特徴
その名の通り全国リーグではない。また、全国リーグではないリーグとしては最上位に位置する。そして『有料開催を義務付けられてないリーグ』としても最上位のリーグである。ただし、ホームアンドアウェー方式のリーグの場合、ホーム側のチームが有料開催をするか否かを自由に設定することが可能である。
表向きは社会人リーグだのアマチュアリーグだのとされているが純粋にそうではない為、事実上はノンプロフェッショナルリーグである。故にJFLや都道府県リーグと同じく、プロチームや学生チームにも参加資格がある。(なお、選手や指導者に対して「プロに準じた契約」を義務付けられていないので、セミプロフェッショナルリーグと呼ぶのは適切ではないのも、JFLや都道府県リーグと同様である。)
地域リーグからJFLへの昇格については全国地域サッカーチャンピオンズリーグの記事を参照のこと。
以下から各リーグについて解説する。
北海道サッカーリーグ
主催は北海道社会人サッカー連盟(任意団体)、公益財団法人北海道サッカー協会。
基本的な在籍可能チーム数は8チームとなっている。参加資格のある都道府県は北海道のみなので、そういう意味ではこのリーグが地域リーグの中で規模が一番小さい。それ故に、北海道における都道府県リーグ相当の立場を直下のカテゴリである4つのブロックリーグが担っている。
- 昇降格制度
ブロックリーグから北海道リーグへの昇格は、昇格プレーオフ制度であるブロックリーグ決勝大会を勝ち進まないといけなくなっており、4チーム中上位2チームと成れば晴れて昇格となる。北海道リーグからブロックリーグへの降格は年間成績で決まり、下位2チームが自動降格という形になる。
東北社会人サッカーリーグ
主催は東北社会人サッカー連盟(任意団体)、一般社団法人東北サッカー協会。
基本的な在籍可能チーム数は、1部が10チーム、2部が南北それぞれ10チームとなっている。参加資格がある都道府県は青森・秋田・岩手/山形・宮城・福島の計6県である。ちなみに先述した前の3県が2部北の対象地域であり、後の3県が2部南の対象地域となっている。リーグ名称に「社会人」を残している地域リーグその1。
- 昇降格制度
2012年まであった昇格プレーオフ大会が廃止になり、昇降格ともに自動となっている。1部⇔2部は各2チームが昇降格の対象であり、2部⇔各県1部は各6チーム(南北各々3チーム)が昇降格の対象である。それに加えて、在籍可能チーム数を維持し続けていることもあり、地域リーグの中で玉突き事故が一番よく起きやすいリーグである。下手すると2部では最大で計10チーム程が降格対象となるシーズンが発生する可能性もある。故に、昇格プレーオフ大会の存在意義がよく分かり、その大切さがよく滲みるリーグでもある。
関東サッカーリーグ
主催は関東サッカーリーグ(任意団体)、関東社会人サッカー連盟(任意団体)、一般社団法人関東サッカー協会。
基本的な在籍可能チーム数は、1部と2部、それぞれ10チームとなっている。参加資格がある都道府県は東京・群馬・栃木・茨城・埼玉・千葉・神奈川・山梨の計1都7県である。中部地方の山梨県も入っているので、関東リーグと言うよりは首都圏リーグと言ったほうがしっくり来るかもしれないがそこは容赦しよう。
- 昇降格制度
1部⇔2部は各2チームが対象であり、2部⇔各都県1部は各2チームが対象である。稀にJFLから関東1部への降格するチームが発生した場合は、東北リーグほどではないが玉突き事故が発生し、その際は1部⇔2部・2部⇔各都県1部共に入れ替え戦が臨時で発生する。なお、各都県1部からの昇格は、昇格プレーオフ大会であるノックアウト制のトーナメント方式の大会である関東社会人サッカー大会で決勝に進む必要がある。
北信越フットボールリーグ
主催は北信越社会人サッカー連盟(任意団体)。
基本的な在籍可能チーム数は、1部と2部、それぞれ8チームとなっている。参加資格がある都道府県は新潟・長野・富山・石川・福井の計5県である。なお、同一クラブのチーム同士が同じカテゴリに在籍できないリーグである(※同一クラブのチーム同士が1部・2部それぞれに1チームずつ在籍するのは可能)。リーグ名称に「サッカー」ではなく「フットボール」を採用している唯一の地域リーグである。
社会人連盟の単独主催によるフットワークの軽さもあってか、イギリスのロンドンに本社を置くEleven_Sportsとの試合中継配信契約を交わしている。
- 昇降格制度
1部⇔2部は各2チームが対象であり、2部⇔各県1部は各2チームが対象である。なお、各県1部からの昇格は、昇格プレーオフ大会であるリーグ方式の大会である北信越チャレンジリーグで上位2チームに入る必要がある。ちなみに各県1部の2位同士で北信越チャレンジトーナメントという大会があり、優勝チームはワイルドカード扱いで北信越チャレンジリーグの出場権を獲られる。
東海社会人サッカーリーグ
主催は一般社団法人東海サッカー協会。
基本的な在籍可能チーム数は、1部と2部、それぞれ8チームとなっている。参加資格がある都道府県は静岡・愛知・岐阜・三重の計4県である。関西サッカーリーグと並んで最古の地域リーグである。リーグ名称に「社会人」を残している地域リーグその2。
- 昇降格制度
1部⇔2部は各2チームが対象であり、2部⇔各県1部は各2チームが対象である。なお、各県1部からの昇格は、昇格プレーオフ大会である東海社会人トーナメント大会で勝ち進めないといけない。同大会は各県1部上位2チームに参加資格が獲られ、且つAブロックとBブロックに振り分けられて行われる。そしてどちらかのブロックで優勝することで昇格の権利が獲られる。
関西サッカーリーグ
主催は一般社団法人関西サッカー協会。
基本的な在籍可能チーム数は、1部と2部、それぞれ8チームとなっている。参加資格がある都道府県は滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪・兵庫の計2府4県である。東海社会人サッカーリーグと並んで最古の地域リーグである。
- 昇降格制度
1部⇔2部は各2チームが対象であり、2部⇔各県1部は各最大2チームが対象である。なお、各県1部からの昇格は、昇格プレーオフ大会である関西府県サッカーリーグ決勝大会で勝ち進めないといけないが、自動昇格の権利が与えられるのは同大会での優勝チームのみで、準優勝チームは2部7位との入れ替え戦を制さなければいけなくなる。
中国サッカーリーグ
主催は中国サッカーリーグ事務局(任意団体)、中国社会人サッカー連盟(任意団体)、一般社団法人中国サッカー協会。
基本的な在籍可能チーム数は10チームとなっている。参加資格がある都道府県は鳥取・島根・岡山・広島・山口の計5県である。略称が中華人民共和国のプロリーグである中国足球協会超級リーグと同じであることもあり、にわかファンには一見、見分けがつきにくいことで有名なリーグでもある。
- 昇降格制度
各県1部から中国リーグへの昇格は、昇格プレーオフ制度である中国地域県リーグ決勝大会を勝ち進まないといけなくなっている。参加資格が獲られるのは各県1部優勝チームと毎年の持ち回りで指定される特定の県1部2位チームの計8チームで、AブロックとBブロックに振り分けて行われる。どちらかのブロックで優勝すると昇格となる。中国リーグから各県1部への降格は年間成績で決まり、下位2チームが自動降格という形になる。
四国サッカーリーグ
主催は四国サッカーリーグ運営委員会(任意団体)、四国社会人サッカー連盟運営委員会(任意団体)、一般社団法人四国サッカー協会。
基本的な在籍可能チーム数は8チームとなっている。参加資格がある都道府県は香川・徳島・高知・愛媛の計4県である。
- 昇降格制度
各県1部から四国リーグへの昇格は先ず、昇格プレーオフ大会である四国リーグチャレンジチーム決定戦を制さないといけない。参加資格が獲られるのは各県1部優勝チームのみ。優勝チームは四国リーグ最下位チームと自動入れ替え、準優勝チームは四国リーグ7位チームとの入れ替え戦となる。
九州サッカーリーグ
主催は九州サッカーリーグ連盟(任意団体)。
基本的な在籍可能チーム数は10チームとなっている。参加資格がある都道府県は福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄の計8県である。当リーグには略称がなく、逆に『Kyuリーグ』の愛称がある。他の地域リーグと異なり大会方式がホームアンドアウェーでなくセントラル開催であり、また、引き分けもなく、PK戦による完全決着となっている。
- 昇降格制度
各県1部から九州リーグへの昇格は、昇格プレーオフ制度である九州各県リーグ決勝大会を勝ち進まないといけなくなっている。トーナメント戦でありノックアウト方式となっている。優勝チームは自動昇格、準優勝チームは九州リーグ9位との入れ替え戦を制さなければいけない。つまり昇降格枠は最大2枠となっている。
別名・表記ゆれ
- 地域サッカーリーグ
- レギオナルリーグ(ドイツ語に直訳したものである。また、アマチュア最高峰でもあるドイツ4部リーグは5つに区分けされた地域リーグとなっていて、「レギオナルリーグ」はその名称ともなっている)