう。
V大分戦後4試合で1勝2分1敗と勝ち点を積む事ができず、次戦は6月中旬以降無敗の2位栃木シティFCとの天王山。
結果は栃木Cを止める事は出来ず0-2で敗戦。そして翌週の横河武蔵野FC戦にも敗れ3連敗を喫した所で栃木Cと首位交代。
結局その後も1勝しか挙げられず、リーグ後半戦に限ればホーム未勝利という体たらくでなんとかリーグ2位は確保したもののJ3の19位(Y.S.C.C.横浜)との入れ替え戦に不安が残る形となった。
ホームは春野が日中帯に別イベントで使用不可&ナイターがJリーグ基準でない事からカマタマーレ讃岐のホームPikaraスタジアムを使用し、1-1のドロー。アウェイでは0-2の完封勝利で合計3-1とし、見事J3参入が決定。
四国唯一のJなし県についにJリーグチームが出来たのだ。
J初年度いきなり危機
2025年も吉本岳史監督で行く…と思いきやアルビレックス新潟のコーチとして引き抜きが報道され、12月22日の深夜に吉本監督の退任発表及び2024年までいわてグルージャ盛岡の社長だった秋田豊の監督就任を発表。秋田は岩手監督時代の2年目にJ2昇格経験があるが、社長時代には岩手をJFL降格させてしまった事も記憶に新しく、暗雲立ち込める年末となったが果たしてこの先どうなる事だろうか。
スタジアム
基本的に春野総合運動公園陸上競技場を使用する。が、スタジアムまでの公共交通機関が存在せず(過去には路線バスが存在した。一応デマンド型乗合タクシーもあるが、電話予約が必要など少々ややこしい)、陸の孤島高知らしい行きにくいスタジアムになっている。
2024シーズンは高知駅またははりまや橋バスターミナルからのシャトルバス、高知競馬場からのシャトルバスが運行。ただし便は少ないので乗り遅れると悲惨な事になる。
自家用車やレンタカーで行く場合は春野総合運動公園内の駐車場を使う事になるが、こちらも合計で1300ちょっとしかなく早い者勝ちになる。
スタジアムとしては25000人収容の大きい国体仕様の陸上競技場であり、両ゴール裏及びバックスタンドの一層が芝、二層が座席のスタジアムである。
マスコット
居ない。
ちなみにクラブ組織の前身の片割れであるアイゴッソ高知のほうには『カットゥーオ』という名前まんまのキャラが居た。(→画像)
別名・表記ゆれ
高知ユナイテッドスポーツクラブ - そう、実は「SC」は「サッカークラブ」の略称ではないのだ。(まぁ、記事タイトルのよみがなを観てたら分かるか。)
関連タグ
- Jリーグ
- サッカー
- KUFC南国 - 高知大学サッカー部のセカンドチーム。地域リーグの一つである四国サッカーリーグに在籍。トップチームとは異なり南国市をホームタウンとする。セカンドチームであるにもかかわらず、創設の経緯やチームの前身そのものが旧:高知UトラスターFCトップチームであることからして、構成される選手が高知大学サッカー部の現役部員だけにとどまらず社会人選手も多数在籍している『非常に特殊な大学クラブのセカンドチーム』の一つでもある。そのため高知ユナイテッドSCを除くと「県内の社会人チームの中においては最有力チーム」ともなっており、尚且つ、トップチームにも堂々と勝ってしまうほどの実力を持っている。
- 高知大学サッカー部 - 高知ユナイテッドSCのかつての宿敵で、国立大学のサッカークラブの中では全国的に有力なクラブである。四国大学サッカーリーグに在籍。高知ユナイテッドSCが出来て以降、天皇杯予選で負けるようになってからはセカンドチームであるKUFC南国にも屈してしまうようになり、県内3番手にまで堕ちそうになっている。