南葛SC(実在のサッカークラブ)
かくうのさっかーくらぶじゃないよ
現在は関東リーグ1部在籍。
元々は1983年に『常盤クラブ』として設立。葛飾区立常盤(ときわ)中学校サッカー部OBによって創設されたサッカークラブであった。
創設から30年経とうとした2010年代初頭、ある転機が訪れる。地元の葛飾区サッカー連盟が「おらが街のJリーグクラブを!」と、Jリーグクラブを作る野望を抱くことになり、2011年、同連盟の傘下に入ることになった。更に翌2012年には、本格的にJリーグ入りを目指すクラブとなり、『葛飾ヴィトアード』に改称する。
そして2013年には、現在のオーナーである高橋陽一がクラブの後援会会長就任によってクラブに関与し始めた経緯もあり、彼の代表作である『キャプテン翼』にちなんで、現在の『南葛SC』に改称されて今に至る。
ユニフォームも、漫画とほぼ同じ配色(白&青)とデザインになっている。葛飾ヴィトアード時代は紫&緑の2色であったことからある意味真逆の配色となった。これは高橋陽一自らが「地元に応援できるプロチームがあれば」という提案で実現した。
ちなみに、元サッカー日本代表の福西崇史氏が高橋陽一の熱心なオファーにより「約10年振りの現役復帰」を果たすなど、地道に日本サッカー界に貢献している。(サッカーキング『元日本代表の福西崇史氏が南葛SCで10年ぶりの現役復帰「全力で取り組みたい」』)
トップチームは東京都リーグでの紆余曲折がありながらも、関東リーグ昇格後は入れ替え戦での勝利も含めて1年で2部を突破している。
南葛SCがJリーグ加盟(昇格)を目指す上で一番の難点となっているのが、ホームスタジアムである。これに関しては2021年現在、ホームタウンである葛飾区の協力も有って場所の選定と建設の着工に向けた調査が進められているが、GMである岩本義弘(経歴:元サッカーキング編集長)曰く「1~2年で作れるものではない」と言及している。(ちなみに南葛SCを始めとする東京都23区内の地域をホームタウンとしてJリーグ加盟を目指している全てのクラブがスタジアム問題で行き詰まっている。理由は建てるための土地が確保し難いからである)
余談だが、岩本GMはスタジアムについて「もし自分たちがこの世にいなくなったとしても、未来永劫続いていくようなものが作れたら最高だよね」ということを高橋オーナーと話していたことを明かしている。(サッカーダイジェストWeb『“リアル”南葛SCはどれだけ本気でJリーグ入りを狙っているのか?――GMが見据えるクラブの壮大な未来』)
- 南葛SC - クラブ名称(チーム名称)の元ネタ。元ネタが登場する『キャプテン翼』では、『南葛少年サッカークラブ』の略称となっている。なお、「南葛」の名称自体は高橋陽一の出身校である都立南葛飾高校が元ネタであり、且つ、実在の南葛SCのJリーグ百年構想クラブの認定審査においてもクラブと傘下の保有チーム共にこの名称で通っているので、現状は「葛飾地域を指す地名の一つ」として認知されていると考えられる。